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第4章 更なる戦い
第183話 お互いの首を懸けて
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「何か来るのか・・・?」
薄紫の髪の少女の擬体濃度が次第に変わり始めた。それを見て、残る2人の少女は何事かと狼狽する。
「こいつ、今のは本気じゃなかったってのか!?」
薄紫の髪の少女の放つ闘気に、気圧されそうになりながら、それでも何とか体勢を崩さないように腰に力を入れるギャル風の少女。
「何にせよ、やらなきゃやられる!!」
「あ、待て!!」
ギャル風の少女が、捨て身の攻撃にかかる。これ以上にらみ合いを続けていても、もはや威圧感だけで負けてしまいそうだったからだ。ならば、こちらから仕掛けて、少しでも不安を払しょくするしかないーギャル風の少女はそう考えたのだがー
「甘い!!」
「・・・!?」
瞬時に、ギャル風の少女の目の前から薄紫の髪の少女の姿が消えた。実際、消えたように見えるくらいに速い動きだったのだ。
「おい、後ろだ!!」
サイドテールの少女が叫ぶ。
ギャル風の少女が気が付いた時には、既に彼女は薄紫の髪の少女に背後を取られていたのだった。
「・・・んな!?」
慌てて飛び退ろうとするが、もう遅い。薄紫の髪の少女の大剣が、深々とギャル風の少女の胴体をー正確には擬体を貫いていたのだった。
「ーーー、擬体破損率100%」
ジャッジの残酷で無機質な音声が廊下に再び響く。
たった今、擬体を破壊されたギャル風の少女は、おかっぱ頭の少女と同様に力なくその場にへたり込んでいた。
「嘘・・・だろ?」
薄紫の髪の少女は、そんな彼女の姿をただただ怜悧に見つめているだけだった。
ーこんなのないだろ・・・だって、さっきまであたしらにさんざん犯されて、しかもう〇こまで垂らして泣いてたやつなんだぞー
納得がいかないとばかりに、ギャル風の少女は頭を振り続ける。にわかには受け入れがたい事実ーしかし、ジャッジの判定を覆すことはできない。現に、彼女の擬体は既に雨散霧消しているのだから。
「こんなのって・・・ありかよ」
誰にでもなく、ただひとりごとのように呟き続けるギャル風の少女。それを冷ややかな瞳で見下ろす薄紫の髪の少女と、狼狽を隠し切れない様子のサイドテールの少女。
「おい、アンタ!!」
おかっぱ頭の少女が、仲間であるはずのサイドテールの少女に怒鳴りつけた。
「あんたが負けたら、あたしら全員晒し首だよ!わかってんの!?」
死という恐怖が間近に迫っていることをより実感しているのだろう。もはや、おかっぱ頭の少女には相手を気遣う余裕すら失われていたのだ。
「うるさい!!」
サイドテールの少女も思わず怒鳴り返す。もはや、3人の少女たちは恐慌状態に陥っていた。
薄紫の髪の少女の擬体濃度が次第に変わり始めた。それを見て、残る2人の少女は何事かと狼狽する。
「こいつ、今のは本気じゃなかったってのか!?」
薄紫の髪の少女の放つ闘気に、気圧されそうになりながら、それでも何とか体勢を崩さないように腰に力を入れるギャル風の少女。
「何にせよ、やらなきゃやられる!!」
「あ、待て!!」
ギャル風の少女が、捨て身の攻撃にかかる。これ以上にらみ合いを続けていても、もはや威圧感だけで負けてしまいそうだったからだ。ならば、こちらから仕掛けて、少しでも不安を払しょくするしかないーギャル風の少女はそう考えたのだがー
「甘い!!」
「・・・!?」
瞬時に、ギャル風の少女の目の前から薄紫の髪の少女の姿が消えた。実際、消えたように見えるくらいに速い動きだったのだ。
「おい、後ろだ!!」
サイドテールの少女が叫ぶ。
ギャル風の少女が気が付いた時には、既に彼女は薄紫の髪の少女に背後を取られていたのだった。
「・・・んな!?」
慌てて飛び退ろうとするが、もう遅い。薄紫の髪の少女の大剣が、深々とギャル風の少女の胴体をー正確には擬体を貫いていたのだった。
「ーーー、擬体破損率100%」
ジャッジの残酷で無機質な音声が廊下に再び響く。
たった今、擬体を破壊されたギャル風の少女は、おかっぱ頭の少女と同様に力なくその場にへたり込んでいた。
「嘘・・・だろ?」
薄紫の髪の少女は、そんな彼女の姿をただただ怜悧に見つめているだけだった。
ーこんなのないだろ・・・だって、さっきまであたしらにさんざん犯されて、しかもう〇こまで垂らして泣いてたやつなんだぞー
納得がいかないとばかりに、ギャル風の少女は頭を振り続ける。にわかには受け入れがたい事実ーしかし、ジャッジの判定を覆すことはできない。現に、彼女の擬体は既に雨散霧消しているのだから。
「こんなのって・・・ありかよ」
誰にでもなく、ただひとりごとのように呟き続けるギャル風の少女。それを冷ややかな瞳で見下ろす薄紫の髪の少女と、狼狽を隠し切れない様子のサイドテールの少女。
「おい、アンタ!!」
おかっぱ頭の少女が、仲間であるはずのサイドテールの少女に怒鳴りつけた。
「あんたが負けたら、あたしら全員晒し首だよ!わかってんの!?」
死という恐怖が間近に迫っていることをより実感しているのだろう。もはや、おかっぱ頭の少女には相手を気遣う余裕すら失われていたのだ。
「うるさい!!」
サイドテールの少女も思わず怒鳴り返す。もはや、3人の少女たちは恐慌状態に陥っていた。
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