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咲那・全裸の逃避行(第11話)
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「おっしゃー!これで胸丸出しはなくなった!!」
親指を立てて決めポーズをとる咲那ー。
胸と股間に、木の葉を複数枚重ねて蔓で結んだ下着を着用し、何とか全裸状態だけは解消することができたのだ。
・・・昨日一日はマジで恥ずかしかった・・・いや、まだ十分恥ずかしい恰好なんだけど。
「それにしても、やっぱ胸のサイズに合わせて作るのは手間取ったな・・・」
自身の乳房を持ち上げるような格好で、咲那は葉っぱの感触を確かめる。少しはみ出してしまっているが、大丈夫、大事な部分だけは露出していない。
「まるで、南国で生活しているかのような感じだよな・・・」
これで、もう少し暖かく、海が近ければ、まさに南のパラダイスーと言いたいところだが。
「まあ、今や南国なんてものは存在しねえしな・・・」
前文明時代崩壊後、大地のほとんどは荒廃し、海はその多くが涸れ果てて荒野と化した。その荒野に大樹と甲虫都市、あとは浮遊大陸があるのが現在の世界の在り様である。
「さて、あとは朝食の調達か・・・まあ魚はエクセリオンを使って取ればいいが・・・」
先ほど、ついでにこの辺りに自生している実についても調べておいた。
「前文明時代なら、南国にヤシの実があって、食べるだけでなく、食べた後に水を入れたりとか、色々活用の余地があったらしいけどな」
さすがに、浮遊大陸にそんなものはないが、とにかく水分補給は欠かせないので、水分を多く含んだ果実になるものを探すしかない。
「まあ、なるようになるさね・・・」
下着が完成し、少し気分がいい咲那ー次は、川魚を取るため、近くの小川へと足を運んだ。
ーー
魔法剣エクセリオンを小川に突き立て、その水流を操り、魚たちを捕らえる。
「・・・つくづく、我ながら呆れた活用の仕方をしてるよな」
まさか、エクセリオンが釣り道具の代わりになるとは・・・とはいえ、他に釣る手段もないし、手でつかまえるにしろ、その経験はほとんどないので、確実に採るために、結局は使える物は何でも使うという形になるーこれぞサバイバルの醍醐味である。
何匹かの魚は確保し、近くの森で水分のありそうな木の実も手に入れた。
朝食としては、まずまずといったところだろう。
「ふう~」
思わず一息つく咲那ーサバイバルの経験はあるにはあるが、さすがにほぼ全裸状態(今は一応下着代わりのものがあるとはいえ)で外で過ごすというのはさすがに人生初である。
「人生初にして、人生最後だ、絶対に!!」
こんなみっともない経験は何度もするものではない。
「さて、火をおこすか・・・」
再びエクセリオンを取り出し、今度は刀身に炎属性の魔力を宿らせた。
「贅沢を言えば、魚に振る塩が欲しいところだけどな」
それでも、焼いた魚はうまいので、これでも十分だろう。
「さて、さっさと食うか・・・」
ちょうど腹もすいた頃合だー咲那は、取ってきた魚を串に刺し、そのまま火を通らせたー。
親指を立てて決めポーズをとる咲那ー。
胸と股間に、木の葉を複数枚重ねて蔓で結んだ下着を着用し、何とか全裸状態だけは解消することができたのだ。
・・・昨日一日はマジで恥ずかしかった・・・いや、まだ十分恥ずかしい恰好なんだけど。
「それにしても、やっぱ胸のサイズに合わせて作るのは手間取ったな・・・」
自身の乳房を持ち上げるような格好で、咲那は葉っぱの感触を確かめる。少しはみ出してしまっているが、大丈夫、大事な部分だけは露出していない。
「まるで、南国で生活しているかのような感じだよな・・・」
これで、もう少し暖かく、海が近ければ、まさに南のパラダイスーと言いたいところだが。
「まあ、今や南国なんてものは存在しねえしな・・・」
前文明時代崩壊後、大地のほとんどは荒廃し、海はその多くが涸れ果てて荒野と化した。その荒野に大樹と甲虫都市、あとは浮遊大陸があるのが現在の世界の在り様である。
「さて、あとは朝食の調達か・・・まあ魚はエクセリオンを使って取ればいいが・・・」
先ほど、ついでにこの辺りに自生している実についても調べておいた。
「前文明時代なら、南国にヤシの実があって、食べるだけでなく、食べた後に水を入れたりとか、色々活用の余地があったらしいけどな」
さすがに、浮遊大陸にそんなものはないが、とにかく水分補給は欠かせないので、水分を多く含んだ果実になるものを探すしかない。
「まあ、なるようになるさね・・・」
下着が完成し、少し気分がいい咲那ー次は、川魚を取るため、近くの小川へと足を運んだ。
ーー
魔法剣エクセリオンを小川に突き立て、その水流を操り、魚たちを捕らえる。
「・・・つくづく、我ながら呆れた活用の仕方をしてるよな」
まさか、エクセリオンが釣り道具の代わりになるとは・・・とはいえ、他に釣る手段もないし、手でつかまえるにしろ、その経験はほとんどないので、確実に採るために、結局は使える物は何でも使うという形になるーこれぞサバイバルの醍醐味である。
何匹かの魚は確保し、近くの森で水分のありそうな木の実も手に入れた。
朝食としては、まずまずといったところだろう。
「ふう~」
思わず一息つく咲那ーサバイバルの経験はあるにはあるが、さすがにほぼ全裸状態(今は一応下着代わりのものがあるとはいえ)で外で過ごすというのはさすがに人生初である。
「人生初にして、人生最後だ、絶対に!!」
こんなみっともない経験は何度もするものではない。
「さて、火をおこすか・・・」
再びエクセリオンを取り出し、今度は刀身に炎属性の魔力を宿らせた。
「贅沢を言えば、魚に振る塩が欲しいところだけどな」
それでも、焼いた魚はうまいので、これでも十分だろう。
「さて、さっさと食うか・・・」
ちょうど腹もすいた頃合だー咲那は、取ってきた魚を串に刺し、そのまま火を通らせたー。
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