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第六場
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●第六場● 草原1 昼
花摘みをしているマーゴ。少し高いところでそれを見ている羊飼い兄。
羊飼い妹と子羊が遊んでいる。
羊飼い兄 お前、都会から来たんだ。
マーゴ そうよ。……ひとついいかしら?
羊飼い兄 なんだよ。
マーゴ レディに対して、「お前」なんて失礼よ。
羊飼い兄 レディ? なんだいそりゃ。うまいのか?
マーゴ 食べ物じゃないわよ。あなた食べることしか興味が無いの?
羊飼い兄 他に何があるのさ。
マーゴ 羊飼いってつまらないのね。
羊飼い兄 なんだい。羊飼いをバカにすんない! ふん、面白くない奴。
羊飼い兄、去る。
マーゴ (ため息)でも、本当に何も無くてつまらないところだわ。
羊飼い妹 そんなことないわ。面白いこと一杯あるよ。
子羊 メェー。
マーゴ そう? 例えばどんなことよ。
羊飼い妹 空を見上げて雲を数えるの。夜には星を数えるのよ。
マーゴ 田舎の子はそんなことが面白いの?
羊飼い妹 遠くの景色を眺めるのはどう? ここからなら町の景色が見えるわ。
マーゴ あたしはもっと都会に住んでるのよ。あんな町、珍しくもなんとも無いわ。
羊飼い妹 子羊と遊ぶのは?
マーゴ まったく何が面白いの? あたし帰るわ。勉強しなくちゃ。
羊飼い妹 お勉強できるの? すごい。教えて! お祖母ちゃんにご本を読んであげたい
の。
マーゴ ダメよ。小さい子には難しいもの。
羊飼い妹 何よ、同じくらいの年でしょ。意地悪しないで教えてよ。
マーゴ 都会の子と田舎の子じゃ、同じくらいの年でも全然違うのよ。じゃあね。
マーゴ、去る。
羊飼い妹 何よ、嫌な子。お前もそう思うでしょ?
子羊 メェー。
暗転。
花摘みをしているマーゴ。少し高いところでそれを見ている羊飼い兄。
羊飼い妹と子羊が遊んでいる。
羊飼い兄 お前、都会から来たんだ。
マーゴ そうよ。……ひとついいかしら?
羊飼い兄 なんだよ。
マーゴ レディに対して、「お前」なんて失礼よ。
羊飼い兄 レディ? なんだいそりゃ。うまいのか?
マーゴ 食べ物じゃないわよ。あなた食べることしか興味が無いの?
羊飼い兄 他に何があるのさ。
マーゴ 羊飼いってつまらないのね。
羊飼い兄 なんだい。羊飼いをバカにすんない! ふん、面白くない奴。
羊飼い兄、去る。
マーゴ (ため息)でも、本当に何も無くてつまらないところだわ。
羊飼い妹 そんなことないわ。面白いこと一杯あるよ。
子羊 メェー。
マーゴ そう? 例えばどんなことよ。
羊飼い妹 空を見上げて雲を数えるの。夜には星を数えるのよ。
マーゴ 田舎の子はそんなことが面白いの?
羊飼い妹 遠くの景色を眺めるのはどう? ここからなら町の景色が見えるわ。
マーゴ あたしはもっと都会に住んでるのよ。あんな町、珍しくもなんとも無いわ。
羊飼い妹 子羊と遊ぶのは?
マーゴ まったく何が面白いの? あたし帰るわ。勉強しなくちゃ。
羊飼い妹 お勉強できるの? すごい。教えて! お祖母ちゃんにご本を読んであげたい
の。
マーゴ ダメよ。小さい子には難しいもの。
羊飼い妹 何よ、同じくらいの年でしょ。意地悪しないで教えてよ。
マーゴ 都会の子と田舎の子じゃ、同じくらいの年でも全然違うのよ。じゃあね。
マーゴ、去る。
羊飼い妹 何よ、嫌な子。お前もそう思うでしょ?
子羊 メェー。
暗転。
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