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第4章 更なる戦い
第403話 ゲーム会場へようこそ43
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鬱蒼とした熱帯雨林のような森の中に、明らかに場違いなタイル群ー
そのタイルの列に沿って、明子たち一行は森の中を進んでいく。
するとー
「あ、あれは!!」
タイルの列に沿って歩いていると、その側面方向の森が、何かに焼き払われたかのように途絶して、外へと繋がっているのが確認できた。
「ようやく・・・この森から出られるよぉ」
明子が歓声を上げる。優菜や美羽も顔を綻ばせた。
「やあっと、外が拝めるわね・・・暗いし、暑いしで本当大変だったわ」
「でも・・・いったいどうしてここだけ樹がなくなっているんでしょうね・・・まるで、何か強い力で薙ぎ払われたような」
美羽が周辺の様子を窺う。よく見れば、外へと続く道は地面が抉れており、さらにはその周辺の木々も根こそぎ消されているようだった。
「おそらく、自然にできた道ではありませんね。しかも、この道ができてからそんなに時間はたっていないように見えます」
そもそも、地面の抉れ方も半端ではない。まるで、何かの熱線や光線の類で森を焼き払った後のようにも見受けられる。しかも、この辺りの温度は今まで歩いてきた森の中よりも体感的に高く感じる。美羽の指摘通り、恐らくこの道はできて間もないもののはずだ。
「・・・あれ、何!?」
明子がにわかに悲鳴じみた声を上げてある一点を指さした。
「あれは・・・」
「なるほど、そう言うことですか」
明子が指さすものを見て、納得する優菜達。
そこにあったのは、首のない魔物の死体と片目を斬られた女の生首だった。
魔物の方は、複数の動物が合体したような姿で、いわゆるキメラと呼ばれている存在だった。獅子の胴体に猛禽類の翼、さらには蛇の尻尾と、実にバラエティーに富んだ姿である。ただ、その魔物の死体には頭の部分がない。そして、その傍らには謎の女の首が転がっている。左目を斬られているようだが、金色の髪をした美しい顔立ちだった。
「多分、ここでこの魔物と誰かが戦ったのではないでしょうか・・・?」
美羽が、用心深く魔物の死体に近寄りながら言った。
「じゃあ、この頃がっている首は、こいつの犠牲者ってことかしら?」
優菜が女の首を指す。その表情には無念さが浮かんでいる不気味な生首。なまじ美しい顔立ちをしているだけに余計シュールさが醸し出されている。
美羽は、優菜の問いかけに軽く頭を振ると、
「いえ、彼女の首と魔物の胴体の断面を見るに、恐らくその首がこの魔物の胴体に当たるでしょう」
横倒しになっている魔物の胴体の切断面は、確かに美羽の言う通り、この女の首の断面と同じくらいの大きさだ。つまりは、この魔物は女の顔を持ったキメラだったということになる。
「うへえ・・・」
思わず明子が声を漏らす。
「女の顔を持つ魔物ね・・・さっきまであたしたちが相手にしてた連中よりも数段強いやつよね、きっと」
そう言って、優菜は背後にある森の外へと続く道に目を向けた。おそらくは、この魔物が放った熱線か光線が、この森を薙ぎ払い、結果的に森の外への道を作ってしまったのだろう。
そのタイルの列に沿って、明子たち一行は森の中を進んでいく。
するとー
「あ、あれは!!」
タイルの列に沿って歩いていると、その側面方向の森が、何かに焼き払われたかのように途絶して、外へと繋がっているのが確認できた。
「ようやく・・・この森から出られるよぉ」
明子が歓声を上げる。優菜や美羽も顔を綻ばせた。
「やあっと、外が拝めるわね・・・暗いし、暑いしで本当大変だったわ」
「でも・・・いったいどうしてここだけ樹がなくなっているんでしょうね・・・まるで、何か強い力で薙ぎ払われたような」
美羽が周辺の様子を窺う。よく見れば、外へと続く道は地面が抉れており、さらにはその周辺の木々も根こそぎ消されているようだった。
「おそらく、自然にできた道ではありませんね。しかも、この道ができてからそんなに時間はたっていないように見えます」
そもそも、地面の抉れ方も半端ではない。まるで、何かの熱線や光線の類で森を焼き払った後のようにも見受けられる。しかも、この辺りの温度は今まで歩いてきた森の中よりも体感的に高く感じる。美羽の指摘通り、恐らくこの道はできて間もないもののはずだ。
「・・・あれ、何!?」
明子がにわかに悲鳴じみた声を上げてある一点を指さした。
「あれは・・・」
「なるほど、そう言うことですか」
明子が指さすものを見て、納得する優菜達。
そこにあったのは、首のない魔物の死体と片目を斬られた女の生首だった。
魔物の方は、複数の動物が合体したような姿で、いわゆるキメラと呼ばれている存在だった。獅子の胴体に猛禽類の翼、さらには蛇の尻尾と、実にバラエティーに富んだ姿である。ただ、その魔物の死体には頭の部分がない。そして、その傍らには謎の女の首が転がっている。左目を斬られているようだが、金色の髪をした美しい顔立ちだった。
「多分、ここでこの魔物と誰かが戦ったのではないでしょうか・・・?」
美羽が、用心深く魔物の死体に近寄りながら言った。
「じゃあ、この頃がっている首は、こいつの犠牲者ってことかしら?」
優菜が女の首を指す。その表情には無念さが浮かんでいる不気味な生首。なまじ美しい顔立ちをしているだけに余計シュールさが醸し出されている。
美羽は、優菜の問いかけに軽く頭を振ると、
「いえ、彼女の首と魔物の胴体の断面を見るに、恐らくその首がこの魔物の胴体に当たるでしょう」
横倒しになっている魔物の胴体の切断面は、確かに美羽の言う通り、この女の首の断面と同じくらいの大きさだ。つまりは、この魔物は女の顔を持ったキメラだったということになる。
「うへえ・・・」
思わず明子が声を漏らす。
「女の顔を持つ魔物ね・・・さっきまであたしたちが相手にしてた連中よりも数段強いやつよね、きっと」
そう言って、優菜は背後にある森の外へと続く道に目を向けた。おそらくは、この魔物が放った熱線か光線が、この森を薙ぎ払い、結果的に森の外への道を作ってしまったのだろう。
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