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本編1
19-3
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まだ涙が溢れては来るが、少しずつ腕をずらしていく。遥人は急かすことはせず腕が顔から離れるのをじっと待ってくれた。上目づかいで見上げれば真摯な眼差しに捕らえられた。
「調子に乗って意地悪してごめんなさい。隆則さんが離れてても俺との約束守ってくれたの、嬉しいです。玩具にまで嫉妬してごめんなさい」
「……もういいよ」
「本当にごめんなさい……泣かせたこと、ちゃんと償うから……俺のこと好きでいてください」
そんな言い方、卑怯だ。嫌いになれたらとっくにしてる。自分から部屋を出たり生活費を渡したりなんかしない。たとえ裏切られたとしても好きな気持ちを消すことができなかったから、結局誰にも身体を許すことができなかった。プロに電話することすら躊躇ってしまうほど、この身体も心も遥人だけを求めている。
そんな自分に『好きでいてくれ』なんて言われたら、それだけで絆されて簡単に許してしまうではないか。
恋人同士の和解の方法なんて知らない。ケンカすることすら今まで怖くてできなかった隆則の精いっぱいで、遥人に手を伸ばした。応えるように近づいてきた身体を抱きしめ、その肩に顔を埋める。
「もういい……無理に償わなくていい。こうして一緒にいてくれるだけでいいんだ」
遥人だけが悪いわけじゃない。
自分がもっと精神的にも大人だったらこんな展開にならないんだ。もっとちゃんと彼をリードして、大人の余裕で受け止めなければならないはずの隆則が、恋愛初心者だと自分に言い訳して年下の恋人に甘えすぎているのにも原因がある。逞しく大人びた容姿の態度の遥人に甘えて委ねてばかりだから前回は歪な関係になってしまったのだ。
(これからは俺がちゃんとしないと……)
もっとしっかりしていかなければと肝に銘じる。
(今度は俺が遥人を守れるようにしないとっ)
苦手だからと全てから逃げるのではなく、ちゃんと男としてのプライドと包容力をもっていこう。
甘えてばかりではなく、遥人に甘えて貰える自分になるんだ。
「ぁっ」
蕾の中の欲望が跳ねながら形を変えた。
「ごめんなさい……もう一回付き合ってください」
拒めるわけがない。遥人の情熱を浴びるたびに朝露に濡れたような輝きを放つ花がまた一段と艶やかになるくらい、嬉しくて鼓動が高鳴る。わざと蕾に力を入れ欲望に刺激を与える。
「ちょっ隆則さん!」
「んんっ」
悦んで欲しくて、もっと求めて欲しくて、何度も繰り返し拙い性技で彼を煽っていく。腰をもぞもぞと動かし僅かな抽挿を繰り返せばそのたびに中でピクピクと跳ね大きくなっていく欲望が愛おしかった。自分が彼を気持ちよくさせているんだと陶酔していると腰を掴まれ、動きを速められた。
「だめぇぇぇぇっ!」
なるべく感じる場所を反らしているのに気付いていたのだろう、再び太く硬い欲望で容赦なくそこを擦られた。
「顔を見せて……隆則さんの感じてる顔みながらしたい」
「ぁぁっ……え?」
懇願されても腕を放そうとしなかった隆則の身体を持ち上げると、ベッドの上で胡坐をかいた遥人の膝の上に乗せられた。腕の力がない隆則はいくらしがみつこうとしても遥人との間に隙間ができる。そのまままた腰を掴み前後に動かされる。
「ゃぁぁぁっだめっそれだめっ!」
接合が浅くなった分、太く硬い先端が小さな動きだけで隆則のいい場所を容赦なく擦り続けてくる。嫌だと首を振りながらそれでも感じては仰け反ってしまい顔を露にしてしまう。
「対面座位って初めてですよねっ……手、後ろについてみて」
「ひっ……これっ! ゃぁぁぁっ」
言われた通りにすれば身体は仰け反り、その分だけ中の欲望が大きく抽挿し始める。流れ落ちた蜜で濡れた音が立ち感覚でも聴覚でも隆則を犯し続けていく。嫌だと言いながらいつしか隆則も自分から腰を動かし存分に快楽を味わいながら遥人が望むように愉悦に歪む顔を晒し続けた。
互いに蜜を吐き出しては「もう一回」と強請られ、再会して初めての夜は狂う程の悦びを味わいながら過ごすのだった。
「調子に乗って意地悪してごめんなさい。隆則さんが離れてても俺との約束守ってくれたの、嬉しいです。玩具にまで嫉妬してごめんなさい」
「……もういいよ」
「本当にごめんなさい……泣かせたこと、ちゃんと償うから……俺のこと好きでいてください」
そんな言い方、卑怯だ。嫌いになれたらとっくにしてる。自分から部屋を出たり生活費を渡したりなんかしない。たとえ裏切られたとしても好きな気持ちを消すことができなかったから、結局誰にも身体を許すことができなかった。プロに電話することすら躊躇ってしまうほど、この身体も心も遥人だけを求めている。
そんな自分に『好きでいてくれ』なんて言われたら、それだけで絆されて簡単に許してしまうではないか。
恋人同士の和解の方法なんて知らない。ケンカすることすら今まで怖くてできなかった隆則の精いっぱいで、遥人に手を伸ばした。応えるように近づいてきた身体を抱きしめ、その肩に顔を埋める。
「もういい……無理に償わなくていい。こうして一緒にいてくれるだけでいいんだ」
遥人だけが悪いわけじゃない。
自分がもっと精神的にも大人だったらこんな展開にならないんだ。もっとちゃんと彼をリードして、大人の余裕で受け止めなければならないはずの隆則が、恋愛初心者だと自分に言い訳して年下の恋人に甘えすぎているのにも原因がある。逞しく大人びた容姿の態度の遥人に甘えて委ねてばかりだから前回は歪な関係になってしまったのだ。
(これからは俺がちゃんとしないと……)
もっとしっかりしていかなければと肝に銘じる。
(今度は俺が遥人を守れるようにしないとっ)
苦手だからと全てから逃げるのではなく、ちゃんと男としてのプライドと包容力をもっていこう。
甘えてばかりではなく、遥人に甘えて貰える自分になるんだ。
「ぁっ」
蕾の中の欲望が跳ねながら形を変えた。
「ごめんなさい……もう一回付き合ってください」
拒めるわけがない。遥人の情熱を浴びるたびに朝露に濡れたような輝きを放つ花がまた一段と艶やかになるくらい、嬉しくて鼓動が高鳴る。わざと蕾に力を入れ欲望に刺激を与える。
「ちょっ隆則さん!」
「んんっ」
悦んで欲しくて、もっと求めて欲しくて、何度も繰り返し拙い性技で彼を煽っていく。腰をもぞもぞと動かし僅かな抽挿を繰り返せばそのたびに中でピクピクと跳ね大きくなっていく欲望が愛おしかった。自分が彼を気持ちよくさせているんだと陶酔していると腰を掴まれ、動きを速められた。
「だめぇぇぇぇっ!」
なるべく感じる場所を反らしているのに気付いていたのだろう、再び太く硬い欲望で容赦なくそこを擦られた。
「顔を見せて……隆則さんの感じてる顔みながらしたい」
「ぁぁっ……え?」
懇願されても腕を放そうとしなかった隆則の身体を持ち上げると、ベッドの上で胡坐をかいた遥人の膝の上に乗せられた。腕の力がない隆則はいくらしがみつこうとしても遥人との間に隙間ができる。そのまままた腰を掴み前後に動かされる。
「ゃぁぁぁっだめっそれだめっ!」
接合が浅くなった分、太く硬い先端が小さな動きだけで隆則のいい場所を容赦なく擦り続けてくる。嫌だと首を振りながらそれでも感じては仰け反ってしまい顔を露にしてしまう。
「対面座位って初めてですよねっ……手、後ろについてみて」
「ひっ……これっ! ゃぁぁぁっ」
言われた通りにすれば身体は仰け反り、その分だけ中の欲望が大きく抽挿し始める。流れ落ちた蜜で濡れた音が立ち感覚でも聴覚でも隆則を犯し続けていく。嫌だと言いながらいつしか隆則も自分から腰を動かし存分に快楽を味わいながら遥人が望むように愉悦に歪む顔を晒し続けた。
互いに蜜を吐き出しては「もう一回」と強請られ、再会して初めての夜は狂う程の悦びを味わいながら過ごすのだった。
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