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日向荘にて(第7話)
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早苗の放った魔法のアゲハ蝶が、木に吊るされた的をしたたかに打ち付けるー。
「・・・すごいです、早苗さん」
素朴に驚いて見せる杏里。そんな彼女に対し、早苗は余裕そうな笑みを浮かべつつ、
「杏里ちゃんも、訓練を続けていけば的を正確に狙えるようになるよ・・・その前に、まずは杏里ちゃんの魔力量を確認しないといけないね~」
早苗は鉄扇をしまうと、先ほど自分が射た的を確認しに行った。的は見事に割れており、上の残った部分だけが紐に吊るされたままだった。
「私の能力は攻撃系だから、こんな感じで魔法の塊を飛ばすのは楽なんだよね~。杏里ちゃんの場合は、直接相手に触れることで効果を伴うことが多いから、これに慣れるまで少し時間がかかるかも」
治癒系術は、直接相手の皮膚や体に接触することで、相手の体内に治癒系の魔力を送り込み、内部から癒す。もちろん、遠距離から癒しの術をかけることも可能なのだが、その場合は近接よりもはるかに難易度が高くなり、それが可能な術者ともなれば現状限られているというのが正直なところだった。
「私にも、できるようになるんでしょうか・・・?」
杏里が不安を隠さずに早苗に聞いてくる。それに対して、早苗は杏里の体をめぐる魔力の脈を注意深く見つめながら、
「杏里ちゃんなら、十分できるよ~。見たところ、魔力量は十分だし、あとは実際にやって慣れていくのみだよ」
杏里の魔力容量そのものは、むしろ常人よりもはるかに高い方だ。あとは、それをうまく使いこなしていく技術の話となる。
「それと・・・あとはイメージトレーニングも必要だね~。手から自分のエネルギーを飛ばすイメージかな~。ただ、治癒系の技は、私達みたいに派手なものじゃないから、どちらかというと優しく相手まで送り届けるような、そんな感覚かな?」
「・・・頑張ります」
思わず力が入る杏里の応えに、早苗は微笑を浮かべて頷いた。二人の訓練の方向性は定まった。あとは、実践あるのみであるー。
「・・・すごいです、早苗さん」
素朴に驚いて見せる杏里。そんな彼女に対し、早苗は余裕そうな笑みを浮かべつつ、
「杏里ちゃんも、訓練を続けていけば的を正確に狙えるようになるよ・・・その前に、まずは杏里ちゃんの魔力量を確認しないといけないね~」
早苗は鉄扇をしまうと、先ほど自分が射た的を確認しに行った。的は見事に割れており、上の残った部分だけが紐に吊るされたままだった。
「私の能力は攻撃系だから、こんな感じで魔法の塊を飛ばすのは楽なんだよね~。杏里ちゃんの場合は、直接相手に触れることで効果を伴うことが多いから、これに慣れるまで少し時間がかかるかも」
治癒系術は、直接相手の皮膚や体に接触することで、相手の体内に治癒系の魔力を送り込み、内部から癒す。もちろん、遠距離から癒しの術をかけることも可能なのだが、その場合は近接よりもはるかに難易度が高くなり、それが可能な術者ともなれば現状限られているというのが正直なところだった。
「私にも、できるようになるんでしょうか・・・?」
杏里が不安を隠さずに早苗に聞いてくる。それに対して、早苗は杏里の体をめぐる魔力の脈を注意深く見つめながら、
「杏里ちゃんなら、十分できるよ~。見たところ、魔力量は十分だし、あとは実際にやって慣れていくのみだよ」
杏里の魔力容量そのものは、むしろ常人よりもはるかに高い方だ。あとは、それをうまく使いこなしていく技術の話となる。
「それと・・・あとはイメージトレーニングも必要だね~。手から自分のエネルギーを飛ばすイメージかな~。ただ、治癒系の技は、私達みたいに派手なものじゃないから、どちらかというと優しく相手まで送り届けるような、そんな感覚かな?」
「・・・頑張ります」
思わず力が入る杏里の応えに、早苗は微笑を浮かべて頷いた。二人の訓練の方向性は定まった。あとは、実践あるのみであるー。
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