ツイノベ置き場

椎名サクラ

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双子の弟が兄の友達と恋をする話

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「お前、どうしたんだよ‼️」

高校で部活が一緒だった奴があまりに下手くそになって驚く攻め。

「なんでそんな役立たねーわけ?」

驚きのあまり思わず口にした言葉に相手がぶすっとする。

「俺、そいつの双子のオトートだから。こんなのするの、初めてだし」

まさかの双子に慌てて謝る攻め。話を聞けば、双子なのに優秀すぎる兄のせいで今まで馬鹿にされ続けてた弟(受け)は、別の高校へ進学したという。

「大学もわざわざ別のところに行ったのにどうして兄のことを知る人間に会うんだよ」

グズグズ泣く受けに申し訳なくなって、攻めは何度も謝り、これからは兄のことを一切話題に出さない!と約束して受けと友達になった。

二人は仲良くなって休日に出かけるようになり、打ち解けていく。

だがある日、攻めが遊びに誘っても用事があると断った受け。

つまらないと大学進学から通うようになった、いわゆる同士が集まるバーに行った攻めは、そこでヤり捨てで有名なモブに酒を飲まされてる受けを発見‼️

「こんなとこで何やってんだよ」

「……どうしてお前いるの?なんで……」

「なに、知り合い?この子もう俺がキープしてるからあっちいけよ」

「うるせーっ!来い!」

無理やり受けの手を掴んで立たせるが、酔いすぎて立てない受けはそのまましゃがみ込むのを抱き上げて近くのホテルに。

説教してやろうと思ったのにグズグズに受けが泣いて「なんで邪魔するんだよ……お前にカンケーねーだろ」なんて言うから、可愛くて憎らしくて「関係ある!」と押し倒してしまう。

若い盛りの二人はそのままやってしまうわけで。

翌朝二日酔い&記憶がない受けが驚きのあまりに悲鳴を上げて逃げ出す。

誰もいないベッドで起きた攻めはすぐに大学で受けを探すが、学部が違うから会えない。

連絡しても既読すらつかない。

兄に連絡して弟が独り暮らしをしているアパートを訪ねるが、出てくれない。

途方に暮れ、そのまま扉の前に座り込む。

夜になり出かけようとする受けを捕まえて問いただす攻め。

狼狽える受けは「ごめん、ごめん」って何度も謝る。

記憶がない受けは自分が襲ったのだと思いこんでいた。

「気持ち悪いよな、本当にごめん」

「何言ってんだよ……」

「好きにならなきゃよかったんだ、本当にごめん」 ポロポロ涙を流す姿に、たまらず抱きしめる。

「好きなのは俺もだ。お前を好きになったんだ」

「……俺、いいとこなんかない」

「泣いてるのが可愛くてたまんねーんだよ」

「……うそ」

気持ちが通じ合えばやることはあれしかなく、受けの部屋のパイプベッドをギシギシ鳴らしながら二人は愛を確かめ合うのだった。


その後、攻めが実は兄に片思いしてた過去を知られ喧嘩になったりとか、ヤり捨てモブが絡んできたりとか色々あるが、大学卒業とともに同棲をして末永く幸せになりました。


二人がなんだかんだやってる間、兄は意中の子とやりまくってたのはまた別の話。


おしまい
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