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なんの飾り気もない白い病室は心を気鬱にさせるからと、この産婦人科の病室は女性が好む華やかな壁紙で調えられている。碧が綺麗だったよと嬉しそうに話していたが、玄は落ち着くことができず、苛立ちが増すばかりだ。
病室の内装が派手やかだから苛立っているのではないことは自分がよく知っているが、何かに当たらずにはいられない。
『切迫早産』
その言葉を聞いてもピンとは来なかった。繰り返し腹部が固くなるのを感じてはいたが、これが一般的に「張る」という症状で医学的には子宮収縮というらしい。まさか子宮が筋肉でできていたとは想像もしていなかった。張りが続きすぎると子供に影響するなど……。
玄はなにもすることなくひたすら病室の窓を眺めるしかない生活に、ぽっかりと空いてしまった時間に、何をすべきかわからなくなってしまった。
今までの人生でこんなにのんびりしたことがなかった。
いつも忙しく動き回り、学生時代は碧のための薬を開発するのに躍起になり、社会人になってから仕事と言う生きがいを得てそれにのめり込んでしまった。仕事も何もするなと言われてどうしていいかわからなかった。
ぼんやりしていると桐生の事ばかりが頭を占めていく。
毎日のようにやってきては甲斐甲斐しく世話を焼いて、終われば指示を待つ忠犬のようにひたすらベッド横の椅子に腰かけている桐生は何を考えてそうしているのだろうか。子供に危険を及ぼしてしまった玄を攻めるでもなく説教するでもなく、ただひたすら隣にいてこちらを見つめてくる。
欲しいものはないか何が必要なのかと暇を見ては訊いてきて、すげなくあしらえばまた犬のようにおとなしくし始める。
一体何なんだ。
さらに悩みがあれば話してくれと言い出した。
悩みなど簡単に他人に言うものではない。自分で解決しなければいけないものだ。容易く相手の力を借りるのは無能の証拠だとなぜわからないのか。
一人なのをいいことに玄は苦々しい感情を隠さなかった。完全個室のこの病院では、相部屋というのは存在しない。だからこそ、玄は表情を作ることをしなくなった、一人でいるときは。
『何に悩んでいるんだい』
「バカが」
それを容易に口にできないから悩みなのだ。
過度なストレスとなるほど悩んでいることなど判り切っている。桐生と自分の関係だ。
ただの家族で、相応の距離で、むしろ戸籍上だけと割り切りたかったのに、思いの外自分が桐生を束縛したがっているのに気付いてしまった。
(なぜだ……)
可愛くもない自分よりも大柄で無理矢理にビッチングしてきた男をどうしてそこまで欲しがるのだろう。
オリヴィアが現れてから玄の感情は乱れに乱れ切っていた。
傲慢な自分を知ってしまったこと、桐生を自分だけのものにしたがっていること、すべてに理由が付かなくなっている。
なによりも……。
『パパとママはちゃんと愛し合っている。大丈夫。だから元気に生まれてきなさい』
そう子供に囁きかけた桐生の穏やかな言葉が玄の胸をざわつかせた。玄の知らないところで彼はいつもそう胎児に語りかけていたのだろうか。祈るようではなくそれが事実であると確信に満ちた口調で。
(愛してる? 私が桐生を?)
そんなはずはない。使ってやるつもりで、責任を取らせるつもりで結婚しただけで、愛とか恋とか、そう言った感情はない……はずだ。そんな主観優先な感情など自分には不要だ。仕事と同じように割り切れないものは、恐怖でしかない。皆そうじゃないのか。誰かの一挙手一投足に感情を振り回され、自分の力だけではどうにもならないことを受け入れられるはずがない。
だから切り捨てているのに、なぜあんなことを胎児に言ったのだ。
「ふざけている……どうして私が桐生を……」
何度もファーストネームで呼ぶよう懇願されても、ベッドの中以外ではその名を口にはしない。その理由も自分ではわからない。家族ではないから……だがもう桐生は家族だ。戸籍上は。しかも、もう桐生の姓ではなくなっている。
時間だけは山のようにある。
家政婦が持ってきてくれた新聞を読み終わったら、ただひたすら横になっているだけで他に何もしてはいけない。少しでも動いてしまえば、腹部に力を入れてしまえば破水したり陣痛が始まったりする、らしい。
少なくともあと一か月はこのまま入院を言い渡されている。
その時間を無為に使いたくないと心の整理に入ったが、予想以上に難航だ。
なにせ、自分の桐生に対する気持ちがわからない。
じっくりと自分を問い詰める。逃げを打たないよう、理論建てながら。
なぜ桐生にこれほどまでの独占欲を覚えてしまうのか。
なぜそれが桐生なのか。
なぜ結婚してもいいと思ったのか。
ビッチングされて怒っているはずなのに、なぜまた受け入れているのか。
そもそもなぜあの日、普段は一滴も飲まない酒を飲もうと思ったのか。
課題は山積していた。
時系列を追って心を整理していこうとして、玄は目を閉じた。
あのバーで自分は、桐生が到着する前から酒を飲んでいた。普段ならソフトドリンクを絶対に注文するはずだし、しかも碧の個展の概要を聞き出さなければならないから平静でいなければならないのに、不慣れな酒を注文してしまった。
軽いカクテルなら大丈夫だろうと安易な考えで。
理由は……分かっている。碧に子供ができたからだ。ただ天羽と結婚しただけの碧はまだ自分が守るべき弟であった。いつ、三下り半を突き付けて実家に帰ってくるかもしれないと、僅かな期待があった。だが碧の妊娠を告げられて、その場で仲睦まじいさまを突きつけられて、もう碧が自分の可愛い弟というだけではなく、妻に、母になってしまい、自分の手から完全に離れてしまったのだという寂しさに襲われた。家族なら離れていかないと確信していたのに、容易に崩壊してしまった。
その苛立ちを仕事にぶつけてもいつもと変わりない成果が上がってくるだけで満足感がなかった。
そんな折だった、桐生からの連絡は。
自分が一番幸せで充実していた時間を共にした人間からの連絡に、少しだけ心が躍った。久しぶりに帰国すると書かれたメールに、社交辞令の言葉の一つを送り返したが、よくよく考えたら社交辞令でも誰かに酒の誘いをしたのはあれが初めてだった。
なぜだ?
単に寂しかったのか?
弟ならもう一人いるではないか、しかも結婚は絶対にしないと豪語しているのが……。
(梗は可愛くない)
同じアルファとして生まれた長弟は研究バカのマッドサイエンティストで、利益が合致すれば誰よりも頼もしいが、少しでも意見の相違があればどんな毒物を仕込んでくるかわからない恐ろしさを持っている。今までは碧奪還で共闘してきたが、玄がオメガにされてもクレームを出すどころか一貫して関わらないスタンスでいるし、そもそも兄を兄とも思わないような弟だ。彼が絶対服従しているのは母にだけ。そんなとても偏った弟を可愛がろうなどと思えるはずがないし、構うつもりもない。除外だ。
今までの人生、碧のためだけに生きていた。彼に恥じない兄であるよう、彼が誇れる兄であるよう、自分を律し続けてきた。優秀であればあるほどいいと思い続けてきた。
玄の世界は碧だけしかいなかったと言っても過言ではない。
その碧が熱い眼差しを向けたのは、兄である自分ではなく……全く真逆な生き方をしてきた男だった。アルファであることを最大限利用して生きてきた遊び人に心を奪われてしまったのだ。
(せめて惚れたのが桐生なら……)
本当に桐生になら碧を任せられたのか?
彼とて褒められた生き方をしてはいない。最初の出会いを思い出せば無駄にマウントを取ってこようとする稚拙な人間と思っていたではないか。
(でも、生徒会長をしてから改心したかのようによく働いたからな)
間近でその変化を見てきたのは玄だ。子供の遊びと軽んじていた仕事を真剣に取り組みはじめ、高等部で再会したときにはしっかりと現会長の補佐を行っていた。学生生活最後の会長職では、玄のフォローなど必要がないほどに完ぺきにこなし、玄がアルファならこうあるべきと掲げていた姿がそこにあった。
そうだ、桐生だけだ。高みを見つめ続けた玄の理想を具現化できたのは。
大学でも博士課程在学中に経済系の論文を発表して専門家の注目を集め、そのくせ研究はここまでと早々に切り上げ、キリュウ・コーポレーションに入社した。世界中にある支店を回り、実績を積みながらどこでも優秀な成績を叩き出し、満を持して臨んだ支店長の職では新しい企画で今までにない純利益を上げた。
その一部始終を玄は追っていた。桐生が活躍すると、自分が見込んだだけのことはあると少し誇らしかったのは確かだ。そして時折来る連絡では全く仕事のことに触れず、近況報告のみ。それも好感を持った。仕事とプライベートを割り切ったできる人間なんだと。
理想のアルファ像をいく桐生になら碧を任せることができる。きっと過不足なく幸せにしてくれるだろう。玄が碧に与えたかった幸せを桐生なら叶えてくれるはずだと信じて疑わなかった。同時に、断られるとも思っていなかった。
病室の内装が派手やかだから苛立っているのではないことは自分がよく知っているが、何かに当たらずにはいられない。
『切迫早産』
その言葉を聞いてもピンとは来なかった。繰り返し腹部が固くなるのを感じてはいたが、これが一般的に「張る」という症状で医学的には子宮収縮というらしい。まさか子宮が筋肉でできていたとは想像もしていなかった。張りが続きすぎると子供に影響するなど……。
玄はなにもすることなくひたすら病室の窓を眺めるしかない生活に、ぽっかりと空いてしまった時間に、何をすべきかわからなくなってしまった。
今までの人生でこんなにのんびりしたことがなかった。
いつも忙しく動き回り、学生時代は碧のための薬を開発するのに躍起になり、社会人になってから仕事と言う生きがいを得てそれにのめり込んでしまった。仕事も何もするなと言われてどうしていいかわからなかった。
ぼんやりしていると桐生の事ばかりが頭を占めていく。
毎日のようにやってきては甲斐甲斐しく世話を焼いて、終われば指示を待つ忠犬のようにひたすらベッド横の椅子に腰かけている桐生は何を考えてそうしているのだろうか。子供に危険を及ぼしてしまった玄を攻めるでもなく説教するでもなく、ただひたすら隣にいてこちらを見つめてくる。
欲しいものはないか何が必要なのかと暇を見ては訊いてきて、すげなくあしらえばまた犬のようにおとなしくし始める。
一体何なんだ。
さらに悩みがあれば話してくれと言い出した。
悩みなど簡単に他人に言うものではない。自分で解決しなければいけないものだ。容易く相手の力を借りるのは無能の証拠だとなぜわからないのか。
一人なのをいいことに玄は苦々しい感情を隠さなかった。完全個室のこの病院では、相部屋というのは存在しない。だからこそ、玄は表情を作ることをしなくなった、一人でいるときは。
『何に悩んでいるんだい』
「バカが」
それを容易に口にできないから悩みなのだ。
過度なストレスとなるほど悩んでいることなど判り切っている。桐生と自分の関係だ。
ただの家族で、相応の距離で、むしろ戸籍上だけと割り切りたかったのに、思いの外自分が桐生を束縛したがっているのに気付いてしまった。
(なぜだ……)
可愛くもない自分よりも大柄で無理矢理にビッチングしてきた男をどうしてそこまで欲しがるのだろう。
オリヴィアが現れてから玄の感情は乱れに乱れ切っていた。
傲慢な自分を知ってしまったこと、桐生を自分だけのものにしたがっていること、すべてに理由が付かなくなっている。
なによりも……。
『パパとママはちゃんと愛し合っている。大丈夫。だから元気に生まれてきなさい』
そう子供に囁きかけた桐生の穏やかな言葉が玄の胸をざわつかせた。玄の知らないところで彼はいつもそう胎児に語りかけていたのだろうか。祈るようではなくそれが事実であると確信に満ちた口調で。
(愛してる? 私が桐生を?)
そんなはずはない。使ってやるつもりで、責任を取らせるつもりで結婚しただけで、愛とか恋とか、そう言った感情はない……はずだ。そんな主観優先な感情など自分には不要だ。仕事と同じように割り切れないものは、恐怖でしかない。皆そうじゃないのか。誰かの一挙手一投足に感情を振り回され、自分の力だけではどうにもならないことを受け入れられるはずがない。
だから切り捨てているのに、なぜあんなことを胎児に言ったのだ。
「ふざけている……どうして私が桐生を……」
何度もファーストネームで呼ぶよう懇願されても、ベッドの中以外ではその名を口にはしない。その理由も自分ではわからない。家族ではないから……だがもう桐生は家族だ。戸籍上は。しかも、もう桐生の姓ではなくなっている。
時間だけは山のようにある。
家政婦が持ってきてくれた新聞を読み終わったら、ただひたすら横になっているだけで他に何もしてはいけない。少しでも動いてしまえば、腹部に力を入れてしまえば破水したり陣痛が始まったりする、らしい。
少なくともあと一か月はこのまま入院を言い渡されている。
その時間を無為に使いたくないと心の整理に入ったが、予想以上に難航だ。
なにせ、自分の桐生に対する気持ちがわからない。
じっくりと自分を問い詰める。逃げを打たないよう、理論建てながら。
なぜ桐生にこれほどまでの独占欲を覚えてしまうのか。
なぜそれが桐生なのか。
なぜ結婚してもいいと思ったのか。
ビッチングされて怒っているはずなのに、なぜまた受け入れているのか。
そもそもなぜあの日、普段は一滴も飲まない酒を飲もうと思ったのか。
課題は山積していた。
時系列を追って心を整理していこうとして、玄は目を閉じた。
あのバーで自分は、桐生が到着する前から酒を飲んでいた。普段ならソフトドリンクを絶対に注文するはずだし、しかも碧の個展の概要を聞き出さなければならないから平静でいなければならないのに、不慣れな酒を注文してしまった。
軽いカクテルなら大丈夫だろうと安易な考えで。
理由は……分かっている。碧に子供ができたからだ。ただ天羽と結婚しただけの碧はまだ自分が守るべき弟であった。いつ、三下り半を突き付けて実家に帰ってくるかもしれないと、僅かな期待があった。だが碧の妊娠を告げられて、その場で仲睦まじいさまを突きつけられて、もう碧が自分の可愛い弟というだけではなく、妻に、母になってしまい、自分の手から完全に離れてしまったのだという寂しさに襲われた。家族なら離れていかないと確信していたのに、容易に崩壊してしまった。
その苛立ちを仕事にぶつけてもいつもと変わりない成果が上がってくるだけで満足感がなかった。
そんな折だった、桐生からの連絡は。
自分が一番幸せで充実していた時間を共にした人間からの連絡に、少しだけ心が躍った。久しぶりに帰国すると書かれたメールに、社交辞令の言葉の一つを送り返したが、よくよく考えたら社交辞令でも誰かに酒の誘いをしたのはあれが初めてだった。
なぜだ?
単に寂しかったのか?
弟ならもう一人いるではないか、しかも結婚は絶対にしないと豪語しているのが……。
(梗は可愛くない)
同じアルファとして生まれた長弟は研究バカのマッドサイエンティストで、利益が合致すれば誰よりも頼もしいが、少しでも意見の相違があればどんな毒物を仕込んでくるかわからない恐ろしさを持っている。今までは碧奪還で共闘してきたが、玄がオメガにされてもクレームを出すどころか一貫して関わらないスタンスでいるし、そもそも兄を兄とも思わないような弟だ。彼が絶対服従しているのは母にだけ。そんなとても偏った弟を可愛がろうなどと思えるはずがないし、構うつもりもない。除外だ。
今までの人生、碧のためだけに生きていた。彼に恥じない兄であるよう、彼が誇れる兄であるよう、自分を律し続けてきた。優秀であればあるほどいいと思い続けてきた。
玄の世界は碧だけしかいなかったと言っても過言ではない。
その碧が熱い眼差しを向けたのは、兄である自分ではなく……全く真逆な生き方をしてきた男だった。アルファであることを最大限利用して生きてきた遊び人に心を奪われてしまったのだ。
(せめて惚れたのが桐生なら……)
本当に桐生になら碧を任せられたのか?
彼とて褒められた生き方をしてはいない。最初の出会いを思い出せば無駄にマウントを取ってこようとする稚拙な人間と思っていたではないか。
(でも、生徒会長をしてから改心したかのようによく働いたからな)
間近でその変化を見てきたのは玄だ。子供の遊びと軽んじていた仕事を真剣に取り組みはじめ、高等部で再会したときにはしっかりと現会長の補佐を行っていた。学生生活最後の会長職では、玄のフォローなど必要がないほどに完ぺきにこなし、玄がアルファならこうあるべきと掲げていた姿がそこにあった。
そうだ、桐生だけだ。高みを見つめ続けた玄の理想を具現化できたのは。
大学でも博士課程在学中に経済系の論文を発表して専門家の注目を集め、そのくせ研究はここまでと早々に切り上げ、キリュウ・コーポレーションに入社した。世界中にある支店を回り、実績を積みながらどこでも優秀な成績を叩き出し、満を持して臨んだ支店長の職では新しい企画で今までにない純利益を上げた。
その一部始終を玄は追っていた。桐生が活躍すると、自分が見込んだだけのことはあると少し誇らしかったのは確かだ。そして時折来る連絡では全く仕事のことに触れず、近況報告のみ。それも好感を持った。仕事とプライベートを割り切ったできる人間なんだと。
理想のアルファ像をいく桐生になら碧を任せることができる。きっと過不足なく幸せにしてくれるだろう。玄が碧に与えたかった幸せを桐生なら叶えてくれるはずだと信じて疑わなかった。同時に、断られるとも思っていなかった。
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