人魚奇譚CLARISSA

大秦頼太

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CLARISSA

第六場

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●第六場●
   夜。噴水。
   クラリッサがやってくる。手にワインのボトル。
   人魚がクラリッサに気がつき顔を上げる。

人魚    何か用かい?
クラリッサ ワインを持ってきたわ。安物だけど。
人魚    ああ。そんなの気にしないよ。さあ、おくれ。早くおくれ。
クラリッサ あ、グラスを忘れちゃったわ。待ってて、取りに戻るわ。
人魚    そんな物必要ないよ。

   人魚はクラリッサの手からボトルをひったくると、口でコルクの栓を引き抜いてそのまま飲み始める。

人魚    あぁ、生き返った。まったく飲まなきゃやってられないよ。ついでにこの鎖も外してくれれば嬉しいんだけどね。
クラリッサ ごめんなさい。鍵は持ってないの。
人魚    あぁ。残念。
クラリッサ ねぇ、一つ教えて欲しいことがあるの。
人魚    なあに? あの男の子の母親のことなら知らないよ。
クラリッサ どうしたら人魚になれるの?
人魚    なんだそっちかい。人魚になる? 人間がかい? 無理無理、やめておきな。
クラリッサ なれるって昼間は言ったわ。
人魚    なれるさ。なれるけど、本当に大変なのさ。だからなれない。
クラリッサ 教えて。
人魚    話を聞いてたかい? まったくどうしてさ。あんたも見世物にされたいのかい? 変な趣味だねぇ?
クラリッサ 人魚になって、ヨハンをつれてここを出るのよ。
人魚    ヨハン? (すっとぼけ)
クラリッサ 昼間会ったでしょ?
人魚    あぁ、人魚の息子かい。無理だね。
クラリッサ 無理じゃないわ。教えて頂戴。ダメなら、お酒を返して。
人魚    ああ、もう。これだから人間っていやろ。あら嫌だ。これくらいで呂律が回らなくなるなんて。これ本当にワインかい?

   人魚、大分酔っ払っている。

人魚    うーん。必要なものはね、大事なものよ。心臓。人間の心臓。大事な大事な貴方様の心臓。いのっち。あぁ、酔っ払って上手くしゃべれないわ。
クラリッサ あたしの?
人魚    バカ? 自分の心臓使ってどうするのよ。死んじゃうでしょ? 大事なぁ~、このお酒ずいぶん強いわねぇ。とにかく人間の心臓よ。あとは大したものは必要ないわね。その辺にあるような貝殻とサンゴの欠片、魚の目玉が5、60個? これはどっちでもいいわ。大きさは別にそろって無くてもいいわ。あと、お酒。これは私に、ね。
クラリッサ 集めたらどうすればいいの?
人魚    海の神様にお願いをするだけよ。特別な言葉でね。
クラリッサ 特別な言葉?
人魚    それは私を海に帰してくれないなら教えない。
クラリッサ わかったわ。
人魚    すべて海の神様に渡すものだからね。あぁ、お酒は私に。
クラリッサ ええ。
人魚    辛いわよ?
クラリッサ あんな男と一緒になるなんてそっちのほうが地獄だわ。
人魚    ああ、もうなんだか眠くて死にそう。
クラリッサ まずは鍵ね。
人魚    頼んだわよぉ。

   クラリッサ下手に去っていく。

人魚    あー、全然足りないわぁ。酒を持ってこーい! 私をなんだと思ってるんだ。

   ヨハンが上手からやってくる。

人魚    今度はあんたかい。
ヨハン   何を言ってるんだよ。
人魚    今度はなんだい? どんなお酒だい?
ヨハン   酒なんて持ってきてないよ。
人魚    なんだい。つまんないね。あっちへ行っちまいな。
ヨハン   聞きたいことがあるんだけど。
人魚    なあに? あんたも人魚になりたいの? 本気? じゃあさ、これ外してよ、鎖。
ヨハン   無理。
人魚    じゃあ、あたしも教えない。冗談じゃないわよ。オナラが止まらなくなる呪いをかけるわよ?
ヨハン   嫌だよ。そんな呪い。
人魚    じゃあ、酒を持っておいで。
ヨハン   そんなお金ないよ。
人魚    嫌なら帰りな。

   ヨハン、少し考える。

ヨハン   わかった。持ってくる。
人魚    話がわかる子は嫌いじゃないよ。私はここで寝て待ってるからね。

   人魚が噴水の水の中に伏せると、ヨハンは転がってるボトルを拾い上げて噴水の水を中に入れる。そして、コルク栓を拾って栓を閉める。

ヨハン   おい。
人魚    ん?
ヨハン   持って来たよ。
人魚    早かったね。

   人魚ひったくるようにボトルを奪いコルク栓を噛んで引き抜く。
   中に入っている水を飲んで首をかしげる。

人魚    これ本当にワインかい? なんだかやけに水っぽいね。それに魚臭い。
ヨハン   酔ってるからだよ。魚臭いのはここが港町だからさ。
人魚    ああ、そうか。
ヨハン   で、質問なんだけど。
人魚    何?
ヨハン   人魚って他にもいるの?
人魚    (ため息)ここはね、長い間人魚のいない海だったのよ。だからね、私はあんたのお母さんのことなんて知らない。それから私はあんたの母親でもないからね。そうさ、人魚は年を取らないからね。こんな婆さんがお前の母であるわけが無い。そういうこと。わかってくれたかい? じゃあ、さようなら。忘れておくれ。
ヨハン   そんなこと聞いてないだろ。
人魚    本当に聞きたいのはそういうことだろ? 質問はきちんと伝えな。なんだか、酔いが覚めてきたよ。
ヨハン   それは俺のせいじゃない。
人魚    つまんない質問をするからだよ。
ヨハン   なんでここには人魚がいなかったんだ?
人魚    それなら聞いたことがあるわね。人魚の子どもだから気になるのかい?
ヨハン   俺は信じてないよ。人魚の子どもだなんてうわさ。母さんのことなんてまるで覚えてないから、別に知りたくもない。
人魚    この海から人魚が消えてたのはね。あんたの母親が人間になろうとしたからさ。バカな女さ。結局捕まって海の神様の怒りを買ってさ。それ以来、この海には人魚がいない。……まぁ、そういう噂さ。
ヨハン   人魚が人間にね……。(気付く)さっき、あんたも人魚になりたいのかって聞いたよな?
人魚    そんなこと言ったかしらね?
ヨハン   クラリッサが来たのか?
人魚    言っておくけど、あんたはオスだから人魚にはなれない。
ヨハン   来たんだな?
人魚    あの娘なら来たわよ。人魚になれる方法もしっかり教えてやったわよ。なんて言ってたかしらね。
ヨハン   危ないことはさせないだろうな?
人魚    危なくはないけど、身を引き裂かれるような思いはするわね。
ヨハン   どういうことさ?
人魚    そりゃあ、自分の一番大切な人間の心臓を捧げるんだもん。心が壊れても仕方が無いと思うわよ。
ヨハン   そんなこと出来るわけないだろ。あいつはそんなことしない。
人魚    知らないわよ。あーあ、完全に酔いがさめちゃった。
ヨハン   それにあいつには家族はいないんだぞ。大切な人間なんて、
人魚    そうなの? じゃあ、人魚にはなれない。めでたしめでたしじゃないの。
ヨハン   あいつ思い込みと勢いだけは激しいから、贋物とかを持ってくるんじゃないかって心配してるんだよ。
人魚    え? だとしたらあの子は死ぬかもね。
ヨハン   何だって?
人魚    別の人間のどうでもいい心臓なんかを捧げられたら、海の神様が怒り狂ってそんな不心得者は永遠に深海で死の世界をさまよわされるわよ。
ヨハン   冗談じゃないぞ。クラリッサはどこに行った?
人魚    そんなもん見てないわよ。冗談じゃないわよ。勝手に探しなさいよ。
ヨハン   そんなに怒るなよ。
人魚    怒ってないわよ。(下手を見て)誰か来るわよ。行ったら?
ヨハン   ありがとう。じゃあね。
人魚    なんだか胸が苦しいね。陸の空気は好きじゃないよ……。

   ヨハンが上手に走り去ると、下手からカルバスがやって来る。

カルバス  おい、魚。飯だぞ。

   そう言って、人魚に魚(大き目の魚、カツオクラス)を投げつける。そのまま下手に去る。

人魚    お前には絶対呪いをかけてやるからな! 覚えてろよ!

   ジョーイが下手やって来る。クラリッサが追いかけてくる。

クラリッサ お願いよジョーイ。人魚さんを海に帰してあげて。
ジョーイ  どうしてさ? こんなババアの人魚なんて売り払っても大した金にならないからかい?
人魚    ババア? ババアって言ったのかい? この野郎! 口の中の歯を全部イソギンチャクに変えてやるよ! ふざけるんじゃないよ!
クラリッサ そうじゃないわ。人魚を殺したら何も取れない海になるってヨハンが言っていたじゃない。いなくなっただけでも何年も不漁なのよ。ヨハンが、
ジョーイ  ヨハンヨハン。またヨハンか。
クラリッサ お願い、海に帰してあげて。

   ジョーイ、クラリッサから距離を取る。

ジョーイ  クラリッサ。いつも僕と口を利くことさえあまりない君だ。その君が、僕に願い事をしている。
クラリッサ ええ。
ジョーイ  じゃあ、僕の願いも聞いてくれるかな?
クラリッサ え?
ジョーイ  ダメかい? ダメならこの話は終わりにしよう。僕はこれでも忙しいんだ。

   ジョーイ、下手へ立ち去ろうとする。

クラリッサ 待って。……いいわ。

   ジョーイ振り返る。

ジョーイ  良かった。
クラリッサ ジョーイの願いって何?
ジョーイ  決まってるだろ。君を僕の妻にすることさ。

   クラリッサの顔が青ざめる。

ジョーイ  嫌かい? 実は父上がヨハンの借金を帳消しすることを渋っていてね。もう僕も止めておくことが難しいんだ。どうしたらいいものかね。
クラリッサ ……いいわ。
ジョーイ  え? よく聞こえなかったよ。
クラリッサ あなたの奥さんになるわ。
ジョーイ  良かった。お祝いにヨハンの借金を帳消しにするように父上に強くお願いするよ。じゃあ、式は早いうちに済ませよう。次の日曜日なんてどうだい?
クラリッサ 早すぎない? 3日もないわ。
ジョーイ  僕はどれだけ待ったと思ってるんだい? それに早くしないとそこの人魚が年で死んでしまうよ。
人魚    何をこの!
クラリッサ じゃあ、今すぐ解放してあげて。……結婚はするから。
ジョーイ  ダメさ。
クラリッサ どうして?
ジョーイ  君は約束を守らないからさ。
クラリッサ 守るわ。
ジョーイ  なら今ここでキスをしてくれ。

   黙りこむクラリッサ。

ジョーイ  ほら嘘だ。まぁ、嘘でもいいんだけどね。次の日曜日には君は僕の妻なんだから。
クラリッサ 少し考えさせて……。
ジョーイ  いいさ。考えがまとまったら呼んでくれればいい。

   ジョーイ、下手に去る。それを見送るとクラリッサは深いため息をつく。

人魚    逃げればいいのに。あの、人魚の息子と一緒にお逃げよ。
クラリッサ 逃げても捕まるわ。あたしが本当に人魚にでもなれば話は別だけどね。
人魚    私もここから離れたいから助けてあげてもいいけど?
クラリッサ ……どうするの?

   人魚は魚を取り出す。

クラリッサ 何?
人魚    キスの身代わりよ。カツオだけどね。
クラリッサ バレるに決まってるでしょ!
人魚    生臭いけど鼻つまんであげれば?
クラリッサ 気が付くわよ。見えてるんだから。まじめにやってよ。
人魚    そうね。普通は気がつく。でも私はね、普通じゃないの人魚なの。こっちに来て、自分の唇を指でなぞって。

   クラリッサは言われたとおり自分の唇を指でなぞる。

人魚    魚の口をその指でなぞって。
クラリッサ (なぞる)こう?
人魚    いいわ。あんたいい人魚になれそうよ。後はずっと目を瞑らせておくことね。
クラリッサ ありがとう。
人魚    いいのよ。

   クラリッサ、魚を背中に持って深呼吸する。

クラリッサ ジョーイ!

   ジョーイ、慌てて走りこんでくる。

ジョーイ  決めたかい?
クラリッサ 決めたわ。
ジョーイ  どうする?
クラリッサ キスするわ。
ジョーイ  イエス!
クラリッサ ただし条件があるわ。
ジョーイ  キスしてくれたら、人魚を解放するよ。
クラリッサ 恥ずかしいから、いいって言うまで絶対に目を開けないで欲しいの。
ジョーイ  おおおう。わかったよ。恥じらい。何て美しい言葉だ。
人魚    うるせえバーカ。
ジョーイ  今のは聴かなかったことにしてやるぞ、ババア。
人魚    勝手にしな。この変態。
クラリッサ じゃあ、目を閉じて。もし合図をする前に目を開けたら、私は自殺するからね。結婚はなくなるわよ。
ジョーイ  わ、わかったよ。瞑った。瞑ったよ。
クラリッサ 薄目開けてない?
ジョーイ  開けてないよ。

   クラリッサ、ジョーイの頬をはたく。

ジョーイ  何をするんだ!
クラリッサ 薄目を開けてたように見えたから。
ジョーイ  そんなことしないよ。
クラリッサ ほら今、合図してないのに目を開けてるわ。
ジョーイ  ああ、すまない。今度はちゃんとする。
クラリッサ 閉じた?
ジョーイ  閉じた。

   クラリッサ、背中から魚を取り出してジョーイとキスをさせる。すぐに
   魚を人魚に投げる。人魚受け取るがすぐに捨てる。

クラリッサ いいわ。

   ジョーイ、クラリッサに不用意に近づいて平手打ちを喰らう。

ジョーイ  何だよ?
クラリッサ 約束を守って。

   ジョーイ、ため息をつく。

ジョーイ  わかったよ。(ポケットから鍵を出し、クラリッサに投げる)海まで運ぶ人間を呼んでくる。

   ジョーイ、下手に歩いていく。クラリッサ人魚に鍵を渡す。
   人魚、必死になって鍵を開ける。クラリッサとの会話は話半分。

クラリッサ ありがとう。
人魚    あいつぶっ殺してやりたいわね。
クラリッサ 死ぬわ。私が殺す。あいつの心臓を海の神様に渡してやる。
人魚    何か言ってた?
クラリッサ なんでもない。それで、特別な言葉は?
人魚    それはそのとき教えるわ。いいかい? きちんと用意するのよ。
クラリッサ 貝殻とサンゴの欠片、魚の目玉が5、60個だったっけ? それと人間の心臓。
人魚    贋物はダメよ。
クラリッサ わかってるわ。人間の心臓でしょ。それから、あなたにお酒。
人魚    お待ち。ただの人間の心臓じゃないわよ。大切な人間の心臓。お前にとって一番大事な人間の心臓が必要なの。
クラリッサ え? そんなの聞いてないわ。
人魚    言ったわよ。言ったと思う。言ったかしらね? 酔ってたから……。
クラリッサ そんな大事なことお酒を飲んで言わないでよ!
人魚    そんな大事なことをお酒を飲ませて聞きだそうとしないでよ! あんた家族がいないって聞いたけど、どうするつもり? お母さんは? お父さんは?
クラリッサ お母さんもお父さんも死んだわ。どうしてジョーイの心臓じゃダメなの?
人魚    キスも出来ないような相手を? あんたバカじゃないの?
クラリッサ ダメよ。どうしたらいい? あたし、あんな男と結婚しなくちゃいけないの?
人魚    人魚になれないなら、そうなるね。
クラリッサ そんな……。もう、どうしてこうなのかしら!

   ジョーイがバッチョとカルバスをつれてやって来る。

カルバス  人使いが荒いなぁ。
バッチョ  終わったら、朝ごはんの前に飯食おうぜ。
カルバス  だからお前はデブなんだよ。
バッチョ  デブって言うんじゃねえ。
ジョーイ  海に放してやれ。
カルバス  本当にいいんですか?
ジョーイ  かまわない。そうだよな。クラリッサ?
クラリッサ え、ええ……。
バッチョ  あ~ぁ、仕返し怖いなぁ。
ジョーイ  連れて行け。

   バッチョとカルバスに人魚連れて行かれる。

クラリッサ ジョーイ、あの、約束だけど……。
ジョーイ  大丈夫さ。今頃になって結婚を邪魔する奴がいたら、僕が殺してやるよ。父上にだって反対はさせないからな。そうだよ。君だって今更反対をしたら、僕はヨハンを殺してしまうかもしれないな。はははは!
クラリッサ ……バカね。そんなこと言うわけないじゃない。
ジョーイ  安心したよ。

   ジョーイがクラリッサに近づくと、クラリッサは避けるように走り出す。

クラリッサ 人魚を見てくるわ。

   ジョーイは拳を握り締める。全身が震える。

ジョーイ  その嘘ももうすぐ終わりさ。結婚さえすれば、全部本物になるんだ。

   暗転。

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