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第4章 更なる戦い
第388話 ゲーム会場へようこそ28
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陽の光すらろくに届かないこの森の中で、地面から光を放つ何枚ものタイル。青白い光を放つそれ等は、確認できる限り、森の奥深い場所まで続いているようだった。
「何だ・・・これは」
メンバーの一人が、そのタイルの方に歩み寄っていく。
「迂闊に触れない方がいいよ。何かの罠かもしれないし」
御堂愛が制止を促す。
罠という単語を聞いて、そのメンバーはそこで歩みを止めた。
光輝くタイルは、大きさは大体1メートル四方で、各タイルにまるで象形文字のようなものが浮かび上がっている。それこそ、古代エジプトのヒエログリフなんかでお目にかかれるような代物だった。
「これ・・・絶対何かの記号だよね」
他のメンバーが、光るタイルを踏まないようにしながら、上からのぞき込んでいた。
「この森の中に、こんなのがあるなんて・・・やっぱり罠なのか?」
「ここってさあ、魔物が出たりトラップが仕掛けてあったりするんだろ?」
「なら、やっぱり罠なんじゃね?」
まるでアマゾンの奥地のようなこの森の中に、あからさまに怪し気な人工物があるのは、確かにおかしいだろう。
「・・・もしかして、地雷、とか?」
メンバーの一人が、顔を引きつらせながら、タイルを指さしている。そんな彼女に対して、
「いやいや、さすがに地雷はないっしょ・・・」
他のメンバーがすかさず否定した。
「地雷ってのはさ、大体が踏むまでわからんってなパターンでしょ?こんなに目立つ形で地雷を設置するなんて、逆にありえなくね?」
彼女の言うとおりである。地雷という者は、普通は踏むまで気が付かないものだ。そして、気が付いた時にはもはや手遅れー気が付けば、片足が吹っ飛んでいたというのが大体のところだろう。
こんなに目立つものが、地雷、あるいはそれに類するものであるとは、とてっも考えられなかった。
「地雷ではないかもしれないけど、触れるとやばそうなのは確かだよね・・・」
御堂は、タイルの道の横を探るようにして歩いていく。
そもそもの話、この光る板はどこまで続いているのだろうかーひょっとして、これをたどっていけばそのまま森の出口に出られるんじゃないかーそんな期待すらしてしまう。
「とりあえず、このタイルみたいなのをたどって行ってみない?もちろん、踏まないように気をつけながらだけど」
御堂は他の3名に提案してみた。
「まあ、他に手がかりらしいものもないし、とりあえずいいんじゃね?」
「踏むのだけはなしってことで」
光るタイルのような板は、まるで線路のように森の奥へ奥へと続いていく。どこまで続いているのか、全く先が見えなかった。
「何だ・・・これは」
メンバーの一人が、そのタイルの方に歩み寄っていく。
「迂闊に触れない方がいいよ。何かの罠かもしれないし」
御堂愛が制止を促す。
罠という単語を聞いて、そのメンバーはそこで歩みを止めた。
光輝くタイルは、大きさは大体1メートル四方で、各タイルにまるで象形文字のようなものが浮かび上がっている。それこそ、古代エジプトのヒエログリフなんかでお目にかかれるような代物だった。
「これ・・・絶対何かの記号だよね」
他のメンバーが、光るタイルを踏まないようにしながら、上からのぞき込んでいた。
「この森の中に、こんなのがあるなんて・・・やっぱり罠なのか?」
「ここってさあ、魔物が出たりトラップが仕掛けてあったりするんだろ?」
「なら、やっぱり罠なんじゃね?」
まるでアマゾンの奥地のようなこの森の中に、あからさまに怪し気な人工物があるのは、確かにおかしいだろう。
「・・・もしかして、地雷、とか?」
メンバーの一人が、顔を引きつらせながら、タイルを指さしている。そんな彼女に対して、
「いやいや、さすがに地雷はないっしょ・・・」
他のメンバーがすかさず否定した。
「地雷ってのはさ、大体が踏むまでわからんってなパターンでしょ?こんなに目立つ形で地雷を設置するなんて、逆にありえなくね?」
彼女の言うとおりである。地雷という者は、普通は踏むまで気が付かないものだ。そして、気が付いた時にはもはや手遅れー気が付けば、片足が吹っ飛んでいたというのが大体のところだろう。
こんなに目立つものが、地雷、あるいはそれに類するものであるとは、とてっも考えられなかった。
「地雷ではないかもしれないけど、触れるとやばそうなのは確かだよね・・・」
御堂は、タイルの道の横を探るようにして歩いていく。
そもそもの話、この光る板はどこまで続いているのだろうかーひょっとして、これをたどっていけばそのまま森の出口に出られるんじゃないかーそんな期待すらしてしまう。
「とりあえず、このタイルみたいなのをたどって行ってみない?もちろん、踏まないように気をつけながらだけど」
御堂は他の3名に提案してみた。
「まあ、他に手がかりらしいものもないし、とりあえずいいんじゃね?」
「踏むのだけはなしってことで」
光るタイルのような板は、まるで線路のように森の奥へ奥へと続いていく。どこまで続いているのか、全く先が見えなかった。
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