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ローターオナニーしていたら、双子の姉の彼氏に見つかって即ハメされちゃう話

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【登場人物】
フミナ
・アキナの双子の妹。1年ほど前に彼氏と別れてしまった。別れて以降は誰ともまぐわう機会もないため欲求不満になりつつある。姉であるアキナに若干の劣等感を抱いている。
ゴウ
・アキナの彼氏。アキナの態度が急変し、ろくに連絡も取ってもらえなくなったことにショックを受けている。アキナに双子の妹がいることは知っているが面識はない。
アキナ
・フミナの双子の姉。共通の趣味で知り合ったゴウと付き合っているが、ゴウへの不満が募り、仕事が忙しいことを理由にゴウとの接触を避けている。

◆◇

「ふぅ…やっと終わった」

フミナは汗が滲んだ額を拭き取り、達成感たっぷりの息を吐いた。
今日から双子の姉・アキナが仕事の都合で長期間家を空けることになり、フミナは急遽アキナに頼まれて、アキナが一人暮らししているアパートの部屋の様子を見に来た。
アキナとフミナは特段仲がいいわけでも悪いわけでもない。社会人になり、どちらも実家を出てからは会うことも連絡を取り合うことも減った。
こういう時だけ何かと頼まれごとをするのは面倒だが、フミナもなにかとアキナを頼ることがあったため、お互い様だと割り切るしかない。
家に入ると、アキナの少しガサツで大雑把な性格を現したように部屋が散らかっており、フミナは呆れた返った。
フミナとアキナは双子でありながら性格は真逆で、フミナは几帳面かつ綺麗好き。昔からアキナの部屋の散らかりようを見ると掃除せずにはいられない体質になっていた。
そんなこんなでピカピカになった部屋を見渡し、フミナはぐんっと背伸びをする。
時刻は17時になろうとしていた。来た時は15時すぎだったはず。
少し頑張りすぎたのか、若干の疲労を感じる。
フミナは普段アキナが寝ているであろうベッドに勢いよく座った。

「あれどうしよう…」

フミナは横目でベッド脇に置いてあるボックスの中に目をやる。
視線の先には掃除中に偶然見つけてしまった大人のおもちゃ箱がある。中にはローターやバイブが入っていて、知ってはいけないアキナの秘密を握ってしまったような気がした。
そのまま元にあった場所に片づけて見なかったことにすればいい話だが、そうできない理由は、フミナがおもちゃ箱の中身に興味津々だからである。
フミナは箱の中で1番サイズが小さいローターをそっと手に取った。
ピンクで手のひらに収まるサイズで一見可愛い見た目をしているが、姉に卑猥な目的で使われていると思うと身体が変に疼いてしまった。
アキナには確か、ゴウという2歳上の彼氏がいたはずだが、彼氏との近況は聞いていない。もしまだ付き合っているとするなら、一緒に使って楽しんでいるのだろうか、なんてよからぬことを考えてしまう。
スイッチを入れて振動したのを確認すると我慢できなくなってきて、今自分しかいないはずの部屋をキョロキョロ見渡し、誰もいないことを確認する。

「少し借りるだけなら、大丈夫だよね…」

フミナは独り言を呟くと、ズボンを脱いでベッドの上でM字に足を開く。
自分が今からやろうとしていることに羞恥と背徳のようなものを感じ、意味もなくもう一度周りを見渡した。
鍵は閉めてあるはずだし、部屋に自分しかいないことを改めて確認したのに、誰かに見られているような、やってはいけないことをしているような後ろめたさもあり、高まる緊張感からなかなか前に進めない。
1年ほど前に彼氏と別れてしまったフミナは、以降新しい異性との出会いがなく、これといって親しい男友達もいないため、欲を解消したくなったら自分で触るしかなかった。虚しいことに1人でする時間ばかりが増えて欲求不満になることが多くなっていた。
1人でする時は自分の指しか使わず、こんなデリケートな場所を玩具で触ることなどなかったが、いつか使ってみたいという願望はあった。
その願望がまさか姉の家で叶うことになるとは思わず、フミナの心の準備はまだ整わない。
抵抗と好奇心が自分の心の中で闘うのを感じながら、フミナはゴクっと喉を鳴らして拙い手つきで核心へと近づいていく。
ここまで来れば好奇心が完全に抵抗を上回り、ついにローターをショーツの上から突起に押し当てた。

「んっ!」

突如走った未知の刺激に衝撃を受けてすぐに手を離した。
だが、新しい扉を開くことができたような気がして、恐る恐るもう一度突起にローターを押し当てる。

「んぅ、あ……」

ただ強い振動が股に当たっているだけのような感覚。意外とすぐに慣れることができたが、快感とは程遠いものだった。
思ったより気持ちよくないのか、と無感情になり始めた時、少し違う角度からローターを当てると、アソコがじわっと濡れてくるのがわかった。

「あっ、ん…はぁ……んぁっ」

ただの振動が甘美な刺激に変わり出して、気分が乗ってきたフミナは突起の上でローターを上下に動かした。
ぐりっぐりっと押された突起が強い反応を示しているのを感じる。

「あんっ…はあっ…ああッ……んぅ、あっ」

力が抜けて、少し後ろに身体が倒れつつも、ローターを動かす手を止められなかった。
人間には出せない技で、一気に波が迫ってくるのを感じる。
もうすぐでその時が来る。
フミナはシーツに爪を立て、肉芽を押し潰してローターを激しく動かした。

「あぁんっ!ああっ、やんっ!んぁ…あんッ!はあっ…んあぁっ!」

びくっと身体が震えて、立てていた脚が内側に倒れて痙攣した。
気持ちいいと感じてから絶頂まではあっという間だった。
指でイくのとはまた少し違う、力強くて爆発的な快感に陶酔してしまう。
フミナはかすかに息を切らして仰向けに横たわった。

「すごい変な気分になっちゃう…あと1回したいな…」

フミナは脚を開き直して、もう一度ローターを突起の方に持っていく。
クロッチが湿っているのを感じたが、構うことなくそのまま肉芽を押し潰した。

「あんっ!」

敏感に膨れ上がった肉芽にローターの振動はあまりにも強い刺激だった。
自分で当てているのに腰が大きく飛び上がる。
感じたこともない強い快感に驚きつつも、ローターを当て続けることをやめられない。
イったばかりでありながらすぐにまた絶頂の波が迫ってくる。
さっきよりも大きな波に、フミナは目をぎゅっと閉じて受け入れる覚悟を決めた。

「あッ…んぅ、はあっ…あんっ!やッ…ああっ…んんっ!あッッ♡」

ぴくんっと弱々しく腰が跳ねた。
腰も太腿もぶるぶると痙攣が続く。
たった数分で2回も絶頂に達したのはフミナにとって初めての経験だった。
フミナは股の間にローターを挟んだまま横向きになり、まだ肉芽を刺激し続ける。

「どうしよう…これ、病みつきになる…」

まだまだ物足りないフミナは違う体勢でも試したくなり、そのまま四つん這いになった。
下に手を伸ばし、さっきとは違う角度からローターを押し当てる。

「はあぁ…ッ」

これ以上にない快感。
怖いのに、もっともっとと求めてしまう。
愛液でクロッチがぺったりと秘部に貼りついているがお構いなしにローターを当て続ける。

「あぁんっ…やばい…またイっちゃうぅ……」

ほとんど間を置かず連続的に来る絶頂に、顔が熱くなっていくのがわかる。
ローターの振動音だけが唯一耳に入って、恥ずかしいことをしていると自覚させられている気分だった。
姉の家で勝手に大人の玩具を借りて、イくためだけにひたすらローターでアソコをいじり回し、腰をよじらせる自分なんて受け入れたくない。なのに、本能に突き動かされる手を止められなかった。

「ああッ♡んぁ、やばいっ…あんっ♡はぁっ、ぁ……ああっ、イくッ…」

3度目の絶頂に達して、フミナはエビのように腰を反らせた。上り続ける快楽に耐えきれなくなり、腰ががくんっと落ちる。
ベッドの上に顔をふせて、激しく乱れた息を整えていた時だった。

「ねえ、そんなに欲求不満なら言ってよ」
「――っ!?」

突然背後から聞こえた知らない男の声に、フミナの心臓がばくんっと跳ねる。
何者か確認するために振り返ろうとした時には腰を押さえられショーツも脱がされて、膣内に大きな圧迫感と異物感を感じた。

「やッ!?ちょっと!ああッ!」

事態を把握する頃にはもう遅く、身体を掴まれ膣内に突き刺さった熱棒が中を擦り出した。
お尻に何者かの肌が激しくぶつかり、ばちゅばちゅと凄まじい音を立てる。

「あんっ!やあぁッッ!ちょっとっ…やだっ…!」
「嫌とか言わないで?家にいるなら教えてくれればよかったのに」
「はぁっ…んぁ、ちょっとっ…ああっ、やんっ!あっ、んあっ…あぁんっ!」

フミナは背後の男の動きを止めようと後ろに手を伸ばすが、男は何を勘違いしたのか、ぎゅっと手を繋いで動きを速めてきた。
その行動に不覚にもときめいてしまって、身体に益々力が入らなくなる。
敏感に仕上がった膣内をごりゅごりゅと擦られて、身体も思いっきり揺さぶられ、集結した快感が今にも弾けそうなところまで来ている。

「あっ、あんっ♡はっ、んっ…あぁ…んあッ♡あぁんっ♡やっ、あんっ…はぁ…ああッ♡」
「あぁ~、今日すっごいキツくない?めっちゃ締めるじゃん」
「んあっ、やッ♡はぁっ…あんっ♡ああッ、んっ…あぁっ♡しら、ないしッ…あッッ♡」

男が絶妙な加減で弱点を突いてきたため、フミナは不本意ながら頂点に到達してしまった。
男が話す内容から、フミナはこの男が誰であるか、ほぼ確信していた。
アキナの家の鍵を開けて部屋に入ることができる自分以外の男、それに加えて親しげな口調と何度か行為に及んだ経験がありそうとなれば、当てはまる人物は限られてくる。
フミナの予想は的中した。

「アキナ、もうイっちゃったんだね」
「いや、あの、離してくださいっ…!」
「やだよ、俺まだイってないし。ていうか、しばらく会ってなかったからって敬語とかやめろよなー」
「やっ、あの、わたしっ…アキナじゃ……ぁんっ!あッ♡やんっ、はぁっ…んっ、ああッッ、はっ…あっ♡んんッ♡ああッッ♡」

フミナの話を遮るようにして、男は動きを再開して奥を突いた。
今自分と繋がっているのはアキナの彼氏・ゴウで間違いなかった。
詳しく聞いていたわけではないが、アキナとゴウは数年前に共通の趣味で知り合って付き合うようになったらしい。
その頃フミナにも彼氏がいたため、お互いの恋愛については干渉しないようにしていた。
フミナは彼氏と別れたことをアキナに言っておらず、アキナもまたゴウの話はしていなかった。
当然アキナとゴウの近況は知らなかったが、ゴウの発言から推測するに最近は会っていなかったのかもしれない。
いずれにせよ自分はアキナじゃない。なのにアキナと間違われて即挿入された挙句果ててしまった。
これ以上進んではいけない。今すぐストップをかけなければと焦る気持ちに対して、身体は逆の反応を示して言うことを聞かない。

「あっ、はぁっ…あの、やめてッ……んぁっ♡ああっ♡あんっ♡あっ♡らめぇッ…」
「遠慮すんなよ、いつもよりぎゅんぎゅん締めつけてくるし、相当溜まってたんだろ?」
「いやぁッ♡ちがう…ちがうって…!わたし、アキナ…じゃ…あんっ!んぁっ♡はあぁ♡」
「何が違うの?ローターでオナってたくせに」
「あっ♡そ、それはっ……はっ、んあっ♡やあッ♡んっ、あッッ♡あぁんっっ♡」

ピストンがスピードアップして最奥をアグレッシブにごちゅごちゅ叩かれて、フミナはまた絶頂に達してしまった。
とうとう四つん這いでいるのが辛くなり、フミナはベッドの上でうつ伏せになった。
絶頂の余韻で痙攣して、激しく息切れしたフミナは声を出すこともままならなかった。
だが、発情のスイッチが入った男が止まることは知らない。
男は、身動きのできないフミナの上に乗っかって挿入し、フミナの両脚を挟み込むように固定して腰を振り乱す。

「あぁっ♡あっ、んあっ…ちょっと……あッ♡やんっ、それらめッ♡あっ、ああっ♡はっ、ぁ…んあッ♡うあッッ♡」
「アキナ、ほんとこれ好きだよな~」
「えっ…ああッ♡いやっ…あんっ♡はぁ、んんっ、あッ♡あぁんっ♡んあっ、あッッ♡」

身体をしっかり固定され、最奥まで剛直が届きやすくなる。
アキナは寝バックが好きという、別に知りたくもない情報を知って、姉の弱みを握ってしまったような後ろめたさを背負ったまま、ずっしりと重いピストンを繰り返される。
快感と恥ずかしさと背徳感が入り混じって、顔に熱がこもって真っ赤になるのを感じた。
また絶頂に近づいていることに耐えられなくなり、フミナはシーツに口を押さえつける。

「あっ、んっ、んぅッ♡はぁっ、あッ♡んっ、んん…ぁ…ッ♡んん~~~ッッ♡♡♡」

深い波に飲まれて、フミナはぎゅっと目を瞑りながら達した。
自分もすっかり息切れしているが、ゴウも息切れしているのが聞こえて高揚を覚えてしまう。
フミナはゴウに身体をひっくり返され、ゴウと初めて顔を見合わせた。
一度だけアキナからゴウの写真を見せてもらった時にスリムで端正な顔立ちをしている印象を受けたが、生で見るゴウは写真の通り、流行りのアイドルのように中性的なイケメンだった。
さすがに顔を見られたらバレると思いきや、ゴウはすっかりアキナと勘違いしているようで、何食わぬ顔でもう一度挿入してきた。
フミナがゴウの整った顔に見惚れていると、ゴウはフミナに覆いかぶさって唇を重ねた。

「ふっ…んんっ!んっ、ぁ……んう、ん♡」
「アキナ、今日はいつもと雰囲気違うな…最高だよ」
「あっ…んぅ……っ♡ちがっ…んん~っ♡」

ゴウはフミナの返事を聞かずに唇を塞いでピストンを速めた。完全にフミナを姉のアキナであると思い込んでいるようだった。
ぎゅっと抱きしめられたまま最奥を突かれ、舌を濃厚に絡められて、フミナも雰囲気に流されつつあった。

「ぅ…アキナ……やばい…そんな締められたら持たねーから…」
「ああっ…んっ…はあっ♡あッ♡んっ、んんっ…あぁッッ♡あんっ♡ふ、ぁ…ッ、んッ♡」
「何も言えないか…久々だもんな」
「あんっ♡はあっ、んぅっ♡あッ♡やッ…はぁ…んんっ♡はぁっ、あんっ♡ぁ、んあッッ♡」

フミナはゴウのペースに完全に飲まれ、されるがまま受け入れるしかなかった。
自分は彼氏と別れてしまったのに、姉はこんなにカッコいい彼氏と関係が続いているのか。自分と元カレはかなり淡白で行為自体少なかったのに、アキナはいつも愛されて大事にされていたのだろうか。
急に姉を羨む気持ちと少しばかりの嫉妬が芽生えて、アキナへの罪悪感が薄らいでいく。
気づけばフミナはゴウを抱きしめ返し、最後まで受け入れる体勢に入っていた。
抱きしめ返したことで、フミナは中の剛直がむくっとさらに膨らんだような気がした。
ゴウはラストスパートをかけるようにがむしゃらに腰を振り続ける。

「あんッ♡あっ、あっ♡はあっ♡らめっ♡あっ♡んあっ♡やッ、ああッ、あんっ♡んあッ、あぁッ♡はあっ、んんっ、ああぁッッ♡」
「はぁ…やばい…出るッ、ぁ…あ~~ッ…!」

一段とすごい突き上げの後、ゴウの動きが止まり、深く突き刺さったまま腰を押し込まれた。
中で大量の欲液が吐き出されていると思うと、またそれだけで疼いてしまいそうなほどにフミナは欲情していた。
だが、ゴウが肉棒を引き抜き、無言で見つめられた途端一気に現実に引き戻された。
ゴウも何か違和感を覚えたのか、ご満悦だった表情が嘘のように青ざめていく。
2人を包む今までの甘いムードはどこかに消え去ってしまった。
もう逃げられないし、誤魔化すこともできない。時間を戻すことだってできない。
フミナものっそりと起き上がり、ゴウと正面から向き合った。

「えっと…アキナ…?」
「…いえ……。私、アキナじゃないです……」
「………もしかして、双子の妹さん…?」
「はい…あなたはゴウさん…ですよね…?」

お互い恐る恐るとした質問に表情が強張る。
今更白状したところで遅いことはわかっているが、アキナのふりをし続けるのは無理がある。
ゴウもようやく現実に追いついたようで、みるみると顔が真っ青になる。

「え、嘘…俺、なんてことを……本当に…本当に申し訳ない!」

ゴウは目に見てわかるくらいにパニックに陥った様子でフミナに土下座した。
フミナは慌てて土下座をやめさせようとする。

「あの…頭を上げてください」
「いや、本当にとんでもないことをしてしまいました。謝って済むような話じゃないし、なんてお詫びをしたらいいか……とにかく今から一緒に薬もらいに行きましょう」
「あ、いえ…安全日なので……」
「いや、それでも――」
「私が姉の私物を借りてあんなことをしてたから悪いんです。最初から多分ゴウさんだって気づいてたのに、止められなかった…」
「いや、アキナの許可なく家に上がり込んで、ろくに確認もせずに襲いかかった僕に落ち度があります。いいから病院行きましょう」
「え、アキナの許可なく来られたんですか?」
「あれ、アキナから何も聞いてないですか?俺たち最近あんまり上手くいってなくて…アキナに貸してたものを今日どうしても取り戻しに来たかったんだけど、アキナ全然連絡返してくれないから仕方なく合鍵で上がったらこんなことに……って、そんなことはどうでもいいから早く!」

ゴウはフミナのズボンと下着を集めてフミナに出かける準備を促す。
しかしフミナはそれを拒み、頑なに立ち上がろうとしなかった。
ゴウは焦った様子でフミナの腕を掴み、もう一度病院へと誘う。

「あの、いいです。離してください」
「ダメです。病院行きましょう」
「行かなくていいですっ!離して!」
「うわっ!」

振り払った腕が絡まり、バランスを崩したゴウがフミナに覆いかぶさった。
仰向けに倒れたフミナにゴウの唇が重なる。
とろけるような感触にお互い力が抜けてしまったことを感じ取った。
完全なる事故で我に返り、唇が離れる。

「すみません!またとんでもないことを…」
「い、いえ…こちらこそ」

物理的に近い距離に緊張感が走る。
早く離れなければならないのに密着している感覚が心地よくて離れたくなかった。
気まずさは怪しい空気に塗りつぶされて、2人の欲に火がつく。
見つめ合っているうちに2人は燃え上がり、どちらからともなくもう一度唇を合わせた。
さっきよりもキツく抱きしめ合って、舌をねっとり絡めて、貪るように深いキスを繰り返す。

「んっ…はあっ、んん…ぁ……ふっ、ああっ」

ゴウがフミナの身体を激しくまさぐり出す。
自分のすべてを欲しがるかのように隈なく触られて、強く求められているように感じて嬉しくなってしまう。
もっと触って、とアピールするようにフミナが身体を押しつけると、ゴウは太腿の裏を撫で回してきた。
そのまま両脚を開かせ、早くも復活した立派な自身をあてがった。

「いいの?本当に…」

ゴウの質問にフミナがコクッと頷くと、張り上がった剛直がずぶりと膣内に入った。
一度射精したとは思えない硬直ぶりだが、膣は余韻で濡れていたこともあり、待っていたと言わんばかりにスムーズな挿入だった。
ゴウとまた繋がれたことにフミナは満たされて、恍惚の表情を浮かべる。
ゴウは色っぽく息を吐きながら腰を前後に動かして、シャツの上からフミナの胸を鷲掴みにした。

「はぁっ…あッッ…♡あっ、あんっ♡うぅっ…んんッ♡ああッッ♡やぁっ、はぁっ……」

胸をむにむにと揉みしだきながらピストンが徐々に加速していく。
ゴウが今姉ではなく、妹とわかった上で欲情してくれていることが嬉しい。
だが自分はまだこの男に名前すら知られていない。
アキナではなく、自分を、フミナという人間をもっとちゃんと認識してもらいたい。

「あのっ…ゴウさんっ…」
「?」
「私、フミナっていいますっ…」
「はあ」
「今だけでいいからっ…フミナって呼んでください…」

おかしなタイミングだとは思ったが、フミナは精一杯の声を振り絞った。
ゴウはフミナが自ら名乗ってくれたことに嬉しくなったのか、腰を揺すりながら微笑む。

「フミナ」
「はい…」
「フミナのやらしい姿、俺にいっぱい見せてほしい」

ゴウの艶っぽい視線と囁きに、フミナは頬を紅く染めながらコクリと頷いた。
フミナはシャツとブラジャーを脱がされ、全裸になった。
全裸を異性に見られるのが久しぶりで、今更ながら恥じらいを覚え、フミナは自分の身体を腕で覆い隠した。

「隠さないで…全部さらけ出して」
「いや…でも…ぁ!」

最奥を突かれながら乳首を口に含まれて、身体がびくんっと反応する。
熱い舌でじっくり丁寧に舐められて、尖らせた舌先で突かれて、全身が甘美な刺激に支配される。

「すごい…フミナの中きつくてやばい…」
「はあっ…あぁッッ♡やっ…あッッ♡あんっ♡はっ……あんっ♡あんっ、らめ……んあっ、はぁっ…あぁんっ♡」

加速するピストンと乳首への刺激が加わって、フミナの膣内も急激に締まっていく。
狭まる膣内を押し広げ、最奥をごちゅごちゅとノックされて、大きな波が着実に近づいてくる。

「ああッッ…♡ああっ、らめっ…あんっ♡はぁっ……んッッ、ぁ♡はあっ、やぁっ♡ああんっ♡ああッ♡イくッ♡」

絶頂でフミナの腰がびくっと浮き上がる。
だがフミナの欲の炎はまだまだ燃え尽きそうにない。
フミナはシャツの上からゴウの胸板を触る。

「ゴウさんも全部さらけ出してほしいです…」
「いいよ」

フミナは力の入らない両手でゴウのシャツを脱がした。
ゴウは一見スリムでシャツの上からではわからなかったが、意外にも男らしく鍛えられた身体つきをしていた。
お互いに全裸になったところで、もう一度きつく抱き合って口づけを交わす。
隔たりのなくなった肌が直接密着して、お互いの体温を感じ合うのが心地よかった。
ゴウは身体を起こし、震えるフミナの腰を固定してピストンをさらに速くする。

「あんっ♡ああッ…はあ…んんっ、ああッッ♡やんっ、んぁっ♡はぁ…らめッ♡あぁんっ♡」

余裕のない表情と切羽詰まったような様子で腰を振るゴウが妖艶に映る。
姉はいつもこんな絶景を見ていたのか。
フミナの心にまた羨望と妬みが入り混じり、黒く濁っていく。
この景色を独り占めしているなんてズルい―――。
ゴウを自分のものにできるわけないとわかっていながらも、黒い欲望がフミナを突き動かす。

「あんっ、ああっ、はあっ…らめッッ♡ゴウさんに突かれるの、きもちよすぎ…ッ♡あッ、あぁんっ♡はっ…んぁっ、ああぁっっ♡」
「俺もフミナの中すごく気持ちいいよ…」
「ああッ♡うれ、しいッ…あんっ♡はあっ♡んっ……もっと、突いてほしいっ…」

ゴウは微笑みながらフミナの手を握り、両脚を折り曲げて、より深くまで結合したまま飛ばすようなスピードで腰を振り乱した。
小刻みにポルチオを叩かれて、息ができないくらい深いキスをされて、クラクラする頭の中でアキナを思い浮かべた。
姉を裏切るような事態になっているのに、快楽に溺れてしまった今、罪悪感や今後の心配すらどうでもよくなってしまう。
無我夢中で快感を欲したフミナは、ゴウの腰に両脚を巻きつかせて、最後まで離れないようにしがみついた。

「ああッ♡はあっ♡あぁんっ♡らめっ、ゴウさんっ♡離れないでッ♡んあぁッ♡イくっ、イくイくイくッ♡あんっ♡はぁっ、んっ、あッ♡やッ♡ああッッ♡」
「あ~、俺も、イくっっ……」

ゴウの動きがストップして、腰を深くまでぐぐっと押しつけられる。
2回目の射精というのに随分大量に出ているのか、しばらくの間押し込まれたままだった。
全部吐き出し終えた男根が引き抜かれた時は、中が少しばかり寂しかった。
あれだけイったのにまだ物惜しくヒクヒクしているのを感じる。

「フミナ」
「はい…」
「俺たち相性バッチリだと思わない?」
「…相性、すごくいいと思います……」
「だよね。あともう一回シよっか」
「え…♡」
「フミナとするの楽しくなっちゃった。ダメかな?」
「あ…いいです、喜んで…」
「やった。じゃあ次はローターも使って飛ぶくらい気持ちよくしてあげる」
「――っ!♡」

フミナはゴウに気に入ってもらえたことに悦びを感じ、結局この後も夜通しゴウと交わってしまった。
結局お互いが満足するまで止まらず、溢れ続ける欲に驚くばかりだった。

それからのことはあまり覚えていない。
あの一夜が明けた朝、ベッドで寝ていたのはフミナ1人で、ゴウの姿はなかった。
結局ゴウが姉の彼氏であること以外何の情報もわからず、連絡先すら知らない。それ以上の関係になることは不可能だった。
そんな男と軽率に交わってしまったなんて自分でも信じられないし、少しだけ後悔している。
だが、フミナにとって忘れられない1日となった。
いつか姉にバレないだろうか、という心配はあったが、この日のことは墓場まで持っていくと誓い、フミナは元通りの生活を送った。
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