百合斬首~晒しな日記~

ミケとポン太

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第4章 更なる戦い

第480話 ゲーム会場へようこそ120

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「くぅぅ・・・は、離して」
 荒谷は、そのまま寝台の上に組み伏せられた。
 ー見かけによらず、何て馬鹿力なのかしら、この女ー
 カヤからしてみれば、別段力を入れているというわけでもない。ただ、相手の体のどこを圧迫すれば起き上がれなくなるのか、彼女は知っているだけだーそれはちょうど、椅子から立ち上がろうとする相手を人差し指1本で額を押さえつけることでそれ以上立ち上がれなくするのとよく似ていた。
 さらに付け加えるのなら、荒谷は右太ももを負傷中である。そのこともあって、荒谷はカヤにいいように弄ばれる結果となった。
「・・・日本にいた時は、ただ相手を殺すだけだったけど・・・」
 カヤが屠ってきた人数は、優に2桁を下ることはないだろう。全ては風魔のため、裏社会で生きていくためだった。
「この大会では、こういうお楽しみがあるのはいいわね」
 荒谷が身をよじって抵抗しようとするが、カヤにとっては無駄なあがきだった。
「んふっ」
「・・・!?」
 荒谷の唇がカヤのそれによって塞がれた。
 ーこ、こいつ・・・ー
 強姦は当たり前のこのアルカディア島では、やられる方が悪い。
 荒谷も、そのことはよくわかっている。頭では確かに理解しているのだがー
「んん・・・くふぅ・・・」
 カヤの舌が、荒谷の唇をこじ開けるかのように入り込んでくる。その舌が、荒谷のそれと無理やり絡まされる。
 カヤは、荒谷の両頬を優しく撫でると、さらに舌を荒谷の口中にねじ込ませていった。
 カヤの舌遣いは、はっきり言って素人とは思えないほど巧みだった。実際に、その手の技術は仕込まれてきたのだろう。
 唇を奪われた荒谷は、もはや抵抗する気力もないのか、カヤのなすが儘にされている。
 そして、カヤ自身も、荒谷が抵抗しなくなったことをいいことに、さらに体を密着させてきた。
 ーこの女・・・本当にー
 カヤは、いざとなれば暗殺対象を籠絡するためにも「その手の技術」は叩き込まれている。過去には暗殺対象と寝たことさえあるのだ。その後、相手が寝静まったところを狙って仕留める。それを何度も何度も繰り返してきた。
 荒谷が抵抗できなくなるのも当たり前だった。
 ーこの女には・・・逆らえないー
 あらゆる部分でカヤに敗北した気分に陥る荒谷だった。
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