5 / 100
本編1
3-1
しおりを挟む
――五年前――
「もう無理だ……」
一ヶ月まともに帰宅できない修羅場を潜り抜けた隆則は死相を顔に浮かべながら、久しぶりの帰路についていた。
新規のクライアントを獲得した営業が張り切るのは勝手だがそのしわ寄せが開発に来ることがわからないらしい。
(あいついつか殺してやるぅ)
優柔不断なクライアントの言いなりになっている営業が何度も仕様を買えたり変な追加をしたり、しかもそれを全部初期の見積もり費用に含めてくれたものだから、隆則の残業代だけで大赤字のシステムになってしまった。上司に訴えても、営業部に弱みがあるのかちっとも聞き入れてくれず、「育ててやってくれよ」といういい加減な一言で逃げられ、どこにも不満をぶつけられないまま納品までやってきたのだ。
そのおかげでたっぷりと五キロは痩せた。ついでに何度か三途の川を渡りかけた。このまま本当に死んでしまいたい。目の下にたっぷりとクマを飼ってようやく会社から数駅離れた場所にある自分のマンションのある駅に降り立った。
しかも終点間近ではなく終点そのものでの帰宅だ。
「まぢ死ぬ……もう死にたい」
これで待ち受けているのは誰もいない一人の部屋だ。しかも、汚い。徹夜続きのテンションで購入した大きな冷蔵庫もほぼ空っぽで食べるものはなにもない。
まともに家に帰ることができないから、食料を入れても腐らせてしまうのが理由だが。
「なんか、食べようかな……」
あまりにも鬱々としてしまってこのままでは線路に飛び込みかねない……もう駅の灯りが消えたから電車が通ることはないが。胃袋に何かを入れたら少しは生きる気力が出るかも。
「空いてる店……あるのか?」
日付が変わってしまった今、空いている店はあるのだろうか。
フラフラと駅前の商店街を歩いていくが、どこもかしこも閉まっている。この商店街のシャッターが空いているのを見たのは、引っ越し当初しか見たことがなく、どんな店があるのかがわからない。もうずっと会社の傍にあるコンビニの弁当ばかりだ。もう飽きた。コンビニ弁当の代わり映えのない内容は、目に入るだけで食傷してしまう。
けれど、何か食べなければ自分は絶対にこのまま死んでしまいそうだ。
「なにか……みせぇ……」
商店街を練り歩いていると、煌々と看板を光らせている店が一軒だけあった。
「あれ、これできたんだ……」
チェーン系牛丼屋のオレンジ色の看板が隆則を手招きしているようで、考えの行き届かない頭がぶわぁっとあの何とも言えない味を送り届けてくる。
チェーン系だからどこにでもあるようなイメージだが、会社の傍には存在してなかったなと思うと妙に食べたくなった。特別美味しいものではないはずなのに無性に食べたくなる瞬間というのが訪れ、フラフラの身体のまま扉を開いた。
「いらっしゃいませー」
誰もいない店内から元気な声が飛んできた。もう日付も変わった今にこんな元気な人間がいるなんて信じられず、声の主を探した。狭い店内で客が座る席はすべて空いており、でも人の姿は視界にない。
「ぇ……?」
もしかしたら食券機から出てきた声なのだろうか。今の食券機は扉の開閉に反応してこんな元気な声を出すのが主流なのだろうか。
「あ、どうも……」
死んだ脳のまま食券機に頭を下げポケットから財布を取り出し定番の牛丼を注文しようとお金を入れるが、なぜかはじき出される。何度も何度も突っ込むがそのたびに拒絶するように戻されてしまい、入店自体を拒絶されているような気になる。元気に歓迎してくれたのにここで拒否か……自分は結局拒絶される人間なんだと思うと、もう店から出てちょっと先にある川にでも飛び込んでしまおうかという気持ちになってきた。
そうだ、電車がだめだったら川がある!
ちょっと水量が少ない気もするが、橋から落ちたらそれだけで昇天できるかもしれない。
なんとなく今の環境から逃げ出す方法がそれしかないように思えて、違う意味で隆則の目が輝いた。
機械にまで拒絶されてしまったのならしょうがない。仕事も頑張っても頑張っても終わらなかったしいい加減歳だし、買ったままほとんど帰れないマンションの支払いも終わってるし、思い残すことなんて何もないじゃないか。
気分は「そうだ、〇都に行こう!」よりもノリノリな「そうだ、天国に行こう!」になり始めていたその時、背後からニュっと腕が伸びてきた。
「お客様、これお札じゃないですよ」
耳に心地よい穏やかな声が鼓膜を震わせた。
「え?」
よく見れば、さっきからずっと差し込んでいたのは財布に入れっぱなしの宝くじだ。なぜこれを紙幣と間違えて何度も入れていたのか自分でもわからないし、機械が必死に弾き返してくるのも当たり前だ。
「あ、すみません!」
慌てて後ろを向き、隆則は固まった。
(やばい、かも……)
店の制服を身に着けた長身の若い男は、がっしりとした体格が服越しでもわかり半袖のポロシャツから伸びた腕は筋肉質で逞しかった。だが、隆則の動きを止めさせたのはドンピシャなまでに自分好みの顔だ。
くっきりとした二重の眦が少し下がって優しい雰囲気を醸し出し、高い鼻に厚めの唇は、どこからどう見ても日本人離れした容姿。まるでどこかの芸能人のようだ。どうしてこんな人間がこの都心から少し離れた深夜の商店街にいるのだろう。この少しだけ日本人離れした顔と長身で筋肉質というのが隆則のストライクゾーンどんぴしゃだ。隠れゲイで自分の性癖をひた隠しにしているが、こういう男が目の前に現れると抱かれたいと思ってしまうのだ。
すぐに相手から視線を外し、自分に一番無関心な無機物に向き合った。
慌てて宝くじを財布に戻し、千円札を取り出した。
「ゆっくりで大丈夫ですから」
「あ、ども……」
声まで良い……さっきの声の主は彼なのかとようやく動いた頭で理解した。そうだ、機械はこんなにも生々しい声を出すはずがないし、そもそも好感を抱くように女声を使うのが常だ。
(何を勘違いしたんだろう……)
脳がおかしくなっているのをようやく理解して落ち着こうと深呼吸を繰り返しながら、牛丼の並が記載されているボタンを押す。だが出てきたのは小さな紙が一枚、またパネルはどれを選ぶんだというように光り始めた。
(えっ、もっと買えってことかよ……)
仕方がないから、あまり興味のない味噌汁と漬物のセットを押す。それでもまた光る。仕方ないから半熟卵も追加してとボタンを押してから、おつりのボタンを押さなければメニューパネルは灯り続けることを思い出した。
「やべ、買い過ぎた……かも?」
だがキャンセルを言い出せる勇気はない。
近くの椅子に腰かけ食券をテーブルに置くと、さっきの店員がすぐさま回収しに来る。
(無駄にカッコいいな……)
牛丼屋の店員をしているよりももっと派手で実入りのいいバイトでも採用されそうなのに。疑問に思いながらも頭はもう何も考えたくないとばかりに動きを鈍らせていく。なにせ会社で脳はフル回転させたのだ、少しは休ませてやらなければまともに動くわけがない。
「もう無理だ……」
一ヶ月まともに帰宅できない修羅場を潜り抜けた隆則は死相を顔に浮かべながら、久しぶりの帰路についていた。
新規のクライアントを獲得した営業が張り切るのは勝手だがそのしわ寄せが開発に来ることがわからないらしい。
(あいついつか殺してやるぅ)
優柔不断なクライアントの言いなりになっている営業が何度も仕様を買えたり変な追加をしたり、しかもそれを全部初期の見積もり費用に含めてくれたものだから、隆則の残業代だけで大赤字のシステムになってしまった。上司に訴えても、営業部に弱みがあるのかちっとも聞き入れてくれず、「育ててやってくれよ」といういい加減な一言で逃げられ、どこにも不満をぶつけられないまま納品までやってきたのだ。
そのおかげでたっぷりと五キロは痩せた。ついでに何度か三途の川を渡りかけた。このまま本当に死んでしまいたい。目の下にたっぷりとクマを飼ってようやく会社から数駅離れた場所にある自分のマンションのある駅に降り立った。
しかも終点間近ではなく終点そのものでの帰宅だ。
「まぢ死ぬ……もう死にたい」
これで待ち受けているのは誰もいない一人の部屋だ。しかも、汚い。徹夜続きのテンションで購入した大きな冷蔵庫もほぼ空っぽで食べるものはなにもない。
まともに家に帰ることができないから、食料を入れても腐らせてしまうのが理由だが。
「なんか、食べようかな……」
あまりにも鬱々としてしまってこのままでは線路に飛び込みかねない……もう駅の灯りが消えたから電車が通ることはないが。胃袋に何かを入れたら少しは生きる気力が出るかも。
「空いてる店……あるのか?」
日付が変わってしまった今、空いている店はあるのだろうか。
フラフラと駅前の商店街を歩いていくが、どこもかしこも閉まっている。この商店街のシャッターが空いているのを見たのは、引っ越し当初しか見たことがなく、どんな店があるのかがわからない。もうずっと会社の傍にあるコンビニの弁当ばかりだ。もう飽きた。コンビニ弁当の代わり映えのない内容は、目に入るだけで食傷してしまう。
けれど、何か食べなければ自分は絶対にこのまま死んでしまいそうだ。
「なにか……みせぇ……」
商店街を練り歩いていると、煌々と看板を光らせている店が一軒だけあった。
「あれ、これできたんだ……」
チェーン系牛丼屋のオレンジ色の看板が隆則を手招きしているようで、考えの行き届かない頭がぶわぁっとあの何とも言えない味を送り届けてくる。
チェーン系だからどこにでもあるようなイメージだが、会社の傍には存在してなかったなと思うと妙に食べたくなった。特別美味しいものではないはずなのに無性に食べたくなる瞬間というのが訪れ、フラフラの身体のまま扉を開いた。
「いらっしゃいませー」
誰もいない店内から元気な声が飛んできた。もう日付も変わった今にこんな元気な人間がいるなんて信じられず、声の主を探した。狭い店内で客が座る席はすべて空いており、でも人の姿は視界にない。
「ぇ……?」
もしかしたら食券機から出てきた声なのだろうか。今の食券機は扉の開閉に反応してこんな元気な声を出すのが主流なのだろうか。
「あ、どうも……」
死んだ脳のまま食券機に頭を下げポケットから財布を取り出し定番の牛丼を注文しようとお金を入れるが、なぜかはじき出される。何度も何度も突っ込むがそのたびに拒絶するように戻されてしまい、入店自体を拒絶されているような気になる。元気に歓迎してくれたのにここで拒否か……自分は結局拒絶される人間なんだと思うと、もう店から出てちょっと先にある川にでも飛び込んでしまおうかという気持ちになってきた。
そうだ、電車がだめだったら川がある!
ちょっと水量が少ない気もするが、橋から落ちたらそれだけで昇天できるかもしれない。
なんとなく今の環境から逃げ出す方法がそれしかないように思えて、違う意味で隆則の目が輝いた。
機械にまで拒絶されてしまったのならしょうがない。仕事も頑張っても頑張っても終わらなかったしいい加減歳だし、買ったままほとんど帰れないマンションの支払いも終わってるし、思い残すことなんて何もないじゃないか。
気分は「そうだ、〇都に行こう!」よりもノリノリな「そうだ、天国に行こう!」になり始めていたその時、背後からニュっと腕が伸びてきた。
「お客様、これお札じゃないですよ」
耳に心地よい穏やかな声が鼓膜を震わせた。
「え?」
よく見れば、さっきからずっと差し込んでいたのは財布に入れっぱなしの宝くじだ。なぜこれを紙幣と間違えて何度も入れていたのか自分でもわからないし、機械が必死に弾き返してくるのも当たり前だ。
「あ、すみません!」
慌てて後ろを向き、隆則は固まった。
(やばい、かも……)
店の制服を身に着けた長身の若い男は、がっしりとした体格が服越しでもわかり半袖のポロシャツから伸びた腕は筋肉質で逞しかった。だが、隆則の動きを止めさせたのはドンピシャなまでに自分好みの顔だ。
くっきりとした二重の眦が少し下がって優しい雰囲気を醸し出し、高い鼻に厚めの唇は、どこからどう見ても日本人離れした容姿。まるでどこかの芸能人のようだ。どうしてこんな人間がこの都心から少し離れた深夜の商店街にいるのだろう。この少しだけ日本人離れした顔と長身で筋肉質というのが隆則のストライクゾーンどんぴしゃだ。隠れゲイで自分の性癖をひた隠しにしているが、こういう男が目の前に現れると抱かれたいと思ってしまうのだ。
すぐに相手から視線を外し、自分に一番無関心な無機物に向き合った。
慌てて宝くじを財布に戻し、千円札を取り出した。
「ゆっくりで大丈夫ですから」
「あ、ども……」
声まで良い……さっきの声の主は彼なのかとようやく動いた頭で理解した。そうだ、機械はこんなにも生々しい声を出すはずがないし、そもそも好感を抱くように女声を使うのが常だ。
(何を勘違いしたんだろう……)
脳がおかしくなっているのをようやく理解して落ち着こうと深呼吸を繰り返しながら、牛丼の並が記載されているボタンを押す。だが出てきたのは小さな紙が一枚、またパネルはどれを選ぶんだというように光り始めた。
(えっ、もっと買えってことかよ……)
仕方がないから、あまり興味のない味噌汁と漬物のセットを押す。それでもまた光る。仕方ないから半熟卵も追加してとボタンを押してから、おつりのボタンを押さなければメニューパネルは灯り続けることを思い出した。
「やべ、買い過ぎた……かも?」
だがキャンセルを言い出せる勇気はない。
近くの椅子に腰かけ食券をテーブルに置くと、さっきの店員がすぐさま回収しに来る。
(無駄にカッコいいな……)
牛丼屋の店員をしているよりももっと派手で実入りのいいバイトでも採用されそうなのに。疑問に思いながらも頭はもう何も考えたくないとばかりに動きを鈍らせていく。なにせ会社で脳はフル回転させたのだ、少しは休ませてやらなければまともに動くわけがない。
48
お気に入りに追加
801
あなたにおすすめの小説

Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる