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第4章 更なる戦い
第314話 彩木穂乃果45
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「よお、お目ざめかい?赤毛のお姉さん」
いつから気を失っていたのかー
眠りから目覚めた穂乃果が最初に見た人物は、刑務官の制服を着こんだ3人の少女たちだった。その3人のうち、最も背丈が低い少女が問いかけてきたようだ。
「ここは・・・?」
穂乃果は少しだけ頭を振りながら、まだぼんやりとした目つきで辺りに目をやった。
見る限り、どうやら駅前のビジネスホテルの一室といった感じだった。シングルのベッドに寝かされていたらしい。いつの間にか、ホテルにある浴衣を着せられていたようだった。
「あれ・・・?」
まだ状況をよく掴めていない穂乃果に対し、彼女に問いかけてきた少女が、口元をにやりと歪めながら、
「見ての通り、ここは駅前にあるビジネスホテルの一室さ。駅前のショッピングモールで、ゲロ吐いた後にぶっ倒れたアンタをここまで運んで来たんだ」
彼女の言葉を耳にして、穂乃果はようやく、あの戦いの後に意識を失ったことを思い出した。
「アンタ、見た目よりも結構軽かったからな・・・まあ、運ぶ分には問題なかったが・・・さすがにケツと口が汚れてたから、色々と難儀したぜ」
今度は、3人の中で背丈が中くらいの少女が笑いながら言った。
そして、その彼女の言葉に、自分の恥ずかしいさまを見られていたことを否が応でも思い知らされる穂乃果だった。
「~~~っ!!」
思わず赤面して俯き、顔を隠してしまう穂乃果に対し、残りの背丈が一番高い少女が、
「安心しろ・・・あたしらはそう言うキタネエことを世話するのも慣れてんだ・・・何せ、ここじゃ刑務官をやってるからな。囚人どもに肛門検査させて、あいつらがう〇こ漏らしたときにも何度も立ち会ってるしな」
実際、彼女の言うことは嘘ではない。彼女たちの刑務所で行われている「肛門検査」で、アナルを刺激され、そのまま排泄してしまう新入り囚人も少なからず存在する。大抵は囚人同士で始末させるのだが、それができない時にはやむを得ず彼女たちが後始末することもあった。
ーあれを・・・見られてたなんて・・・ー
穂乃果は恥ずかしさのあまり、それこそ穴があったら入りたいという心境に陥っていた。いや、恥ずかしさのあまり、もう死んでしまってもいいとさえ思えた。
「こう言っちゃなんだけど、あのイヤミ眼鏡との戦いはあたしらしか見てねえから、まあ気にすんな」
気にするなと言われてはいそうですかとはとても言える気分にはならない。
穂乃果がうずくまって何事かぶつぶつ言い始めたのを見て、3人の看守たちーアエロー、オキュペテー、ケライノーはお互いに顔を見合わせて肩を竦め合った。
これでは、本題に入れない。
「ああ、まあ、そのなんだ・・・アンタも災難だったな。少なくとも、あたしらは今のところ、アンタに手を出すつもりはねえよ。そこのところは安心してくれていい」
ケライノーが取り繕うように言うが、穂乃果の耳には入っていない。
ーまあ、とりあえず、今のところは様子を見てるしかねえかー
いつから気を失っていたのかー
眠りから目覚めた穂乃果が最初に見た人物は、刑務官の制服を着こんだ3人の少女たちだった。その3人のうち、最も背丈が低い少女が問いかけてきたようだ。
「ここは・・・?」
穂乃果は少しだけ頭を振りながら、まだぼんやりとした目つきで辺りに目をやった。
見る限り、どうやら駅前のビジネスホテルの一室といった感じだった。シングルのベッドに寝かされていたらしい。いつの間にか、ホテルにある浴衣を着せられていたようだった。
「あれ・・・?」
まだ状況をよく掴めていない穂乃果に対し、彼女に問いかけてきた少女が、口元をにやりと歪めながら、
「見ての通り、ここは駅前にあるビジネスホテルの一室さ。駅前のショッピングモールで、ゲロ吐いた後にぶっ倒れたアンタをここまで運んで来たんだ」
彼女の言葉を耳にして、穂乃果はようやく、あの戦いの後に意識を失ったことを思い出した。
「アンタ、見た目よりも結構軽かったからな・・・まあ、運ぶ分には問題なかったが・・・さすがにケツと口が汚れてたから、色々と難儀したぜ」
今度は、3人の中で背丈が中くらいの少女が笑いながら言った。
そして、その彼女の言葉に、自分の恥ずかしいさまを見られていたことを否が応でも思い知らされる穂乃果だった。
「~~~っ!!」
思わず赤面して俯き、顔を隠してしまう穂乃果に対し、残りの背丈が一番高い少女が、
「安心しろ・・・あたしらはそう言うキタネエことを世話するのも慣れてんだ・・・何せ、ここじゃ刑務官をやってるからな。囚人どもに肛門検査させて、あいつらがう〇こ漏らしたときにも何度も立ち会ってるしな」
実際、彼女の言うことは嘘ではない。彼女たちの刑務所で行われている「肛門検査」で、アナルを刺激され、そのまま排泄してしまう新入り囚人も少なからず存在する。大抵は囚人同士で始末させるのだが、それができない時にはやむを得ず彼女たちが後始末することもあった。
ーあれを・・・見られてたなんて・・・ー
穂乃果は恥ずかしさのあまり、それこそ穴があったら入りたいという心境に陥っていた。いや、恥ずかしさのあまり、もう死んでしまってもいいとさえ思えた。
「こう言っちゃなんだけど、あのイヤミ眼鏡との戦いはあたしらしか見てねえから、まあ気にすんな」
気にするなと言われてはいそうですかとはとても言える気分にはならない。
穂乃果がうずくまって何事かぶつぶつ言い始めたのを見て、3人の看守たちーアエロー、オキュペテー、ケライノーはお互いに顔を見合わせて肩を竦め合った。
これでは、本題に入れない。
「ああ、まあ、そのなんだ・・・アンタも災難だったな。少なくとも、あたしらは今のところ、アンタに手を出すつもりはねえよ。そこのところは安心してくれていい」
ケライノーが取り繕うように言うが、穂乃果の耳には入っていない。
ーまあ、とりあえず、今のところは様子を見てるしかねえかー
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