21 / 42
17-1
しおりを挟む
手元にあるエコー写真をじっと眺めた。そこには小さな袋があり張り付くように小さな塊が映っている。それはどんどん大きくなり人の形になるのだという。碧が予約を入れてくれた病院の帰り、玄は未だ信じられない気持ちのまま、決定的となった写真を握りしめ、本当に自分の中に新しい命が芽生えているんだと実感した。
産む、しかない。
不安は当然ある。今までの人生で自分が子供を産むということを想定してこなかったから、知識もなにもないが、産むしかない。
製薬会社の子供として生まれ、将来その会社を引っ張っていく人間として、命を粗末にすることなんて考えられない。
一瞬でも殺そうとしたことを恥じ、産むことを決意した。
したが、どう向き合っていいかわからない。果たして自分は父親なのか母親なのか。気質としては父親にしかなれないが、産むのも自分である。この子にとって自分はどっちなのか。
分からないまま玄はどっかりと深くソファに腰かけた。なぜか都内の高層マンションの一室に連れ込まれている。病院から出た玄を待ち受けていたのは、桐生だった。平日の午前中、社会人だったら絶対に出社しているはずの時間に病院の出口に佇み、玄が現れるのをひたすら待ち受けていたようだ。そして、人の往来が激しい産婦人科の入り口で平身低頭で執拗に頼みこまれ、仕方なく彼が運転する車に乗り込み、ここに連れて来られた。
「貴様、会社はいいのか。なぜあそこを知っている」
「今、謹慎中なんだ。病院は碧くんに教えてもらったんだ。今日行くこともね……どうしても玄と二人きりで落ち着いて話がしたい」
なにを話せというのか。
玄の心は決まっている。子供は産むし、育てる。そのための財力は充分にあるし環境も整えることができる。母が言うには、桐生が持っている相当量の株式が近々玄のものに名義変更されるから、キリュウ・コーポレーションへの口出しも参画も可能だ。生きる目標はできたし、育てるのに困ることもない。
実感がないから子供に対してのスタンスがよくわからないが、それはこれから子供と一緒に学べばいいと母が言っていた。だから今は産むことに専念しろ、と。その通りだと感じたからこそ、産むことを決意しこの子と向き合うんだとエコー写真を握りしめている。
腹の子と自分には、桐生は不要だ。いなくても大して問題がない。子種の元ではあるが。
桐生はエコー写真を玄の隣から見つめながら、とても愛おしそうな手つきで胎児を撫でる。まだ人の形も成していないのに、本当に宝物のように何度も、何度も。
「玄、この子を一緒に育てさせてくれ。頼む。父親として、君とこの子と一緒にいたいんだ」
あぁそうか。
確かに玄は一人で子供を育てられるだけの財力はある。人を雇うことも容易だ。子供が玄に付随するのは自分が母親だから、どんな形でも子供を産めば自分の戸籍に入るから。だが桐生は違う。今のように籍を入れなければ赤の他人だ。親権を主張するためには、DNA鑑定をして繋がりを明確化してから裁判を起こすしかない。だが、DNA鑑定を玄が拒否すればそれも叶わない。
(そうか、桐生はそれで私に付きまとっているのか)
子供の父親であることが彼にとっては大事なのだろう。
「なんだ、そんなにこの子の父親になりたいのか?」
「当たり前だ……頼む、父親にさせてくれ」
なるほど。
玄は思案した。次期社長と言われている桐生・アルベルト・篤繁が、自分の地位を盤石にするにはやはり次代が存在するのとしないのでは大きく違うのかもしれない。
菅原製薬と違い、一族で巨大財閥を運営している桐生家は長子が必ず跡取りというわけではなく、一番能力の高い者が指名される方法を取っている。だからキリュウ・コーポレーションの株式は公開されていない。一族の中で全株所有する形をとっている。桐生会長が半分以上も所得できているのはそれが理由だ。
そして桐生が今持っている株式を自分に譲渡しようと簡単に考えるのも、そう遠くない未来……現社長が引退した暁には自分の物になる計算があるからだろう。
系図でいけば、玄も桐生一族との繋がりがあるから他の者たちも玄への譲渡に関して表立ってとやかく言わないでいる。
「貴様と一緒になるメリットがない」
この一言に尽きる。
未だに自分の気持ちについてはよくわかっていない玄だ。医師の言葉を何度反芻しても本当に桐生に対して好意があるのか、かつてあったのかすら分かっていない。
「メリットデメリットだけではなく、気持ちを寄り添わせてくれ」
無理矢理にこの部屋に連れてきてする話が、やはりこれかと呆れる。しかし、と玄は思い直した。
まっすぐに桐生を見つめる。今までは忙しない中できちんと直視しなかった彼を観察するようにじっくりと眺めた。
(見た目は悪くない、な)
好みかどうかと聞かれれば、分からないとしか言いようがない。自分がどんなタイプが好きなのかを考えたことがないからだ。目に馴染むかといえば、NOだ。一緒にいたいのかと聞かれれば迷わず末弟の可愛らしさを欲するだろう。この男には全く存在しない可愛さを。
だが不快ではない。初めて会ったころに比べて精悍で雄の風貌になったが、経年によるしつこさや脂っこさが存在しないから、許容はできる。自分よりも上背があるし、四肢のバランスも悪くない。客観的に見れば女性受けするだろう。
何を好き好んでアルファである自分をビッチングしたのか。そんな手間をかけなくても、靡いてくる女もオメガも多数いるだろうに。
あれほど想いを告げられても、玄の心には今一つ桐生の気持ちは響き届くことがなかった。
どうしても生産性、効率性を重視しすぎ、碧のこと以外は徹底的に無駄を省いてしまう思考回路になっている。
今、服の下に隠れている筋肉質でワイルドな肉体は、あのホテルでの一週間で嫌と言うほど見たが、不快さはない。
問題は思考だ……。
玄は思案し、一つの賭けに出た。
「父親になりたいというが、それは認知したいという意味で取っていいのか?」
「違う、君と結婚したいと言っているんだ」
「なぜ認知では駄目なんだ?」
「それだと、君が他の人と結婚する可能性が出てくるだろう……私は玄と一緒にこの子を育てたいんだ。子供には両親が揃っているほうが良い」
桐生の子供を用いた懐柔作戦は、少し曲解されて玄へと届く。
(なるほど。確かに将来経営を任せるには、父親母親両名の立場からの教育は必要か)
菅原家の徹底したアルファ教育を思い出して勝手に納得する。ただ経営のノウハウを伝えるよりも、常に一緒にいる母親にも経営の知識がなければ、菅原家のような徹底した教育はできない。ベビーシッターは子供に対しての専門的知識はあっても、経営者に育てるだけの知識は持ち合わせていない。
だが、家事育児を主体とする専業主婦になる気はない。子供を育てるにあたり、ある程度の年齢になるまでは経営を熟知したものと一緒に過ごし、常に言い聞かせるのが大切だ。だが、そのためにしばらく仕事にブランクを作っては、時代に取り残され感覚が鈍ってしまう。
子供を優先するか、それとも仕事を優先するか。
玄が煮え切らないのは天秤にかけているからだった。
アルファの嫁を貰うにも、別に番がいる男オメガと結婚したい酔狂な人間は皆無だろう。
両立する方法は、一つしかない。
「そんなに私と結婚したいのか。認知だけでは駄目なのか?」
「当たり前だろう。私はずっとそう言っている! 玄、真剣に私の想いを受け取ってくれ」
玄は心の中でニヤリと笑った。
「貴様が専業主夫になるなら考えないでもない。代わりにキリュウ・コーポレーションの仕事は私が引き継ごう」
否か、諾か。
どちらに転んでも、玄にはダメージはない。
もし否と言われれば、自分は菅原製薬の仕事に専念し、子育ては母に任せればいい。
諾と言えば、菅原製薬の仕事と並行して桐生の仕事を行えばいいだけのことだ。その能力は玄に充分ある。
玄はどっちだと言わんばかりに腕を組んで顎を少し持ち上げた。不遜な態度に、桐生はあっさりと承諾した。
「専業主夫になろう! それで君と結婚できるなら!」
(チッ、あほが)
拒絶すると思ったのに、あっさりと承諾するとは……こいつは仕事をなんだと思っているんだと怒鳴りつけてやりたくなった。だがある意味、僥倖なのかもしれない。この無能が次期社長になるくらいなら、玄がやったほうが日本経済のためにはいいに決まっている。
玄は瞬時にタイムスケジュールの計算を始めた。自分が桐生に成り代わるためには、この子を産み落としてしばらくの時間が必要だ。
「貴様が持っているキリュウ・コーポレーションの情報を寄越せ。そして産後半年までの間、私の言う通りにしろ。仕事でもプライベートでも、だ」
「それは……守秘義務がある」
産む、しかない。
不安は当然ある。今までの人生で自分が子供を産むということを想定してこなかったから、知識もなにもないが、産むしかない。
製薬会社の子供として生まれ、将来その会社を引っ張っていく人間として、命を粗末にすることなんて考えられない。
一瞬でも殺そうとしたことを恥じ、産むことを決意した。
したが、どう向き合っていいかわからない。果たして自分は父親なのか母親なのか。気質としては父親にしかなれないが、産むのも自分である。この子にとって自分はどっちなのか。
分からないまま玄はどっかりと深くソファに腰かけた。なぜか都内の高層マンションの一室に連れ込まれている。病院から出た玄を待ち受けていたのは、桐生だった。平日の午前中、社会人だったら絶対に出社しているはずの時間に病院の出口に佇み、玄が現れるのをひたすら待ち受けていたようだ。そして、人の往来が激しい産婦人科の入り口で平身低頭で執拗に頼みこまれ、仕方なく彼が運転する車に乗り込み、ここに連れて来られた。
「貴様、会社はいいのか。なぜあそこを知っている」
「今、謹慎中なんだ。病院は碧くんに教えてもらったんだ。今日行くこともね……どうしても玄と二人きりで落ち着いて話がしたい」
なにを話せというのか。
玄の心は決まっている。子供は産むし、育てる。そのための財力は充分にあるし環境も整えることができる。母が言うには、桐生が持っている相当量の株式が近々玄のものに名義変更されるから、キリュウ・コーポレーションへの口出しも参画も可能だ。生きる目標はできたし、育てるのに困ることもない。
実感がないから子供に対してのスタンスがよくわからないが、それはこれから子供と一緒に学べばいいと母が言っていた。だから今は産むことに専念しろ、と。その通りだと感じたからこそ、産むことを決意しこの子と向き合うんだとエコー写真を握りしめている。
腹の子と自分には、桐生は不要だ。いなくても大して問題がない。子種の元ではあるが。
桐生はエコー写真を玄の隣から見つめながら、とても愛おしそうな手つきで胎児を撫でる。まだ人の形も成していないのに、本当に宝物のように何度も、何度も。
「玄、この子を一緒に育てさせてくれ。頼む。父親として、君とこの子と一緒にいたいんだ」
あぁそうか。
確かに玄は一人で子供を育てられるだけの財力はある。人を雇うことも容易だ。子供が玄に付随するのは自分が母親だから、どんな形でも子供を産めば自分の戸籍に入るから。だが桐生は違う。今のように籍を入れなければ赤の他人だ。親権を主張するためには、DNA鑑定をして繋がりを明確化してから裁判を起こすしかない。だが、DNA鑑定を玄が拒否すればそれも叶わない。
(そうか、桐生はそれで私に付きまとっているのか)
子供の父親であることが彼にとっては大事なのだろう。
「なんだ、そんなにこの子の父親になりたいのか?」
「当たり前だ……頼む、父親にさせてくれ」
なるほど。
玄は思案した。次期社長と言われている桐生・アルベルト・篤繁が、自分の地位を盤石にするにはやはり次代が存在するのとしないのでは大きく違うのかもしれない。
菅原製薬と違い、一族で巨大財閥を運営している桐生家は長子が必ず跡取りというわけではなく、一番能力の高い者が指名される方法を取っている。だからキリュウ・コーポレーションの株式は公開されていない。一族の中で全株所有する形をとっている。桐生会長が半分以上も所得できているのはそれが理由だ。
そして桐生が今持っている株式を自分に譲渡しようと簡単に考えるのも、そう遠くない未来……現社長が引退した暁には自分の物になる計算があるからだろう。
系図でいけば、玄も桐生一族との繋がりがあるから他の者たちも玄への譲渡に関して表立ってとやかく言わないでいる。
「貴様と一緒になるメリットがない」
この一言に尽きる。
未だに自分の気持ちについてはよくわかっていない玄だ。医師の言葉を何度反芻しても本当に桐生に対して好意があるのか、かつてあったのかすら分かっていない。
「メリットデメリットだけではなく、気持ちを寄り添わせてくれ」
無理矢理にこの部屋に連れてきてする話が、やはりこれかと呆れる。しかし、と玄は思い直した。
まっすぐに桐生を見つめる。今までは忙しない中できちんと直視しなかった彼を観察するようにじっくりと眺めた。
(見た目は悪くない、な)
好みかどうかと聞かれれば、分からないとしか言いようがない。自分がどんなタイプが好きなのかを考えたことがないからだ。目に馴染むかといえば、NOだ。一緒にいたいのかと聞かれれば迷わず末弟の可愛らしさを欲するだろう。この男には全く存在しない可愛さを。
だが不快ではない。初めて会ったころに比べて精悍で雄の風貌になったが、経年によるしつこさや脂っこさが存在しないから、許容はできる。自分よりも上背があるし、四肢のバランスも悪くない。客観的に見れば女性受けするだろう。
何を好き好んでアルファである自分をビッチングしたのか。そんな手間をかけなくても、靡いてくる女もオメガも多数いるだろうに。
あれほど想いを告げられても、玄の心には今一つ桐生の気持ちは響き届くことがなかった。
どうしても生産性、効率性を重視しすぎ、碧のこと以外は徹底的に無駄を省いてしまう思考回路になっている。
今、服の下に隠れている筋肉質でワイルドな肉体は、あのホテルでの一週間で嫌と言うほど見たが、不快さはない。
問題は思考だ……。
玄は思案し、一つの賭けに出た。
「父親になりたいというが、それは認知したいという意味で取っていいのか?」
「違う、君と結婚したいと言っているんだ」
「なぜ認知では駄目なんだ?」
「それだと、君が他の人と結婚する可能性が出てくるだろう……私は玄と一緒にこの子を育てたいんだ。子供には両親が揃っているほうが良い」
桐生の子供を用いた懐柔作戦は、少し曲解されて玄へと届く。
(なるほど。確かに将来経営を任せるには、父親母親両名の立場からの教育は必要か)
菅原家の徹底したアルファ教育を思い出して勝手に納得する。ただ経営のノウハウを伝えるよりも、常に一緒にいる母親にも経営の知識がなければ、菅原家のような徹底した教育はできない。ベビーシッターは子供に対しての専門的知識はあっても、経営者に育てるだけの知識は持ち合わせていない。
だが、家事育児を主体とする専業主婦になる気はない。子供を育てるにあたり、ある程度の年齢になるまでは経営を熟知したものと一緒に過ごし、常に言い聞かせるのが大切だ。だが、そのためにしばらく仕事にブランクを作っては、時代に取り残され感覚が鈍ってしまう。
子供を優先するか、それとも仕事を優先するか。
玄が煮え切らないのは天秤にかけているからだった。
アルファの嫁を貰うにも、別に番がいる男オメガと結婚したい酔狂な人間は皆無だろう。
両立する方法は、一つしかない。
「そんなに私と結婚したいのか。認知だけでは駄目なのか?」
「当たり前だろう。私はずっとそう言っている! 玄、真剣に私の想いを受け取ってくれ」
玄は心の中でニヤリと笑った。
「貴様が専業主夫になるなら考えないでもない。代わりにキリュウ・コーポレーションの仕事は私が引き継ごう」
否か、諾か。
どちらに転んでも、玄にはダメージはない。
もし否と言われれば、自分は菅原製薬の仕事に専念し、子育ては母に任せればいい。
諾と言えば、菅原製薬の仕事と並行して桐生の仕事を行えばいいだけのことだ。その能力は玄に充分ある。
玄はどっちだと言わんばかりに腕を組んで顎を少し持ち上げた。不遜な態度に、桐生はあっさりと承諾した。
「専業主夫になろう! それで君と結婚できるなら!」
(チッ、あほが)
拒絶すると思ったのに、あっさりと承諾するとは……こいつは仕事をなんだと思っているんだと怒鳴りつけてやりたくなった。だがある意味、僥倖なのかもしれない。この無能が次期社長になるくらいなら、玄がやったほうが日本経済のためにはいいに決まっている。
玄は瞬時にタイムスケジュールの計算を始めた。自分が桐生に成り代わるためには、この子を産み落としてしばらくの時間が必要だ。
「貴様が持っているキリュウ・コーポレーションの情報を寄越せ。そして産後半年までの間、私の言う通りにしろ。仕事でもプライベートでも、だ」
「それは……守秘義務がある」
31
お気に入りに追加
2,325
あなたにおすすめの小説


久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる