【R18】幼馴染の男3人にノリで乳首当てゲームされて思わず感じてしまい、次々と告白されて予想外の展開に…

うすい

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幼馴染の男3人にノリで乳首当てゲームされて思わず感じてしまい、次々と告白されて予想外の展開に…

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「じゃあ、久しぶりに4人集まったってところで、かんぱーい!!」
「「「かんぱーい!!」」」

こじんまりとした貸し切りのバーの店内で、コップがぶつかり合う音が爽快に響いた。
今日は幼馴染4人で久しぶりの飲み。
テーブルを囲んで、それぞれが好きな飲み物を幸せそうに飲む。
私たち4人は幼い頃からずっと一緒で、時が進むにつれてみんな違う進路に進んでも頻繁に連絡を取り合うくらい仲がよかった。
全員が高校を卒業してからはどうしてもライフスタイルが変わって直接集まることなんてほとんど出来なかったけど、今日こうして久しぶりに集まれたことを嬉しく思う。

「にしても、すごいオシャレな店内だね!」
「だな。よしひこにこんなセンスあったんだな!」
「内装にはこだわったからね。評判がよくて嬉しいよ」

今飲んでいるこのバーは、幼馴染の1人であるよしひこが開いたバーだった。
今日は久しぶりにみんなで楽しく飲むことが主な目的だけど、よしひこのお店の開店祝いも兼ねて集まったと言っても過言ではない。
このメンバーの中で最もクールなよしひこだけど、高校時代から「いつかみんなが楽しめるようなお店を開きたい」という熱い思いを秘めて、経営の勉強や人脈作りを頑張っていたことを私は知っている。だから、よしひこが夢を叶えることができたと知った時は自分のことのように嬉しかった。
よしひこは私の向かいの席で、長いまつ毛を伏せてワインを嗜んでいる。

「2人はどうなの?社会人生活楽しんでる?」
「社畜生活が楽しいわけねーだろ。うぜー上司にこき使われるしさぁ。な?ななか」
「うーん。確かに大変なことは多いけど、その分やりがいあるし、私はまあまあ楽しんでるよ~」
「はあ?ななか、意識高い系でも目指してんの?」
「いやいや、別に意識高くないでしょ。それなりに頑張ってるだけだよ」
「そのそれなりに頑張るってのがキツいんだよ~」

そう言いながら隣でうなだれるのは、今年私と同じ大学を卒業したかつや。ビールを豪快にグビグビ飲んでいる。
かつやとは幼稚園から大学までずっと一緒だったから、このメンバーの中で一緒にいる時間が最も長かった。
今年から、私は広告代理店のマーケター、かつやは不動産の営業マンとして働き始めたけど、かつやの会社はノルマもあってなかなかの激務みたい。
大学時代は派手な金髪にしていたこともあったけど、今は短い黒髪で落ち着きがある。
仕事が大変なのは私も同じだから、たまにこうやってお酒を飲んで発散できればいいと思う。

「しんじは最近彼女とどうなんだよ?」
「あ?別れたって言ったろ!傷えぐるんじゃねーよ」
「あれ、そうだっけか?わりぃわりぃ」
「もう~!せっかく立ち直りかけてたのに~」

私の斜め向かいでかつやに口を尖らせているのはしんじ。運転して帰るために唯一ノンアルを飲んでいる。
高校卒業後すぐに工事で働き出したしんじはこのメンバーの中で最も社会人歴が長い。
同棲していた彼女がいたけど価値観や金銭感覚の違いが原因で最近別れちゃったらしい。
しんじの実家は兄弟が多くて高校の時からたくさんバイトを頑張っていたことも知ってる。苦労も多かっただろうけど、ひたむきなしんじの前にはまたいつか素敵な人が現れると思う。

それぞれの近況を聞いていたら、みんな目まぐるしい日々を過ごしてきたんだと実感する。
私も大学で初めてできた彼氏と別れたり、就活が難航したりと辛いことの方が多かったけど、4人で集まってくだらない話をして笑っていたらそんな日々すらも愛おしく思えた。
4人で集まるこの空間が私は昔から大好きだったんだって改めて強く認識できた。
幸せな気持ちと一緒にハイボールを噛み締める。

「俺最近乳首当てゲームにハマってるんだよね」
「お前だけノンアルのくせして下ネタかよ。あれ今も流行ってんの?」
「知らねーけどこの前会社の飲み会でおっさん上司にやったら盛り上がったんだよ!」
「なんだ、おっさん相手かよ。ただの地獄絵図じゃねーか」
「やだー。急に何の話してんの」
「まあまあ。面白そうじゃん。しんじ、俺の当ててみ?」
「さっすがよしひこ!話がわかる~」

しんじは八重歯を光らせて無邪気に笑いながら、隣にいるよしひこと向き合う。
何かを選ぶように両手人差し指を動かした後、狙いを定めてよしひこのシャツの上をつんっと突いた。

「どうだ!?当たっただろ?」
「うん。ジャストヒット」
「よっしゃー!」
「マジかよ。よしひこ、俺にもやらせろ」

お酒が入ってちょっと顔が赤くなったかつやも立ち上がり、よしひこの乳首当てに挑む。
勢いよくつんっと指を押し出しに行ったけど、残念ながら外れたらしい。
ムキになってしんじにも挑んだけど、片方外したみたいだった。

「チクショー!意外とむずくね?」
「だろ?俺才能あんだよ。かつやの乳首も当ててやる」
「あー?やってみろ!」

悔やむかつやに、しんじは迷いなく人差し指を押し当てに行った。
「ううッ」と情けない声が漏れたかつやに一同爆笑する。どうやら直撃だったらしい。
3人のやり取りを見ていたら本当に微笑ましい気持ちになる。
下ネタはさすがに見守ることしかできないけど、それでも楽しかった。

「よしひこもやってみろよ」
「僕はいいよ。めんどくさいから」
「なんだよ、つれねーな!」
「モテ男の余裕ってやつだよ」
「くぅ~!」
「そうだ、まだななかの乳首当ててねーぞ!」

かつやが急に私の名前を出したからびっくりしてむせた。
このゲームに私の参加権はないものだと思っていた。
私だけ女で3人の和に入れなかったことも今まで全くなかったわけではない。それは仕方のないことだから、なんで自分だけって不満に思ったことはないし、疎外感を感じていたわけでもない。
むしろ3人は私に分け隔てなく接してくれるし、ずっと一緒だったから変に性別の違いを意識したこともない。
でも、こんな身体を触るようなゲームに異性の私が気軽に参加していいものなのかと戸惑ってしまう。

「えっと…私…?」
「かつや、さすがにななちゃんは―――」
「いいんじゃない?ななも参加するなら、僕も参加したいな」
「なんだ、よしひこ、ななかのこと狙ってるのか!?」
「さぁね。まあ野郎ばっかりよりは面白そうじゃん?」
「しんじ!よしひこが珍しくやる気だぞ!」
「いや、俺らはよくても、ななちゃんが……」
「なんだよ、しんじはななかを仲間に入れたくないのか?」
「そういうわけじゃねーけど…」
「い、いいよ」

私の一声で店内が一瞬静まり返る。
3人の視線が一気に集中して気まずい。目のやり場に困る。
困っているしんじを見ていられなくて、ついやる方向で返事してしまった。
撤回するなら今しかない。でも、やらないといえばせっかく盛り上がっていた空気が少なからず壊れてしまうのは避けられないだろう。
しんじは自分が言い出した責任を感じているのか、眉を下げて心配そうに見つめてくる。

「ななちゃん、本当にやる気?大丈夫…?」
「う、うん」
「無理なら無理って―――」
「なながいいって言ってるならいいんじゃない?しんじは何が心配なの?」
「だって、ななちゃんは女の子だし」
「いや、俺らに性別とか関係なくね?」
「僕もそう思うな。ななは昔から一緒だし、異性として変に意識したことなんてないよ」

かつやとよしひこはやる気満々だった。この流れだとしんじだけが劣勢で可哀想だ。
しんじの気遣いもありがたいし、性別を気にせず楽しもうという2人の言い分も分からなくはない。
よしひこがここまで口数が多いのも珍しいし、かつやは多分酔ってるだけなんだから、深く考える必要はないのかも。
服の上からほんの一瞬乳首を触られるだけなら別にいいかな、と思った。

「しんじ、ありがとね。本当に大丈夫だよ!2人もこれ以上しんじにキツいこと言わないでね」
「はーい。ごめんね、しんじ」
「悪かったな、しんじ。気を取り直して楽しもうぜ!」
「そ、そうだな…それで、誰からやるんだ?」
「俺最初やりたーい!」
「じゃあ僕は最後でいいや」

トントンと話が進む。
楽しい空気が壊れなくてよかった。
かつやは張り切った様子で私の隣の席に戻ってくる。
「身体こっちに向けて」と言われ、私はかつやと向き合った。

「絶対当てる!いくぞーっ!それっ」
「んっ!」

乳首を目がけて飛んできた指先は惜しくも外側にズレた。
乳首には当たらなかったけど、胸を触られたことに変わりはない。
他人に胸を触られるのは本当に久しぶり。多分、大学時代の彼と別れてから一度も触られてない。そのせいか妙に変な気分になってしまう。お酒のせいかな。

「どうだ?当たった!?」
「残念。惜しかったけど、両方とも外れです」
「かぁ~!くっそー!しんじ、次当てろ!」
「お、おう」

しんじが静かに立ち上がり、私の座席の方まで移動してきた。
私はしんじの方に身体を向ける。
やっぱりちょっと元気がなさそう。女子相手ではあんまり乗り気になれないのかな。

「しんじ、遠慮とかしなくて大丈夫だからね」
「あ、うん…ありがとう」

変に責任を感じてほしくないから私はしんじに笑いかけた。
しんじは力無く笑って人差し指をセットする。

「いくよ、ななちゃん」
「うん」

つんっ

「ふぁっ」

しんじの人差し指がそっと乳首を突いた。
片方はヒット、もう片方は的を外した。なんか、本当は当てられたのにわざと外した感じがしたのは私の考えすぎなのだろうか。

「ななか、しんじ当たった!?」
「片方は当たってたよ…もう片方は惜しかった」
「マジか!?女だとしんじでも難しいのか?」
「わかんねっ。男にしかやったことないし」
「じゃ、最後僕だね」

しんじが座席に戻り、よしひこが私の前に来る。
これでラスト。なんかこの数分ですごい神経使っちゃった。
ぶっちゃけよしひこが当てても外してもどっちでもいい。早く終わらせてほしかった。

「なな、いくよ」
「うん」
「ここだっ」
「ああっ…!」

よしひこに乳首を突かれた。とんっと優しい感触だった。
正直全く期待してなかったけど、ジャストで当てられるとすごく恥ずかしい気持ちになった。

「ななか、当たりか!?」
「うん…」
「やった」
「くっそ~!なんで初挑戦の奴が一発で当てるんだよ」
「でもさ、ブラジャーの生地なのか乳首なのかわかりづらかった。出来れば次はノーブラでやりたいな?」
「おお!それいいな!」
「えっ」
「かつや、よしひこ。あんまりななちゃんを困らせるなよ」
「あ…いいよ。やるよ」

またさっきみたいに2対1になったらしんじが可哀想だから、私は思ってもみないことを口にしてしまった。
それにしてもなぜ私はかつやとよしひこ側についてしまうのだろう。お酒のせいで頭がまともに回ってないのかな。それとも、場の雰囲気で多数派に流されてしまっている?

「本当に今からノーブラになる気か?」
「うん」
「じゃ、ななが準備できるまで僕らは後ろ向いていよう」
「うん…そうしてて」
「了解ー」

3人は自分の席で私がいる位置とは反対の方向に顔を向けた。
ここまでさせている以上は本当にやるしかない。すぐ終わると思ったのに。
心の中で文句を言いつつ、ブラジャーを外した状態でシャツを着直した。
こんな時に限ってボディラインの出やすいピチピチなシャツを選んできてしまったことを呪いたくなる。それになんだかスースーして違和感しかない。
私が「準備できたよ」と言うと、3人は一斉に姿勢を戻した。

「じゃあさっきの順番でもう1周しようか」
「俺からだな!ななか、こっち向け」

かつやの方に身体を向けると、かつやは顔を近づけてシャツの上から胸を凝視してきた。
シャツを着ていると言えど、ジロジロ見られると恥ずかしくて隠したくなる。

「なにっ」
「この下、本当にノーブラなのか」
「そうだよ…見てないで早く終わらせて」
「なんだ?早く触ってほしいってことか?」
「違うしっ!もう、2人とも待ってるでしょ!」
「わりぃわりぃ。じゃあ今後こそ当てる!それっ!」
「あぅっ!」

かつやの指が、ジャストではなかったもののほんのり乳首をかすめた。
ブラジャーありの時よりも指の感触を強く感じて声が出てしまった。

「当たった!?」
「う、うん…ほぼ当たりだと思う…」
「よっしゃー!やっと当たったー!」
「よかったね、かつや。じゃ、しんじも」

しんじがこちらに移動してきたから、私もまた身体をそちらに向ける。
なんか急に身体が熱くなってきたのは気のせいかな。
どっちにしてもあと2人我慢すれば終わり。
早く終わってほしい気持ちが先走り、しんじを気遣う余裕もないまま、私は目を閉じてしんじのアクションを待つ。

「いくよ…」
「うん…」

つんっ!

「んんぅっ!」

しんじの指がジャストヒットした。さっきはわざと外したように思えたけど今回は大当たりだった。
全身がぞわりと奮い立つような感覚に包まれる。
身体のじんわりとした熱さに加えて脈拍も速くなってきた。

「当たりか!?」
「うん…当たった…」
「じゃあ最後僕だねー」

心の準備ができないまま、よしひこが目の前に来てしまった。
身体がちょっとおかしくなっていることを伝えるべきか。いや、あと1人くらい我慢できるか。
バクバク脈打つ鼓動を抑えられず、頭が真っ白になりそうな時だった。

「ねぇ…なな。そんな状態だと、ゲームにならないんだけど」
「…え?」
「自分で見てみなよ」

よしひこが私の胸元を見て呆れたように言い放った。
言われるがまま下を向くと、尖った乳首がシャツの表面に浮き出ていた。

「いやあッ…!」
「どうしたんだ?」
「なな、2人に乳首当てられて勃起しちゃったみたいだよ。ほら」
「きゃっ!」

よしひこに両腕を掴まれた状態で立たされる。
よしひこは後ろから私の乳房を鷲掴みにして、2人にわかりやすいように勃起した乳首を見せつけた。
大学時代、彼氏にどれだけ触られても何も感じず鈍い反応しかできなかったのに、ほんの一瞬触られただけでこんな風になってしまうなんて。
腕の自由が効かない以上隠しようもなくて、シャツの下から主張を見せる私の乳首は3人の注目の的だった。

「マジかよ、ななか…エッロ……」
「おい…よしひこもかつやもいい加減にしろよ!」
「しんじさぁ、本当に止める気あんの?さっきしんじが座席戻って来る時、ズボン膨らんでるの見えたけど?」
「な――ッ…!」
「おいおいマジかよ~。まあしんじが言い出しっぺだもんな~」
「ふざけんなよっ…!よしひこもかつやも、俺やななちゃんのこと何だと思ってんだよ…」
「みんな大切な幼馴染だと思ってるよ」
「嘘つくんじゃねぇよ!俺が今までどれだけ我慢して、今日どんな思いでここに来たか、お前らにはわかんねーだろ…」
「しんじ、急に怒ってどうしたんだよ」
「俺はな…お前らがななちゃんを好きだってこととっくの昔から知ってたんだよ!」

しんじの怒号でその場がしんっと凍りつく。
一気に空気が冷たく張りつめて緊張感が走る。
私もすぐには理解できず、しんじの言葉を何度も頭の中で復唱した。
かつやとよしひこが、私のことを好き…?もしそれが本当だとしたら、さっきまで異性として意識したことがないと言っていたのは嘘になるのではないか。
私はすっかり動揺して何も言葉が出なかった。

「おいおい、何言っちゃってくれてんの?」
「本当のことだろ…?」
「タイミングってもんがあんだろーよ!今言う必要がどこにあった?」
「もう限界なんだよ…。ずっと我慢してたけど、俺も昔からななちゃんのことが好きだった。でも4人の関係を壊したくなくて黙ってた。俺なんかがななちゃんを独占するなんて許されないと思ったから…だから他の女を好きになれるように努力したけど、やっぱりダメだった。今日だって久々にみんなと会って、ななちゃんを独り占めしたい気持ちを必死に押し殺してたのに、お前らはななちゃんの身体を玩具みたいにして遊びやがって…。それが好きな女にすることなのかよ?」

声を絞り出すように話すしんじは頼りなくて苦しそうだった。今にも泣きそうな顔をしている。
思えばしんじはいつも周りを気遣い、自分は何かを我慢しているように見えた。
兄弟が多い家庭であることは知っていたから、何かとそういう風に見えてしまうだけだと思っていたけど、悩みを吐き出せる場所が本当になかったのかもしれない。
気づいてあげられなかったことが申し訳ない。

「しんじ…ごめん。私、何も気づいてなかった」
「いや、俺こそごめん…変な話してしまって」
「…ふざけてるのはそっちじゃないのか?しんじ。ずっと我慢してたって言うけど、それはしんじが僕らに気を遣って勝手に決めたことだろ?今の言い方だと、僕らのせいでななを振り向かせられなかったみたいに聞こえるけど」
「よしひこっ…!」
「ななは黙ってて。それを言うなら僕だってななを振り向かせたくてずっと努力してきたんだよ?本当はすぐにななに気持ちを伝えたかったけど、ちゃんと実力をつけて一人前に稼げることを証明できるようになってからにしようと決めてた。店を開くのは昔からの夢だったけど、ここまで頑張ってきたのはななを安心させるためでもあった。この店だって簡単に開けたものじゃないから、本当はななだけを招待したかった。でも、ななが4人で集まりたいって言うからみんなを呼んだんだよ」
「なんだよ、それ…自分勝手じゃないか」
「確かに勝手かもね。でもこれくらい勝手じゃないと、人のことなんて振り向かせられないだろうね。僕は将来のことを考えてななのために必死に努力した。しんじはその努力を怠ったんだよ」
「なにっ…!?」
「ちょっと!言い過ぎだよっ…!」

よしひこは一切ブレることない真っ直ぐな口調で淡々と話した。
確かによしひこは昔からこの中でも1番頭がよくて行動力にも長けていた。口数は少ないけど誰よりも熱い思いを持って見えないところで頑張る性格だし、お店経営もすごく向いてそうだと思った。よしひこならどんな会社を持ってもいい結果を出せるんだろうなって密かに尊敬してた。でもそれが私との将来のためなんて思いもしなかった。

「おいおい、さっきから黙って聞いてりゃさ~。お前ら2人とも、ななかの近くにいるための努力は全然してねーじゃん」
「かつやはななちゃんのために、何かを頑張ったことあんのかよ」
「あるよ。何のためにななかと同じ大学に行ったと思ってるんだ?俺は頭悪かったから、ななかと同じ大学に行くのは到底無理だって最初全員が口を揃えてたよ。でも絶対ななかと付き合いたかったから、友達と遊ぶのも我慢して、毎日徹夜で必死に勉強して、なんとかななかと同じ大学に入れた。これでようやくななかと2人きりになれると思ったのに、ななかは大学入ってすぐに別の奴と付き合った。それだけでもショックだったのに、毎日のようにななかが他の男と楽しそうにしてるの見せられて、本当に気が狂いそうだった。お前らにはそんな経験があるか?しばらくしてななかが彼氏と別れたって知った時にはお互い就活で忙しくて何もできなかった。結局そのまま卒業してなかなか会えなくなって、今日はチャンスだと思ってたのに、お前らも同じこと思ってたなんてな」

かつやは深いため息をついた。いつも明るいかつやには似つかわしくないしかめっ面だった。
かつやは社交的で誰とでも仲良くなれる性格だから大学でもすぐに人気者になった。男女構わずいつでも周りに人が集まっていて、むしろ私の方が話しかけるタイミングを見失っていたくらいだ。
せっかく同じ大学なのに話せなくて寂しいと思っていたのは私だけじゃなく、かつやも一緒だったみたい。
次々と明らかになるそれぞれの想いに頭が追いつかない。
でも今この場にいる3人の幼馴染は私のことが好きで、それぞれずっと何かしらの思いを抱えてきている。何も気づかず、何も知らなかったのは私だけだった。
急に抱えきれない重圧に押し潰されて、堪えきれなかった涙が頬を伝う。

「ごめん…ごめんね、みんな……」
「泣くなよ」
「だって、今日はみんなで久しぶりに楽しく飲もうって話だったじゃん!なのに、こんなの無理だよ…」
「ななちゃんのせいじゃないよ」
「いや、私のせいだよ…私だけ何も知らなかった…。ごめん…混乱してるから今日はもう帰るね。よしひこ、そろそろ手離して」
「待って、逃げる気?帰るってことは、この3人の誰の気持ちにも応えられないってこと?」
「そうじゃないよっ!混乱してるって言ってるでしょ…頭冷やさせてよ!」
「やだ。今日がラストチャンスだと思ってるから、簡単に帰すわけにはいかない」

よしひこの手により強い力がこもる。
掴んで引き留めているのはよしひこだけど、かつやもしんじも見張りのような目を私に向けている。例えよしひこを振り払えたとしても、他の2人が追いかけてくるだろう。
これは本当に帰してもらえそうにない。

「どうしたら帰してもらえるの…?」
「今の話とこれまでのことを踏まえて、誰か1人を選んでほしい」
「そんな…どうやって…」
「それはななが決めればいい」
「そんなすぐに決められるわけないよ…簡単に言わないで」
「なら、さっきの続きでもして、ななを1番気持ちよくできた人間を選んでもらうのは?」
「さっきの続き…!?」
「うん、手っ取り早いでしょ?」
「俺は賛成だなー」

かつやとよしひこは心理戦が無理ならフィジカル戦に持ち込みたいという。
よほど自信があるのか、目を鋭く光らせて意気込んでいる様子に見えた。

「しょうがない…俺もななちゃんを諦めたくないか、ななちゃんに選択権があるなら俺も賛成するよ」

2人よりも弱気だったしんじも覚悟を決めたらしい。ここで引くわけにはいかず、かといって他の勝負方法も思いつかないなら引き受けるしかなかったのだろう。
帰してもらうには、私も渋々話に乗るしかなかった。本当はもっと冷静になって別の方法でこの場をやり過ごしたいけど何も思いつかない。それに、3人の視線の圧がすごくて今更断れない。
こうなったら引き受けるだけ引き受けて、後からどうにかすればいい。きっとなんとかなる、と未来の自分に答えを託した。
これを引き受けたことで、これまでのなかよし4人の関係に戻れなくなるなんて、この時は思いもしなかった。

◆◇◆◇

「あっ…あぁんっ!ひゃッ、ああっ……やんっ!あッ、んああッ!あんっ!やあっ…!」

私は今よしひこの膝の上に座らされて、シャツ越しに乳首をこりこりこねられている。
身をよじっても片手で腰を押さえつけられ、逃げることなんて許されなかった。

あの後、私以外の3人で乳首当てゲームの続きの勝負内容について話し合った結果、1人3分ずつシャツの上から乳房を触り、私が1番気持ちよかったと指名した人が勝ちというルールになった。
胸と乳首の触り方は自由だけど、舐めたり直接触るのはNG、キスやアソコに触れるのもNGらしい。
トップバッターはよしひこになった。

「あと30秒~」
「あッ!はあっ…んんっ!あんっ!あっ…あっ……んぁっ!はっ、んっ……ああっっ…!」

指の腹でこりこりこねくり回していた動きに、ぐりっぐりっと不規則に押し潰す動きが加わった。
身体が痺れてきちゃいそうで、刺激される度にびくっびくっと腰が跳ねる。
早く終わってほしい、と心から願いつつ、終了を知らせるサウンドが鳴った時は安心と一緒に物惜しさを感じるという矛盾が生まれた。
全身が脱力して、よしひこに体重をかけてしまう。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

長い3分間だった。しかもまだトップバッター。気の遠くなる現実に頭を抱えてしまう。
交代のタイミングで立ち上がった時、よしひこが私に耳打ちしてきた。

「感度いいね、なな。物足りなかったら、またいくらでも付き合ってあげるからね」

◆◇◆◇

2番目の相手はかつや。
かつやも自分の膝の上に私を乗せて、後ろから乳房を触った。
胸の形が変わるくらいアグレッシブにぐにぐに揉まれて、かつやの手が思いっきり胸に食い込む。

「あんッ…あっ…はあっ……んっ!んあッ!やっ……ああッ!」

身体をモゾモゾさせると、座り直すように身体を持ち上げられる。
身体がより密着した後は、ぴんっと勃った乳首に軽く爪を立てて、優しく引っ掻くようにくりくり刺激される。

「あんっ…あッ……はあっ…んあぁッ!ああッ!やんっ…うぁッ!はあっ…あぁんっ!」
「ななか、じっとしてよ」
「む、り…だよ…ッ……んんっ…あんっ!はっ……んぁっ!ああッッ!あッ……ああぁっ!」

トップバッターだったよしひこに負けじと執拗に乳首をいじる。
乳首は主張が激しくなる一方で、服の生地が擦れて余計に刺激が強まる。

「あんっ……あぁッ!ねぇっ…3分まだ…?はぁ…んっ!ああッッ!」
「あと1分30秒だよ」
「ああっ…んッ…う、うそッ……」

まだ半分しか経ってない。しかもかつやの次はしんじが待っている。
もう充分身体が敏感になっているのにこれ以上続けられたらおかしくなっちゃいそう。
本当にどうしてこんなことになってしまったのだろう…。
思考を巡らせているうちにアラームが鳴って、かつやの指が離れた。
しんじに交代する直前、かつやもまた私に耳打ちしてきた。

「ななか、可愛かったよ。俺を選んでくれたら、これからもっといいことしてあげるからな」

◆◇◆◇

ラストはしんじ。
しんじは、椅子に座った私の後ろに回り込み、自分は立った状態になった。
脇の下に両手を差し込んで、乳房全体をむにむにと優しく揉みほぐす。

「んっ…ぁ……はぁっ…んんっ…あッ…あんっ……んぁっ…」

内側に寄せられたり、鷲掴みで外側に円を描くようにゆっくり揉まれる。
丁寧にマッサージするかのような手つきに頭がふわふわしてくる。
やっぱり前の2人よりは少し遠慮がちで、優しくゆったりした揉み方だった。
少し物足りないかも、なんて思い始めたら、探るような手つきで張りつめた先端をぐりっと指で摘んできた。
しんじはそのまま摘んでは離して、摘んでは離してを繰り返す。何度離されてもぴんっと立ちう乳首が恥ずかしかった。

「あっ…あっ…だめッ……あんっ!ああッッ!んぁっ……やんっ…んあっ!はぁんっ!」

前のめりになって快感から逃げようとすると、しんじは背もたれの方に戻してくる。
決して力づくではないけど、逃がしてくれそうな雰囲気は一切なかった。
「残り1分」と言われ、しんじは乳首を指で挟んだまま擦り合わせ出した。

「あんっ!ああっ!あっ……それらめ…!はあっ…ああッ…んぁっ……や…ッ…あんっ!」

3人に10分近くいじられ続けた乳首は完全に開発されてしまったらしい。
下腹部はきゅっと疼いて、アソコまでじんわり熱くなっているのが感じ取れる。
性別を意識したことないくらいずっと仲良しだった幼馴染3人に、順番に乳首を触られて感じてしまっているなんて、本当に信じられない。
これが終わったら誰か1人を選ばなければならなくて、他の2人を切り捨てなければならない。
私にそんなことができる…?みんなは本当にそれでいいの…?
現実が快感を追い越してしまうほど一気に押し寄せて頭がいっぱいになる。
逃げたい。こんな重荷、私には背負いきれない。
そんな思いを打ち砕くように終わりの時は来た。
しんじの囁きで現実に引き戻される。

「お疲れ、ななちゃん。びっくりするくらい敏感な身体してるから、よく考えて答え出してね」

◆◇◆◇

「なな、誰にするか決めた?」

3人による乳首責めが終わり、私が答えを出す時間になった。
椅子に座る私の前に、3人が横並びで立っている。
バカらしいけど、勝負を終えた3人は全員真剣な表情で私の答えを待っているみたい。
でも私の頭の中は真っ白だった。

「ななか、何で黙ってるんだよ」
「迷ってるの?」

3人が一気に詰め寄ってくる。
考えても考えてもベストな答えがわからないのが辛い。なんとかなると思っていたけど全然どうにもならない。
さっさと誰か1人に決めれば終わるのだろうけど、みんなが大切だからこそ適当に選ぶことなんてできない。
やっぱり誰か1人を選んで他の2人を切り捨てるなんて無理な話だった。

「…選べないよ」
「え?」
「この期に及んで?」
「ちゃんと考えた答えがそれ?」
「だって!みんな小さい頃から一緒にいた大切な幼馴染だよ…?会わなくたってずっと繋がってたじゃんっ…!それなのに、こんなことで今までの関係壊してまで私と一緒になりたいなんて、おかしいと思わないの?」
「僕は思わないな。ななが誰を選んでも恨みっこなしだと思ってるし」
「俺も。真剣にななかのことを想ってるから、他の2人にどう思われようが関係ない」
「俺も本気だよ。ななちゃんの気持ちもわかるけど、俺たちの気持ちもわかってほしい」

3人の意志は強かった。私が説得してどうにかなるような雰囲気じゃない。
でも、やっぱり選べない。私の決断でこれまでの関係を壊したくない。
今までのように4人でただ楽しく笑って過ごしたいだけなのに、なぜそれが叶わないのだろう。

「ごめん…。それでもやっぱり選べない…」
「なんだよ、納得して受けたんじゃねーのかよ」
「みんな覚悟してるから正直に答えていいんだよ」
「無理っ…本当に無理なのっ…!ごめん…」
「…全員気持ちよくなかったから脱落ってこと?」

またよしひこに詰められてしまった。
さらに答えにくい質問をぶつけられてしまって本当に参る。
本音を言えば、気持ちよさで選ぶなら優劣つけ難いというのが正直な感想だった。

「いや、えっと……それはないよ…」
「全員よかったの?」
「あ……う、うん…」
「なんだそれ」
「でも確かにさ~、服の上からちょっと乳首触っただけでわかるもんじゃなくね?」
「確かに。もっと明確に本当の相性を確かめた方がいいかもね」
「え…?」
「お前ら、一体何考えて――っ…!」
「しんじ、聖人ぶるのはいい加減やめなよ。勃起してるくせに説得力ないよ?」

話が変な方向に進み出して雲行きが怪しくなる。
いかがわしい雰囲気に圧倒されて、逃げたいのにその場から動けなくなった。
嫌な予感は的中して、何かを企むような目をしたよしひことかつやが私を椅子から立たせる。
2人に両脇を固められてボックス席のソファに連れて行かれた。

「ちょっと、何するのっ…!」
「決まってんじゃん」
「本当に身体の相性がいい人を選ぶには、やるとこまでやるしかないよ」
「えっ、やだ…嘘でしょ」
「本気だよ」

ボックス席のソファの上に寝かせられ、よしひこにロングスカートをガバッと捲られる。
片脚をソファに押さえつけると、クロッチの上にすーっと指を這わせた。
急に来た刺激に思わず脚を閉ざすと、かつやが私の頭の方から手を伸ばしてもう片方の脚を押さえた。
もう閉ざすことのできない脚の間で、よしひこはほくそ笑みながらクロッチの上を撫でる。

「んあッ……ねぇ、やだっ!ちょっとっ……いやあっ…!」
「そんなこと言ってさ、ここすごい熱いよ」
「乳首だけで相当喘いでたし、やべーことになってそうだな」
「だね、見てみよっか」
「いやぁッ…!」

クロッチを横にずらされて、秘部が2人の前に晒されてしまう。
恥ずかしいのに身体はなぜか興奮しきっている。こんな姿を見られたら、本当に元の関係には戻れなくなってしまいそう。
止めなきゃ。止めなきゃなのに。
ギラついた2人の視線を浴びたら抵抗できなくなってしまった。

「うわっ…とろっとろ。すごいね、なな」
「んッ!」

よしひこが関心したように言って、中指をそっと浅く膣内に入れてきた。
ずぶずぶと飲み込まれるように指が奥に入っていき、すごく濡れているのが自分でもわかった。
元カレと行為に及んだことは何度もあるけど、こんなにひどくびしょ濡れになったことなんて一度もなかった。
自分の身体の変化に私自身も驚き戸惑っている。

「やぁぁッ……ねぇ、こんなのやめよう…」
「やめない。ななの心が決まるまで」
「そんな……」
「大丈夫。悪いようにはしないからね」
「ああッ!」
「…ななの弱いトコ、見つけた」

よしひこはお腹側にあるざらつきを目がけて指を出し入れし出した。
くちゅくちゅと恥ずかしい音を鳴らされ、弱点を擦られる度に身体がびくびくと悦ぶ。

「あっ…ああっ……あっ!あんッ!はあっ…んあぁッ…やああッッ……あぁんっ!あッ!ああんっ…だめ……ぁ…はっ…あっ!んあぁッ…」

高揚して変な気分になって、脚に力が入り出す。
身体に電流でも流れているかのような感覚。
それまで感じたこともない大きな波が私を飲み込もうとしているみたい。
幼馴染に恥ずかしいところを触られて、気持ちよくなってしまうなんて。
そんな思いを煽るように、かつやがシャツを捲り上げて乳首に直接触れてきた。
出来上がっていた乳首をきゅっと摘まれて、ぞわっと身震いしそうになる。

「あッ、んっ!やぁんッ!はあっ…はぁ…あんっ!ああっ…はぁッ……うあぁッッ……ゃッ!ああんッッ!」

逃げられない快感から目を逸らしたくて、藁にもすがる思いでしんじのいる方を見た。
しんじはさっき私が座っていた椅子の近くに突っ立ったまま、怯えるように視線を震わせながらこちらを見ていた。
かつやは、私がしんじの方を見ていることに気づき、しんじを誘い込む。

「おい、しんじ~。見てるだけでいいのかよ?」
「お、俺は――……」
「ななかのこと諦めるのかよ?」
「諦めるわけないだろ…!」

詰め寄るようにしんじが近づいてくる。
怯んだような様子で私たちを見ているけど、目の奥に潜むギラついた欲望は隠せてなくて微かに息が荒かった。

「ほら、しんじ。片方触ってやれよ」
「あぁっ…!」

かつやが片方の乳房を掴んで揺さぶってくる。
私は快感で視界が揺れて、しんじのことをまともに見られない。
だけどしんじの息遣いがどんどん近くなって、ついに目の前まで来たことを感じ取った。

「ごめん…ごめん、ななちゃん」
「――ッ、あぁんッ!」

しんじに謝られた直後、乳首をちゅうううとすごい勢いで吸われた。
口の中で舌でころころ転がされ、またちゅっちゅっと吸い上げられる。
それまで抑えていた欲が爆発したみたいな威力だった。

「すごいね、しんじ。人が変わったみたい」
「ああッ!あんっ!やぁっ…んあッ♡はあっ…んあぁっ……あっ♡あんっ!ああッッ♡」
「声だんだんエロくなってきたな」
「だって、2人に乳首いじられてからななの中すっごい締まってるもん」
「ななか、淫乱だったんだな」

好き勝手に身体を触られて、好き勝手に言葉を投げられる。
幼馴染たちのこんな本性も、こんなことをされて悦ぶ自分も知らない。全部初めてだ。
かつやとしんじに乳首をいじられ、よしひこに膣内を素早くかき回される。
ちゅっちゅっ…ちゅるっ…ぢゅううう…
くりくりくりくり…ぐりっ…ぐりっ…
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ…ぬちゅぬちゅ…

「はあっ…ああッッ♡あぁんっ♡やっ♡らめぇ……ああッ♡あんっ♡んぁっ♡はぁっ…あッ…やんっ♡あっ♡あっ♡あぁんッッ♡やあ~~ッッ♡♡♡」

ぎゅんっと中が締まり、びくびくっと腰が跳ねて太腿が激しく痙攣した。
こんなに深くイったのは初めて。快感の余韻がすごく長くて頭がクラクラしてくる。
絶頂を迎えて息を切らしている私に、再び3人の視線が集まる。

「ななか、イったんだな」
「イったね。ほら見て、僕の指こんなとろとろにされちゃった」
「ななちゃんにこんなえっちな一面があったなんて」

興奮気味に話す3人に囲まれて高揚している自分がいる。
でもこれ以上先に進んではいけないことはわかっている。進んでしまえば本当に引き返せないことになるかもしれない。

「ねえ…もういいでしょ…」
「よくないよ」
「えっ…」
「これからが本番だよ?今のはただの前戯」
「そうそう。まだななかしか気持ちよくなってないからなー」
「そんな…本番って……」
「本当に相性いい人を選んでもらうために目隠しでやっていこうか。その方がななも選びやすいでしょ?順番もさっきと変えた方がいいね」
「俺アイマスク持ってるわ」

かつやがどこからともなく持ってきたアイマスクを私に装置させた。
目の前が真っ暗で何も見えなくなった。
何も見えない上に、今から何をされるかわからなくて怖い。不安と恐怖の中にわずかに期待を感じたのは気のせいであってほしかった。
私のすぐ傍で3人がヒソヒソと何かを話し合い、周辺を歩く音は聞こえるけど何をしているのかわからない。
やがて、床の上にパサッと布が落ちたような音が聞こえて、私の足元と頭の方に誰かが座った。
両腕は頭の上で押さえられ、膝を掴まれて脚を開かされる。
股の間に熱くて硬い感触が当たった。

「やッ…!ちょっとっ…本気なの!?」
「…………」

問いかけても返事はない。
誰がどこの位置にいるのか本当にわからない。
「なんとか言ってよ!」と叫ぶように声を張ったら、秘部にあてがわれたもので肉芽を潰すように上下左右に動かされた。
ぐりっぐりっ♡ぐりぐりっ♡ぐりゅっ♡

「やぁんっ…ああッ…♡ちょっとッ!勝手に動かさないでよっ……あんっ♡はあっ♡んッ♡あぁんっ♡」

反抗したら往復するスピードを速められた。
裏筋を押し上げて、剥き出した芯に擦れて、その度に身体がびくんっと反応を示す。
腕も脚も押さえられて自由がない私に、目の前にいる幼馴染の1人は容赦なく硬いものを肉芽に擦りつける。

「あッ♡あッ♡あんっ♡ねぇそれらめっ♡はあっ♡あんっ♡ああッッ♡」

肉芽への刺激に気を取られていたら、不意に膣内を圧迫するような感覚が走った。
まずい、と焦る気持ちとは裏腹に、膣は熱くて硬い何かを歓迎するように吸いついている。
腰を引こうとしても身体を押さえられて、なす術もなくソレを奥まで押し込まれた。

「――やぁッ…ねぇ、だめっ…抜いて…!」

幼馴染は私の言葉を無視して息を荒くしながら奥まで押し込んでは入口ギリギリまで戻るのを繰り返す。
燃えたぎるほど熱いものでずりゅっと奥を突かれる度に身体中にびりびりと稲妻が走る。
これだけの至近距離で荒い息遣いが聞こえるのに、中に入っているのは誰なのかわからない。
でも3人のうちの誰か1人が己の欲望のままに腰を振り出したことは確かだった。

「あっ…はぁっ…あんっ!だめぇッ…だめだよっ…!あっ……んぁっ!あんっ…ああッ!ねぇっ!みんな、聞いてるんでしょっ……」

必死に呼びかけても誰一人止めるどころか何も答えてすらくれない。
3人の爆発した欲を今更止めることなんてできないんだと思い知らされた。
ピストンはどんどん速くなって身体を思いっきり揺さぶられる。

「ああッッ♡あんっ♡はあっ…はぁっ…♡んああッ♡あッ♡あッ♡あぁんっ♡」

かちかちに膨らんだ剛直がGスポットをえぐるように通り抜けてどちゅっと最奥に到達する。
またあの大波が近づいてきて脚を閉じかけるけど開き直されてしまう。
ぱんっぱんっと激しく腰を打ちつけられ、脚を閉ざすことも許されないまま絶頂まで押し上げられていく。

「ああんッッ♡らめっ♡あっ…あぁんっっ……やっ♡ああッッ♡あんっ♡やら…あッッ♡」

絶頂に達した満足感と同時に、どこか浮ついた不安と後悔が押し寄せる。
やり方が不器用すぎる幼馴染たちに呆れと怒りも感じるけど、ここまでされないと何も実感できなかった自分の不甲斐なさも感じた。
もう引き返せないところまで来たことを察した私は、抵抗するのをやめて最後まで受け入れるしかなかった。
再び脚を大きく開かされて、一切遠慮のない突き上げを受ける。

「あぁんっ♡ああぁッ♡あッ♡はあっ…ぁ…んっ♡あんっ♡ああッッ♡らめッ♡ああ…♡」

イったばかりの敏感な膣内を刺激されて感覚が痺れてくる。
少し油断していたら乳首をぎゅっと摘まれて、電流を流し直されたように感覚を呼び戻される。
律動が速まるにつれて中で膨らんだ肉棒も益々圧迫して、いよいよ射精に近づいているのがわかった。

「んぁっ♡ああッ…らめッ♡あっ♡あぁっ♡やらっ…あぁんっ♡はあっ♡はぁっ♡やんっ♡あっ♡あんっ…ああ~ッッ♡♡♡」

絶頂と同時に律動がストップし、どんっどんっと押し込むように腰をゆっくりぶつけられる。
乱れ切った吐息が妙に色っぽくて、中に出されたことへの焦燥が薄まってしまう。
1人目が精液を出し切って満足したように中から出て行き、違う誰かと交代する気配を察知した。

◆◇◆◇

何の言葉もないまま1人目が終わってまもなく、2人目が挿入してきた。
2人目の律動が始まった頃には、私はすべての衣服と下着を脱がされ全裸にされていた。
挿入中じゃない他の2人も、どちらかがキスをしながら胸を揉んで乳首をこねくり回したり、どちらかが自分の竿を私に扱かせたりと、3人それぞれが私の身体をフル活用した。

「あッ♡あんっ♡あっ♡はあっ…んッ♡ぁ……ああッ♡はぁっ…んぅっ♡やんっ♡あっ♡んんッ♡あんっ♡」

何の言葉もなくそれぞれが自分の欲を満たすためだけに動く異様な空間。
私の視界を奪うことで好き放題しているのかもしれないけど、もうそんなことに構っていられないほど快感を欲していた。
雄々しくて長い肉棒が最奥をどちゅどちゅ突く度に、全身に衝撃が走るような、迫力あるピストンに喘がされていた。

「ああんっ…ああッ…♡すごい…♡はぁ…んぁあっ♡ああ……もっと…もっと…♡はっ♡あんっ♡んんっ……あッ♡」

自分から求めるような言葉が自然と口から飛び出してくる。
幼馴染はその言葉をしっかり受け取り、私の両腕を掴んで身体を密着させ、肉棒がさらに奥深くまで刺さるように激しく突き上げた。

「ああ~~ッッ♡すごいっ…はあっ…あんっ♡こんなのしらないッ♡やあっ♡んあっ♡ああッ♡はぁ、らめぇッ♡あっ♡ああんッッ♡♡」

視界を奪われている分、予測のつかない展開になっていくことに物凄い興奮を覚える。
轟くような肉音にも気持ちが昂り、お互いに欲を抑えられなくなっているのを感じた。
このまま一緒に絶頂まで駆け上がっていく。
ぱしぱしぱしっ!どちゅっどちゅんっ♡ぐちゅっぐちゅっ♡

「ああッ♡あッ♡やぁっ……らめ…ッ♡んぁっ♡はあっ♡あんっ♡ああッ♡んっ…ぁ…♡はぁっ♡うあッ…イくっ♡イくぅ…ッッ♡」

ぐいっと奥深くに剛直を押し込まれる。
絶頂で痙攣する私の中に熱い精液がどくどくと注がれた。
出し尽くした幼馴染が肉棒を引き抜いた後、欲の塊がお尻の方にどろりと滴り落ちていくのを感じた。

◆◇◆◇

ついに最後の1人が挿入してきた。
2人も相手にした私は疲労でぐったりだけど、2人が終わるのを待っていた幼馴染は随分と待ちくたびれたのだろう。
ずっしりと重い極太の肉棒が、狭い膣内を押し広げて激しく出入りする。

「あッ…はぁ……んっ♡ぁ…んっ♡んんっ……ああっっ♡んぅ…ッ♡はあっ…ああッッ♡」

その間も他の2人による乳首責めやキスは止まらない。呼吸もままならないほど深くねっとり舌を絡めるキスをされて、乳首を素早く擦られて腫れを感じるくらい勃起しているのがわかる。
これだけ感覚が研ぎ澄まされても、未だに誰が私に何をしているのかわからない。ずっと一緒にいた幼馴染たちなのに、本当は別人にすり替わっているのではないかと今更ながら思ってしまうくらいだった。
私の不安をかき消すように、挿入している幼馴染の動きがスピードアップした。
両足首を持って秘部が丸見えの恥ずかしいポーズで突き上げられる。
2人分の精液と愛液がかき出され、卑猥な水音を立てながらお尻を伝ってソファに流れ落ちていく。
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ♡ずちゅずちゅっ♡ぬちゅっぬちゅっ♡

「やあッ♡はあっ♡あんっ♡あっ♡すごい♡はあっ♡はっ♡ああッ♡あんっ♡やッ♡んっ♡ああッッ♡はあっ♡んあッ♡あぁんっ♡」

極太の凶悪な肉棒がぎちぎちと膣内を満たして奥まで激しく突いてくる。
疲労感でいっぱいだったのに、結局快楽で塗り潰されてしまう。
頂点に近づくにつれて律動ももっと速くなる。
はっ、はっと短い息を吐きながら、全力で腰を叩きつけてくる。
姿は見えなくても、幼馴染が射精に向けてがむしゃらに腰を振っているのがわかった。

「あんっ♡あっ♡ああッ♡ねぇ…おわっちゃいやだッ♡あんっ♡あッ♡ねぇ、やだよぉッ♡はっ♡ああッッ……あんっ♡いやあぁッッ♡」

絶頂して腰がびくんと浮き上がる。それを沈めるように、脱力した幼馴染が覆い被さってきた。
お互いにびくっ、びくっと身体を震わせながら余韻に浸る。
欲液を放ち終えると肉棒が引き抜かれ、全ての終わりを告げた。

◆◇◆◇

「ななちゃん、お疲れ様。疲れただろうから横になったままで大丈夫だからね」

事が終わってようやくアイマスクを取ってもらえた。
ずっと暗闇だったから、部屋の淡いライトでさえもすごく眩しく感じた。
目が慣れて辺りを見渡すと、ソファの前に幼馴染3人が並んでいた。
いつのまにかみんな一糸纏わぬ姿になっていて、思わず目を逸らしてしまう。
本当に幼馴染全員と行為に及んでしまったのだと認識させられた。

「それで…心は決まったのか?」
「え…」
「何番目の人が1番よかったか、教えて」

3人に真剣な眼差しで見つめられ、追い込まれたような気持ちになる。
みんなが本気で見つめてくるのは私の答えを待っているからであって、もう卑猥な目的なんてないはずなのに、見られている恥ずかしさで身体を隠してしまう。
モゾモゾしていたら、よしひこが毛布を持ってきて身体にかけてくれた。

「それで、ななは誰を選ぶつもりなの?」

改めて質問される。3人の視線が痛い。
でも実はもう私の中で心は決まっている。
3人にとっては受け入れがたい答えかもしれない。
だけど、私にとってのベストアンサーはこれ以外には思いつかなかった。

「あの……みんな、とかダメかな…」

私の答えに3人は目を丸くする。時が止まってしまったかのような沈黙が流れた。
やっぱり3人からすれば予想外の答えなのだろうし、すんなり納得してもらえるはずがなかった。

「みんなってどういうことだ?」
「3股かけるってこと?」
「違う…そうじゃない。正直誰が1番いいとかわからなかった。そんなことでみんなを比べたくない。ただ一つ言えるのは、私は3人のことが大好きだから、これからも4人で集まりたい。これが私の本心だよ…」

私は本当の思いを打ち明けた。受け取ってもらえるかどうかなんてわからないけど、3人には本当の気持ちを知ってもらう必要がある。
3人はしばらく顔を見合わせて目だけで会話しているようだった。
何を言われるか不安だったけど、3人の表情は柔らかくなっていった。

「やれやれ、これはずっと延長戦になるかもね」
「これからも負けねーからな。ななかもお前らも覚悟しとけよ」
「それはこっちのセリフだし」

3人は小突き合いつつ笑っていた。
さっきまでの張りつめた空気が消えて晴れやかな空気になる。
やっぱりこの3人との楽しい時間が心から大好きだ。

「じゃあさー、4人の絆が深まった記念に、もう1回戦しちゃう?」
「えッ!?」
「さっき終わっちゃ嫌だって絶叫してたよね」
「確かに。もっと~とかも言ってたし、3人でななを満足させようか」
「え~~!?」

目をギラつかせた3人に囲まれてしまった。
私、そんなこと叫んでたのか…。
記憶のない自分に我ながら呆れてしまうけど、それくらい快楽に溺れちゃったってことかも。
だって、3人とも元カレとは比べものにならないくらいすごかったから。
穏やかな空気が妖しい空気に一変する。

「どうする?ななが嫌ならやめとくけど」

よしひこの言葉に2人も賛同する。
そんな艶っぽい視線を3本も投げられたら、また身体が疼いてきちゃう…。

「満足…させて」

私が答えると、かけていた毛布はゆっくり剥ぎ取られた。

もう今までのようなただの幼馴染4人組ではなくなったけど、これからもずっと“なかよし“4人組でいられるのなら、私はそれでいいと思った。
今もこれからも、こうやって4人で満たし合っていくんだ―――。
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