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ミュージカル版
第七場
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●第七場● お爺さんの家1 夜
1.△プロジェクター………P007_「ヨーゼフの家」(5秒程度表示)
(表示が消えたら)
2.□照明………5_ホリ青(夜) + 2_中央スポット
+ 3_中央奥スポット + 1_ピアノ(FI)
ビッキーが椅子に座っている。
♪妖精の歌
春の風に飛び乗って 扉を叩くのさ 開いた瞬間 冬の挨拶
驚く顔に粉雪をお見舞いして 春の風を捕まえてさささっと逃げるのさ
人間なんて からかって遊ぶのにちょうどいい
自分たちが一番だと思っている 傲慢なヤツらさ
自然の生き物はいつも 怒ってる ご不満さ
気に入らないのさ だから オイラのいたずらを 喜んで助けてくれる
□照明………5_ホリ青(夜) + 2_中央スポット + 3_中央奥スポット(CF)
妖精 お腹空いたなぁ。何か無いかなぁ。(ビッキーに気がつく)やあ、人形さん。元
気かい? 僕は元気だよおかげさまで。え? オイラは誰かって? 嫌だなぁ、
もう忘れたのかい? あさってのおととい明日の昨日、三日前の五日先にオイラ
と会ったじゃないか? へへへ、オイラはラニ。妖精さ。おやおや? その顔は
信じていないと見える。いいだろう、その証拠をお見せしよう。何でもお題をく
れたまえ。パッと何でもやってやろう。なんたってオイラは怖いもの知らずだ。
悪魔に白ペンキをぶっ掛けて、半分白くしてやったこともある。まぁ、そのせい
で悪魔が血眼になってオイラを追いかけてくるんだけどね。さあ、言っておくれ。
何がお望みだい?
妖精、ビッキーを見る。
妖精 なんとびっくり。こいつは驚いた。しゃべってるのはオイラだけだ。はじめま
してお嬢さん。
妖精、ビッキーを見る。
妖精 ここまで無視されるのも悲しいや。オイラショック。ショックでお腹が空いた
よ。台所はどっちだい?
妖精、ビッキーを見る。
妖精 あれ? 動けないのかい?
■音響………013_まばたき
ビッキー (まばたき)
妖精 なるほどね。そういうことか。こいつは好都合。じゃなくて、大変だね。そう
大変だ。一人でしゃべり続けるって結構大変なんだぜ。でも、良かったね。オイ
ラ良い物を持ってるんだ。(バッグから小瓶を取り出す)じゃーん、これ。こいつ
を鼻に塗ると言葉がしゃべれるようになり、飲むと体が動くようになるって魔法
の薬だ。どうだいすごいだろう? なんたって湖畔の淑女カステヘルミ様の奇跡
を起こす朝露のしずくだからね。カステヘルミ様が大事にしてるのを少しだけ失
敬してきたってわけ。
■音響………014_まばたき
ビッキー (まばたき)
妖精 ただこの薬ちょっとしたリスクがあるんだ。なんたって薬って言うのは逆さま
から読むとリスクだろ? 薬を飲む時にはどうしても薬は逆さまになるもんだ。
難しかったかな? へへへ。どうだい興味はあるかい? へへへ、まぁ、物は試
しってね。まずは鼻に塗っておしゃべりをしようか。
■音響………015_キラキラ音
妖精、小瓶の中の液体を指先につけてビッキーの鼻に塗ってやる。
まだ体は動かないよ。
ビッキー 冷たい!
妖精 どうだい? 話せるようになった感覚は?
ビッキー すごいわ。夢みたい! あたししゃべっているのね!
妖精 そうだろうそうだろう。どう? 飲んでみる? 今度は体が動くようになる
よ?
ビッキー 飲ませて! 私、動けるようになりたいの。
妖精 そう。それは好都合。おっと、こっちの話。さあさ、たんと召し上がれ。
妖精、ビッキーに小瓶の液体を飲ませる。
■音響………016_薬飲ませる
ビッキー 動かないわ。
妖精 しーっ、しばらくじっとして。雫が体全体に染み渡るまで我慢が必要だよ。大
丈夫。オイラは嘘はつかないからね。君の体は動くようになるよ。でも、時間が
必要なんだ。ほら、目を閉じて。少し眠るといい。目が覚める頃には、君は人間
のように動けるようになっているさ。
ビッキー、妖精に言われるままに眠りについてしまう。
妖精 さて、上手くいった。これで悪魔との追いかけっこもおしまいだ。誰もオイラ
を追ってこられなくなるからね。ゴメンネお嬢さん。オイラの身代わりになって
もらうよ。それがオイラの願い事。と言ってもお嬢さんには何のことだか分かる
まい。だが、お嬢さんの願いも叶えてあげるんだ。悪い話じゃないだろう?しば
らくしたら、半分白い悪魔がやって来るだろう。いや、やって来ないかもしれな
い。まぁ、とにかく後はお嬢さん次第さ。それでは、ごきげんよう!
妖精、走り去る。
マーゴがやって来る。
マーゴ ねえ、ビッキー。眠れないの。少しお話をしましょ。みんなが私を差別するの
よ。ひどいでしょ。あの子は都会から来た嫌な奴だって。私、お友達が欲しいの
に。ビッキーとお話が出来たらいいのになぁ。そうしたら、私にも本物のお友達
ができるのに。あら、目を閉じてる。寝てるの? ねえ、目を開けて。
ビッキー、突然目を開きゆっくり立ち上がる。
ハイジの「クララが立った!」を超える衝撃。
マーゴ (恐怖)ビッキーが立った! ビッキーが立った! お爺ちゃーん!
マーゴが奥へと逃げていく。
ビッキー 私、立ってる。体が動くわ。それにしゃべってる。なんてステキなのかしら。
私、人間になれたんだわ!
お爺さん、マーゴに連れられてやって来る。
マーゴはまだ少し恐怖の中にいる。お爺さんを盾にする。
お爺さん なんだいなんだい。怖い夢でも見たのかい。
マーゴ ビッキーが大変なのよ!
お爺さん どこか壊れたのかい? 明日の朝、直してあげるよ。
ビッキー こんにちは。
お爺さん おおおおおお、人形がしゃべった! 動いた!
ビッキー そうよ! 私しゃべれるし動けるのよ!
お爺さん なんと言うことだ。なんと言うことだ! (お爺さん喜びに震える)わしは天
才だったのか!
マーゴ ビッキー、動けるようになったの?
ビッキー そうよ。よろしくね、マーゴ。
マーゴ どうしてしゃべれるようになったの?
ビッキー 妖精さんがお薬を飲ませてくれたのよ。
間。
お爺さん なんだ妖精のおかげで話せるようになったのか。(がっかり)
ビッキー そうよ。私、人間になったのよ。
マーゴ 本当に?
お爺さん しかし、これは驚いたなぁ。どういう仕組みになってるんだろうか。
マーゴ ビッキー、一緒に遊びましょ。
ビッキー ええ! でも、何をして遊ぶ? 私、人間の遊びは初めてなの。
お爺さん そうだ。マーゴット、お前がビッキーの先生になってあげたらどうだい?
マーゴ 私がビッキーの先生に?
ビッキー 素敵! そうしてくれたら嬉しいわ! マーゴ、私に一杯いろんなことを教え
て頂戴ね! この世界のことがもっともっと知りたいの!
♪世界がここにある
腕を開くと風に触れる 足を揺らせば風と踊る
広げた指先に当る暖かな光 命のきらめきがここにある
私の世界がここにある
□照明………暗転(CO)
1.△プロジェクター………P007_「ヨーゼフの家」(5秒程度表示)
(表示が消えたら)
2.□照明………5_ホリ青(夜) + 2_中央スポット
+ 3_中央奥スポット + 1_ピアノ(FI)
ビッキーが椅子に座っている。
♪妖精の歌
春の風に飛び乗って 扉を叩くのさ 開いた瞬間 冬の挨拶
驚く顔に粉雪をお見舞いして 春の風を捕まえてさささっと逃げるのさ
人間なんて からかって遊ぶのにちょうどいい
自分たちが一番だと思っている 傲慢なヤツらさ
自然の生き物はいつも 怒ってる ご不満さ
気に入らないのさ だから オイラのいたずらを 喜んで助けてくれる
□照明………5_ホリ青(夜) + 2_中央スポット + 3_中央奥スポット(CF)
妖精 お腹空いたなぁ。何か無いかなぁ。(ビッキーに気がつく)やあ、人形さん。元
気かい? 僕は元気だよおかげさまで。え? オイラは誰かって? 嫌だなぁ、
もう忘れたのかい? あさってのおととい明日の昨日、三日前の五日先にオイラ
と会ったじゃないか? へへへ、オイラはラニ。妖精さ。おやおや? その顔は
信じていないと見える。いいだろう、その証拠をお見せしよう。何でもお題をく
れたまえ。パッと何でもやってやろう。なんたってオイラは怖いもの知らずだ。
悪魔に白ペンキをぶっ掛けて、半分白くしてやったこともある。まぁ、そのせい
で悪魔が血眼になってオイラを追いかけてくるんだけどね。さあ、言っておくれ。
何がお望みだい?
妖精、ビッキーを見る。
妖精 なんとびっくり。こいつは驚いた。しゃべってるのはオイラだけだ。はじめま
してお嬢さん。
妖精、ビッキーを見る。
妖精 ここまで無視されるのも悲しいや。オイラショック。ショックでお腹が空いた
よ。台所はどっちだい?
妖精、ビッキーを見る。
妖精 あれ? 動けないのかい?
■音響………013_まばたき
ビッキー (まばたき)
妖精 なるほどね。そういうことか。こいつは好都合。じゃなくて、大変だね。そう
大変だ。一人でしゃべり続けるって結構大変なんだぜ。でも、良かったね。オイ
ラ良い物を持ってるんだ。(バッグから小瓶を取り出す)じゃーん、これ。こいつ
を鼻に塗ると言葉がしゃべれるようになり、飲むと体が動くようになるって魔法
の薬だ。どうだいすごいだろう? なんたって湖畔の淑女カステヘルミ様の奇跡
を起こす朝露のしずくだからね。カステヘルミ様が大事にしてるのを少しだけ失
敬してきたってわけ。
■音響………014_まばたき
ビッキー (まばたき)
妖精 ただこの薬ちょっとしたリスクがあるんだ。なんたって薬って言うのは逆さま
から読むとリスクだろ? 薬を飲む時にはどうしても薬は逆さまになるもんだ。
難しかったかな? へへへ。どうだい興味はあるかい? へへへ、まぁ、物は試
しってね。まずは鼻に塗っておしゃべりをしようか。
■音響………015_キラキラ音
妖精、小瓶の中の液体を指先につけてビッキーの鼻に塗ってやる。
まだ体は動かないよ。
ビッキー 冷たい!
妖精 どうだい? 話せるようになった感覚は?
ビッキー すごいわ。夢みたい! あたししゃべっているのね!
妖精 そうだろうそうだろう。どう? 飲んでみる? 今度は体が動くようになる
よ?
ビッキー 飲ませて! 私、動けるようになりたいの。
妖精 そう。それは好都合。おっと、こっちの話。さあさ、たんと召し上がれ。
妖精、ビッキーに小瓶の液体を飲ませる。
■音響………016_薬飲ませる
ビッキー 動かないわ。
妖精 しーっ、しばらくじっとして。雫が体全体に染み渡るまで我慢が必要だよ。大
丈夫。オイラは嘘はつかないからね。君の体は動くようになるよ。でも、時間が
必要なんだ。ほら、目を閉じて。少し眠るといい。目が覚める頃には、君は人間
のように動けるようになっているさ。
ビッキー、妖精に言われるままに眠りについてしまう。
妖精 さて、上手くいった。これで悪魔との追いかけっこもおしまいだ。誰もオイラ
を追ってこられなくなるからね。ゴメンネお嬢さん。オイラの身代わりになって
もらうよ。それがオイラの願い事。と言ってもお嬢さんには何のことだか分かる
まい。だが、お嬢さんの願いも叶えてあげるんだ。悪い話じゃないだろう?しば
らくしたら、半分白い悪魔がやって来るだろう。いや、やって来ないかもしれな
い。まぁ、とにかく後はお嬢さん次第さ。それでは、ごきげんよう!
妖精、走り去る。
マーゴがやって来る。
マーゴ ねえ、ビッキー。眠れないの。少しお話をしましょ。みんなが私を差別するの
よ。ひどいでしょ。あの子は都会から来た嫌な奴だって。私、お友達が欲しいの
に。ビッキーとお話が出来たらいいのになぁ。そうしたら、私にも本物のお友達
ができるのに。あら、目を閉じてる。寝てるの? ねえ、目を開けて。
ビッキー、突然目を開きゆっくり立ち上がる。
ハイジの「クララが立った!」を超える衝撃。
マーゴ (恐怖)ビッキーが立った! ビッキーが立った! お爺ちゃーん!
マーゴが奥へと逃げていく。
ビッキー 私、立ってる。体が動くわ。それにしゃべってる。なんてステキなのかしら。
私、人間になれたんだわ!
お爺さん、マーゴに連れられてやって来る。
マーゴはまだ少し恐怖の中にいる。お爺さんを盾にする。
お爺さん なんだいなんだい。怖い夢でも見たのかい。
マーゴ ビッキーが大変なのよ!
お爺さん どこか壊れたのかい? 明日の朝、直してあげるよ。
ビッキー こんにちは。
お爺さん おおおおおお、人形がしゃべった! 動いた!
ビッキー そうよ! 私しゃべれるし動けるのよ!
お爺さん なんと言うことだ。なんと言うことだ! (お爺さん喜びに震える)わしは天
才だったのか!
マーゴ ビッキー、動けるようになったの?
ビッキー そうよ。よろしくね、マーゴ。
マーゴ どうしてしゃべれるようになったの?
ビッキー 妖精さんがお薬を飲ませてくれたのよ。
間。
お爺さん なんだ妖精のおかげで話せるようになったのか。(がっかり)
ビッキー そうよ。私、人間になったのよ。
マーゴ 本当に?
お爺さん しかし、これは驚いたなぁ。どういう仕組みになってるんだろうか。
マーゴ ビッキー、一緒に遊びましょ。
ビッキー ええ! でも、何をして遊ぶ? 私、人間の遊びは初めてなの。
お爺さん そうだ。マーゴット、お前がビッキーの先生になってあげたらどうだい?
マーゴ 私がビッキーの先生に?
ビッキー 素敵! そうしてくれたら嬉しいわ! マーゴ、私に一杯いろんなことを教え
て頂戴ね! この世界のことがもっともっと知りたいの!
♪世界がここにある
腕を開くと風に触れる 足を揺らせば風と踊る
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