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第4章 更なる戦い
第409話 ゲーム会場へようこそ49
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明子たちが森の外へと続く道を歩いていた頃ー
「うう・・・ここは」
明子たちのいた森とはかなり離れた場所にある湖のほとりで、一人の少女が目を覚ました。
「・・・頭がぼやっとする・・・ここはどこだ?」
頭を振りながら、少女は辺りを見回した。
見た景色自体はさほどおかしなところはないーというか、至って普通の湖畔の眺めだった。陽光を反射させた湖面がキラキラと輝き、近くには水鳥が飛び交っている。気温は高いものの、風が心地よく、このままだとまた眠りに落ちてしまいそうだった。
「さっきまでいた、あのおかしな部屋よりも、よっぽど普通よね、ここ」
メイドに無理やり連れてこられた部屋は、目がチカチカするくらいにカラフルで、しかも色彩に統一性もない。長時間、あの部屋にいたら気が触れてしまいそうだった。
「・・・それにしても、こんな場所で何をどうしろと」
ゲームクリアの条件は説明されており、少女も理解はしているのだがー周囲には何もなく、ただ湖のほとりで自分一人だけがぽつんと取り残された形だ。
確か、メイドがいたあの部屋では10人ずつにチーム分けされたはず。あと9人は同じチームのはずなのだが、見渡す限り人の気配はない。
「とにかく、歩くしかないか・・・」
まだふらつく体を起こし、とりあえずは湖の周りを歩いてみることにする。
ここが日本の湖なら、とっておきの観光スポットになっていたのではないかと思えるくらいに見晴らしはいい。のどかな景色は、見ているだけで少女の心を和ませた。
目的の球体が近くにあるとはとても思えない場所だ。そもそも、近くには建物すらない。これでは、この少女でなくとも、ここでいったい何をしろと言うのかと、愚痴をこぼしたくもなるだろう。
「他に誰かいないのかしら・・・?」
このゲーム会場がどのくらいの大きさで、誰がどこに飛ばされたのかすらわからない。ひょっとしたら、自分だけがここに飛ばされたのではないかと不安になってくる。
あのメイドの説明では、この場所では性行為を伴わずとも擬体化装備が使えるのだという。いざとなったら身を護ることはできそうだがー
「魔物・・・本当に、ゲームの世界みたいね」
少女は、生前はゲーム実況者として動画投稿サイトでそれなりに名をはせていた人物だった。女性実況ゲーマーとして、かなりのフォロワーと閲覧数を獲得していた。
「まさか、自分自身がゲームの世界に入り込む羽目になるなんて・・・」
それだけでも高揚感が湧いてきた。魔物が出る以上、自分の命に関わるというのに、だ。
「うう・・・ここは」
明子たちのいた森とはかなり離れた場所にある湖のほとりで、一人の少女が目を覚ました。
「・・・頭がぼやっとする・・・ここはどこだ?」
頭を振りながら、少女は辺りを見回した。
見た景色自体はさほどおかしなところはないーというか、至って普通の湖畔の眺めだった。陽光を反射させた湖面がキラキラと輝き、近くには水鳥が飛び交っている。気温は高いものの、風が心地よく、このままだとまた眠りに落ちてしまいそうだった。
「さっきまでいた、あのおかしな部屋よりも、よっぽど普通よね、ここ」
メイドに無理やり連れてこられた部屋は、目がチカチカするくらいにカラフルで、しかも色彩に統一性もない。長時間、あの部屋にいたら気が触れてしまいそうだった。
「・・・それにしても、こんな場所で何をどうしろと」
ゲームクリアの条件は説明されており、少女も理解はしているのだがー周囲には何もなく、ただ湖のほとりで自分一人だけがぽつんと取り残された形だ。
確か、メイドがいたあの部屋では10人ずつにチーム分けされたはず。あと9人は同じチームのはずなのだが、見渡す限り人の気配はない。
「とにかく、歩くしかないか・・・」
まだふらつく体を起こし、とりあえずは湖の周りを歩いてみることにする。
ここが日本の湖なら、とっておきの観光スポットになっていたのではないかと思えるくらいに見晴らしはいい。のどかな景色は、見ているだけで少女の心を和ませた。
目的の球体が近くにあるとはとても思えない場所だ。そもそも、近くには建物すらない。これでは、この少女でなくとも、ここでいったい何をしろと言うのかと、愚痴をこぼしたくもなるだろう。
「他に誰かいないのかしら・・・?」
このゲーム会場がどのくらいの大きさで、誰がどこに飛ばされたのかすらわからない。ひょっとしたら、自分だけがここに飛ばされたのではないかと不安になってくる。
あのメイドの説明では、この場所では性行為を伴わずとも擬体化装備が使えるのだという。いざとなったら身を護ることはできそうだがー
「魔物・・・本当に、ゲームの世界みたいね」
少女は、生前はゲーム実況者として動画投稿サイトでそれなりに名をはせていた人物だった。女性実況ゲーマーとして、かなりのフォロワーと閲覧数を獲得していた。
「まさか、自分自身がゲームの世界に入り込む羽目になるなんて・・・」
それだけでも高揚感が湧いてきた。魔物が出る以上、自分の命に関わるというのに、だ。
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