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第4章 更なる戦い
第398話 ゲーム会場へようこそ38
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児玉、大谷、神田の擬体化武器が現出し、各自魔物と向き合う。
「いい、これで終わらせるよ!!・・・一斉にかかるわ!!」
「オーケー!!」
「あいよ」
「任せとき!!」
三者三様の返事とともに、4人は一斉に手負いの魔物へと攻撃を繰り出す。魔物の方も負けじと反撃しようとするが、ダメージが蓄積している上に、一度に4人にも襲い掛かられては対処しきれないのだろう。まずは御堂の一撃が、魔物の顔面を切り裂いた。
「ぎゃあああぁぁ!!」
「・・・ち、浅かったか!!」
御堂の両手剣が、魔物の顔を切り裂こうとした瞬間、魔物は後ずさり、少なくとも致命傷は回避した。だが、御堂の一撃は魔物の左目を抉っており、片目の視力を奪うことには成功したようだった。
本来なら、顔面を真っ二つに切り裂くはずだったが、なかなか思い通りにはいかず、思わず舌打ちする御堂。
「おらおらおらっ!!」
今度は、左側面から児玉の攻撃が魔物に襲い掛かる。魔物は、今しがた、御堂の手によって左目の視力を奪われたばかりである。結果的に、児玉の攻撃は魔物の死角を突く形となり、見事クリーンヒットした。
「げぐがぁぁぁぁっ!!」
およそ美しい女の顔を持つ者が発するような声ではない悲鳴を上げる魔物。あまりの耳障りさに、4人は思わず顔をしかめてしまう。
「ったく・・・マジでうるせえんだよ、お前は!!」
「おとなしくくたばりなっ!!」
児玉の攻撃に続き、大谷、神田も、もがき苦しんでいる魔物に一撃を浴びせた。まるで、これ以上耳障りな悲鳴を聞かせられるのはごめんだとばかりの、渾身の一撃でもあった。
体の側面から大量の血液をまき散らしながら、魔物が地に倒れ伏す。まだ痙攣しているので、生きてはいるものの、もう完全に瀕死なのは見れば明らかだった。
「悪いわね・・・あんたに恨みはないけど、とどめを刺させてもらうわ」
御堂は、横倒しになった魔物の首をめがけて両手剣を振り下ろした。
ドシュウゥゥゥゥ!!
人間と同じ赤い血液を間欠泉のように噴き上げながら、魔物の女の首は数メートル先まで転がった。左目は潰されているものの、右目はかっと見開かれており、魔物ながらに無念さを感じさせる表情の首だった。
「ヴェリエル死亡」
ジャッジの判定が森に響き渡る。それは、御堂たち4人の勝利を宣言したものだった。
「やったあああっ!!」
「あたしらにかかればこんなもんだぜっ!!」
魔物を倒し、すっかり調子に乗る3人組。御堂はそれを苦笑しながら見やっていた。
ーとはいえ、喜ぶのはまだ早いわねー
まだこのゲームは始まったばかりである。さらに言えば、このゲームクリアの条件は魔物退治ではなく、目的の物を探し出して持ち帰ることだ。対戦相手である別チームの動きも気になるし、ここで浮かれてばかりもいられない。
「あんたたち、喜ぶのはまだ早いわよ。まだゲームは始まったばかりなんだから」
とはいえ、やはり強敵を倒したという実感に、御堂も高揚せずにはいられなかった。3人に対する言葉とは裏腹に、自然と頬が緩んで来るのだった。
「いい、これで終わらせるよ!!・・・一斉にかかるわ!!」
「オーケー!!」
「あいよ」
「任せとき!!」
三者三様の返事とともに、4人は一斉に手負いの魔物へと攻撃を繰り出す。魔物の方も負けじと反撃しようとするが、ダメージが蓄積している上に、一度に4人にも襲い掛かられては対処しきれないのだろう。まずは御堂の一撃が、魔物の顔面を切り裂いた。
「ぎゃあああぁぁ!!」
「・・・ち、浅かったか!!」
御堂の両手剣が、魔物の顔を切り裂こうとした瞬間、魔物は後ずさり、少なくとも致命傷は回避した。だが、御堂の一撃は魔物の左目を抉っており、片目の視力を奪うことには成功したようだった。
本来なら、顔面を真っ二つに切り裂くはずだったが、なかなか思い通りにはいかず、思わず舌打ちする御堂。
「おらおらおらっ!!」
今度は、左側面から児玉の攻撃が魔物に襲い掛かる。魔物は、今しがた、御堂の手によって左目の視力を奪われたばかりである。結果的に、児玉の攻撃は魔物の死角を突く形となり、見事クリーンヒットした。
「げぐがぁぁぁぁっ!!」
およそ美しい女の顔を持つ者が発するような声ではない悲鳴を上げる魔物。あまりの耳障りさに、4人は思わず顔をしかめてしまう。
「ったく・・・マジでうるせえんだよ、お前は!!」
「おとなしくくたばりなっ!!」
児玉の攻撃に続き、大谷、神田も、もがき苦しんでいる魔物に一撃を浴びせた。まるで、これ以上耳障りな悲鳴を聞かせられるのはごめんだとばかりの、渾身の一撃でもあった。
体の側面から大量の血液をまき散らしながら、魔物が地に倒れ伏す。まだ痙攣しているので、生きてはいるものの、もう完全に瀕死なのは見れば明らかだった。
「悪いわね・・・あんたに恨みはないけど、とどめを刺させてもらうわ」
御堂は、横倒しになった魔物の首をめがけて両手剣を振り下ろした。
ドシュウゥゥゥゥ!!
人間と同じ赤い血液を間欠泉のように噴き上げながら、魔物の女の首は数メートル先まで転がった。左目は潰されているものの、右目はかっと見開かれており、魔物ながらに無念さを感じさせる表情の首だった。
「ヴェリエル死亡」
ジャッジの判定が森に響き渡る。それは、御堂たち4人の勝利を宣言したものだった。
「やったあああっ!!」
「あたしらにかかればこんなもんだぜっ!!」
魔物を倒し、すっかり調子に乗る3人組。御堂はそれを苦笑しながら見やっていた。
ーとはいえ、喜ぶのはまだ早いわねー
まだこのゲームは始まったばかりである。さらに言えば、このゲームクリアの条件は魔物退治ではなく、目的の物を探し出して持ち帰ることだ。対戦相手である別チームの動きも気になるし、ここで浮かれてばかりもいられない。
「あんたたち、喜ぶのはまだ早いわよ。まだゲームは始まったばかりなんだから」
とはいえ、やはり強敵を倒したという実感に、御堂も高揚せずにはいられなかった。3人に対する言葉とは裏腹に、自然と頬が緩んで来るのだった。
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