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桐生の逞しい腹筋に手をつき腰を動かしながら喘ぐ玄など、もう二度と見られないと思っていた。あの日を最後にもうその肌を目にすることはないだろうと諦めていた。子供のためだけの結婚だと、桐生が懇願したからこそかなった結婚なんだと分かっているから、それ以上を彼に求めることはできないと思い込んでいた。
まさかあれが誘いの言葉で、こんなにも淫らなダンスを披露されるなんて……。
(もしやこれは白昼夢か……)
夜だけど、そんなことを考えてしまうくらいに信じられないことだった。
性的なことに疎い玄が、器用に自分の感じる場所に欲望を擦りつけては、快楽に堪えるために眉間にシワを寄せる淫蕩な表情など、発情期でもないのに拝めるなんてありえないことだ。
なぜ急にそうなったのか、なぜこんなにも性急に始めるのか、そんな問いかけが無粋なほど快楽に酔っている玄は艶めかしく、男の劣情を煽ってくる。興奮した桐生の欲望は、いつはちきれてもおかしくないほどに固くなり、その固さがより一層玄を悦ばせるのだった。
ローションの濡れた音が部屋中に響き渡り、それに合わせるかのように玄の喘ぎが混じる。
視覚からも聴覚からも煽られて、桐生も我慢の限界に達していた。
それを内側から感じているのか、玄はねっとりと唇を舐めると喘ぎの合間から指示した。
「絶対に、達くな……ぁぁっぃぃ!」
喘ぎながらも、玄の分身は我慢しきれず透明な蜜を零し、たらりと桐生の叢に絡みつく。その一部始終がどんどんと桐生を煽り立て我慢の限界まで押し上げていく。
「だめだ、玄……達かせてくれっ」
「だっ……すな……こどもがいるんだ…ぁんんっ」
唇を噛みしめながら喘ぎを堪えようとしている玄がどんどんと腰の動きを早くしていく。限界がすぐそこに来ているのだろう。だが桐生がこのまま果てれば中の子に影響を及ぼしてしまうと言われ、必死に腰を突き上げたいのを堪える。
「ぁぁ……ぃくっ! ぃっ!」
桐生の腰の上で大きく激しく腰を振った玄は、触れることなく分身から大量の蜜を迸らせた。余韻に硬直する身体が桐生の欲望を締め付け、そのあとに続く痙攣で残酷に刺激してくる。理性を総動員し、奥歯を噛みしめながら堪えるしかなかった。
あまりにも性急に追い上げた快楽で、玄はその身体を桐生の上に横たえ、呼吸を整え始めた。呼吸に合わせて内壁が収縮し、桐生を悦ばせているとも知らず欲望を抜き取ろうとしない。固く熱いそれを内壁でじっくりと味わっているようだ。
桐生は手錠をかけられたままでそっとその身体をベッドに下ろすと、ぬるりと繋がりが解け勢いよく飛び出した欲望が腹を叩く。
だがまだ達けない。
荒い息を繰り返す玄がとろりとしているのを確かめると、ベッド横のチェストからコンドームを取り出した。
もうできないだろうと思いながらも一縷の望みで部屋に置いていたものだ。
手早く袋から出し猛った欲望にかぶせると、横臥になっている玄を後ろから抱きしめながら収縮を繰り返している蕾へとそれを宛がう。
「ぁぁっ!」
達ったばかりの敏感な内壁が再びやってきた灼熱を嬉しそうに締め付けてくるのを味わいながら、桐生はさっきのお返しとばかりに腰を使い始めた。
「だめっ! まだ……ぃゃぁぁぁぁっ」
放出して間もない分身が、再びやってきた激しい快楽にまた反応して形を変えていくのを掌で確かめながら、桐生は玄の敏感な場所を二か所同時に刺激していく。
「あぁ……げんっ、玄! 愛しているんだっ!」
久しぶりの交情に、桐生も余裕をなくしていく。思いの丈をぶつけるように動きを速めれば、玄の甲高い喘ぎが肉のぶつかる音と交じり合う。シャラシャラと手錠の鎖の音を響かせながら分身を扱く手を速めた。吐き出した蜜のぬめりが一層玄を追い込んでいく。
「まっ…また……ぃくっ!」
「何度でも達けっ……ぐっ」
強い締め付けを振り切るように欲望をぎりぎりまで抜き、力強く感じる場所を擦るのを短いスパンで続けていく。
「ゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
達して間もないのに、玄は再び猛った分身から少量の蜜を大きな掌の中に迸らせた。そして桐生も、続けざまの強い締め付けにようやく己を開放させた。心地よい内壁の痙攣を味わいながら大量の蜜をコンドームの中にじっくりと放出させる。
耳殻をねっとりと舐め、その付け根にキスをする。いつ入ったのか、石鹸のいい匂いがした。
「可愛かったよ、玄。もっと感じる君を見せてくれ……」
桐生は一度玄の中から欲望を抜き取ると、コンドームを外しゴミ箱へと放り投げる。そしてまだ余韻に浸って薄く開いた唇にキスをした。
「手錠のカギは、どこだい?」
「ぁ……ぽけっと…」
「いい子だ」
ベッドを降り、玄が履いていたズボンを探り後ろのポケットに入っていたカギで手錠を外す。
(なくさないように)
チェストの引き出し……コンドームの隣にかぎを収納すると、お返しとばかりに今度は玄の手に手錠をかけた。しかも鎖はベッドヘッドの格子に通して。
(うっ……これは…)
無防備に両腕を固定され晒された肢体に、頭が沸騰しそうなほど煽られる。自分がしたことなのに、桐生は遂情の余韻で濡れた唇に齧り付いた。
最初から舌を絡ませる濃厚な口づけは、抵抗もないまま受け入れられた。久しぶりに味わう玄の口内をたっぷりと堪能しながら、紅潮した頬を撫でる。普段はどこまでも澄ました凛とした表情なのに、一度身体を繋げたらどこまでも甘く溶けてしまう彼が愛おしくて、口づけを外さないまま玄が正気になるまでの時間を引き延ばすために、敏感な蕾に指を潜り込ませる。
「んんっ……ぁ……」
自身が回復するまで節張った長い指で刺激していけば、口づけの合間から玄の甘い声が漏れてくる。とろりとした目が涙を滲ませ快楽から抜け出せずにいることを教えてくれた。
ズンッ。
普段とのギャップがありすぎる表情に、盗み見た桐生の下半身ははしたなく反応する。まだ薄いままの腹に負担をかけないように少しだけ腰を浮かし、だが口づけと指の動きは濃厚なまま、桐生は玄を快楽の海から浮上できないようにしていく。
くぐもった喘ぎが続けざまに上がるようになってやっと唇を外すと、桐生はそっと囁きかけた。
「またここに、私のが欲しいかい?」
ここ、と言いながら指で感じる場所を擦る。
「ぁっ……」
ギュッと入り口が窄まり、桐生の二本の指を締め付けてくる。
「言って、玄。欲しい?」
優しい誘惑に、物足りない刺激に、玄は自然と腰を揺らめかせる。その淫らさにすぐにでも貫きたいのを堪えながら、言葉を求める。彼が自分を欲してくれるのを確かめたい。
たっぷりと唾液で濡れた唇が動く。
「ん? 聞こえないよ、玄。ちゃんと言わないと分からない」
わざと少しだけ感じる場所から逸れた所を刺激する。
「……ぁ…っ……ほしぃ」
立て続けの遂情と焦れた快楽とに、優秀な玄の頭脳もまとまらなくなっているようだ。自分から大きく足を開き、素直に快楽を欲してくる。
「ぅっ!」
そんな淫らに誘われれば、興奮のあまり脳内で鼻血が噴き出しそうだ。いや、実は噴いていた、それも脳内だからと盛大に。それが実体に出る前に、急ぎ欲望にコンドームを被せると、胎児の負担にならないよう正座に似た体勢で玄の腰を膝に乗せそのまま貫いた。
「ぁぁぁっ!」
熱く太い欲望に感じる場所を擦られて、自然と玄の上体が跳ねる。
「これが欲しかったんだろう……今いっぱいするよ」
焦らすようにゆっくりと抜き差しを始めれば、また淫らで美しい音楽が玄の唇に上る。
「ゃぁ、も……とぉっ!」
「これだけじゃ足りない? 玄はどうしたい?」
一度果てた余裕から、どんどんと快楽で玄を追い上げては、時折はぐらかす。自分を求めてくる玄など、次いつ見えるかわからないから、存分にその姿を脳裏に焼き付ける。
(次は逃さないように……ムービーを寝室に仕掛けるか)
一度パソコンを捨てられたにもかかわらず懲りない桐生は、なんとかしてこんな淫らな玄を形に残そうと思考を巡らしながらも、玄を攻める手は緩めなかった。
「はげしく……だめだっもっとしろっ」
緩やかな刺激では足りないとばかりに玄は自分から快楽を貪ろうとするが、桐生の肩に両足を乗せているせいか上手く腰を動かすことができないようだ。小さく振られる腰に合わせて、僅かに力を持った分身が左右に揺れる。
(一回達ってから、今度はフェラで啼かせよう)
そう心に誓いながら、揺れる分身を愛でる。
「もっとって、こうかい?」
強く腰を振れば玄から肯定のような甘い声が上がる。
「それとも、こう?」
わざと感じる場所から逸らすと、貪欲になった玄からクレームが上がる。そして、明確に自分がどうすれば感じるのかの指示を出してくる。
「もう一回言って」
「いつもの……ここっ、こすってぇ!」
「ここを、こう……かな?」
ズンッと狙いを澄ませて玄を啼かせる。
「ぁぁぁっ、ぃぃ!」
「玄はこうされたいんだね」
「きりゅ……ぁぁぁぁぁっ」
玄のしなやかな腰が跳ね、その快楽の度合いを露にしていく。
「もっと淫らな君を見せてくれ、玄」
唆しながら、桐生は淫らな玄を存分に味わい、満足するまで己の欲望を打ち付けるのだった。
まさかあれが誘いの言葉で、こんなにも淫らなダンスを披露されるなんて……。
(もしやこれは白昼夢か……)
夜だけど、そんなことを考えてしまうくらいに信じられないことだった。
性的なことに疎い玄が、器用に自分の感じる場所に欲望を擦りつけては、快楽に堪えるために眉間にシワを寄せる淫蕩な表情など、発情期でもないのに拝めるなんてありえないことだ。
なぜ急にそうなったのか、なぜこんなにも性急に始めるのか、そんな問いかけが無粋なほど快楽に酔っている玄は艶めかしく、男の劣情を煽ってくる。興奮した桐生の欲望は、いつはちきれてもおかしくないほどに固くなり、その固さがより一層玄を悦ばせるのだった。
ローションの濡れた音が部屋中に響き渡り、それに合わせるかのように玄の喘ぎが混じる。
視覚からも聴覚からも煽られて、桐生も我慢の限界に達していた。
それを内側から感じているのか、玄はねっとりと唇を舐めると喘ぎの合間から指示した。
「絶対に、達くな……ぁぁっぃぃ!」
喘ぎながらも、玄の分身は我慢しきれず透明な蜜を零し、たらりと桐生の叢に絡みつく。その一部始終がどんどんと桐生を煽り立て我慢の限界まで押し上げていく。
「だめだ、玄……達かせてくれっ」
「だっ……すな……こどもがいるんだ…ぁんんっ」
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「ぁぁ……ぃくっ! ぃっ!」
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あまりにも性急に追い上げた快楽で、玄はその身体を桐生の上に横たえ、呼吸を整え始めた。呼吸に合わせて内壁が収縮し、桐生を悦ばせているとも知らず欲望を抜き取ろうとしない。固く熱いそれを内壁でじっくりと味わっているようだ。
桐生は手錠をかけられたままでそっとその身体をベッドに下ろすと、ぬるりと繋がりが解け勢いよく飛び出した欲望が腹を叩く。
だがまだ達けない。
荒い息を繰り返す玄がとろりとしているのを確かめると、ベッド横のチェストからコンドームを取り出した。
もうできないだろうと思いながらも一縷の望みで部屋に置いていたものだ。
手早く袋から出し猛った欲望にかぶせると、横臥になっている玄を後ろから抱きしめながら収縮を繰り返している蕾へとそれを宛がう。
「ぁぁっ!」
達ったばかりの敏感な内壁が再びやってきた灼熱を嬉しそうに締め付けてくるのを味わいながら、桐生はさっきのお返しとばかりに腰を使い始めた。
「だめっ! まだ……ぃゃぁぁぁぁっ」
放出して間もない分身が、再びやってきた激しい快楽にまた反応して形を変えていくのを掌で確かめながら、桐生は玄の敏感な場所を二か所同時に刺激していく。
「あぁ……げんっ、玄! 愛しているんだっ!」
久しぶりの交情に、桐生も余裕をなくしていく。思いの丈をぶつけるように動きを速めれば、玄の甲高い喘ぎが肉のぶつかる音と交じり合う。シャラシャラと手錠の鎖の音を響かせながら分身を扱く手を速めた。吐き出した蜜のぬめりが一層玄を追い込んでいく。
「まっ…また……ぃくっ!」
「何度でも達けっ……ぐっ」
強い締め付けを振り切るように欲望をぎりぎりまで抜き、力強く感じる場所を擦るのを短いスパンで続けていく。
「ゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
達して間もないのに、玄は再び猛った分身から少量の蜜を大きな掌の中に迸らせた。そして桐生も、続けざまの強い締め付けにようやく己を開放させた。心地よい内壁の痙攣を味わいながら大量の蜜をコンドームの中にじっくりと放出させる。
耳殻をねっとりと舐め、その付け根にキスをする。いつ入ったのか、石鹸のいい匂いがした。
「可愛かったよ、玄。もっと感じる君を見せてくれ……」
桐生は一度玄の中から欲望を抜き取ると、コンドームを外しゴミ箱へと放り投げる。そしてまだ余韻に浸って薄く開いた唇にキスをした。
「手錠のカギは、どこだい?」
「ぁ……ぽけっと…」
「いい子だ」
ベッドを降り、玄が履いていたズボンを探り後ろのポケットに入っていたカギで手錠を外す。
(なくさないように)
チェストの引き出し……コンドームの隣にかぎを収納すると、お返しとばかりに今度は玄の手に手錠をかけた。しかも鎖はベッドヘッドの格子に通して。
(うっ……これは…)
無防備に両腕を固定され晒された肢体に、頭が沸騰しそうなほど煽られる。自分がしたことなのに、桐生は遂情の余韻で濡れた唇に齧り付いた。
最初から舌を絡ませる濃厚な口づけは、抵抗もないまま受け入れられた。久しぶりに味わう玄の口内をたっぷりと堪能しながら、紅潮した頬を撫でる。普段はどこまでも澄ました凛とした表情なのに、一度身体を繋げたらどこまでも甘く溶けてしまう彼が愛おしくて、口づけを外さないまま玄が正気になるまでの時間を引き延ばすために、敏感な蕾に指を潜り込ませる。
「んんっ……ぁ……」
自身が回復するまで節張った長い指で刺激していけば、口づけの合間から玄の甘い声が漏れてくる。とろりとした目が涙を滲ませ快楽から抜け出せずにいることを教えてくれた。
ズンッ。
普段とのギャップがありすぎる表情に、盗み見た桐生の下半身ははしたなく反応する。まだ薄いままの腹に負担をかけないように少しだけ腰を浮かし、だが口づけと指の動きは濃厚なまま、桐生は玄を快楽の海から浮上できないようにしていく。
くぐもった喘ぎが続けざまに上がるようになってやっと唇を外すと、桐生はそっと囁きかけた。
「またここに、私のが欲しいかい?」
ここ、と言いながら指で感じる場所を擦る。
「ぁっ……」
ギュッと入り口が窄まり、桐生の二本の指を締め付けてくる。
「言って、玄。欲しい?」
優しい誘惑に、物足りない刺激に、玄は自然と腰を揺らめかせる。その淫らさにすぐにでも貫きたいのを堪えながら、言葉を求める。彼が自分を欲してくれるのを確かめたい。
たっぷりと唾液で濡れた唇が動く。
「ん? 聞こえないよ、玄。ちゃんと言わないと分からない」
わざと少しだけ感じる場所から逸れた所を刺激する。
「……ぁ…っ……ほしぃ」
立て続けの遂情と焦れた快楽とに、優秀な玄の頭脳もまとまらなくなっているようだ。自分から大きく足を開き、素直に快楽を欲してくる。
「ぅっ!」
そんな淫らに誘われれば、興奮のあまり脳内で鼻血が噴き出しそうだ。いや、実は噴いていた、それも脳内だからと盛大に。それが実体に出る前に、急ぎ欲望にコンドームを被せると、胎児の負担にならないよう正座に似た体勢で玄の腰を膝に乗せそのまま貫いた。
「ぁぁぁっ!」
熱く太い欲望に感じる場所を擦られて、自然と玄の上体が跳ねる。
「これが欲しかったんだろう……今いっぱいするよ」
焦らすようにゆっくりと抜き差しを始めれば、また淫らで美しい音楽が玄の唇に上る。
「ゃぁ、も……とぉっ!」
「これだけじゃ足りない? 玄はどうしたい?」
一度果てた余裕から、どんどんと快楽で玄を追い上げては、時折はぐらかす。自分を求めてくる玄など、次いつ見えるかわからないから、存分にその姿を脳裏に焼き付ける。
(次は逃さないように……ムービーを寝室に仕掛けるか)
一度パソコンを捨てられたにもかかわらず懲りない桐生は、なんとかしてこんな淫らな玄を形に残そうと思考を巡らしながらも、玄を攻める手は緩めなかった。
「はげしく……だめだっもっとしろっ」
緩やかな刺激では足りないとばかりに玄は自分から快楽を貪ろうとするが、桐生の肩に両足を乗せているせいか上手く腰を動かすことができないようだ。小さく振られる腰に合わせて、僅かに力を持った分身が左右に揺れる。
(一回達ってから、今度はフェラで啼かせよう)
そう心に誓いながら、揺れる分身を愛でる。
「もっとって、こうかい?」
強く腰を振れば玄から肯定のような甘い声が上がる。
「それとも、こう?」
わざと感じる場所から逸らすと、貪欲になった玄からクレームが上がる。そして、明確に自分がどうすれば感じるのかの指示を出してくる。
「もう一回言って」
「いつもの……ここっ、こすってぇ!」
「ここを、こう……かな?」
ズンッと狙いを澄ませて玄を啼かせる。
「ぁぁぁっ、ぃぃ!」
「玄はこうされたいんだね」
「きりゅ……ぁぁぁぁぁっ」
玄のしなやかな腰が跳ね、その快楽の度合いを露にしていく。
「もっと淫らな君を見せてくれ、玄」
唆しながら、桐生は淫らな玄を存分に味わい、満足するまで己の欲望を打ち付けるのだった。
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