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1話
しおりを挟む私 悪役令嬢の取り巻き(モブ)の自覚がある。
何故なら前世の記憶を持って生まれたから。
しかし覚えているのはこの世界のことのみ。
私は生まれてきた時から悪役令嬢の取り巻きになるのが決まっていた。
最初は必死に抗おうとした。
けどどんなに悪役令嬢を避けようとしてもいつの間にかお茶会をセッティングされてしまう。
私はとうとう諦めた。
もう悪役令嬢の取り巻き(モブ)になって数年が経った。
そろそろ小説の舞台の学園への入学を控えていた私は試験勉強に没頭していた。
何故勉強しているかって?
実はこれ自分のためではない。
全ては悪役令嬢リーゼロッテのためである。
ここ数年 彼女と過ごして気付いたことがある。
悪役令嬢リーゼロッテはポンコツだ。
小説での彼女は才色兼備だけど性格の悪い令嬢として描かれていた。
しかし本当の彼女は容姿は美しくても勉強はできなかった。
じゃあ誰が彼女を才色兼備にしたのか?
そう…実は彼女を裏で支えていたのは取り巻き令嬢(モブ)だった。
私も最初それに気付いた時は驚いた。
だけど数年一緒に過ごせば彼女のポンコツも通常運転。
この学園は入学してすぐ抜き打ちテストがある。
そしてそこでヒロインが学年1位、悪役令嬢が2位を取る。
小説の悪役令嬢曰く初めての挫折。
私はそんな初めての挫折を演出するために敢えて2位を取るための試験勉強をしていた。
ーーーーーーー
試験結果発表当日
私は思う存分 試験勉強の成果を発揮した。
これでしっかり悪役令嬢に学年2位を取らせることができた。
試験中 普通は相手の答案を書くことはできないのだが そこはご都合主義世界。
なんなく私の答案とリーゼロッテの答案をすり替えることができた。
私はリーゼロッテの答案に彼女は私の答案に回答をかく。
そんなわけだから当然私の順位は下がるわけで。
学年ワースト1位を叩き出した。
私は感心する。
ワースト1位取るのも難しいだろうに、と。
「ちょっと!
貴方いい度胸じゃない。
私のよりも上の順位を取るなんて。」
「な、何ですか?」
ヒロインと悪役令嬢の出会いのシーン。
うん、完璧。
「ちょっと待て!
リーゼロッテ何をしてる!」
そこにやってきたメインヒーロー。
メインヒーローというからにはサブヒーローがいるわけで…
この小説にはあと1人当て馬キャラが登場するのだがそのキャラは学園生活の途中で転校してくるのだ。
「何ってただ…」
「すまない、私の婚約者が…」
ヒーローがヒロインに話しかける。
目があった2人はまるでお互いを知っているかのような錯覚に陥る。
というのが小説の文。
実はそう。
この2人、幼い頃に出会ってる設定があるのだ。
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