218 / 499
第4章 更なる戦い
第217話 監獄の中の性事情
しおりを挟む
当たり前のことであるが、本来の刑務所の中ではオナニーなどの自慰行為は固く禁じられている。
だが、ここはアルカディア島ー性行為と戦闘行為を参加者たちに強要する「乙女の園」だ。そんな場所で、自慰行為を禁止するはずがない。いや、自慰行為どころか、囚人同士の性行為ですら黙認している有様であるー
雑居房の中は、原則5人までだが、さすがに大会参加者の人数が限られている中で、満員で入れられている部屋はそんなに多くはない。先ほどまで堂島果林と釘宮夏樹たちが訪れていた部屋は、その少ない方である。
他の雑居房では事実上2人部屋になっている場所もあり、そこでは囚人同士が盛りの真っ最中だったりすることもある。
実際、朝っぱらから甘くとろけるような声が部屋から廊下に漏れ聞こえてくる。その声を耳にして、思わず赤面したのは新人看守の釘宮夏樹だった。
「あ、朝から・・・あんなに激しそうに」
和姦なのは間違いないが・・・それにしても朝一番の雑居房で廊下まで響くような喘ぎ声が聞こえてくるとはー
「何だよ、新入り。お前、結構純情なんだな」
そんな夏樹の様子を見て、からかい半分で果林が語り掛けてくる。自分が直接行為に及んでいるわけでもないというのに、一人赤面している夏樹の様が面白くて仕方がないのだろう。
「まあ、ここアルカディアでは、町中だろうが便所だろうが刑務所だろうが、場所を問わず交尾しまくるのを推奨してるからな・・・あたしらとしても、囚人どもが勝手に共食いしてくれるなら、色々と手間が省けるというのは確かだよ」
喘ぎ声が聞こえてきた雑居房の格子越しに、部屋の中の様子を確認する果林。ほほう、と満足げに頷きながら、
「朝っぱらからマッパでハッスルする雌犬どもを見物できるのも、あたしらの特権ってわけさ・・・ほら、夏樹、中を覗いてみな」
果林は、夏樹に対しても中を覗くように勧めてきた。
夏樹が恐る恐る中を覗くと、2人の少女たちが全裸で性行為の真っ最中だった。果林や夏樹が覗いていることに、気が付いていないのか、あるいは気が付いていたとしても、お構いなしなのかー
「ショートカットとツインテールか・・・なかなかに面白い組み合わせだな」
本来の刑務所の中では、髪型も当然自由にはならない。ましてやツインテール娘なんているはずもないが、ここアルカディア島の刑務所では制限はない。
主導権は、今のところツインテールの方が握っているようにも見えた。ショートカットの方は、ツインテールに秘所をまさぐられてなんとも官能的な声を上げている。
「まさに、発情期の雌そのものだな」
格子越しに彼女たちの姿態を見物しながら、果林自身もまた自らの股間に指を当てている。おそらく、この2人の少女のセックスシーンを見て、下半身が熱い疼きを覚えたのだろう。
「新入り・・・見回りが終わったら、さっきの懲罰房に戻るぞ」
「え・・・?」
「あいつだよ、あいつ。こいつらの交尾を見てたら、あたしもなんだかやりたくなってきた・・・ついでに、お前にも分け前をやるよ」
果林の言う「分け前」の意味を知るのは、後になってのことだった。
だが、ここはアルカディア島ー性行為と戦闘行為を参加者たちに強要する「乙女の園」だ。そんな場所で、自慰行為を禁止するはずがない。いや、自慰行為どころか、囚人同士の性行為ですら黙認している有様であるー
雑居房の中は、原則5人までだが、さすがに大会参加者の人数が限られている中で、満員で入れられている部屋はそんなに多くはない。先ほどまで堂島果林と釘宮夏樹たちが訪れていた部屋は、その少ない方である。
他の雑居房では事実上2人部屋になっている場所もあり、そこでは囚人同士が盛りの真っ最中だったりすることもある。
実際、朝っぱらから甘くとろけるような声が部屋から廊下に漏れ聞こえてくる。その声を耳にして、思わず赤面したのは新人看守の釘宮夏樹だった。
「あ、朝から・・・あんなに激しそうに」
和姦なのは間違いないが・・・それにしても朝一番の雑居房で廊下まで響くような喘ぎ声が聞こえてくるとはー
「何だよ、新入り。お前、結構純情なんだな」
そんな夏樹の様子を見て、からかい半分で果林が語り掛けてくる。自分が直接行為に及んでいるわけでもないというのに、一人赤面している夏樹の様が面白くて仕方がないのだろう。
「まあ、ここアルカディアでは、町中だろうが便所だろうが刑務所だろうが、場所を問わず交尾しまくるのを推奨してるからな・・・あたしらとしても、囚人どもが勝手に共食いしてくれるなら、色々と手間が省けるというのは確かだよ」
喘ぎ声が聞こえてきた雑居房の格子越しに、部屋の中の様子を確認する果林。ほほう、と満足げに頷きながら、
「朝っぱらからマッパでハッスルする雌犬どもを見物できるのも、あたしらの特権ってわけさ・・・ほら、夏樹、中を覗いてみな」
果林は、夏樹に対しても中を覗くように勧めてきた。
夏樹が恐る恐る中を覗くと、2人の少女たちが全裸で性行為の真っ最中だった。果林や夏樹が覗いていることに、気が付いていないのか、あるいは気が付いていたとしても、お構いなしなのかー
「ショートカットとツインテールか・・・なかなかに面白い組み合わせだな」
本来の刑務所の中では、髪型も当然自由にはならない。ましてやツインテール娘なんているはずもないが、ここアルカディア島の刑務所では制限はない。
主導権は、今のところツインテールの方が握っているようにも見えた。ショートカットの方は、ツインテールに秘所をまさぐられてなんとも官能的な声を上げている。
「まさに、発情期の雌そのものだな」
格子越しに彼女たちの姿態を見物しながら、果林自身もまた自らの股間に指を当てている。おそらく、この2人の少女のセックスシーンを見て、下半身が熱い疼きを覚えたのだろう。
「新入り・・・見回りが終わったら、さっきの懲罰房に戻るぞ」
「え・・・?」
「あいつだよ、あいつ。こいつらの交尾を見てたら、あたしもなんだかやりたくなってきた・・・ついでに、お前にも分け前をやるよ」
果林の言う「分け前」の意味を知るのは、後になってのことだった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる