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スライ蟲退治(第4話)
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今度こそキノコ狩りである。ただし、今回採取するキノコはどれもかなり強力な毒キノコばかりではあるのだがー。
特に、カエンタケなどは、触れただけで皮膚がかぶれてしまうほどやばいやつだ。本当に、こんなものを調合して大丈夫なのか・・・と言いたくなるようなキノコばかりである。
「しかし、普通、キノコ狩りって言ったら食用のものに限られるはずなんだが・・・なんでよりにもよって毒キノコばっかりなのかねえ」
晶は愚痴をこぼしながら、生体端末から検索して割り出した毒キノコの画像をもとに、目的のものが生えていそうな場所を探っていた。
ついでに食用キノコも探そうかと思ったが、しかし素人には見分けが難しい上に、誤って採取して、後で食べたら毒に当たった・・・なんてことになりかねないので、今回は欲張らずに毒キノコのみのキノコ狩りに専念することにした。
「キノコは各種3個くらいあれば十分じゃろう。さすがに毒キノコをたくさん採るというのも気がひけるからのう」
とりあえず、レシピノートに記載されていた5種類を探す。キノコを採るのであれば、この「秋の領域」ほど適した場所はなかった。
「我輩、きニョこを酒に浸して食べるニョは大好きニャ」
「今回のはみんな毒キノコだから駄目だぞ、ミケさん」
「うーむ、残念」
単なる酒飲みニャンコかと思いきや、意外とグルメなミケさんである。
「まあ、調合を終わらせた後なら、食べられるキノコを採取してもいいけどな」
せっかく「秋の領域」まで来たのだ。モリガンの用事を済ませた後であれば、多少道草を食っても問題はないだろう。
しかし、その時ー。
ガサガサー。
「む、何の音だ?」
先ほどまでスライ蟲が群がっていた場所で、何かが蠢くような音が聞こえてきた。
「スライ蟲なら、先ほど全滅させたはずじゃがな」
モリガンが近くまで確認しに行ってみる。すると、そこには・・・。
「特に何も変わりないような・・・ぐわぁ」
突然、モリガンの姿が消えたーいや、落ち葉に隠された落とし穴に落ちた!?
「モリガン!」
晶たちが近くまで駆け寄る。
「何で、ここに落とし穴があるのじゃ」
モリガンの声が下から聞こえてくる。どうやら無事みたいだ。
「穴?さっきはこんなものなかったはずだぞ」
晶は、穴の中を覗き込んだ。穴の中にはモリガンと、そして、まるで何者かが掘り進めた小さいなトンネルのような通路が確認できた。
「オレたちがスライ蟲を倒した後に、何者かがこの穴を掘り進めたのか・・・?」
「そうらしいのう」
モリガンが服に着いた埃を払いながら言う。
「晶よ、この中を少し「探検」してみないか」
にんまりと、いたずらっ子のような笑みを浮かべながら、モリガンは晶に提案した。
「なんにせよ、ここはわしの縄張りじゃ。こんな好き勝手なことをされると困るしのう。調べてみる必要はあるじゃろ」
モリガンの言うことももっともだ。
「わかったよ、今からそっちに行く」
「うんうん、洞窟探検楽しそうだねぇ」
なぜかやる気満々の早苗であった。
「我輩も行くとするか」
「当然だろ、お前ひとり残しておけないよ」
戦う能力が全くと言っていいほどないミケさんを蟲だらけの場所に残しておくわけにもいかなかった。
こうして、4人は突如出現した謎の穴の探索に乗り出すこととなるー。
特に、カエンタケなどは、触れただけで皮膚がかぶれてしまうほどやばいやつだ。本当に、こんなものを調合して大丈夫なのか・・・と言いたくなるようなキノコばかりである。
「しかし、普通、キノコ狩りって言ったら食用のものに限られるはずなんだが・・・なんでよりにもよって毒キノコばっかりなのかねえ」
晶は愚痴をこぼしながら、生体端末から検索して割り出した毒キノコの画像をもとに、目的のものが生えていそうな場所を探っていた。
ついでに食用キノコも探そうかと思ったが、しかし素人には見分けが難しい上に、誤って採取して、後で食べたら毒に当たった・・・なんてことになりかねないので、今回は欲張らずに毒キノコのみのキノコ狩りに専念することにした。
「キノコは各種3個くらいあれば十分じゃろう。さすがに毒キノコをたくさん採るというのも気がひけるからのう」
とりあえず、レシピノートに記載されていた5種類を探す。キノコを採るのであれば、この「秋の領域」ほど適した場所はなかった。
「我輩、きニョこを酒に浸して食べるニョは大好きニャ」
「今回のはみんな毒キノコだから駄目だぞ、ミケさん」
「うーむ、残念」
単なる酒飲みニャンコかと思いきや、意外とグルメなミケさんである。
「まあ、調合を終わらせた後なら、食べられるキノコを採取してもいいけどな」
せっかく「秋の領域」まで来たのだ。モリガンの用事を済ませた後であれば、多少道草を食っても問題はないだろう。
しかし、その時ー。
ガサガサー。
「む、何の音だ?」
先ほどまでスライ蟲が群がっていた場所で、何かが蠢くような音が聞こえてきた。
「スライ蟲なら、先ほど全滅させたはずじゃがな」
モリガンが近くまで確認しに行ってみる。すると、そこには・・・。
「特に何も変わりないような・・・ぐわぁ」
突然、モリガンの姿が消えたーいや、落ち葉に隠された落とし穴に落ちた!?
「モリガン!」
晶たちが近くまで駆け寄る。
「何で、ここに落とし穴があるのじゃ」
モリガンの声が下から聞こえてくる。どうやら無事みたいだ。
「穴?さっきはこんなものなかったはずだぞ」
晶は、穴の中を覗き込んだ。穴の中にはモリガンと、そして、まるで何者かが掘り進めた小さいなトンネルのような通路が確認できた。
「オレたちがスライ蟲を倒した後に、何者かがこの穴を掘り進めたのか・・・?」
「そうらしいのう」
モリガンが服に着いた埃を払いながら言う。
「晶よ、この中を少し「探検」してみないか」
にんまりと、いたずらっ子のような笑みを浮かべながら、モリガンは晶に提案した。
「なんにせよ、ここはわしの縄張りじゃ。こんな好き勝手なことをされると困るしのう。調べてみる必要はあるじゃろ」
モリガンの言うことももっともだ。
「わかったよ、今からそっちに行く」
「うんうん、洞窟探検楽しそうだねぇ」
なぜかやる気満々の早苗であった。
「我輩も行くとするか」
「当然だろ、お前ひとり残しておけないよ」
戦う能力が全くと言っていいほどないミケさんを蟲だらけの場所に残しておくわけにもいかなかった。
こうして、4人は突如出現した謎の穴の探索に乗り出すこととなるー。
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