仙&銀河Dr.ナナ(S77)

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4 Dr.ナナの生態と仙の家族

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今日も自転車で帰りながら
ナナと話をした。

周りから見れば、
独り言を言いながら帰る
危ない奴と思われているだろう。

「ナナはそんな小さな身体で
銀河系から太陽系の地球まで
  よく来れたね。」
         と俺が言うと、

「私小さく無いわよ。
仙が夢で見たドーム状の物体
も私の1部なの。本来の大きさに戻と、軽く日本を覆い隠すわよ。
地球サイズにしてるの。」
           と答えた。

「地球サイズとは随分だな。」
           と言うと

ナナはすかさず、
「仙は地球を過信してるみたいね。
太陽の直径は地球の直径の約110倍で、

(地球を大腸菌とみなす)と

地球は0.003mmで、太陽は0.3mmで、コーヒー豆を引いた一粒ぐらいなのよ。太陽系は420mで銀河系が138600kmなの。
つまり、
銀河系は地球3週半分の直径の球体なの、宇宙にはその銀河が400億個以上あるのよ。」
とナナが言った。

「地球は大腸菌かよ。」
         と突っ込んだ。

「私の母体も太陽ぐらいの大きさで、
私はその一個の細胞に過ぎないの。」
        とナナは説明した。

そして、俺は質問付け加えた。

「それともう一つ質問があるんだけど、       栄養は何で補給しているの?」
と聞くと、
「食事は摂らないの。
 情報と知識の吸収が栄養源だね。」
 ナナは当然のように言った。

 そんな話をしている内に家に着いた。

「ただいま。」と言いながら、

台所を覗き、夕食のおかずを確認した。

今日は俺の大好きなハンバーグだった。

思わず、「ヨッシャー!」とガッツポーズをすると、
「まだ早いので部屋で勉強でも
          してなさいよ。」母さんの声が聞こえる

「へーい」と返事しながら
          部屋に行った。

教科書をカバンから取り出し、
   勉強をしようとすると、

ナナが「私が全て記憶するから、
仙は教科書を5秒ごとにページをめくって頂戴。分業で行きましょう。」
            と言った。

仙が「ガッテンだー!俺ページめくるの得意なんだ!」と、まず英語から和訳しながら、記憶していった。

次の国語はちょっと厄介だが、
        一応二度読みした。

数学は練習問題を避けて、
 本文と例題だけを記憶していった。

後はカバンに入っている4~5科目を約1時間で済ませてた。

なんだかすごくレベルアップした気がした。

それから、食事に降りて行くと、
 
珍しくオヤジ殿(健一)が帰っていた。
そして、3歳上の姉(飛鳥)が、
母さん(理子)の手伝いをしながら、

「仙、手を洗ってきて!」と命令する。
「うるせぇなぁ。」と言いながら、手を洗ってくる。

戻ってくると用意ができていて、
母さんが「それでは」と言うと、
みんな一斉に「いただきます!」と言って食べ始めた。

そして、俺はハンバーグをガッついた。

すると、オヤジ殿が
「仙、勉強は順調に進んでいるのか?」と聞くので、

「ばっちし!この調子でいくと
すぐにクラスで一位になるのも
     時間の問題さ!」と言った。

横から、姉が口を挟んできた。
「勉強する姿あまり見てないけど、
    そんな事言って大丈夫なの?」

俺は間髪入れず
「男に二言はなし。3位までで大目に見て。」と言った。

「それは楽しみね。」
姉は全く信用していない様子で
笑ったた。

父も、
「まぁ、結果がどうあれ、頑張れ!」
と同じく信用してない様子である。

「父さんの仕事はどう?」と聞くと、

「俺ら航空機の整備が忙しかったら駄目なだ、丁寧で正確な作業で、空の安全を守る事が使命なんだ!」

俺は心の中で、
答えになってないけどと思っが、
いつもの父の決め台詞を、
言いたかったのではないかと、
俺なりに配慮した質問であった。

姉は医療系の大学の2年生で、
      厄介な存在である。

ちょっと弱みを付いておこうと思って、

「姉貴、ボーイフレンドはできた?」
      と軽く聞くと、
「生意気言ってんじゃないよ!自分の心配でもしときなさいよ!」
  と2倍返しの半沢◯◯状態である。

母さんはこんな時は誰にも味方せず、笑っているだけである。

そして食事も終わり、
母と姉が後片付けをしている間に、
        父が風呂に入った。
その後俺が続き、姉、母で最後となる。

すると、
「なぜ、女性にばかり働かせるの?
     仙も手伝いなさいよ。」
        とナナが呟いた。

そんな事考えた事もなかったので、
反論出来なかった。

「そうだね。
その様な習慣なんだけど、 
若い人はだんだん変わりつつあるな。
父の年代の家族では
     中々難しいんだよ。」
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