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安心
しおりを挟む「手分けして探しましょう。
きっと私が昔読んだ本はここにあるはずよ。」
私はそう言って探し始める。
…
…
…
「リーラちょっといい?」
「見つかった?」
しばらく探すも目的の本が見つからない。
しかしそんな時エリックが声をかけてきた。
私は期待して振り返る。
「いや、見つかってないんだけど…話したいことがあって。」
エリックがそう言ったので私は一旦探す手を止める。
「ここで話すことじゃないとは思うけど…君に誤解されたままは嫌だから言うね。
僕アイと休憩所から出てきただろう?
だけど…」
「ヤっていないのでしょう?」
私がそう言うとエリックは驚いたように私を見る。
「アイから聞いたわ。
貴方が拒否したからできなかったって。」
「君以外とあそこに入るべきじゃなかった。
僕は君に悪いことをした。」
「私はそれをアイから聞いた時とても安心したの。
あぁ 良かったって。」
「本当…?」
「ええ、本当よ。
だから気にしないで。
私はもう何とも思ってないわ。」
私がそう言うとエリックが急に抱き締めてきた。
ちょっと…ここ図書館!
「エリック…ここではよくないわ。」
「ありがとう リーラ。」
エリックは安堵したように言った。
私も久しぶりの彼の温もりにホッと安心した。
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