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モリガン一人旅(第12話)
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ついに、東方の娘と邪術師が直接顔を合わせることになったー。
「さて、この東方の娘の実力・・・わしは文字通りの高見の見物を決め込ませてもらおうかの」
モリガンの見立てでは、どちらの実力もさほど大きな違いはないー魔力容量においては、むろん邪術師の方が上回るだろうが、東方の娘の体から放たれる闘気は、相手の魔力と十分拮抗できるだけの力がある。
「邪術師の方は、獲物はサイズか」
全身黒ずくめ、しかも扱う武器は巨大なサイズーと。
そのいで立ちを見るに、まさに死神を連想させる存在だった。この少女からまき散らされる黒い羽根が、さらにその不吉さを強調しているかのようだった。
「まあ、邪術師と言ったら最も死に近い術を扱うとされておるからな・・・当然、そんな奴らを世間は死神とみなすじゃろうが」
この邪術師の少女がまき散らしている黒い羽根は、彼女の魔力そのものでもある。この羽根に、あらかじめ必要な術を施し、いざ戦いのときに活用しているのだろう。
尤も、あの入り口の門に突き刺さった羽根を見る限りでは、どうやらこの少女は戦い以外の場でも術を使用しているようだったが。
「邪術師の力は、下手に濫用するとそれこそ将来的には悪魔憑きとなってしまう・・・本来なら、あまり軽々しく使っていい類のものではないのじゃが」
実際、過去にモリガンは悪魔憑きと呼ばれている連中を見たこともある。地下世界で晶たちが倒した蟲憑きとは異なり、完全に理性を失った邪術師ーそれこそが悪魔憑きの姿だ。ああなってしまえば、もう殺すしか方法がない。
「東方の連中が見つけ次第狩るというのもわかる気がするわい」
使い魔からの立体映像で、邪術師の姿を冷ややかに見つめながら零すモリガン。そして、今度は東方の娘へと視線を移した。
「まあ、こちらさんはこちらさんで、やる気満々のようじゃがの」
東方の娘から発せられる闘気は、例え立体映像に過ぎなくても、その凄まじさは十分に伝わってきた。
魔力と闘気ーこれが今、ぶつかろうとしているのだ。
「はてさて、どちらが倒れるか・・・それともどちらとも倒れるか・・・」
モリガンは、少し瞳を細め、彼女たちの様子を注視した。
「己の信念をかけ、さあ、見せてみよ!」
映像の中では、既に二人の戦いが始まっていたー。
「さて、この東方の娘の実力・・・わしは文字通りの高見の見物を決め込ませてもらおうかの」
モリガンの見立てでは、どちらの実力もさほど大きな違いはないー魔力容量においては、むろん邪術師の方が上回るだろうが、東方の娘の体から放たれる闘気は、相手の魔力と十分拮抗できるだけの力がある。
「邪術師の方は、獲物はサイズか」
全身黒ずくめ、しかも扱う武器は巨大なサイズーと。
そのいで立ちを見るに、まさに死神を連想させる存在だった。この少女からまき散らされる黒い羽根が、さらにその不吉さを強調しているかのようだった。
「まあ、邪術師と言ったら最も死に近い術を扱うとされておるからな・・・当然、そんな奴らを世間は死神とみなすじゃろうが」
この邪術師の少女がまき散らしている黒い羽根は、彼女の魔力そのものでもある。この羽根に、あらかじめ必要な術を施し、いざ戦いのときに活用しているのだろう。
尤も、あの入り口の門に突き刺さった羽根を見る限りでは、どうやらこの少女は戦い以外の場でも術を使用しているようだったが。
「邪術師の力は、下手に濫用するとそれこそ将来的には悪魔憑きとなってしまう・・・本来なら、あまり軽々しく使っていい類のものではないのじゃが」
実際、過去にモリガンは悪魔憑きと呼ばれている連中を見たこともある。地下世界で晶たちが倒した蟲憑きとは異なり、完全に理性を失った邪術師ーそれこそが悪魔憑きの姿だ。ああなってしまえば、もう殺すしか方法がない。
「東方の連中が見つけ次第狩るというのもわかる気がするわい」
使い魔からの立体映像で、邪術師の姿を冷ややかに見つめながら零すモリガン。そして、今度は東方の娘へと視線を移した。
「まあ、こちらさんはこちらさんで、やる気満々のようじゃがの」
東方の娘から発せられる闘気は、例え立体映像に過ぎなくても、その凄まじさは十分に伝わってきた。
魔力と闘気ーこれが今、ぶつかろうとしているのだ。
「はてさて、どちらが倒れるか・・・それともどちらとも倒れるか・・・」
モリガンは、少し瞳を細め、彼女たちの様子を注視した。
「己の信念をかけ、さあ、見せてみよ!」
映像の中では、既に二人の戦いが始まっていたー。
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