こわれてしまいそうな恋心

橘祐介

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水脈(MIO)

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水脈を超えて君に会いに行きたい

 

目を閉じたら見える光景

 

やわかい風に包まれて

 

少し毛先がカールした君がいる

 

うたやかな暗黒の中で

 

きらきらと輝く水の路

 

全ての時間を飲み込んだような

 

不思議な色をした川

 

えい、と渡れそうで

 

浅くて、深いその川は決して渡れない

 

もう二度と帰らない日々

 

夏服のそでをつかんで離さなかった

 

君が微笑んでる

 

渡れないあの水脈の向こうで
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