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愛犬家の話~血統書付きの場合
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受けは犬だった。
この世界には同じ人間でも犬に分類される種族がいる。
犬は権力階級の象徴だった。
受けはとある貴族に貰い受けられ、次期当主のものになった。
飼い主は優しく、受けを可愛がった。
兄弟と離れて泣く受けをベッドに入れて一晩中抱いてくれた。
躾も飼い主がしてくれた。
いつも飼い主の足元にいるようになれるまで、優しく厳しく躾けてきた。
悪さをすれば尻を叩かれ、上手にできたら体中を撫でてキスをしてくれた。
受けは飼い主が大好きになった。
体中を撫でられると嬉しくて気持ちよくて、お腹の奥が熱くなる。
それを言うと飼い主は「いい子だ、もっと気持ちよくなっていいんだ」と褒めてくれた。
そのうちお腹の奥の熱が大きくなって小さな前の尻尾から白いのが出るようになった。
飼い主はそれを見て「成犬になったね」と褒めてくれた。
犬は成犬になると特別な躾が始まる。
飼い主の心だけでなく体の慰めもできるようにならないといけないからだ。
受けにも躾が始まった。
飼い主が体のどこを撫でても気持ちいいが、小さな胸を擽られてもお腹の奥が熱くなるようになった。
このあと飼い主を気持ちよくさせる場所も弄られるようになって、グチュグチュされたら声が出て白いものを出すようになった。
そこまでできるとやっと飼い主のベッドに上がることが許された。
昔みたいにぎゅってしてもらえると思った受けは、それだけじゃないことをされて、飼い主の腕の中で啼いた。
「犬はなき啼き声が可愛いね。もっとたくさん啼きなさい」
飼い主は受けにたくさん気持ちいいことをしてたくさん啼かせた。
それから受けは飼い主のベッドで夜ごと啼いた。
飼い主の上に乗るのも気持ちよかった。
何をされても気持ちよくて、素直に言われるがまま体を預けた。
飼い主はそれから一層受けを可愛がった。
飼い主の父も犬を飼っており、老犬目前だがよく可愛がっていた。
飼い主の一族は愛犬家で有名で、特に可愛がっている犬はブリーディングもさせず飼い主がずっと可愛がる。
それは人間の社会では珍しいことだった。
受けは飼い主しか知らないからそんな当たり前も知らなかった。
ある日飼い主がとても困った顔をして受けを撫でた。
「どうしたんですか、ご主人様?」
「君を品評会に出せと言われたんだが気乗りしないんだ」
「品評会ってなんですか?」
「犬がどれだけ優秀か見せ合う場所だよ」
上手に優秀なところを見せたら飼い主に褒めて貰えると受けは「頑張ります!」と告げたが、飼い主の憂いは晴れなかった。
しかも夜の慰めが今までよりも執拗になった。
それでも受けは喜んだ。
飼い主に可愛がられるのは犬としてとっても幸せなことだからだ。
綺麗な服を着せられ、新しい首輪をつけて、意気揚々と受けは品評会に出た。
「いつものお前のままなら心配はないが、辛かったらすぐにやめよう」
飼い主の名誉のためにやめるという選択肢は受けにはなかった。
だが品評会は服を全部脱がされ、たくさんの人間に触られることだった。
しかも飼い主ではない人間に夜の慰めをしてる犬もいた。
受けは驚いてすぐに飼い主を探した。
中をグチュグチュに掻き回されて、気持ちいいけど嫌で飼い主を呼び続け、這いずって足元までたどり着くと必死でしがみついた。
それでもたくさんの手が伸びて受けを撫で回す。
嫌で嫌で「ご主人様以外は嫌です、ご主人様だけがいいです!」と訴え、いつも受けを気持ちよくさせるものを取り出して必死に舐めた。
そしてソファに腰掛けている飼い主の上に自分から乗って慰め始めた。
人間が口々に「さすがは忠犬を育てるのが上手だ」「先代以上に忠犬ですね、ぜひウチの子とブリーディングしてほしい」と言い始めた。
「すまない、この子は私以外にはなつかなくてね、人間も犬も」
飼い主が愛おしそうに受けを撫でてくれた。
嬉しかった。
品評会では何かしらの賞が与えられたが受けには興味なかった。
もう帰りたいと飼い主にしがみついて誰にも触らせなかった。
「いい子だ、お前ほど可愛い子はいない。早く帰ってたくさん撫でてあげよう」
飼い主の服に顔をこすりつけ何度も頷いた。
そして家に帰り着くと、受けはいつも以上に執拗に洗われ、それからいつも以上に情熱的に可愛がられた。
「品評会が気に入ったか?」
「いや、あそこは怖い!ご主人様だけ、触っていいのご主人様だけ。ここも、ご主人様のじゃなきゃやだっ!」
ここ、と繋がってる場所を指で辿った。
「いい子だ、お前は本当にいい子で可愛い。こういうことをお前にするのは私だけだ」
「うれしっ……ご主人様いっぱいミルクここにだしてっ!」
受けのお願いを飼い主は叶えてくれた。
気を失うほど可愛がってくれ、溢れるほどミルクを注いでくれた。
それ以来品評会に出されることはなかった。
受けはホッとして屋敷から出ず、ひたすら飼い主に可愛がられた。
飼い主が新しい犬を飼った。
「お前の新しい仲間だよ、仲良くしなさい」
仔犬ではなくすでに成犬の犬は冷たい目で受けを見た。
自分の方が先輩なのに生意気だと仲良くしなかった。
だが新入りは受けにマウントするようになった。
受けよりもずっと逞しい新入りは、受けを押し倒すと尻に前の尻尾を擦り付けるようになった。
嫌だと暴れても離れなかった。
白いのを飛ばすまでやめず、受けは悔しくてこっそり泣いた。
(ご主人様じゃないやつに白いのつけられた、やだよ、やだよぉ!)
飼い主が帰ってくるまで受けは新入りから逃げ回り、帰ってくると飼い主から離れなかった。
そしてベッドの上で激しく飼い主を求めた。
「いっぱいいっぱいミルク出して、いっぱいかけて!」
「どうしたんだい?何があったんだ?」
訊かれたが飼い主に「仲良くしろ」と言われたからマウントを取られてるとは言えなかった。
その頃受けはしなやかでとても美しい犬になっていたが、心は飼い主を受け入れたときから成長はしていなかった。
妖艶な美しさなのに子供のような天真爛漫さはアンバランスで人間のみでなく他の犬もを魅了していたが、受けには自覚がなかった。
新入りは雌犬を追いかけるように受けを追いかけ回した。
ある日マウントを取られて嫌がって暴れるところを飼い主に見つかった。
すぐさま新入りは引き剥がされ、どこかに連れて行かれた。
助かったと安堵した受けだが、飼い主は見たこともないほど恐ろしい表情だった。
受けは飼い主の部屋に引きずるように連れて行かれた、子供の頃以来のお仕置きをされた。
「お前は私のものなのに、なんてみっともない姿になっていたんだ!」
鞭で尻を叩かれた。
「ごめんたさいっ、ごめんなさっいたっ!」
「駄目だ、お前の飼い主が誰かちゃんとわかるまで叩かれるんだ」
白く形の良い尻に鞭の跡が何本も残った。
「ご主人様ごめんなさいごめんなさい!」
真っ赤になるまで鞭で叩かれ、それからベッドに両手を繋がれた。
「今まで甘やかしすぎたかもしれない。もっと厳しくしつけないと」
受けを寝台に押し付けて何度も乱暴に中を可愛がった。
怖いのに動けないほど拘束され、受けは頭が真っ白になるくらい気持ちよくなる。
気持良すぎて頭が浮き上がるのすら枕に押さえつけられて、それにも感じてしまう。
「なんていやらしい犬だ、こんなにされても悦ぶなんて」
「ぁっ……ご主人様、ご主人様ぁ」
壊れたように何度も飼い主を呼んで全身を痙攣させた。
お仕置きは一晩では終わらず、ベッドの足に繋がれたまま日中は過ごし、飼い主が帰ってくると様々なお仕置きをされた。
体を中に浮かされ振り子のように前後に揺れては飼い主の逞しいものを根本まで激しく抜き差しし、つま先が浮くほど吊るされては飼い主の思うまま中を突き破りそうなほど腰を打ち付けられた。
どんなお仕置きも受けは悦んだ。
「ご主人様、ご主人様ぁもっとぉ」
「ああ、お前は本当に忠犬だ、こんなに怒られても、私を慕うんだな」
「ご主人様、ご主人様だけだからぁもっといっぱいしてぇ」
「お前ほど理想な愛玩犬はいないだろう」
胸もたっぷりと可愛がられた真っ赤に膨らんでしまったが、飼い主はそれを喜んだ。
一月近く様々にお仕置きされた受けは、やっと鎖を外されても飼い主の足元に蹲り、繋がるためのものをしゃぶってくるようになった。
そして飼い主に撫でられると悦んで体を震わせた。
前の尻尾はあれからずっと根本を縛り付けられても、中だけで気持ちよくなれるようになった受けは外してとは言わなかった。
「全部旦那様のものです、お仕置きしてもいいです、だから捨てないで」
すべてを飼い主に投げ出すその姿に、ようやく嫉妬を収めた飼い主は、今までと同じように受けを可愛がる。
散歩につれてトリミングをして体を洗って。
そして夜にはベッドで慰めさせるが、次第に受けはそれで満たされなくなった。
飼い主を慰めるのは気持ちいいが、どこか満たされなくなっていた。
もっと激しい愛情をぶつけて欲しくて、何度白いのを出しても満足しなくなった。
「とうした?気持ちよくないのか?」
飼い主が訊ねてくる。
「ちが……気持ちいい、けど……もっと気持ちよくなりたい」
「何をしてほしいんだ、私のわがままな犬は」
ブルリと受けは体を震わせた。
飼い主の目が、狂ったように仕置をしていたあのときと同じだったからだ。
「ミルク……出さないで気持ちよくなりたい。ご主人様にたくさん悪い子って言われてお尻叩かれて、体ビクビクってするの、したいです」
「ふふっ、お前は本当にいい子だ。私が本当にお前にしたいことを求めるなんて」
飼い主は受け口付けた。
初めての接吻だった。
それから受けは目隠しをされ、前の尻尾の根本を縛られて、両手を拘束された。
尻も前の尻尾も叩かれては悦び、頭をベッドに押さえつけられたまま中をグチュグチュにされて狂ったように悦んだ。
何度も頭が真っ白になって体が震えるのを味わう。
「お前ほど理想の愛玩犬はいない。もう二度とこの部屋から出さないよ、覚悟しなさい」
飼い主の囁きはより受けを悦ばせた。
飼い主に恭順な受けは死ぬまで部屋から出ることはなく、老犬になっても啼き続けるほど飼い主に寵愛されるのだった。
また飼い主も受け以外の犬を飼うことはなく、ただ1匹だけを狂ったように愛し続けるのだった。
おしまい
この世界には同じ人間でも犬に分類される種族がいる。
犬は権力階級の象徴だった。
受けはとある貴族に貰い受けられ、次期当主のものになった。
飼い主は優しく、受けを可愛がった。
兄弟と離れて泣く受けをベッドに入れて一晩中抱いてくれた。
躾も飼い主がしてくれた。
いつも飼い主の足元にいるようになれるまで、優しく厳しく躾けてきた。
悪さをすれば尻を叩かれ、上手にできたら体中を撫でてキスをしてくれた。
受けは飼い主が大好きになった。
体中を撫でられると嬉しくて気持ちよくて、お腹の奥が熱くなる。
それを言うと飼い主は「いい子だ、もっと気持ちよくなっていいんだ」と褒めてくれた。
そのうちお腹の奥の熱が大きくなって小さな前の尻尾から白いのが出るようになった。
飼い主はそれを見て「成犬になったね」と褒めてくれた。
犬は成犬になると特別な躾が始まる。
飼い主の心だけでなく体の慰めもできるようにならないといけないからだ。
受けにも躾が始まった。
飼い主が体のどこを撫でても気持ちいいが、小さな胸を擽られてもお腹の奥が熱くなるようになった。
このあと飼い主を気持ちよくさせる場所も弄られるようになって、グチュグチュされたら声が出て白いものを出すようになった。
そこまでできるとやっと飼い主のベッドに上がることが許された。
昔みたいにぎゅってしてもらえると思った受けは、それだけじゃないことをされて、飼い主の腕の中で啼いた。
「犬はなき啼き声が可愛いね。もっとたくさん啼きなさい」
飼い主は受けにたくさん気持ちいいことをしてたくさん啼かせた。
それから受けは飼い主のベッドで夜ごと啼いた。
飼い主の上に乗るのも気持ちよかった。
何をされても気持ちよくて、素直に言われるがまま体を預けた。
飼い主はそれから一層受けを可愛がった。
飼い主の父も犬を飼っており、老犬目前だがよく可愛がっていた。
飼い主の一族は愛犬家で有名で、特に可愛がっている犬はブリーディングもさせず飼い主がずっと可愛がる。
それは人間の社会では珍しいことだった。
受けは飼い主しか知らないからそんな当たり前も知らなかった。
ある日飼い主がとても困った顔をして受けを撫でた。
「どうしたんですか、ご主人様?」
「君を品評会に出せと言われたんだが気乗りしないんだ」
「品評会ってなんですか?」
「犬がどれだけ優秀か見せ合う場所だよ」
上手に優秀なところを見せたら飼い主に褒めて貰えると受けは「頑張ります!」と告げたが、飼い主の憂いは晴れなかった。
しかも夜の慰めが今までよりも執拗になった。
それでも受けは喜んだ。
飼い主に可愛がられるのは犬としてとっても幸せなことだからだ。
綺麗な服を着せられ、新しい首輪をつけて、意気揚々と受けは品評会に出た。
「いつものお前のままなら心配はないが、辛かったらすぐにやめよう」
飼い主の名誉のためにやめるという選択肢は受けにはなかった。
だが品評会は服を全部脱がされ、たくさんの人間に触られることだった。
しかも飼い主ではない人間に夜の慰めをしてる犬もいた。
受けは驚いてすぐに飼い主を探した。
中をグチュグチュに掻き回されて、気持ちいいけど嫌で飼い主を呼び続け、這いずって足元までたどり着くと必死でしがみついた。
それでもたくさんの手が伸びて受けを撫で回す。
嫌で嫌で「ご主人様以外は嫌です、ご主人様だけがいいです!」と訴え、いつも受けを気持ちよくさせるものを取り出して必死に舐めた。
そしてソファに腰掛けている飼い主の上に自分から乗って慰め始めた。
人間が口々に「さすがは忠犬を育てるのが上手だ」「先代以上に忠犬ですね、ぜひウチの子とブリーディングしてほしい」と言い始めた。
「すまない、この子は私以外にはなつかなくてね、人間も犬も」
飼い主が愛おしそうに受けを撫でてくれた。
嬉しかった。
品評会では何かしらの賞が与えられたが受けには興味なかった。
もう帰りたいと飼い主にしがみついて誰にも触らせなかった。
「いい子だ、お前ほど可愛い子はいない。早く帰ってたくさん撫でてあげよう」
飼い主の服に顔をこすりつけ何度も頷いた。
そして家に帰り着くと、受けはいつも以上に執拗に洗われ、それからいつも以上に情熱的に可愛がられた。
「品評会が気に入ったか?」
「いや、あそこは怖い!ご主人様だけ、触っていいのご主人様だけ。ここも、ご主人様のじゃなきゃやだっ!」
ここ、と繋がってる場所を指で辿った。
「いい子だ、お前は本当にいい子で可愛い。こういうことをお前にするのは私だけだ」
「うれしっ……ご主人様いっぱいミルクここにだしてっ!」
受けのお願いを飼い主は叶えてくれた。
気を失うほど可愛がってくれ、溢れるほどミルクを注いでくれた。
それ以来品評会に出されることはなかった。
受けはホッとして屋敷から出ず、ひたすら飼い主に可愛がられた。
飼い主が新しい犬を飼った。
「お前の新しい仲間だよ、仲良くしなさい」
仔犬ではなくすでに成犬の犬は冷たい目で受けを見た。
自分の方が先輩なのに生意気だと仲良くしなかった。
だが新入りは受けにマウントするようになった。
受けよりもずっと逞しい新入りは、受けを押し倒すと尻に前の尻尾を擦り付けるようになった。
嫌だと暴れても離れなかった。
白いのを飛ばすまでやめず、受けは悔しくてこっそり泣いた。
(ご主人様じゃないやつに白いのつけられた、やだよ、やだよぉ!)
飼い主が帰ってくるまで受けは新入りから逃げ回り、帰ってくると飼い主から離れなかった。
そしてベッドの上で激しく飼い主を求めた。
「いっぱいいっぱいミルク出して、いっぱいかけて!」
「どうしたんだい?何があったんだ?」
訊かれたが飼い主に「仲良くしろ」と言われたからマウントを取られてるとは言えなかった。
その頃受けはしなやかでとても美しい犬になっていたが、心は飼い主を受け入れたときから成長はしていなかった。
妖艶な美しさなのに子供のような天真爛漫さはアンバランスで人間のみでなく他の犬もを魅了していたが、受けには自覚がなかった。
新入りは雌犬を追いかけるように受けを追いかけ回した。
ある日マウントを取られて嫌がって暴れるところを飼い主に見つかった。
すぐさま新入りは引き剥がされ、どこかに連れて行かれた。
助かったと安堵した受けだが、飼い主は見たこともないほど恐ろしい表情だった。
受けは飼い主の部屋に引きずるように連れて行かれた、子供の頃以来のお仕置きをされた。
「お前は私のものなのに、なんてみっともない姿になっていたんだ!」
鞭で尻を叩かれた。
「ごめんたさいっ、ごめんなさっいたっ!」
「駄目だ、お前の飼い主が誰かちゃんとわかるまで叩かれるんだ」
白く形の良い尻に鞭の跡が何本も残った。
「ご主人様ごめんなさいごめんなさい!」
真っ赤になるまで鞭で叩かれ、それからベッドに両手を繋がれた。
「今まで甘やかしすぎたかもしれない。もっと厳しくしつけないと」
受けを寝台に押し付けて何度も乱暴に中を可愛がった。
怖いのに動けないほど拘束され、受けは頭が真っ白になるくらい気持ちよくなる。
気持良すぎて頭が浮き上がるのすら枕に押さえつけられて、それにも感じてしまう。
「なんていやらしい犬だ、こんなにされても悦ぶなんて」
「ぁっ……ご主人様、ご主人様ぁ」
壊れたように何度も飼い主を呼んで全身を痙攣させた。
お仕置きは一晩では終わらず、ベッドの足に繋がれたまま日中は過ごし、飼い主が帰ってくると様々なお仕置きをされた。
体を中に浮かされ振り子のように前後に揺れては飼い主の逞しいものを根本まで激しく抜き差しし、つま先が浮くほど吊るされては飼い主の思うまま中を突き破りそうなほど腰を打ち付けられた。
どんなお仕置きも受けは悦んだ。
「ご主人様、ご主人様ぁもっとぉ」
「ああ、お前は本当に忠犬だ、こんなに怒られても、私を慕うんだな」
「ご主人様、ご主人様だけだからぁもっといっぱいしてぇ」
「お前ほど理想な愛玩犬はいないだろう」
胸もたっぷりと可愛がられた真っ赤に膨らんでしまったが、飼い主はそれを喜んだ。
一月近く様々にお仕置きされた受けは、やっと鎖を外されても飼い主の足元に蹲り、繋がるためのものをしゃぶってくるようになった。
そして飼い主に撫でられると悦んで体を震わせた。
前の尻尾はあれからずっと根本を縛り付けられても、中だけで気持ちよくなれるようになった受けは外してとは言わなかった。
「全部旦那様のものです、お仕置きしてもいいです、だから捨てないで」
すべてを飼い主に投げ出すその姿に、ようやく嫉妬を収めた飼い主は、今までと同じように受けを可愛がる。
散歩につれてトリミングをして体を洗って。
そして夜にはベッドで慰めさせるが、次第に受けはそれで満たされなくなった。
飼い主を慰めるのは気持ちいいが、どこか満たされなくなっていた。
もっと激しい愛情をぶつけて欲しくて、何度白いのを出しても満足しなくなった。
「とうした?気持ちよくないのか?」
飼い主が訊ねてくる。
「ちが……気持ちいい、けど……もっと気持ちよくなりたい」
「何をしてほしいんだ、私のわがままな犬は」
ブルリと受けは体を震わせた。
飼い主の目が、狂ったように仕置をしていたあのときと同じだったからだ。
「ミルク……出さないで気持ちよくなりたい。ご主人様にたくさん悪い子って言われてお尻叩かれて、体ビクビクってするの、したいです」
「ふふっ、お前は本当にいい子だ。私が本当にお前にしたいことを求めるなんて」
飼い主は受け口付けた。
初めての接吻だった。
それから受けは目隠しをされ、前の尻尾の根本を縛られて、両手を拘束された。
尻も前の尻尾も叩かれては悦び、頭をベッドに押さえつけられたまま中をグチュグチュにされて狂ったように悦んだ。
何度も頭が真っ白になって体が震えるのを味わう。
「お前ほど理想の愛玩犬はいない。もう二度とこの部屋から出さないよ、覚悟しなさい」
飼い主の囁きはより受けを悦ばせた。
飼い主に恭順な受けは死ぬまで部屋から出ることはなく、老犬になっても啼き続けるほど飼い主に寵愛されるのだった。
また飼い主も受け以外の犬を飼うことはなく、ただ1匹だけを狂ったように愛し続けるのだった。
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