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ミケさんピンチ!(第2話)
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というわけで、ミケさんを何とか救い出さなければ!
相手は、やたらとでかい土竜・・・というべきか。ニャーニャーと喚き散らすミケさんを小脇に抱えてこちら側を見据えている。
「やはり魔力はないようじゃのう。純粋に力で穴を掘り進めていたようじゃな」
「そりゃまあ、土竜・・・だしな、あれ」
穴の中を確認した時から予測はできていたが、やはり相手に魔力の波動を感じなかった。いや、全く魔力がないというわけではなさそうだが、少なくともミケさんと変わらないレベルなので、魔力による勝負となる可能性は低いとみていいだろう。
だがー。
「魔力は大したことなくても、さすがにあれだけの穴を掘っていたやつだ。パワーはかなりあるだろう」
おそらく、力技ではこいつはどうにもならないはず。ミケさんをこいつから離すにしろ、真正面からぶつかるのは危険である。
「かといって、こちらから魔法で攻撃すればミケさんを巻き込んでしまいそうじゃな」
モリガンの指摘したとおりだ。下手に魔法で攻撃しようものなら、小脇に抱えられたミケさんにも被害が及んでしまう。
「・・・この際だから、ミケさんのことは諦めるか」
「ウニャー、晶ニョ薄情もニョ!!」
「駄目だよ、晶君。何とかしないと!」
「・・・冗談だよ、清野」
まあ、ミケさんが現状全く役に立たない以上、半分は本気だったりするが・・・。
ただ、一応はチームメンバーであるミケさんを見捨てるのは確かに忍びないものがある。
「攻撃魔法ではなく、こいつの動きを封じられるようなものであれば何とかなりそうじゃがのう」
モリガンが得意げな笑みを浮かべつつ、右手の人差し指に魔力を込め始める。
「見たところ、魔力もほとんどないような相手じゃし、それなら通用するかもしれん。わしに任せい」
モリガンに何か策があるのだろう。ここは、彼女に任せた方がいいのかもしれない。
「わかった、モリガン。ここはお前に任せて・・・」
「やい、おめえら!」
突然、やたらと野太い声が辺りに響き渡った。
「!?」
「なにこそこそ喋ってるのか知らんが、おいらの話も聞いてくれよ」
「・・・?」
・・・声の主は、どうやら目の前の土竜のようだった。なるほど、図体に似合った野太い声である。
「話を聞いてくれたら、このニャンコを返してやるからさ」
・・・なんだ、返す気があるのか、こいつは。もしかしたら、そんなに悪いやつでもないのかもしれない。
とりあえず、相手の話だけでも聞いてみることにしよう。
「いいぜ、分かった。お前の話を聞いてやるよ。ええっと・・・」
「おいらの名前はベンジャミンだ」
・・・なんというか、ベンジャミンとはまた、不釣り合いな名前のような気がするが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
「わかった、ベンジャミン。オレは吾妻晶、こっちが清野早苗、こっちがモリガン。そして、お前がわきに抱えているのがミケさんだ」
晶たちは、お互いに名前を確認し合ってから、本題に入ることにしたー。
相手は、やたらとでかい土竜・・・というべきか。ニャーニャーと喚き散らすミケさんを小脇に抱えてこちら側を見据えている。
「やはり魔力はないようじゃのう。純粋に力で穴を掘り進めていたようじゃな」
「そりゃまあ、土竜・・・だしな、あれ」
穴の中を確認した時から予測はできていたが、やはり相手に魔力の波動を感じなかった。いや、全く魔力がないというわけではなさそうだが、少なくともミケさんと変わらないレベルなので、魔力による勝負となる可能性は低いとみていいだろう。
だがー。
「魔力は大したことなくても、さすがにあれだけの穴を掘っていたやつだ。パワーはかなりあるだろう」
おそらく、力技ではこいつはどうにもならないはず。ミケさんをこいつから離すにしろ、真正面からぶつかるのは危険である。
「かといって、こちらから魔法で攻撃すればミケさんを巻き込んでしまいそうじゃな」
モリガンの指摘したとおりだ。下手に魔法で攻撃しようものなら、小脇に抱えられたミケさんにも被害が及んでしまう。
「・・・この際だから、ミケさんのことは諦めるか」
「ウニャー、晶ニョ薄情もニョ!!」
「駄目だよ、晶君。何とかしないと!」
「・・・冗談だよ、清野」
まあ、ミケさんが現状全く役に立たない以上、半分は本気だったりするが・・・。
ただ、一応はチームメンバーであるミケさんを見捨てるのは確かに忍びないものがある。
「攻撃魔法ではなく、こいつの動きを封じられるようなものであれば何とかなりそうじゃがのう」
モリガンが得意げな笑みを浮かべつつ、右手の人差し指に魔力を込め始める。
「見たところ、魔力もほとんどないような相手じゃし、それなら通用するかもしれん。わしに任せい」
モリガンに何か策があるのだろう。ここは、彼女に任せた方がいいのかもしれない。
「わかった、モリガン。ここはお前に任せて・・・」
「やい、おめえら!」
突然、やたらと野太い声が辺りに響き渡った。
「!?」
「なにこそこそ喋ってるのか知らんが、おいらの話も聞いてくれよ」
「・・・?」
・・・声の主は、どうやら目の前の土竜のようだった。なるほど、図体に似合った野太い声である。
「話を聞いてくれたら、このニャンコを返してやるからさ」
・・・なんだ、返す気があるのか、こいつは。もしかしたら、そんなに悪いやつでもないのかもしれない。
とりあえず、相手の話だけでも聞いてみることにしよう。
「いいぜ、分かった。お前の話を聞いてやるよ。ええっと・・・」
「おいらの名前はベンジャミンだ」
・・・なんというか、ベンジャミンとはまた、不釣り合いな名前のような気がするが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
「わかった、ベンジャミン。オレは吾妻晶、こっちが清野早苗、こっちがモリガン。そして、お前がわきに抱えているのがミケさんだ」
晶たちは、お互いに名前を確認し合ってから、本題に入ることにしたー。
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