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続・モリガン一人旅(第15話)
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「やれやれ、やはり東方の方々は手が早いですね~まさに未開人と同じです」
ガレスが頭を振りながら、アサギやモリガン達を見下ろしたー。
「あやつも結界を張って逃れたようじゃのう・・・」
空中で余裕ぶりながらこちらを見下ろしてくるガレスを慎重に見定めつつ、モリガンは逃げるタイミングを計る。
「あのガレスという輩、確かに高度な魔法を使いおるようじゃが、わしほどではないはずじゃ・・・楓、ホルル、わしの合図でいつでも逃れられるように心構えしておけ」
「・・・わ、わかった」
「ホーホウ」
アトリエの崩壊のショックから何とか立ち直った楓とホルルが返事をする。今は、何よりもこの状況から逃れることが先決だ。あの東方の女剣士にしろ、ガレスとかいう不死者の尖兵にしろ、捕まればただでは済まない相手である。
ここは・・・アサギとガレスを戦わせ、その隙をついて姿を隠すという形になりそうだ。
尤も、二人を「戦わせる」というよりも・・・。
「ガレスとやら、度重なる我らへの侮辱、断じて許さぬ!!この場で斬り捨ててくれよう!!」
刀の切っ先を上空のガレスへと向けて、アサギが挑発する。この分で行けば、無理やり「戦わせる」という方向にもっていかずとも、勝手に「戦ってくれる」ことになりそうだ。
ただ、最初から露骨に逃げをうつのは得策ではない。こちらが逃げようとしているのがばれてしまえば必ず妨害されてしまうだろう。
「楓、ホルル、あの二人が潰し合っている間に、わしがトラップを仕掛けておくから、何とかそれまで持ちこたえよ」
「トラップだと?」
楓が聞き返してくる。一体、どんなトラップを使うというのか・・・。
「ここでわしらが、いきなり逃げをうてば、相手に見透かされて何らかの妨害を受けてしまう恐れがある・・・じゃから、わしらも相手をしているように見せかけて、きゃつらの動きを封じるための罠を作っておくということじゃ」
「・・・そう、うまくいくのか?」
「・・・正直、うまくいくかはわからんが・・・しかし、あやつ・・・特にあのガレスとかいう輩は他に何らかの奥の手があるやもしれん・・・ならば、二人が潰し合っている間に、わしもできることはしておきたいのじゃ」
「・・・わかった」
とはいえ、モリガン自身もそう簡単にはいかないだろうとは予測していた。いざとなったら、無関係の楓とホルルだけでも何とか逃がさなければー。
ガレスが頭を振りながら、アサギやモリガン達を見下ろしたー。
「あやつも結界を張って逃れたようじゃのう・・・」
空中で余裕ぶりながらこちらを見下ろしてくるガレスを慎重に見定めつつ、モリガンは逃げるタイミングを計る。
「あのガレスという輩、確かに高度な魔法を使いおるようじゃが、わしほどではないはずじゃ・・・楓、ホルル、わしの合図でいつでも逃れられるように心構えしておけ」
「・・・わ、わかった」
「ホーホウ」
アトリエの崩壊のショックから何とか立ち直った楓とホルルが返事をする。今は、何よりもこの状況から逃れることが先決だ。あの東方の女剣士にしろ、ガレスとかいう不死者の尖兵にしろ、捕まればただでは済まない相手である。
ここは・・・アサギとガレスを戦わせ、その隙をついて姿を隠すという形になりそうだ。
尤も、二人を「戦わせる」というよりも・・・。
「ガレスとやら、度重なる我らへの侮辱、断じて許さぬ!!この場で斬り捨ててくれよう!!」
刀の切っ先を上空のガレスへと向けて、アサギが挑発する。この分で行けば、無理やり「戦わせる」という方向にもっていかずとも、勝手に「戦ってくれる」ことになりそうだ。
ただ、最初から露骨に逃げをうつのは得策ではない。こちらが逃げようとしているのがばれてしまえば必ず妨害されてしまうだろう。
「楓、ホルル、あの二人が潰し合っている間に、わしがトラップを仕掛けておくから、何とかそれまで持ちこたえよ」
「トラップだと?」
楓が聞き返してくる。一体、どんなトラップを使うというのか・・・。
「ここでわしらが、いきなり逃げをうてば、相手に見透かされて何らかの妨害を受けてしまう恐れがある・・・じゃから、わしらも相手をしているように見せかけて、きゃつらの動きを封じるための罠を作っておくということじゃ」
「・・・そう、うまくいくのか?」
「・・・正直、うまくいくかはわからんが・・・しかし、あやつ・・・特にあのガレスとかいう輩は他に何らかの奥の手があるやもしれん・・・ならば、二人が潰し合っている間に、わしもできることはしておきたいのじゃ」
「・・・わかった」
とはいえ、モリガン自身もそう簡単にはいかないだろうとは予測していた。いざとなったら、無関係の楓とホルルだけでも何とか逃がさなければー。
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