短編:私の余命は、あと三年と三ヶ月。嘘っぱちの無関心と、苦し紛れの嘘。私の存在が消える前に、どうか、最も美しい「死に様」を教えてください。

哀しみと、苦しみと、切なさと。
私と、心を覆う『膜』を隔てた向こう側の『世界』と。
みんな私のことなんて、ほとんどわかってないのに……。
これ以上、傷つけないで。
苦しめないで。
どうか、安らかに、逝かせて……。
あぁ、でも。
ただ無意味に、誰の記憶にも残らないままに死んでいくのは、ちょっと。
なんていうか、悲しいし、いやだなぁ――。

※この作品はフィクションです。
24h.ポイント 28pt
0
小説 22,846 位 / 195,584件 青春 181 位 / 7,074件

あなたにおすすめの小説

放課後呼び出されて告白だと思ったら嘘コクだったので惚れさせて仕返ししてみた

7時
恋愛
放課後帰ろうと、下駄箱を開けると手紙が入っていた。 その手紙は明らかに告白する雰囲気の内容だった。 一旦落ち着こうと教室に入ろうとすると、、

まだ余命を知らない息子の進吾へ、親から生まれてきた幸せを…

ひらりくるり
ファンタジー
主人公、三河 愛美の息子である三河 進吾は小児がんにかかってしまった。そして余命はあと半年と医者から宣告されてしまう。ところが、両親は7歳の進吾に余命のことを伝えないことにした。そんな息子を持つ両親は、限られた時間の中で息子に"悔いの無い幸せな生き方"を模索していく…そこで両親は"やりたいことノート"を進吾に書かせることにした。両親は進吾の"やりたいこと"を全て実現させることを決意した。 これは悲しく辛い、"本当の幸せ"を目指す親子の物語。

白血病の陸上選手 オリンピックを夢見て

卍ェリーナジョリー
現代文学
高橋勇斗は、陸上競技に情熱を注ぐ高校生。将来の夢はオリンピックでメダルを獲ること。しかし、ある日突然、白血病の診断を受け、彼の人生は一変する。抗がん剤治療の苦しみや髪の毛の喪失、そして陸上競技からの離脱は、彼の心に深い絶望を植え付ける。 それでも、勇斗は家族や友人、特に恋人の莉奈の支えを受けながら闘病生活を乗り越え、希望の光を見出す。同じ病気と闘う仲間、翔太との出会いが、彼にとっての大きな支えとなり、再び陸上への渇望を取り戻す。勇斗は、自らの身体を取り戻すためのリハビリに取り組み、少しずつ体力を回復させていく。 復帰した勇斗は、かつてのライバル鈴木との再会を果たし、彼との再戦を目指すことに。厳しい練習の中で仲間たちとの絆を深め、勇斗は初めての大会で自己ベストを更新。ついには夢の舞台であるオリンピック出場を果たす。 この物語は、勇斗が白血病という試練を乗り越え、友情や愛情を胸に、再び陸上競技に立ち向かう姿を描いています。希望を失わず、前に進むことの大切さを教えてくれる感動のストーリーです。勇斗の闘病から復活までの道のりは、多くの人々に勇気を与えることでしょう。

私は最後まで君に嘘をつく

井藤 美樹
青春
【本編完結済みです】 ――好きです、愛してます。 告げたくても、告げることができなかった言葉。 その代わりに、私は君にこの言葉を告げるわ。最高の笑顔でね。 「ありがとう」って。 心の中では、飲み込んだ言葉を告げながら。 ありきたりなことしか言えないけど、君に会えて、本当に私は幸せだった。 これは、最後まで君に嘘を突き通すことを選んだ、私の物語。 そして、私の嘘を知らずに、世間知らずの女の子に付き合ってくれた、心優しい君の物語。

昔の恋心

詩織
恋愛
銀行に勤めて8年、勤務地が実家に近くなったことから実家通いを始める28歳の独身、彼氏なしの私。 まさか、再会するなんて

友達の結婚式からの

詩織
恋愛
学生時代の友達の結婚式に出席。 私の過去の思い出が走馬灯のように思い出される。 そして、現在今でも変わらず!?

思い出してしまったのです

月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。 妹のルルだけが特別なのはどうして? 婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの? でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。 愛されないのは当然です。 だって私は…。

初恋を拗らせた結果

下菊みこと
恋愛
初恋は初恋でも、甘酸っぱい青春ではなく、面倒くさい系です