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第4章 更なる戦い
第461話 ゲーム会場へようこそ101
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明子たちと戸隠達が合流し、水遊びをしていた頃ー
自分が開催しているゲームの世界の中に、あのメイドさんが姿を見せていた。
「・・・ほほう」
何かに気が付いたメイドさんが口角を釣り上げて笑みを浮かべている。
「グルルルル」
「ガルルルル」
その傍らでは、彼女に付き従う双子が番犬よろしくお座りしている。相変わらず髪はボサボサ、目つきは異様なまでに鋭く、剣呑としていた。
「アーケオノスがやられましたか・・・今回の参加者たちはなかなかやりますね」
このゲーム開催者だけが閲覧できる「デバッグモード」を空間に投影させ、その中身を確認していたメイドさんは、アーケオノスー先ほど明子たちが見事に倒した恐竜型の魔物が倒されたことを確認していた。
アーケオノスは、このゲームの最終ボスを除けばまず間違いなく本ゲーム最強クラスの相手である。明子たちがその直前に戦ったヴェリエルもなかなかの強敵ではあったが、やはりアーケオノスの方が数段実力は上だった。
「・・・確かに、あの辺りにアイテムを多くは位置してはいましたが・・・」
まさか、アイテムの力だけであのアーケオノスが倒されるとは予想すらしていなかった。
もちろん、アーケオノスに匹敵する魔物はまだいる。とはいえ、アーケオノスが最強クラスであることからもわかる通り、そう何匹も用意しているというわけではない。あまり強すぎる伏兵ばかり用意していてはゲームプレイに支障が出るからだ。
ゲームは、プレイヤーたちが自分たちの知恵と力でクリエイター側の課した困難を乗り越えてこそ意味がある。もちろん、ただ理不尽なだけの課題を与えてもゲームとしては成り立たない。そのような「クソゲー」なら、20世紀末の家庭用ゲーム機の世界でいくらでもあったが、さすがにそのような「クソゲー」を作ることはメイドさんの矜持が許さなかった。
「とはいえ、今回の参加者は質が高いようですし、あまり簡単に攻略されても、それはそれで面白みがありませんからね・・・」
メイドさんは呟きながら、自らが作成したゲームの森の中ーつまりは「迷いの森」という名のダンジョンを散策し始める。双子もそれに続いた。
クリエイター権限のため、森の中のあらゆるトラップや魔物たちはメイドさんには全く反応しない。メイドさんだけではなく、双子にも反応を示すことはなかった。
「簡単に攻略されるような作品は、さすがに私のプライドが許しませんからね・・・少し難易度を上げてみますか」
メイドさんがその赤い唇に舌を這わせた。その傍らでは、相も変わらず双子が唸り声をあげている。
「難易度をもう一段階上げましょう」
自分が開催しているゲームの世界の中に、あのメイドさんが姿を見せていた。
「・・・ほほう」
何かに気が付いたメイドさんが口角を釣り上げて笑みを浮かべている。
「グルルルル」
「ガルルルル」
その傍らでは、彼女に付き従う双子が番犬よろしくお座りしている。相変わらず髪はボサボサ、目つきは異様なまでに鋭く、剣呑としていた。
「アーケオノスがやられましたか・・・今回の参加者たちはなかなかやりますね」
このゲーム開催者だけが閲覧できる「デバッグモード」を空間に投影させ、その中身を確認していたメイドさんは、アーケオノスー先ほど明子たちが見事に倒した恐竜型の魔物が倒されたことを確認していた。
アーケオノスは、このゲームの最終ボスを除けばまず間違いなく本ゲーム最強クラスの相手である。明子たちがその直前に戦ったヴェリエルもなかなかの強敵ではあったが、やはりアーケオノスの方が数段実力は上だった。
「・・・確かに、あの辺りにアイテムを多くは位置してはいましたが・・・」
まさか、アイテムの力だけであのアーケオノスが倒されるとは予想すらしていなかった。
もちろん、アーケオノスに匹敵する魔物はまだいる。とはいえ、アーケオノスが最強クラスであることからもわかる通り、そう何匹も用意しているというわけではない。あまり強すぎる伏兵ばかり用意していてはゲームプレイに支障が出るからだ。
ゲームは、プレイヤーたちが自分たちの知恵と力でクリエイター側の課した困難を乗り越えてこそ意味がある。もちろん、ただ理不尽なだけの課題を与えてもゲームとしては成り立たない。そのような「クソゲー」なら、20世紀末の家庭用ゲーム機の世界でいくらでもあったが、さすがにそのような「クソゲー」を作ることはメイドさんの矜持が許さなかった。
「とはいえ、今回の参加者は質が高いようですし、あまり簡単に攻略されても、それはそれで面白みがありませんからね・・・」
メイドさんは呟きながら、自らが作成したゲームの森の中ーつまりは「迷いの森」という名のダンジョンを散策し始める。双子もそれに続いた。
クリエイター権限のため、森の中のあらゆるトラップや魔物たちはメイドさんには全く反応しない。メイドさんだけではなく、双子にも反応を示すことはなかった。
「簡単に攻略されるような作品は、さすがに私のプライドが許しませんからね・・・少し難易度を上げてみますか」
メイドさんがその赤い唇に舌を這わせた。その傍らでは、相も変わらず双子が唸り声をあげている。
「難易度をもう一段階上げましょう」
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