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第4章 更なる戦い
第186話 決着・・・3
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「そろそろ、この戦いも終わりにしましょうか」
薄紫の髪の少女が冷然とした表情で告げた。
既に、彼女の視力は回復しているようだった。多少瞬きは多いものの、その瞳はサイドテールの少女を見据えている。
「できれば、殺し合いなんてしたくはありませんが、これも生きて彼女に会うため・・・申し訳ありませんが、私もここで立ち止まるわけにはいかないのです・・・ですから」
薄紫の髪の少女が、大剣を振りかぶる。
「これで終わりにしましょう!」
「・・・くっ!!」
覚悟を決めたサイドテールの少女ーだが、その時ー
「やあああ!!」
それまで喚いていただけだったおかっぱ頭の少女が、突如として薄紫の髪の少女めがけて飛び掛った。
「・・・!?」
薄紫の髪の少女が、突然の不意打ちに振り下ろしかけた大剣をその場で止めた。
擬体化された武器は、擬体を纏わない相手に対しては、その首を刎ねる時だけしか効果を発揮しない。しかも、斬首が許されるのは、ジャッジが対戦相手に対して敗北の判定を下した時だけである。
つまりは、仮にここでおかっぱ頭の少女に対して大剣を食らわせたとしても、彼女を振り払うことはできないのだ。
「おらあああ!!」
薄紫の髪の少女の腰にタックルをしたおかっぱ頭の少女に続き、ギャル風の少女もまた彼女に突撃する。薄紫の髪の少女の動きを封じるためだ。
大会ルールでは、擬体破損率が100%になったグループメンバーは、もう戦うことはできない。
ただ、このルールにも抜け道があって、ここでいう「戦う」とは、擬体化された武器を持って対戦相手とやり合うことを意味する。
つまりは、残りのメンバーの勝負の最中に、仲間のために妨害行為を行ったとしても、それ自体は違反ではないということになるーかなりグレーゾーンではあるが、少なくとも大会運営側はその行為に対して、ペナルティを課すことはなかった。
「今だ、今のうちにこいつを刀で串刺しにしろ!!」
「あたしらが抑えているから、今のうちに殺れ!!」
自分たちの命が懸かっていることもあり、薄紫の髪の少女の攻撃を妨害するのに必死な2人。この時の連携はさすがに見事なものだった。
その千載一遇のチャンスを、サイドテールの少女が見逃すはずもなかった。
「よくやった、お前ら!!」
2人の少女に押し倒され、床にはいつくばっている薄紫の髪の少女に刀を突き立てようとするサイドテールの少女。
「くたばれ、このクソ女!!」
叫びとともに、サイドテールの少女の方なの切っ先が、薄紫の髪の少女の喉元に迫る。さすがに喉を突かれれば、いくらこの女が化け物であったとしても、擬体破損率は瞬く間に100%になるだろう。とにかく、どのような卑怯な手を使おうとも、勝たなければならない。
この大会にはスポーツマンシップなどない。以下に卑怯未練な手段に出ようとも、最後に生き残れさえすればいい。要するに、勝てば官軍というわけである。
ーだが、3人とって不幸だったのは、薄紫の髪の少女が並の相手ではないということだったー
薄紫の髪の少女が冷然とした表情で告げた。
既に、彼女の視力は回復しているようだった。多少瞬きは多いものの、その瞳はサイドテールの少女を見据えている。
「できれば、殺し合いなんてしたくはありませんが、これも生きて彼女に会うため・・・申し訳ありませんが、私もここで立ち止まるわけにはいかないのです・・・ですから」
薄紫の髪の少女が、大剣を振りかぶる。
「これで終わりにしましょう!」
「・・・くっ!!」
覚悟を決めたサイドテールの少女ーだが、その時ー
「やあああ!!」
それまで喚いていただけだったおかっぱ頭の少女が、突如として薄紫の髪の少女めがけて飛び掛った。
「・・・!?」
薄紫の髪の少女が、突然の不意打ちに振り下ろしかけた大剣をその場で止めた。
擬体化された武器は、擬体を纏わない相手に対しては、その首を刎ねる時だけしか効果を発揮しない。しかも、斬首が許されるのは、ジャッジが対戦相手に対して敗北の判定を下した時だけである。
つまりは、仮にここでおかっぱ頭の少女に対して大剣を食らわせたとしても、彼女を振り払うことはできないのだ。
「おらあああ!!」
薄紫の髪の少女の腰にタックルをしたおかっぱ頭の少女に続き、ギャル風の少女もまた彼女に突撃する。薄紫の髪の少女の動きを封じるためだ。
大会ルールでは、擬体破損率が100%になったグループメンバーは、もう戦うことはできない。
ただ、このルールにも抜け道があって、ここでいう「戦う」とは、擬体化された武器を持って対戦相手とやり合うことを意味する。
つまりは、残りのメンバーの勝負の最中に、仲間のために妨害行為を行ったとしても、それ自体は違反ではないということになるーかなりグレーゾーンではあるが、少なくとも大会運営側はその行為に対して、ペナルティを課すことはなかった。
「今だ、今のうちにこいつを刀で串刺しにしろ!!」
「あたしらが抑えているから、今のうちに殺れ!!」
自分たちの命が懸かっていることもあり、薄紫の髪の少女の攻撃を妨害するのに必死な2人。この時の連携はさすがに見事なものだった。
その千載一遇のチャンスを、サイドテールの少女が見逃すはずもなかった。
「よくやった、お前ら!!」
2人の少女に押し倒され、床にはいつくばっている薄紫の髪の少女に刀を突き立てようとするサイドテールの少女。
「くたばれ、このクソ女!!」
叫びとともに、サイドテールの少女の方なの切っ先が、薄紫の髪の少女の喉元に迫る。さすがに喉を突かれれば、いくらこの女が化け物であったとしても、擬体破損率は瞬く間に100%になるだろう。とにかく、どのような卑怯な手を使おうとも、勝たなければならない。
この大会にはスポーツマンシップなどない。以下に卑怯未練な手段に出ようとも、最後に生き残れさえすればいい。要するに、勝てば官軍というわけである。
ーだが、3人とって不幸だったのは、薄紫の髪の少女が並の相手ではないということだったー
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