82 / 110
書籍化記念
柾人が嫉妬をした夜は16
しおりを挟む
背中にキスを落とし、また噛み跡を付けていく。
痛いのに、気持ちいいと思ってしまうのは、これが愛情の証だと知っているから。
「ぃたっ……ぁぁ……んっ!」
肩も肩甲骨も久しぶりに噛まれ、その後にきついくらいに吸われる。もう人前で服を脱げないほどの身体になっているだろうが、それが嬉しいと口にしたらどうなるだろうか。
試したい気持ちのまま、口に乗せる。
「もっと、噛んで……」
「嫌じゃないのか?」
「……柾人さんのものだって思えるから……」
二の腕に痛みを感じて悲鳴を上げた。
「これで終わらせようとしているのに……どうして無自覚に煽るんだ」
無自覚なんかじゃない。わかっていて、自分にがむしゃらになって欲しいのだ。
痛みに涙を浮かべたまま柾人を見つめた。
「もっと、欲しがって」
「クレームは受け付けないぞ。もう一泊することになっても」
もう一泊?
どういうことだろう。
考えを巡らせる前にまた柾人が腰を抱え、ずるりと熱い欲望を二人の白濁で濡れた蕾へと挿れた。
「ああっ」
反転し、ベッドに腰掛けた柾人の膝に乗せられる。スプリングを借り、上下に揺らされた朔弥は、切羽詰まった甘い音楽を流し続け、尖ったままの胸の飾りも同時に弄られれば、音が高くなっていく。
柾人から注がれる熱が、肌に触れる心地よさが、余計に朔弥を狂わせていく。
もっと彼の腕の中でおかしくなりたい。
何度も分身から蜜を放ち、最奥で柾人の白濁を受け止める。
こんなにも何度も求められたのは久しぶりで、朔弥は嬉しくてただ啼き続けた。
嫉妬されるのも本音をぶつけられるのも、想いのまま身体を求められるのも、ただただ嬉しくて、嬌声の合間にそれを伝える。
柾人が好きだと。
その背中を追いかけ続けたいと。
そして、そんな自分を認めて欲しいと。
感情のまま伝え続けた、気を失うまで。
痛いのに、気持ちいいと思ってしまうのは、これが愛情の証だと知っているから。
「ぃたっ……ぁぁ……んっ!」
肩も肩甲骨も久しぶりに噛まれ、その後にきついくらいに吸われる。もう人前で服を脱げないほどの身体になっているだろうが、それが嬉しいと口にしたらどうなるだろうか。
試したい気持ちのまま、口に乗せる。
「もっと、噛んで……」
「嫌じゃないのか?」
「……柾人さんのものだって思えるから……」
二の腕に痛みを感じて悲鳴を上げた。
「これで終わらせようとしているのに……どうして無自覚に煽るんだ」
無自覚なんかじゃない。わかっていて、自分にがむしゃらになって欲しいのだ。
痛みに涙を浮かべたまま柾人を見つめた。
「もっと、欲しがって」
「クレームは受け付けないぞ。もう一泊することになっても」
もう一泊?
どういうことだろう。
考えを巡らせる前にまた柾人が腰を抱え、ずるりと熱い欲望を二人の白濁で濡れた蕾へと挿れた。
「ああっ」
反転し、ベッドに腰掛けた柾人の膝に乗せられる。スプリングを借り、上下に揺らされた朔弥は、切羽詰まった甘い音楽を流し続け、尖ったままの胸の飾りも同時に弄られれば、音が高くなっていく。
柾人から注がれる熱が、肌に触れる心地よさが、余計に朔弥を狂わせていく。
もっと彼の腕の中でおかしくなりたい。
何度も分身から蜜を放ち、最奥で柾人の白濁を受け止める。
こんなにも何度も求められたのは久しぶりで、朔弥は嬉しくてただ啼き続けた。
嫉妬されるのも本音をぶつけられるのも、想いのまま身体を求められるのも、ただただ嬉しくて、嬌声の合間にそれを伝える。
柾人が好きだと。
その背中を追いかけ続けたいと。
そして、そんな自分を認めて欲しいと。
感情のまま伝え続けた、気を失うまで。
応援ありがとうございます!
2
お気に入りに追加
4,254
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。