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第1章 開幕
第7話 神の社での秘め事・・・
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御社殿の中ー。
外からは、御社殿の中の様子は直接うかがい知ることはできない。ゆえに、二人の少女たちが秘め事をするには適した場所とも言えた。
この神社には、二人以外の人影は全くなく、何者も彼女たちの行いを咎める者はいない。
「・・・他人に見られることがないとはいっても、やっぱり恥ずかしい・・・」
洋子が顔を赤らめて制服を脱ぎ始める。美奈も、それに続き、自らの着衣に手をかける。
御社殿の中に、少女たちの衣擦れの音だけが響き渡る。静寂が周囲を支配している中、なおのことその音は辺り一面に響き渡り、却ってそれがこの神聖なる場所に不適切な淫らさを醸し出していた。
「・・・!」
やがて、洋子が自らの下着に手をかける。下着の上からでも隠し切れないくらいに豊かな胸が、ひときわ目を引いていた。
「あんた、着やせするタイプだったんだ・・・」
洋子の豊満なバストを見て、微笑する美奈。いささかからかうような口調になるのが少し気にかかった。
「そう言う美奈だって、結構デカいじゃん・・・まあ、それは制服の上からでもわかってたけどさ・・・」
対する美奈の胸元も豊かなものだった。大きさだけなら自分とそう大差がないだろうと、洋子は思った。
「・・・まあ、クラスの女子の中では大きい方だったかな。正直、あんまり意識したことはなかったんだけどさ」
自らの胸元を見下ろしながら、美奈はブラのホックに手をかけた。
「・・・ねえ、やっぱり、全裸でやらないとダメなんだよね・・・」
羞恥心のためか、頬が紅潮し、目が少し潤んでいるようにも見える美奈ーそんな彼女の姿は、おそらく誰が見ても美しいのではないだろうか。
お互いが同性同士だということも忘れ、思わずその姿に見入ってしまう洋子だった。
「・・・あ、ああ、多分、そう言うことなんじゃないかな・・・さっきのキスじゃ擬体は纏えなかったわけだし」
思わず、唇に手を当て、美奈から目をそらしてしまう洋子。そんな洋子の姿にクスクスと笑い声を立てる美奈。
「じゃあ、一緒に裸になろうよ・・・どっちかだけってのは無しだよ、洋子」
美奈の提案に思わず喉をごくりと鳴らしてしまう洋子。当たり前だが、他人との性的行為なんて初めてのことだ。先ほどのキスも、もちろんファーストである。
そして、そのキスが、この後自らの首をかけて戦うことになる相手との、最初にして最後のものになるということも、わかっている。
「・・・わかったよ、美奈。ただ、覚悟はいい?これが終われば、あたしたちは敵同士・・・お互い、どちらかが首を刎ねるまでもう終わらない」
そう、性的な交わりのあとは、お互いの命を懸けての殺し合いー馬鹿馬鹿しいほど理不尽な戦いだが、逃れることはできないのだ。
これにより、二人は最後結ばれ、一方はその首を相手に捧げることとなるー。
「・・・あたしはもう覚悟はできている。あんたと命を懸けて戦いたいと思っているから、こうしてあたしのすべてをさらけ出すんだ」
そういうと、美奈はブラのホックを外したーついにその豊満な胸がむき出しとなり、乳首まで露となる。
それを見て、洋子も覚悟を決めた。自らの胸をさらけ出し、美奈と見つめ合う。
「・・・下も脱がなきゃね」
「・・・ああ」
羞恥心も、ここまで来れば二人の行為を遮る障害にはなりえなかった。おもむろに自らのパンツに指を添え、そしてーゆっくりと下ろした。
こうして、二人は、お互いに生まれたままの姿をさらけ出した。他人の前で全裸となるのは、中学校の修学旅行でクラスメイトと風呂に入った時くらいだろうか・・・当たり前だが、あの時は全く意識などしていなかった。
まさか、自分がこんな戦いに巻き込まれることになるなんて、あの時想像すらしなかった。
尤も、それを言えば高校に入ってから「死ぬ」なんて、それこそ考えたこともなかったーいつまでも、当たり前の普通の日常が続くものだとばかり思っていたのだ。
当たり前や常識なんて、存外あっけなく崩れ去るものなのかもしれないーただ、自分たちはそのことに無頓着だったというだけなのかもしれなかった。
だが、それを言うなら、他の参加者たちも同様ではなかっただろうか。自分と彼女たちとは、そんなに大きな隔たりがあるとは思えなかった。
「美奈・・・あたしはこういうの初めてだから、よくやり方がわからないんだ・・・それでもいいか」
洋子が、美奈の首筋に手を回しながら確認する。既に、顔は美奈の間近にあり、その胸は、美奈の胸に押しつけられていた。
洋子は顔を下げ、美奈の首筋に舌を這わせたーそれに反応した美奈が、鼻にかかった声をあげる。
「洋子・・・」
戦いに負けた場合、少女の首を刎ねるーそう、今舌を這わせ、弄んでいるこの少女の首に、刃を入れるー。
白く細く、少しでも力を入れたら折れてしまいそうなくらいに繊細な・・・そして体の中でも最も美しい首。
もちろん、この後の戦いで首を刎ねられるのは、洋子自身かもしれない。だが、今の洋子には不思議と、死への恐怖が薄らいでいた。
なぜだろう。たとえ、自分がこの後敗れたとしても、それを自然と受け入れられそうな、そんな自分の姿がある。まるで、少し高い場所から自分自身を俯瞰してみているような、そんな感覚ー。
ーー幽体離脱するにはまだ早いかーー
自分のそんな感覚を頭から追い出すかのように、洋子は美奈を激しく追い求めた。今度は舌だけでなく、美奈の首筋に軽く歯を立てるーもちろん、美奈の首に歯形等残す気はないが、なぜかこの愛おしい少女の首に、舌だけではなく歯も触れさせたくなった。
「洋子・・・」
美奈が洋子の名を呼ぶが、洋子自身は自らの行いをやめるつもりはないー戦いと言うなら、これも擬体を纏うための「戦い」なのだからー。
外からは、御社殿の中の様子は直接うかがい知ることはできない。ゆえに、二人の少女たちが秘め事をするには適した場所とも言えた。
この神社には、二人以外の人影は全くなく、何者も彼女たちの行いを咎める者はいない。
「・・・他人に見られることがないとはいっても、やっぱり恥ずかしい・・・」
洋子が顔を赤らめて制服を脱ぎ始める。美奈も、それに続き、自らの着衣に手をかける。
御社殿の中に、少女たちの衣擦れの音だけが響き渡る。静寂が周囲を支配している中、なおのことその音は辺り一面に響き渡り、却ってそれがこの神聖なる場所に不適切な淫らさを醸し出していた。
「・・・!」
やがて、洋子が自らの下着に手をかける。下着の上からでも隠し切れないくらいに豊かな胸が、ひときわ目を引いていた。
「あんた、着やせするタイプだったんだ・・・」
洋子の豊満なバストを見て、微笑する美奈。いささかからかうような口調になるのが少し気にかかった。
「そう言う美奈だって、結構デカいじゃん・・・まあ、それは制服の上からでもわかってたけどさ・・・」
対する美奈の胸元も豊かなものだった。大きさだけなら自分とそう大差がないだろうと、洋子は思った。
「・・・まあ、クラスの女子の中では大きい方だったかな。正直、あんまり意識したことはなかったんだけどさ」
自らの胸元を見下ろしながら、美奈はブラのホックに手をかけた。
「・・・ねえ、やっぱり、全裸でやらないとダメなんだよね・・・」
羞恥心のためか、頬が紅潮し、目が少し潤んでいるようにも見える美奈ーそんな彼女の姿は、おそらく誰が見ても美しいのではないだろうか。
お互いが同性同士だということも忘れ、思わずその姿に見入ってしまう洋子だった。
「・・・あ、ああ、多分、そう言うことなんじゃないかな・・・さっきのキスじゃ擬体は纏えなかったわけだし」
思わず、唇に手を当て、美奈から目をそらしてしまう洋子。そんな洋子の姿にクスクスと笑い声を立てる美奈。
「じゃあ、一緒に裸になろうよ・・・どっちかだけってのは無しだよ、洋子」
美奈の提案に思わず喉をごくりと鳴らしてしまう洋子。当たり前だが、他人との性的行為なんて初めてのことだ。先ほどのキスも、もちろんファーストである。
そして、そのキスが、この後自らの首をかけて戦うことになる相手との、最初にして最後のものになるということも、わかっている。
「・・・わかったよ、美奈。ただ、覚悟はいい?これが終われば、あたしたちは敵同士・・・お互い、どちらかが首を刎ねるまでもう終わらない」
そう、性的な交わりのあとは、お互いの命を懸けての殺し合いー馬鹿馬鹿しいほど理不尽な戦いだが、逃れることはできないのだ。
これにより、二人は最後結ばれ、一方はその首を相手に捧げることとなるー。
「・・・あたしはもう覚悟はできている。あんたと命を懸けて戦いたいと思っているから、こうしてあたしのすべてをさらけ出すんだ」
そういうと、美奈はブラのホックを外したーついにその豊満な胸がむき出しとなり、乳首まで露となる。
それを見て、洋子も覚悟を決めた。自らの胸をさらけ出し、美奈と見つめ合う。
「・・・下も脱がなきゃね」
「・・・ああ」
羞恥心も、ここまで来れば二人の行為を遮る障害にはなりえなかった。おもむろに自らのパンツに指を添え、そしてーゆっくりと下ろした。
こうして、二人は、お互いに生まれたままの姿をさらけ出した。他人の前で全裸となるのは、中学校の修学旅行でクラスメイトと風呂に入った時くらいだろうか・・・当たり前だが、あの時は全く意識などしていなかった。
まさか、自分がこんな戦いに巻き込まれることになるなんて、あの時想像すらしなかった。
尤も、それを言えば高校に入ってから「死ぬ」なんて、それこそ考えたこともなかったーいつまでも、当たり前の普通の日常が続くものだとばかり思っていたのだ。
当たり前や常識なんて、存外あっけなく崩れ去るものなのかもしれないーただ、自分たちはそのことに無頓着だったというだけなのかもしれなかった。
だが、それを言うなら、他の参加者たちも同様ではなかっただろうか。自分と彼女たちとは、そんなに大きな隔たりがあるとは思えなかった。
「美奈・・・あたしはこういうの初めてだから、よくやり方がわからないんだ・・・それでもいいか」
洋子が、美奈の首筋に手を回しながら確認する。既に、顔は美奈の間近にあり、その胸は、美奈の胸に押しつけられていた。
洋子は顔を下げ、美奈の首筋に舌を這わせたーそれに反応した美奈が、鼻にかかった声をあげる。
「洋子・・・」
戦いに負けた場合、少女の首を刎ねるーそう、今舌を這わせ、弄んでいるこの少女の首に、刃を入れるー。
白く細く、少しでも力を入れたら折れてしまいそうなくらいに繊細な・・・そして体の中でも最も美しい首。
もちろん、この後の戦いで首を刎ねられるのは、洋子自身かもしれない。だが、今の洋子には不思議と、死への恐怖が薄らいでいた。
なぜだろう。たとえ、自分がこの後敗れたとしても、それを自然と受け入れられそうな、そんな自分の姿がある。まるで、少し高い場所から自分自身を俯瞰してみているような、そんな感覚ー。
ーー幽体離脱するにはまだ早いかーー
自分のそんな感覚を頭から追い出すかのように、洋子は美奈を激しく追い求めた。今度は舌だけでなく、美奈の首筋に軽く歯を立てるーもちろん、美奈の首に歯形等残す気はないが、なぜかこの愛おしい少女の首に、舌だけではなく歯も触れさせたくなった。
「洋子・・・」
美奈が洋子の名を呼ぶが、洋子自身は自らの行いをやめるつもりはないー戦いと言うなら、これも擬体を纏うための「戦い」なのだからー。
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