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第4章 更なる戦い
第408話 ゲーム会場へようこそ48
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「かまいたちがいるってことは・・・もしかして河童とかもいたりするのかしら」
こちらには興味を示さず、明子たちの上空を通り過ぎていくかまいたちを見上げながら、冗談めかした口調で優菜が零した。
「いるかもしれませんね。このゲーム、どうやら和洋を問わずいろんな魔物がいるようですから」
「うーん、河童は一度見てみたい気もするかな」
「沼に引きずり込まれちゃうんじゃない?まあ、そうなったら遠慮なく倒すけどさ」
河童が水辺を訪れた人間を引きずり込むというのは伝承にもある通りだ。なぜかキュウリが大好物なので、それがあれば引きずり込まれるのを防げるらしいのだが、当然ながらこのゲーム中にキュウリを手に入れる手段などないだろう。
森の外へと続く道は、まだまだ続いている。このまま歩き続けても、果たして日が落ちる前までに外に出られるかどうかも怪しいだろう。
と、そこで明子があることに気が付いた。
「あ、あのさ・・・ここってどのくらいの時間いられるのかな?」
そう、このゲーム空間に存在できる時間である。
「・・・あたしたちが今まで参加してきたゲームじゃあ、ゲームクリアの条件が満たされるまでなら何日でもOKみたいよ」
「ただ、体感的には何日もゲームの中で過ごしていたとしても、実際の世界に戻れば数分くらいしか時間が経っていないようですね」
つまり、リアルとゲームの世界とでは、時間の進み具合や体感が異なるということを意味している。だからこそ、ゲームの中は何日でも滞在可能ということなのだろう。
「あのメイドさん、ゲームクリアするまでは元の世界に帰してくれそうにないからねぇ・・・でも、それって、ゲームクリアの条件を満たすまでは絶対に帰れないってことだよね・・・それもきついなぁ」
ゲーム開始前にメイドさんに探すよう言われた球体は、どこにあるのか全く見当もつかない。もしかしたら、さっきの森の中なのかもしれないが、さすがにあの森の中を歩き回る気にはなれなかった。
それもそうだし、何よりこのゲーム世界がどこまで移動可能なのか、森の外がどうなっているのか確認をしてみたいという気持ちもあった。
「探すにしたって、手掛かりすらない状況だしね・・・まあ、何日かはここに留まらざるを得ないことだけは覚悟しておいた方がいいわよ」
「何日と言っても、現実に戻ればたったの数分でしょうけどね」
これだけの労力をかけても、現実ではたった数分の出来事になってしまうのかー
明子がげんなりとした顔で、道の先へと視線を送る。果てしなく長い距離を歩かされたとしても、それすらわずか数分の出来事に置き換えられてしまうとは、なんだか納得がいかない気分になった。
こちらには興味を示さず、明子たちの上空を通り過ぎていくかまいたちを見上げながら、冗談めかした口調で優菜が零した。
「いるかもしれませんね。このゲーム、どうやら和洋を問わずいろんな魔物がいるようですから」
「うーん、河童は一度見てみたい気もするかな」
「沼に引きずり込まれちゃうんじゃない?まあ、そうなったら遠慮なく倒すけどさ」
河童が水辺を訪れた人間を引きずり込むというのは伝承にもある通りだ。なぜかキュウリが大好物なので、それがあれば引きずり込まれるのを防げるらしいのだが、当然ながらこのゲーム中にキュウリを手に入れる手段などないだろう。
森の外へと続く道は、まだまだ続いている。このまま歩き続けても、果たして日が落ちる前までに外に出られるかどうかも怪しいだろう。
と、そこで明子があることに気が付いた。
「あ、あのさ・・・ここってどのくらいの時間いられるのかな?」
そう、このゲーム空間に存在できる時間である。
「・・・あたしたちが今まで参加してきたゲームじゃあ、ゲームクリアの条件が満たされるまでなら何日でもOKみたいよ」
「ただ、体感的には何日もゲームの中で過ごしていたとしても、実際の世界に戻れば数分くらいしか時間が経っていないようですね」
つまり、リアルとゲームの世界とでは、時間の進み具合や体感が異なるということを意味している。だからこそ、ゲームの中は何日でも滞在可能ということなのだろう。
「あのメイドさん、ゲームクリアするまでは元の世界に帰してくれそうにないからねぇ・・・でも、それって、ゲームクリアの条件を満たすまでは絶対に帰れないってことだよね・・・それもきついなぁ」
ゲーム開始前にメイドさんに探すよう言われた球体は、どこにあるのか全く見当もつかない。もしかしたら、さっきの森の中なのかもしれないが、さすがにあの森の中を歩き回る気にはなれなかった。
それもそうだし、何よりこのゲーム世界がどこまで移動可能なのか、森の外がどうなっているのか確認をしてみたいという気持ちもあった。
「探すにしたって、手掛かりすらない状況だしね・・・まあ、何日かはここに留まらざるを得ないことだけは覚悟しておいた方がいいわよ」
「何日と言っても、現実に戻ればたったの数分でしょうけどね」
これだけの労力をかけても、現実ではたった数分の出来事になってしまうのかー
明子がげんなりとした顔で、道の先へと視線を送る。果てしなく長い距離を歩かされたとしても、それすらわずか数分の出来事に置き換えられてしまうとは、なんだか納得がいかない気分になった。
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