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第4章 更なる戦い
第212話 秘せられた場所へ
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「さっさと歩け、役立たずども!!」
刑務所へと続く門の前にてー
「・・・痛っ!!」
女子高生が3人ほど、この刑務所の刑務官と思しき制服に身を包んだ少女たちに小突かれながら、無理やり歩かされているのが見えた。
「おやおや・・・」
優華は、ヒナと静(無理やり現実へと引き戻して引っ張ってきた)を、彼女たちから離れた場所へと移動させて、その様子を見守っていた。
「あれは・・・刑務官が本当にいる?」
3人の少女たちを連行しているのは、よく刑務所の中で受刑者たちの作業を監視監督しているあの刑務官そのものの服装をした者達ーただし、ミニスカ状態になっていて、一時期(と言ってもかなり昔の話ではあるのだが)流行ったミニスカポリスを連想させる格好だった。そして、その恰好に最も反応したのは、いうまでもなく静だった。
「はあはあ・・・むぐっ!!」
「はいはーい、少しは自重しような・・・お・し・ず」
ここで静が再びトリップしてオナニーでも始めたら、その喘ぎ声で彼女たちに気が付かれてしまうかもしれない。それなりに距離は離れているとはいえ、油断は禁物である。
静の口元を手で塞ぎながら、優香は刑務所の前でのやり取りを注意深く見守り続けた。
「まあ、予想通り、かな?」
静の口元を抑えつつ、優香は一人口の端を釣り上げる。
「ねえ、優香お姉さん・・・あの制服の人たちって、大会参加者とは違うの?」
さすがにヒナは優香の態度から、彼女たちに見つかると面倒なことになると察したのか、ひそひそと小声で優香に問いかけてきた。こう見えて、結構鋭い娘なのだ、ヒナは。
「いや、あたしらと同じ大会参加者さ・・・そして、この刑務所をうまいこと自分たちのために使っている」
「参加者が刑務所の職員やってて、参加者を捕まえてるの?」
頭の上にクエスチョンを浮かべながら、半眼状態のヒナが優香に問いかける。こういうところは誰が見ても可愛らしいと思えるのだから、ヒナも役得である。
「そこが、うまいやり方なのさ。あの刑務所を自分たちの拠点みたいにして、町中に繰り出しては他の参加者を拉致ってくる。ここは刑務所だからな・・・一度にそれなりの人数を収容できるし、また、中に入れてしまえば逃げられる可能性も低い。あとは、看守のやつらが、好きな時に囚人たちの中からお気に入りのやつを選んでレイプ・・・その後、無理に戦わせて首チョンパって寸法だな」
「・・・私もあの中で女の子たちと・・・うぐぅ」
「君はもう少し落ち着くんだ、お静」
再び静を落ち着かせる優香。とにかく、ここで騒がれるのはまずい。
その間にも、優香は鼻を少しだけヒクつかせている。
普通の刑務所で例えるならー「受刑者」に当たる少女たちは、この大会の参加者の中でもかなり「弱い」連中のはずだ。当然ながら、「看守」に当たる少女たちは、それなりの実力者揃いだろう。
要は、自分たちにとてもかなわない「雑魚」レベルたちの少女を街中で捕らえて無理やりこの中に入れて、頃合いを見計らって「戦い」を挑む。尤も、囚人たちの意志なんて関係ないだろうから、実際には和姦及び戦闘ではなく、強姦と一方的な殺戮といった形になるだろう。
ーそれに・・・あの連れてこられた連中はー
優華の鼻が、擬体の残り香を嗅ぎ取ろうとするが、連れてこられた方(つまりは囚人の方)からはほとんど過去の戦闘の形跡が感じられない。つまりは、誰とも性行為もしておらず、結果的には戦闘もしていない連中ばかりである。
ーペナルティ間近か、あるいは、既にペナルティ対象者になっていてもおかしくない連中かー
刑務所へと続く門の前にてー
「・・・痛っ!!」
女子高生が3人ほど、この刑務所の刑務官と思しき制服に身を包んだ少女たちに小突かれながら、無理やり歩かされているのが見えた。
「おやおや・・・」
優華は、ヒナと静(無理やり現実へと引き戻して引っ張ってきた)を、彼女たちから離れた場所へと移動させて、その様子を見守っていた。
「あれは・・・刑務官が本当にいる?」
3人の少女たちを連行しているのは、よく刑務所の中で受刑者たちの作業を監視監督しているあの刑務官そのものの服装をした者達ーただし、ミニスカ状態になっていて、一時期(と言ってもかなり昔の話ではあるのだが)流行ったミニスカポリスを連想させる格好だった。そして、その恰好に最も反応したのは、いうまでもなく静だった。
「はあはあ・・・むぐっ!!」
「はいはーい、少しは自重しような・・・お・し・ず」
ここで静が再びトリップしてオナニーでも始めたら、その喘ぎ声で彼女たちに気が付かれてしまうかもしれない。それなりに距離は離れているとはいえ、油断は禁物である。
静の口元を手で塞ぎながら、優香は刑務所の前でのやり取りを注意深く見守り続けた。
「まあ、予想通り、かな?」
静の口元を抑えつつ、優香は一人口の端を釣り上げる。
「ねえ、優香お姉さん・・・あの制服の人たちって、大会参加者とは違うの?」
さすがにヒナは優香の態度から、彼女たちに見つかると面倒なことになると察したのか、ひそひそと小声で優香に問いかけてきた。こう見えて、結構鋭い娘なのだ、ヒナは。
「いや、あたしらと同じ大会参加者さ・・・そして、この刑務所をうまいこと自分たちのために使っている」
「参加者が刑務所の職員やってて、参加者を捕まえてるの?」
頭の上にクエスチョンを浮かべながら、半眼状態のヒナが優香に問いかける。こういうところは誰が見ても可愛らしいと思えるのだから、ヒナも役得である。
「そこが、うまいやり方なのさ。あの刑務所を自分たちの拠点みたいにして、町中に繰り出しては他の参加者を拉致ってくる。ここは刑務所だからな・・・一度にそれなりの人数を収容できるし、また、中に入れてしまえば逃げられる可能性も低い。あとは、看守のやつらが、好きな時に囚人たちの中からお気に入りのやつを選んでレイプ・・・その後、無理に戦わせて首チョンパって寸法だな」
「・・・私もあの中で女の子たちと・・・うぐぅ」
「君はもう少し落ち着くんだ、お静」
再び静を落ち着かせる優香。とにかく、ここで騒がれるのはまずい。
その間にも、優香は鼻を少しだけヒクつかせている。
普通の刑務所で例えるならー「受刑者」に当たる少女たちは、この大会の参加者の中でもかなり「弱い」連中のはずだ。当然ながら、「看守」に当たる少女たちは、それなりの実力者揃いだろう。
要は、自分たちにとてもかなわない「雑魚」レベルたちの少女を街中で捕らえて無理やりこの中に入れて、頃合いを見計らって「戦い」を挑む。尤も、囚人たちの意志なんて関係ないだろうから、実際には和姦及び戦闘ではなく、強姦と一方的な殺戮といった形になるだろう。
ーそれに・・・あの連れてこられた連中はー
優華の鼻が、擬体の残り香を嗅ぎ取ろうとするが、連れてこられた方(つまりは囚人の方)からはほとんど過去の戦闘の形跡が感じられない。つまりは、誰とも性行為もしておらず、結果的には戦闘もしていない連中ばかりである。
ーペナルティ間近か、あるいは、既にペナルティ対象者になっていてもおかしくない連中かー
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