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公安局にて(第4話)
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モリガンとゼクスが近くに駆け寄ってくるのが見えた。おそらく2人とも、周辺の調査が終わったのだろう。
「どうだった?」
さっそく二人に尋ねてみる晶。
「これと言って怪しい反応はなかったようだ」
FOをナデナデしながら、ゼクスが結果を伝えてくる。
「こっちの方でも特に怪しいものはなかったのう・・・」
モリガンの方も結果は同じだったようだ。上に向けたモリガンの右掌の上を例の使い魔が飛び回っている。単眼の蝙蝠といった感じで、主人の性格を反映してか可愛らしい容姿の使い魔だった。
「まあ、どのみちこの街には何日か滞在する必要があるしな・・・もしかしたらその間に何か動きがあるかもしれない。二人とも、引き続き調査だけは継続しておいてくれ」
「ああ」
「OKじゃ」
二人に指示を出し、その場は一旦解散ということになった。ゼクスとイリアが二人連れだって、街の中を見て回るらしい。
「まあ、あんな魔物が潜んでいた以上、油断はできねえからな。あたしらはもう少し見て回るよ」
「じゃあ、ここで一旦解散だね、ゼクス君、イリアさん。デート、楽しんできてね」
早苗が最後、余計な一言を言ったおかげで・・・、
「あ、あのなぁ。清野!!前にもいったが、あたしらはそういう関係じゃねえし!!」
「僕らは同じチーム仲間というだけで・・・別にそんな関係じゃ・・・」
二人同時に、顔を真っ赤にさせて否定する。特に、イリアに至っては両腕をぶんぶん振り回しながら力いっぱい否定している・・・。
その様子を見て、今度は早苗ばかりかモリガンまでもが・・・、
「ほうほう、二人とも必死になって否定する辺り、かなり怪しいのう・・・。それにしても、イリアよ。確かシスターは神様と結婚しているはずではなかったのかのう?そういう立場でありながら、人間に浮気をするとは、なんという罰当たりなシスターじゃ・・・お主」
口元に手を当て、ムフフ・・・と笑いながら、モリガンがからかい始める。
・・・当然のことながら、イリアが爆発した・・・。
「ああん、やんのかこのお子ちゃま魔女が!!あたしの「聖十字魔法」で根性叩きなおしてやるぜ!!」
「誰がお子ちゃま魔女か!!わしゃもう立派なレディじゃ!・・・それを言うならお主はスケバンシスターじゃろうが!!」
「ああ!誰がスケバンだとこらぁ!!いつもいつもヤンキーだのスケバンだのと・・・夜露死苦してやろうか、ええ!!」
「そういうところがもろにスケバンじゃろうが!!」
売り言葉に買い言葉とはこのことだ。公園のど真ん中でお互いを罵倒しまくるお騒がせ魔女殿と左目眼帯シスター殿の姿に、周囲にいた人々が何事かと注目してくる・・・が、当の本人達はそんなことはもはやお構いなしであった・・・。
「うーん、晶君。ケンカするほど仲がいいって、このことを言うんだよね?」
そんな二人の姿を見て、微笑ましい笑顔を浮かべながら、早苗は隣にいる晶に尋ねた。
「さすが、早苗はマイペースですニャー」
・・・もはや、自分が原因でこうなったという認識は、彼女にはないらしい。ミケさんも呆れるほどのマイペースさであった・・・。
「こりゃ、収まるまで待つしかないな・・・」
「そうですニャー」
盛大にため息をつきながら、しばらくの間ケンカが収まるまで公園に足止めされることになる晶たちであったー。
「どうだった?」
さっそく二人に尋ねてみる晶。
「これと言って怪しい反応はなかったようだ」
FOをナデナデしながら、ゼクスが結果を伝えてくる。
「こっちの方でも特に怪しいものはなかったのう・・・」
モリガンの方も結果は同じだったようだ。上に向けたモリガンの右掌の上を例の使い魔が飛び回っている。単眼の蝙蝠といった感じで、主人の性格を反映してか可愛らしい容姿の使い魔だった。
「まあ、どのみちこの街には何日か滞在する必要があるしな・・・もしかしたらその間に何か動きがあるかもしれない。二人とも、引き続き調査だけは継続しておいてくれ」
「ああ」
「OKじゃ」
二人に指示を出し、その場は一旦解散ということになった。ゼクスとイリアが二人連れだって、街の中を見て回るらしい。
「まあ、あんな魔物が潜んでいた以上、油断はできねえからな。あたしらはもう少し見て回るよ」
「じゃあ、ここで一旦解散だね、ゼクス君、イリアさん。デート、楽しんできてね」
早苗が最後、余計な一言を言ったおかげで・・・、
「あ、あのなぁ。清野!!前にもいったが、あたしらはそういう関係じゃねえし!!」
「僕らは同じチーム仲間というだけで・・・別にそんな関係じゃ・・・」
二人同時に、顔を真っ赤にさせて否定する。特に、イリアに至っては両腕をぶんぶん振り回しながら力いっぱい否定している・・・。
その様子を見て、今度は早苗ばかりかモリガンまでもが・・・、
「ほうほう、二人とも必死になって否定する辺り、かなり怪しいのう・・・。それにしても、イリアよ。確かシスターは神様と結婚しているはずではなかったのかのう?そういう立場でありながら、人間に浮気をするとは、なんという罰当たりなシスターじゃ・・・お主」
口元に手を当て、ムフフ・・・と笑いながら、モリガンがからかい始める。
・・・当然のことながら、イリアが爆発した・・・。
「ああん、やんのかこのお子ちゃま魔女が!!あたしの「聖十字魔法」で根性叩きなおしてやるぜ!!」
「誰がお子ちゃま魔女か!!わしゃもう立派なレディじゃ!・・・それを言うならお主はスケバンシスターじゃろうが!!」
「ああ!誰がスケバンだとこらぁ!!いつもいつもヤンキーだのスケバンだのと・・・夜露死苦してやろうか、ええ!!」
「そういうところがもろにスケバンじゃろうが!!」
売り言葉に買い言葉とはこのことだ。公園のど真ん中でお互いを罵倒しまくるお騒がせ魔女殿と左目眼帯シスター殿の姿に、周囲にいた人々が何事かと注目してくる・・・が、当の本人達はそんなことはもはやお構いなしであった・・・。
「うーん、晶君。ケンカするほど仲がいいって、このことを言うんだよね?」
そんな二人の姿を見て、微笑ましい笑顔を浮かべながら、早苗は隣にいる晶に尋ねた。
「さすが、早苗はマイペースですニャー」
・・・もはや、自分が原因でこうなったという認識は、彼女にはないらしい。ミケさんも呆れるほどのマイペースさであった・・・。
「こりゃ、収まるまで待つしかないな・・・」
「そうですニャー」
盛大にため息をつきながら、しばらくの間ケンカが収まるまで公園に足止めされることになる晶たちであったー。
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