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【お題】「君とは絶対に、むり!」
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「番おう!」
「君とは絶対に、むり!」
「なぜだ、言ってみろ」
ピンと尖った耳がピクリピクリと動き、鋭い犬歯が姿を見せる。
「ひぃっ!」
慌てて後ろに飛び退き、一定の距離を保つ。
「言えと言っているだろう!」
「本当に無理だから無理だと言ってるんだ!」
元々垂れている耳をもっと垂らして、ビクビクと震える。尻尾など股の間に入って出てこようとしない。
一歩近づかれ、一飛分遠のく。
その繰り返しで徐々に二人の距離が広がっていく。だが知っている、自分がどんなに全力疾走してもすぐに追いつかれることを。だからこそ震えは止まらずどんなに距離を空けても安心できない。
「なぜだ!何が無理なんだ、同じ犬族だろう!!!」
「むりーーーーーっ!土佐犬とチワワが番えると思うなバカヤローーーーっ!」
「無理はない!」
「むりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俊敏に身体を翻して逃げた……つもりだったが、すぐに捕まって恐怖の土佐犬のハウスに持ち込まれてしまうのだった。
「君とは絶対に、むり!」
「なぜだ、言ってみろ」
ピンと尖った耳がピクリピクリと動き、鋭い犬歯が姿を見せる。
「ひぃっ!」
慌てて後ろに飛び退き、一定の距離を保つ。
「言えと言っているだろう!」
「本当に無理だから無理だと言ってるんだ!」
元々垂れている耳をもっと垂らして、ビクビクと震える。尻尾など股の間に入って出てこようとしない。
一歩近づかれ、一飛分遠のく。
その繰り返しで徐々に二人の距離が広がっていく。だが知っている、自分がどんなに全力疾走してもすぐに追いつかれることを。だからこそ震えは止まらずどんなに距離を空けても安心できない。
「なぜだ!何が無理なんだ、同じ犬族だろう!!!」
「むりーーーーーっ!土佐犬とチワワが番えると思うなバカヤローーーーっ!」
「無理はない!」
「むりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俊敏に身体を翻して逃げた……つもりだったが、すぐに捕まって恐怖の土佐犬のハウスに持ち込まれてしまうのだった。
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