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第四十五話 蹴り飛ばされた背中

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「っえぇえ!?す、スフマカンゴーレムって、え、え、S級!?…S級なの!?」
「そうよお!だからあたしたち本当に驚いちゃって!リンちゃんすごいわあ!」
 厳密には発見の難易度が高すぎることと討伐報酬の折り合いの付かなさとがランクを押し上げてはいるのだが、とにかく驚異度だけで判定してもAランクは下らないスフマカンゴーレムをオリンドが倒した事実に非常に沸いた一行は、しかして彼を悪目立ちさせないようやはりアレグが倒したことにしてブーファン冒険者ギルドに報告すると、別件の依頼を更に頼み込もうとするマルティナに全力で断りを入れ、ウェンシェスランの両親が経営する宿へ戻った。
「や、ちがうよ。すごいのはみんなの魔法とか補助とかで。俺は動き止めてもらえたから鶴嘴入れられたんだ」
 アレシアとノルベルトには、このまま滞在しているとおっかないもといやり手のギルドマスターから高難度の依頼をたっぷり頼み込まれてしまいそうだと説明して、丁寧に重々に礼を言って帰ることを告げた。
 安全と休暇の確保できているうちに一度効果のほどを確認したいと、エウフェリオの提案で超長距離転移魔法の書を使い拠点に帰宅したのはグラプトベリアの街から十五時の鐘が聞こえてくる頃だった。
「そればっかりじゃないって!そりゃ確かにフェリたちの強化とか気合い入りまくってたけどさ、オーリンがちゃあんと俺やイドの教えたとおり動けてたから仕留められたんだぞ!」
 帰宅してからも散々よくやったと言われるのでどうしてそんなに褒めるのかと照れも極限に至り尋ねたところ、スフマカンゴーレムの魔物ランクが判明し肝を潰したというわけだ。成し得たのは補助に依るところが十割だと言いたげなオリンドに、アレグは補助だけで仕留められるわけが無いだろうと返した。
「そうそう。見事な立ち回りだったぞ。…強いて言えば最後が少しふらついていたか。まあ、そこは体幹を重点的に鍛えれば解決するさ。これから頑張っていこうな」
 荷物や土産に取得物を玄関先に並べて丁寧に土埃を払いながら、イドリックにも重ねて称賛される。
 褒められすぎてもう顔中くちゃくちゃになっていくのを止められない。
「へぅあ…、あ、ありがとう…、うう」
 自分の荷物だけでもと埃を払っていた鞄の肩下げ紐を握り締めてしゃがみ込んだままオリンドは途方に暮れた。
「んふふ。ほんと頑張ったわねえリンちゃん。…フェリちゃんの服を借りてたのも頑張れた理由かしら?」
「へああっ!?」
 びょん。
 飛び上がる勢いでオリンドは背を伸び上がらせる。これは図星に違いない。
「あらまあ!あらまあ、真っ赤になっちゃって!可愛いわあもう!…ふふっ。フェリちゃんが聞いてたらどんな顔したかしらね」
 ふ。とウェンシェスランは西の空に視線を投げかけた。
「…なんですか、その、ひとが死んだような言い方は」
「フェリ!…お、起きてだいじょうぶ?」
「ええ、リンド。大丈夫ですよ。魔力切れまでは起こしてませんから。貧血程度のものです。すみません、心配をおかけして」
 オリンドの傍で荷物に紛れるようにして柔らかな革鞄を枕に寝そべっていたエウフェリオが、気怠そうにしながらも、もう寝ている必要は無いと身を起こした。
「はあ~。フェリがそんなんなっちゃうくらい魔力使うなんて、すげえな超長距離転移魔法」
 ブーファンの宿で魔導書を発動させた途端に倒れたエウフェリオに何事かと肝を冷やしたが、タグで確認したところ一気に魔力を消費し過ぎたのだと判明したときには腰が抜けた。
「はは。面目ない。使用する魔力量までは記載が無く…。八割ほどですか、さすがに瞬間で持っていかれては堪りかねますね」
「そうよねえ。あんたのこんな魔力残量久しぶりに見たわよ。練り込まないでそれだけ取られたら気絶もするわ。よく吐かずにいられるわね」
 準備運動無しの全力疾走を何十秒も続けるようなものだ。タグの絆魔法に表示された魔力量を再度確認しつつ、よくぞ倒れるだけで済んだと呆れながら魔力補充魔石のお代わりを渡すウェンシェスランの隣で、オリンドが目を見開いた。
「ええっ!?は、吐きそうなの!?無理しないで…!」
「大丈夫ですよ。目眩ももう落ち着いてますから」
「どんな体力してんのよ。…魔力か。ま、無事なら良いけど。それより、魔石で回復させても二割くらいかあ…。クラッスラの調査が始まるまでには六、七割程度まで回復させたいわよね」
 生憎、魔力回復に使える型の魔石は希少で在庫も少ない。有事を考えれば自然回復で間に合わせたいところだが、と、ウェンシェスランは以前にエウフェリオが魔力枯渇から全回復までは一週間から十日ほどかかったと言っていたことを思い返して指折り数える。
「んんー、と。フェリちゃんだと一日…一割強?回復するかどうかよね。調査再開予定は五日後…残り丸四日と少しか。んんー、ぎりぎり間に合うかしらね」
「そうですね。それにキメラもあることですし、ベルに明日か明後日くらいから核周りの肉を出してもらえるよう頼みますから」
「おう、大丈夫そうなら良かった。…しかし、そんなに魔力を消費するもんを、古代の連中はどう扱ってたんだろうな?」
 調査再開までには回復するとわかって安堵したイドリックは単純な疑問を口にした。
「そうですね。現代でこれを私かリンド以外の誰かが使おうものなら即死ですが…」
 ずっと手にしたままだった超長距離転移魔法の書を見詰めたエウフェリオは、改めて装丁の作りに注視した。時間停止付き収納魔法の書に比べてかなり簡素かつ頑丈な仕上がりだ。
「装丁を見るに、携行され使用頻度も高かったのではないかと推測されます。魔石で補う方法があるのか…、もしくは、古代の人々はこの程度の魔力消費など造作も無かったのかもしれません」
「えっ、なにそれフェリより魔力量がでかいやつゴロゴロ居たかもってこと?」
 にわかには信じ難くアレグはまさかと身を乗り出した。
「可能性のひとつです。しかしリンドのおかげで、この魔力量は修練により身に付けられるものと判明したんです。古代には常識的だったかもしれませんよ」
 しかもオリンドはそうとも知らず回路を未調整のまま行った体内魔力循環法でエウフェリオを超える魔力量を身に付けたのだ、正しい知識のもと指導を受けていたならば、結果はまた大きく違ったかもしれない。
 あるいは、現代とは異なる魔法体系が築かれていたのだから、魔力増幅に関しても未知の技術が確立されていたか。ただでさえ技術というものは伝える者が居なくなれば廃れるのは早い。こういった形に残らないものは尚更だ。古代魔法の継承が途切れる前に消えた何かがあったのやも。
「おまえたちほどの魔力持ちが通常だったかも、か…。想像も付かん世界だな。魔法に溢れて楽しそうではあるが」
「ふふ。そうだったなら良いのですけど。とりあえずこの書は魔石の使用ができないか確認を取りたいところですね」
「えっ…、魔石も使えたりするの?」
 自分の差し出したものがエウフェリオを気絶させたとあってこっそり沈んでいたオリンドは、光明が示された心地で聞き返した。
「ええ。こういった、魔力を大量に使用する道具には、魔石を併用するための陣が見えないところに刻まれていたりするものなんです」
「へええ…。え、っと。それの、裏表紙の芯材みたいに?」
「…おや。何か描いてあります?」
「あっ、うん!待ってて、今写す!」
「あー、待って待ってあんたたち。風邪ひいちゃうわよ。続きは中でやんなさい」
 こんな寒空の下でお絵描きなんて許しません。
 ウェンシェスランに首根っこを掴まれたオリンドとエウフェリオは暖炉に暖められた居間に放り込まれた。収納魔法鞄に放り込まれた荷物の整理はやっておくから存分に仲良くしていなさいと言い置かれ、アルベロスパツィアレが淹れてくれた紅茶とクッキーのセットと共に閉じ込められる。
「…ふふっ、夕飯までゆっくりしていて良いそうですよ」
「えっ、そういうことなの?」
「ですです。…さて、なんだかんだで二人きりで貴方をゆっくり堪能する暇もありませんでしたし。抱っこさせていただいても?」
 せっかく私の服を着てくださっている愛おしい姿なのに。と、少なからず思っていたエウフェリオは問いの形ではあるがすでに腰を引き寄せている。
「え、へへ。うん。…あっ、書き写すから、背中からになるけど…」
「十分ですとも」
 あっという間に抱き込まれ、諸共にソファに座り込んだ。背中一面に頼もしい体温を感じて、くたりと力を抜くと肩口を大好きな香りの髪がくすぐる。
 首筋に埋められた鼻先に少しだけ身を震わせてから、オリンドは紙と魔動ペンを取った。
 しばしの間、居間は植物紙の表面を羽ペンが走る軽快な音に満たされ、時折薪の爆ぜる音が和らぎを加えた。
「…できた。こういうの、が、描いてある」
 むふう。と描き上がりに満足の鼻息を吹き、ペンを置いたオリンドは描き上がった紙を背後に見えるよう掲げる。
「どれどれ…。ああ、予想はしてましたが、私では解読不能ですね。どのみち鑑定に出さねば」
「そうかあ。…やっぱり古代文字って、読むの難しいの?」
「ええ。ひとつの文字にいくつも意味が込められていたり、組み合わせで意味や読みが全く変わったり、果ては別の文字同士がくっついて他の文字になったりするんです」
「ひえぇえ…」
「更に魔法陣に使われると真逆の意味を表したりするんですよ。私やシェスカも魔導書の題名ですとか、使用方法といった文章は読めるのですけど、陣の内容となると系統の推測ができるくらいで、あとはからきしですね。…ま、というわけで今回は気絶してしまったわけです」
「そ、そうなんだ…」
「ふふ。たとえ魔石が使えなくとも、次回からはちゃんと練り込んでから使いますから大丈夫ですよ」
 自分が気絶して以降、ずっと申し訳なさそうにしている理由がわかりすぎるほどわかって、こちらこそ申し訳ないとエウフェリオはオリンドを優しくしっかりと抱き込んで頬を擦り寄せた。
「ふぁ…う。バレてた…」
「ふふふっ。そりゃあもう。貴方ときたら、自分のせいで無いことまで背負い込んでしまうんですから」
 駄目ですよ。と囁いて口付けると、触れ合った唇の隙間から、むぅ、という拗ねたような声が上がる。
「ところで、この紙はギルドに提出しても?」
「んえ?…あ、魔導書じゃなくて写したやつだけ鑑定してもらうの?」
「ええ。そうすれば解体されることも無いですから」
「…ああっ!そうか、調べるのに装丁剥がしちゃうのか!」
「ええ。装丁し直してもらえるとはいえ、完全には元に戻らないんです。勿体無いでしょう?」
「うん。勿体無い。せっかくこんなに綺麗なのに。…あっ、じゃあ、他に何か隠されてないか見ておく」
 言うが早いかオリンドは超長距離転移魔法の書を手に取り角度を変えてはしげしげと見詰めた。表から隈なく眺めた後で頁を軽くめくって内側からも確認し、満足したところでエウフェリオに差し出す。
「他には特に無かった」
「ありがとうございます。ほんとうに、リンドが居てくださると色んなことが助かりますねえ…」
 心の底からしみじみと言われてオリンドは顔を赤くした。それと同時に喜んでもらえる嬉しさに胸がいっぱいになる。
「え、へへ。…えへへ」
 抑えきれない照れ臭さに小さく笑声を上げるオリンドに誘われるままエウフェリオは唇を寄せた。
「…ぅん…」
 何度か軽く啄むだけの口付けを交わすと、身の内から柔らかな熱が沸き起こって二人を優しく温める。
 抱き込む手に添えられた手の指先がほんのりと温度を上げているのに気付き、正面から顔を見てみたくなったエウフェリオは、一度上体を離すとオリンドを浮遊魔法で浮かせて向かい合わせに膝へ乗せた。
 思ったより赤らんだ顔が蕩けそうに呆けてゆっくりとした瞬きを繰り返している。なんとも言えないその表情と、端正な意匠の服が絶妙に対照的で胸を擽られた。
「…うん。いいですね。似合ってますよ、この服」
「ほ、ほんと…?…嬉しい」
 なんとなく自分には清楚すぎて合わないのではないかと思っていただけに、エウフェリオの言葉が気持ちをふわふわと浮かび上がらせる。
「本当ですとも。いつもより少し大人びて見えます」
「ふへ…。あれっ?…それ褒められてなくない?」
「おやっ。バレました」
 いたずらっぽく笑うエウフェリオの鎖骨辺りをぺちぺちと叩いてオリンドは無言の抗議をした。その膨らんだ頬を見るだにとても大人っぽいとは言えず、苦笑の裏に愛しさが募る。
「可愛いですよ。とても」
 抱き寄せて頬と言わず額と言わず目元にも鼻先にも顔中余すことなく口付けて、それからじっくりと唇を堪能した。
 オリンドも始めこそ突然の接吻の嵐に昂った感情の遣り場がわからず狼狽えたが、柔らかな唇に深く塞がれて目を閉じる。心臓は早鐘を打っているのに気分が落ち着いていく不思議な心地に身を委ね、求められるまま口を開き舌を差し出した。
 やがて扉の向こうから漂ってきた胃を刺激する香りに中断を余儀無くされるまで触れ合わせた心は、夕食を済ませ風呂の湯を浴びてもお互いを求めて膨れ上がり続けていた。
 せっかくアルベロスパツィアレが用意してくれた野菜たっぷりのシチューも、きっと何時間も煮込んでくれたトマト風味の柔らかな豚肉も、焼きたての白パンも、香り高い燻製肉やチーズにナッツも、何かに急き立てられる気持ちに浮かされあまり味わえなくて申し訳なく感じた。
 が、エウフェリオもオリンドもそんな申し訳なさは風呂から戻った部屋のベッドサイドテーブルを目にした瞬間に吹き飛んだ。おそらくは夕食時にアルベロスパツィアレが勘付き、二人が湯船に浸かっている間に用意したのだろう。
 たくさんのタオルに、潤滑剤の入った壺を。
「…待っ…」
 言葉が見つからない。こんなの母親に背中を押されたというより背骨の折れるほど蹴られたようなものだ。度し難い羞恥に、足から力が抜けて立てなくなったエウフェリオがベッドに上体を預けて顔を突っ伏す。寝巻きから出た肌は湯上がりのせいでなくどこもかしこも真っ赤だ。
 そして伏して低くなった視線に飛び込んできたそれに気付く。サイドテーブルの足元には水の張られた桶まで用意されていた。
「周到か!」
 思わず唸るエウフェリオだ。そんな彼に負けず劣らず真っ赤に茹だったオリンドは後ろ手に閉めた扉の前から動けずにいた。そのまま吹き飛ぶように真っ白になっていく頭がなんとなく感じたとおり鍵をかける。
「…はわっ?」
 えっ、なんで鍵かけたの俺。
 驚いてつまみから手を離し、ノブを凝視した視界に少し遅れてほんのりと青い光が差し込んだ。扉からほど近い壁に埋め込まれた魔石が光を放ったのだ。閉じられた部屋に隠遁の魔法が浸透する。
「…っ、ぁ…」
 振り返ればエウフェリオが魔力を飛ばした右手を下ろしつつゆっくりと立ち上がるのが目に入った。
「…えっと…、あの…」
 これまで見たこともない顔に見惚れてどぎまぎとしているうちに気付けば程近くまで迫られていた。身じろぎも叶わないまま扉に縫い付けるように押さえられて深く深く口付け貪られる。
「んん…っ!…んっ、う…、ふぅっ!」
 甘いだけで無くなった舌が喉の奥まで届きそうに口腔を舐め回してきつく吸い上げられるに至り、オリンドは腰を抜かして崩れかけた。その腰を支えたエウフェリオが横抱きに抱え上げて踵を返したかと思うと、あっという間に背中がベッドに沈み込む。
「…フェリ…、あの…、っ、あ」
 二人部屋になってから羽織るようになった寝巻きの前を寛げた手が脇腹を撫で上げる感触に首を仰け反らせれば、柔らかな唇に食まれて腰の奥が強く疼いた。
「すみません。我慢が、できそうにありません…」
 アルベロスパツィアレの思惑どおり事を進めるのは癪ではあるが、オリンドが鍵を掛けた意味を考えて止まず滾る心を抑える術がない。鼻先を肩口に埋めたエウフェリオが申し訳なさそうに漏らす。
「…がまん…しないで。…お、俺だって…その…」
 もぐもぐと口籠るオリンドの言葉に、エウフェリオはがばと顔をあげた。目にした欲情の混ざった恥じらいの表情に後頭部を殴られたような心地になる。自分を押し留めるのに躍起になって、こんな姿を見逃していたなどと一生の不覚。
 いや、そうではなく。
「…いいんですか…?」
 熱に浮かされた頭を抱えてエウフェリオは問いの形で了承を求めた。
「…っ、うん…」
 小さく、ほんの小さく頷くオリンドが愛らしくて胸が満たされる。衝動のまま搔き抱いて口付けると、おずおずと両手が背に回されてこれ以上ない愉悦を感じた。
「リンド…。貴方は?」
「…うん?」
「貴方は、我慢してくださってたんですか?」
「…!!」
 悪戯心からと気持ちの準備が整っていたかの確認も取りたさとで聞くと一瞬詰まったものの、額をぐりぐりと肯定の形で胸元に擦り付けてくる姿のあまりの愛おしさに辛抱も堪らず、性急に、けれどとても丁寧に、エウフェリオはオリンドの全てを解いて溶かした。
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