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第4章 更なる戦い
第200話 後輩との情事6
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「・・・んんっ!?」
突然、自らの唇に柔らかいものを押し当てられて、困惑の色を隠せない金髪の少女。
さっき押し倒された唯が、そのまま上体を起こして金髪の少女の唇を奪ったのだ。
金髪の少女の視線の先には、唯の細められた瞳があった。どこかうっとりとしているようなその眼は、しかし、先ほどまでの胡乱さも秘めているようにも見えた。
「・・・っ!!」
金髪の少女が思わず唯から体を離す。そして、そっと自らの唇に手を当てがった。
「・・・なにすんだよ、いきなり」
唯はくすくすと笑い続けている。
「先輩、この大会じゃあ、本人の合意なくセックスしても罰せられませんよ・・・むしろ、それを奨励してるでしょう?あなたの唇を奪うのに、あなたの許可なんて必要ないんですよ」
「そういう問題じゃ・・・」
「じゃあ、どうするおつもりなんです?先輩は」
唯は起き上がり、スカートの埃を払うと、上目遣いに金髪の少女を見返してきた。
「この大会じゃあ、相手とセックスしないと戦うこともできない。かといって、自分は戦いたくないって駄々をこねても、その先に待つのは過酷なペナルティ。あなたが、あの人と最初にしたかったとしても、あの人は今は別チームになっちゃったから、そう簡単には会えない」
「それは・・・」
唯に現実を突きつけられて、言葉に詰まる金髪の少女。
薄紫の髪の少女と再会するためには、戦いは避けられない。そして、それは望まぬ相手との性行為も行わなければならないということだ。
「それに・・・あたしが先輩を彼女に再会させませんよ」
唯がさらに金髪の少女の顔を覗き込んで来る。
「何だと・・・?」
唯の言葉に、金髪の少女が不快感を露にした。
「さっきも言ったでしょう?あなたのことは誰にも渡さない、渡したくはないって・・・だから、ここであたしと寝てください、先輩」
「お前と・・・」
ここで、唯と性行為に及ぶーそれは。薄紫の髪の少女のことを裏切ることにもなるーが、自分がこの大会で生き残り、彼女と再会するためには、その裏切りを何回も行わなければならないのもまた事実ー
「それとも、何もせずにペナルティを食らいますか?水責めか火あぶりか・・・どっちもろくな死に方ではありませんね。まだしも首チョンパの方が、苦痛は少ないと思いますよ。もちろん、介錯はあたしが務めさせていただきます」
唯が、金髪の少女の首元に両腕を回してくる。それだけではなく、下半身も摺り寄せてきた。
「あたしを抱いて・・・先輩。ようやく、あたしの願いが叶うんですから・・・」
「・・・お前・・・」
「先輩になら、あたし犯されてもいいです。日本にいた時は絶対できっこないって思ってましたけど、ここならできる・・・」
唯が、自分の体を押しつけてくる。思いのほか、胸も大きい。元々、スタイルはかなりいい方なのだ、北原唯という娘は。異性ばかりか、同性から見ても魅力的な少女でもあった。
「さすがに、草原のど真ん中で裸になるのは抵抗があるので、あのさっきのボロ家でしませんか。あそこなら、誰にも邪魔されないでしょう」
唯のささやきに、少しの間沈黙する金髪の少女。
ーすまんー
薄紫の髪の少女のことが脳裏をかすめるーだが、彼女に会うためには避けて通れぬ道でもあった。
突然、自らの唇に柔らかいものを押し当てられて、困惑の色を隠せない金髪の少女。
さっき押し倒された唯が、そのまま上体を起こして金髪の少女の唇を奪ったのだ。
金髪の少女の視線の先には、唯の細められた瞳があった。どこかうっとりとしているようなその眼は、しかし、先ほどまでの胡乱さも秘めているようにも見えた。
「・・・っ!!」
金髪の少女が思わず唯から体を離す。そして、そっと自らの唇に手を当てがった。
「・・・なにすんだよ、いきなり」
唯はくすくすと笑い続けている。
「先輩、この大会じゃあ、本人の合意なくセックスしても罰せられませんよ・・・むしろ、それを奨励してるでしょう?あなたの唇を奪うのに、あなたの許可なんて必要ないんですよ」
「そういう問題じゃ・・・」
「じゃあ、どうするおつもりなんです?先輩は」
唯は起き上がり、スカートの埃を払うと、上目遣いに金髪の少女を見返してきた。
「この大会じゃあ、相手とセックスしないと戦うこともできない。かといって、自分は戦いたくないって駄々をこねても、その先に待つのは過酷なペナルティ。あなたが、あの人と最初にしたかったとしても、あの人は今は別チームになっちゃったから、そう簡単には会えない」
「それは・・・」
唯に現実を突きつけられて、言葉に詰まる金髪の少女。
薄紫の髪の少女と再会するためには、戦いは避けられない。そして、それは望まぬ相手との性行為も行わなければならないということだ。
「それに・・・あたしが先輩を彼女に再会させませんよ」
唯がさらに金髪の少女の顔を覗き込んで来る。
「何だと・・・?」
唯の言葉に、金髪の少女が不快感を露にした。
「さっきも言ったでしょう?あなたのことは誰にも渡さない、渡したくはないって・・・だから、ここであたしと寝てください、先輩」
「お前と・・・」
ここで、唯と性行為に及ぶーそれは。薄紫の髪の少女のことを裏切ることにもなるーが、自分がこの大会で生き残り、彼女と再会するためには、その裏切りを何回も行わなければならないのもまた事実ー
「それとも、何もせずにペナルティを食らいますか?水責めか火あぶりか・・・どっちもろくな死に方ではありませんね。まだしも首チョンパの方が、苦痛は少ないと思いますよ。もちろん、介錯はあたしが務めさせていただきます」
唯が、金髪の少女の首元に両腕を回してくる。それだけではなく、下半身も摺り寄せてきた。
「あたしを抱いて・・・先輩。ようやく、あたしの願いが叶うんですから・・・」
「・・・お前・・・」
「先輩になら、あたし犯されてもいいです。日本にいた時は絶対できっこないって思ってましたけど、ここならできる・・・」
唯が、自分の体を押しつけてくる。思いのほか、胸も大きい。元々、スタイルはかなりいい方なのだ、北原唯という娘は。異性ばかりか、同性から見ても魅力的な少女でもあった。
「さすがに、草原のど真ん中で裸になるのは抵抗があるので、あのさっきのボロ家でしませんか。あそこなら、誰にも邪魔されないでしょう」
唯のささやきに、少しの間沈黙する金髪の少女。
ーすまんー
薄紫の髪の少女のことが脳裏をかすめるーだが、彼女に会うためには避けて通れぬ道でもあった。
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