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日向荘にて(第33話)

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「さて、これにて憤ドラゴラ君の尋問は終わったわけだけど・・・」

 一応、憤ドラゴラから聞きたいことは全て聞くことができたので、これにて尋問タイムは終わりーというのはわかるが・・・。

「でも、まだお仕置きは済んでないよね?憤ドラゴラ君」

 早苗が、満面の笑みを浮かべつつ(そして、なぜか瞳は笑っていなかったりするが)、憤ドラゴラに迫った。

「ひぃぃ~、な、なにをするつもりでやんすか、この扇女は!!」

 縛られたままの状態で、憤ドラゴラが恐怖に身悶えしながら絶叫する。早苗の怖さは、かつて憤ドラゴラ自身が身をもって体験済みであったー。

「お仕置きタイムはこれから始まるんだよ、憤ドラゴラ君・・・さあ、向こうの部屋までレッツゴー!!」

「う、うひぃぃぃ!!」

 早苗の手によって、縛り付けられた椅子ごと隣の部屋へと引きずられていく憤ドラゴラーそれを、なんとも哀れそうな表情で見送る杏里。

「そっちのお姉さんも、ただ見てないであっしを助けてくだせえ!!このままじゃ、あっしは、あっしはああ!!」

 杏里に対して助けを求める憤ドラゴラだったが、杏里が答える前に部屋から連れ出され、その声は遠ざかっていくー。

「こっちのお部屋は防音設備があるからね~これからいくらでも楽しいお仕置きタイムを満喫できるよ、憤ドラゴラ君」

「ひいぃぃぃ!!お、おたすけ~」

 憤ドラゴラの悲鳴が虚しく響き渡ったー。

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