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モリガン一人旅(第18話)
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「む・・・?」
休憩も終わり、これから桐ケ谷楓のアトリエを目指そうかと立ち上がった モリガンの下に、使い魔からの緊急を知らせるメッセージが届いた。
「何か・・・あったのかのう?」
緊急というくらいだから、それなりに重要度は高いはず・・・モリガンは、再び地面に腰を下ろし、使い魔からの立体映像を再生させた。
「・・・!こやつは・・・」
東方の女剣士が搭乗する紫の機体ーそれが、こちらに向かってきているではないか。
「もう立ち直ったのか・・・あやつも大したものじゃな」
先ほどの邪術師との戦いで、当分の間は動くことはないだろうと高を括っていたが、もう飛空鎧を動かせるほどに回復していたとは・・・。
「となると・・・やはりあの飛空鎧の追跡を再開したーといったところかのう」
おそらく、先の戦いで自身が撃ち漏らした飛空鎧の捜索に乗り出したのだろう。ただ、どこに墜落したのかは、おそらく彼女自身もわかってはおるまい。多分、この辺りだろうと目星をつけて捜索をしているはずだ。
「あの空域から雲海の下に墜ちたわけじゃしな・・・確かにこの浮遊大陸しか場所はないじゃろうが」
モリガンは、再び使い魔を分裂させることにする。この使い魔は、この紫の飛空鎧が戦っていた時から、その様子を捉えている。ゆえに、使い魔はその戦いの様子を記憶しているので、そこから墜落した方の飛空鎧の落下地点を推測させることも可能だ。
「使い魔に、大体の墜落個所を推測させてみるかのう・・・おそらくは、そんなに離れた場所ではないじゃろうが」
分裂させた方の使い魔に、予測される落下地点に行かせて、その場所の様子を撮影させることにした。使い魔自身が高い演算能力を備えているため、その記憶から、大体の落下地点を割り出すことは容易なことだった。
「これでよし・・・と」
もちろん、紫の機体の追跡も忘れない。
「あの飛空鎧は・・・今までわしが見てきた中でも最強クラスのやつに違いないからのう。見過ごすことはできん」
紫の機体は、付近を捜索しながら、徐々にこちらへと向かってきているのがわかる。楓の住んでいるアトリエの位置は、ゼルキンス村からさほど離れてはいない。もしかしたら、使い魔の目を通してではなく、直にその姿を拝むことになるかもしれない。
「・・・もっとも、墜ちた機体を見つけたところで、あやつはどうするつもりなのじゃろうな」
わざわざ、死にぞこないのパイロットにとどめでも刺そうというのか・・・無関係ではあるものの、さすがにモリガンはそれを見過ごすつもりはなかった。
「もし、あやつよりも先にパイロットを見つけたら、助けてやるかのう」
モリガンは、もう片方の使い魔に早く墜落した機体を見つけるように指示を出した。指示を受け、使い魔の動きが今までよりも速くなった。
「まだか・・・む?」
ほどなくして、使い魔から発見を知らせるメッセージが届けられたのだったー。
休憩も終わり、これから桐ケ谷楓のアトリエを目指そうかと立ち上がった モリガンの下に、使い魔からの緊急を知らせるメッセージが届いた。
「何か・・・あったのかのう?」
緊急というくらいだから、それなりに重要度は高いはず・・・モリガンは、再び地面に腰を下ろし、使い魔からの立体映像を再生させた。
「・・・!こやつは・・・」
東方の女剣士が搭乗する紫の機体ーそれが、こちらに向かってきているではないか。
「もう立ち直ったのか・・・あやつも大したものじゃな」
先ほどの邪術師との戦いで、当分の間は動くことはないだろうと高を括っていたが、もう飛空鎧を動かせるほどに回復していたとは・・・。
「となると・・・やはりあの飛空鎧の追跡を再開したーといったところかのう」
おそらく、先の戦いで自身が撃ち漏らした飛空鎧の捜索に乗り出したのだろう。ただ、どこに墜落したのかは、おそらく彼女自身もわかってはおるまい。多分、この辺りだろうと目星をつけて捜索をしているはずだ。
「あの空域から雲海の下に墜ちたわけじゃしな・・・確かにこの浮遊大陸しか場所はないじゃろうが」
モリガンは、再び使い魔を分裂させることにする。この使い魔は、この紫の飛空鎧が戦っていた時から、その様子を捉えている。ゆえに、使い魔はその戦いの様子を記憶しているので、そこから墜落した方の飛空鎧の落下地点を推測させることも可能だ。
「使い魔に、大体の墜落個所を推測させてみるかのう・・・おそらくは、そんなに離れた場所ではないじゃろうが」
分裂させた方の使い魔に、予測される落下地点に行かせて、その場所の様子を撮影させることにした。使い魔自身が高い演算能力を備えているため、その記憶から、大体の落下地点を割り出すことは容易なことだった。
「これでよし・・・と」
もちろん、紫の機体の追跡も忘れない。
「あの飛空鎧は・・・今までわしが見てきた中でも最強クラスのやつに違いないからのう。見過ごすことはできん」
紫の機体は、付近を捜索しながら、徐々にこちらへと向かってきているのがわかる。楓の住んでいるアトリエの位置は、ゼルキンス村からさほど離れてはいない。もしかしたら、使い魔の目を通してではなく、直にその姿を拝むことになるかもしれない。
「・・・もっとも、墜ちた機体を見つけたところで、あやつはどうするつもりなのじゃろうな」
わざわざ、死にぞこないのパイロットにとどめでも刺そうというのか・・・無関係ではあるものの、さすがにモリガンはそれを見過ごすつもりはなかった。
「もし、あやつよりも先にパイロットを見つけたら、助けてやるかのう」
モリガンは、もう片方の使い魔に早く墜落した機体を見つけるように指示を出した。指示を受け、使い魔の動きが今までよりも速くなった。
「まだか・・・む?」
ほどなくして、使い魔から発見を知らせるメッセージが届けられたのだったー。
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