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第4章 更なる戦い
第441話 ゲーム会場へようこそ81
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「・・・段々、爆発音がこちらに迫ってくるようだな」
「・・・ええ」
どうやら、戸隠が物の怪と呼ぶ魔物がこちらに迫ってきているようだ。
当然、魔物ばかりではなく、戦っていた少女たちもこちらに逃れてきているということになる。
「桐原殿・・・先ほど、この近くで小さな洞穴を見つけたのだが・・・そちらの方まで逃れた方がよさそうだ」
戸隠は、ここへ来るまでの間に、いざという時に身を隠しておけるような場所も確認していたようだった。
「洞穴と言っても、そう大きなものではなさそうだった。魔物が去るまでそこに身を隠そう」
「・・・わ、わかりました」
爆発音と地響き、さらには少女たちの悲鳴が段々近づいてくる。このままだと、その巻き添えを食らって自分たちも逃げ回る羽目に陥るだろう。
「さあ、こっちだ!!」
「はい!!」
戸隠は、彼女が途中見つけたという洞穴のある方角へと桐原を導いていく。
「う、うわああっ!?」
森の中を3人の少女たちが逃げ回っている。そして、それを追いかけるのは、遥か太古の昔に生きていた恐竜に酷似した生物だった。
ただ、この生物と恐竜との違いは、口から火を吐いたり、強力な魔法を放ったりすることだ。
肉食恐竜ー姿だけを見る限りではゴルゴサウルスに近いその魔物は、3人の少女を追い掛け回しながら、時折口から火球を吐き出している。そして、それが地面に着弾するたびに、凄まじい地響きと爆発音が辺りに鳴り響いていた。
だが、少女たちの方もただ逃げてばかりいるというわけでもなかった。魔物が、攻撃を終えた際の一瞬のスキを突いて擬体化武器を投擲したり、森の中で拾ったアイテムを使って自分たちの身体強化を行ったりして、うまく立ち回っているようだった。身体強化しているからこそ、驚異的なスピードで迫りくる魔物から逃走し続けることができるのだ。さすがに、実物の恐竜ほどではないとはいえ、その速度は人間などはるかにしのぐ。とってもではないが、擬体化による身体能力向上だけでは対処しきれない。森の中で獲得したアイテムの効果があってこそ、ここまで来られた。
「く、くそ・・・なんてしつこいんだ!!」
3人の中で一番後ろを走っていた少女が、振り向きざま、擬体化武器を魔物の右足を狙って投擲する。これで何度目になるだろうかー魔物の右足に擬体化武器が突き刺さったものの、魔物の勢い自体は先ほどまでと何ら変わらないようにも見える。
ただ、見た目だけならば、魔物がかなりの手負いであることは明らかだ。そして、こちら側は致命的なダメージは受けていないー尤も、こんな魔物の攻撃をまともに食らってしまったら、五体満足ではいられないだろうが。
「・・・ええ」
どうやら、戸隠が物の怪と呼ぶ魔物がこちらに迫ってきているようだ。
当然、魔物ばかりではなく、戦っていた少女たちもこちらに逃れてきているということになる。
「桐原殿・・・先ほど、この近くで小さな洞穴を見つけたのだが・・・そちらの方まで逃れた方がよさそうだ」
戸隠は、ここへ来るまでの間に、いざという時に身を隠しておけるような場所も確認していたようだった。
「洞穴と言っても、そう大きなものではなさそうだった。魔物が去るまでそこに身を隠そう」
「・・・わ、わかりました」
爆発音と地響き、さらには少女たちの悲鳴が段々近づいてくる。このままだと、その巻き添えを食らって自分たちも逃げ回る羽目に陥るだろう。
「さあ、こっちだ!!」
「はい!!」
戸隠は、彼女が途中見つけたという洞穴のある方角へと桐原を導いていく。
「う、うわああっ!?」
森の中を3人の少女たちが逃げ回っている。そして、それを追いかけるのは、遥か太古の昔に生きていた恐竜に酷似した生物だった。
ただ、この生物と恐竜との違いは、口から火を吐いたり、強力な魔法を放ったりすることだ。
肉食恐竜ー姿だけを見る限りではゴルゴサウルスに近いその魔物は、3人の少女を追い掛け回しながら、時折口から火球を吐き出している。そして、それが地面に着弾するたびに、凄まじい地響きと爆発音が辺りに鳴り響いていた。
だが、少女たちの方もただ逃げてばかりいるというわけでもなかった。魔物が、攻撃を終えた際の一瞬のスキを突いて擬体化武器を投擲したり、森の中で拾ったアイテムを使って自分たちの身体強化を行ったりして、うまく立ち回っているようだった。身体強化しているからこそ、驚異的なスピードで迫りくる魔物から逃走し続けることができるのだ。さすがに、実物の恐竜ほどではないとはいえ、その速度は人間などはるかにしのぐ。とってもではないが、擬体化による身体能力向上だけでは対処しきれない。森の中で獲得したアイテムの効果があってこそ、ここまで来られた。
「く、くそ・・・なんてしつこいんだ!!」
3人の中で一番後ろを走っていた少女が、振り向きざま、擬体化武器を魔物の右足を狙って投擲する。これで何度目になるだろうかー魔物の右足に擬体化武器が突き刺さったものの、魔物の勢い自体は先ほどまでと何ら変わらないようにも見える。
ただ、見た目だけならば、魔物がかなりの手負いであることは明らかだ。そして、こちら側は致命的なダメージは受けていないー尤も、こんな魔物の攻撃をまともに食らってしまったら、五体満足ではいられないだろうが。
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