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第二章
2-2 ☆
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金曜日で二人だけの夜なら、じっとしてなんていられない。この身体に柾人の手が、舌が、這っていないところなんてないほど愛されることを教え込まれた身体は、貪欲に愛しい相手を求めてしまう。
背中に回った柾人の腕に力が入った。少し痛いくらいに抱きしめられ、嬉しさと期待が募る。
「ここで朔弥を可愛がりたいところだが……少し待ってくれるかい。すぐにシャワーを浴びてくる」
「はい……」
期待にまた胸が高鳴り、蕾がギュッと窄まる。
着替えて待っていなさい。
ヴィラに備え付けられたのは紺色の浴衣だ。田舎育ちの朔弥は慣れた手つきでそれを身につけ、大きな姿見でおかしくないかを確認する。
柾人が買ってきた細身の下着のラインが出はしないかと恥ずかしい確認をしては、さらに顔を赤くする。
柾人に愛されて悦ぶ身体に変わってしまったのに、それを淫らだと詰ることもなく嬉しそうに微笑む顔を思い浮かべて、ふぅと熱い吐息を漏らす。
「こんなんでオレ、大丈夫かな」
どこもかしこも甘ったるくなる。特に、先週からおかしい。指輪を貰って舞い上がっているとしか思えないくらいに、四六時中柾人のことを考えてしまう。会社で少し顔を見つけては頬を赤め、指輪に触れてはぼんやりとしてしまう。
それを宮本にチェックされて揶揄われたばかりなのに、懲りもせずまた指輪を弄ってしまう。胸が甘く締め付けられ、すぐに愛しい人の顔を思い起こす。こんなのばかりで、じっとしていられない。
おかしいくらいに逆上せ上がっている。
冷静でいられない。
いや、それは昨日今日の話ではない。
柾人と付き合ってから毎日がふわふわしていたのかも知れない。容赦ないほどに愛されて満たされて、浮かれてしまうのは当たり前だ。今も早く戻ってこないかと分身が力を溜めている。
寝室のドアが開いた。バスタオルを腰に巻いたままの柾人が肩にかけたフェイスタオルで髪を拭っている。そのモデルのような仕草にすら胸は高鳴り、少し引いたはずの熱がまた噴出する。
「朔弥は浴衣が似合うね」
「変、ですか?」
「いや、ちっとも。凄く嫋やかだ……所作が繊細だからだろうね」
「……そんなことを言うのは柾人さんだけです」
「そうかな」
ベッドに腰掛けた柾人が手を差し伸べてくる。考えるまでもなくそれを握ると引き寄せられた。ベッドに片膝をついてなんとかバランスを取ると、躊躇うことなく柾人が細い身体を自分の膝の上に乗せる。また横抱きにされ、落ち着いてなんかいられない。
「新しい約束を付け加えないといけないね。私の前以外で浴衣は着てはいけない。こんなにも色っぽい朔弥は私だけのものにしたい」
「そんな恥ずかしいことを言うのも、柾人さんだけです」
するりと襟の間から手が差し込まれた。
「あっ」
肌着のない露わな胸に指先が触れただけで甘い声が零れる。指は遠慮なく胸の飾りを突くと、いつものようにねっとりと可愛がり始めた。
「ぁっ」
一週間ぶりの甘い刺激に、緩くカーブを描く唇へ自分から口づけた。厚い唇を啄み、その感触を楽しんでから吐息を漏らせば、僅かに開いた隙間からぬるりと舌が滑り込んでくる。
「んっ」
歯列をなぞり上顎をくすぐってから絡んでくる舌に積極的に応えていけば、もっと欲しくなり、首に手を回し嬲ってくれと舌を差し出した。
指が胸の飾りを摘まんで先端を爪で擽る。
くぐもった喘ぎを吸い、柾人の動きがどんどんと大胆になる。
浴衣の襟をくつろげ、グリグリと親指で胸の飾りを押しつぶしたかと思えば、強いくらいに摘まんで引っ張られる。
朔弥の身体を知り尽くした愛撫に何度も内股に力が入る。気持ちよすぎてじっとなんてしていられない。
膝の上で悶えもう我慢できないところまで煽られた朔弥は、堪らなくなって唇を離すそのとその肩口に顔を埋めて、甘えるように頬を擦りつけた。
「もう欲しいのかい?」
「は……ぃ」
いつも柾人を咥え込んでる場所が疼いて妖しくうねっているのが自分でも分かるくらい、焦燥が募っている。顔を真っ赤にして胸を弄っていた手を足の間に導けば、クスリと笑う吐息が鼓膜をくすぐった。
「下着はどうしたんだい」
「……浴衣に線が出るのが恥ずかしくて……」
脱いでしまったと続けられない。柾人に抱いて貰うことも期待してたと知られるのも恥ずかしくて、真っ赤になっている顔を見られたくなくて、肩口に顔を埋める。
「私としたいのかと少し期待したのに、残念だ。けれどここは嬉しそうだね」
「ぁ……んっ」
もう蜜を零している分身の先端を確かめられ、それだけで甘い声を抑えられない。器用な指がどんどんと煽り立ててくるから、宙を浮いた足がばたついてしまう。柾人に可愛がられている、そう思うだけで嬉しくて身体がどんどん熱くなっては最奥が寂しくなる。
もう何度も受け入れて貪欲になった場所は早く柾人を飲み込みたくて、無意識にギュウギュウっと窄まってはいつも彼を悦ばせる動きをしてしまう。そんな自分の淫らさが恥ずかしかった。
自分から着物の裾を乱しながら腰を揺らめいてしまう。甘い啼き声と共に熱い吐息を漏らし、柾人の肩を濡らす。
「もう欲しい?」
「ぁぁっ……ほしぃ、もうほしぃ」
「欲しがって悶える朔弥は本当に可愛い……すぐにでもあげるよ」
コロンとベッドに転がされた朔弥は、裾も襟も乱れたあられもない姿をベッドの上に晒し、ふくらはぎが作る曲線美に吸い寄せられるように、柾人は細い足を持ち上げて口づけた。
「ぁ……ゃっ」
柾人を求めて、久しぶりで期待しすぎて収縮する、はしたない蕾を見られているのが分かる。身体の熱が上昇してもうこれだけで達きそうになる。
「ま、さとさん……」
「どうしたんだい……して欲しいことがあるなら言ってごらん」
「んっ……」
もう我慢できない。
ペロリと唇を舐め、自分から足を大きく開いた。
「もう……挿れて……」
荒い息の合間に掠れた声で告げれば、柾人は嬉しそうな顔へと変わる。
「やっと言ってくれたね。愛してるよ、朔弥」
もう一度ふくらはぎにキスをして、柾人はバスタオルを剥ぎ取った。
「あ……」
逞しい欲望を目にして身体がとろりと溶けるのが分かる。すぐにでも挿れて欲しくて柾人を求め腰が揺らめいた。
「ここをたっぷり舐めて解さないと」
「やだぁ、もう柾人さんが欲しい……お願い」
これ以上じらされたらおかしくなりそうで、シーツに顔を隠しながら足を広げ乞う。
背中に回った柾人の腕に力が入った。少し痛いくらいに抱きしめられ、嬉しさと期待が募る。
「ここで朔弥を可愛がりたいところだが……少し待ってくれるかい。すぐにシャワーを浴びてくる」
「はい……」
期待にまた胸が高鳴り、蕾がギュッと窄まる。
着替えて待っていなさい。
ヴィラに備え付けられたのは紺色の浴衣だ。田舎育ちの朔弥は慣れた手つきでそれを身につけ、大きな姿見でおかしくないかを確認する。
柾人が買ってきた細身の下着のラインが出はしないかと恥ずかしい確認をしては、さらに顔を赤くする。
柾人に愛されて悦ぶ身体に変わってしまったのに、それを淫らだと詰ることもなく嬉しそうに微笑む顔を思い浮かべて、ふぅと熱い吐息を漏らす。
「こんなんでオレ、大丈夫かな」
どこもかしこも甘ったるくなる。特に、先週からおかしい。指輪を貰って舞い上がっているとしか思えないくらいに、四六時中柾人のことを考えてしまう。会社で少し顔を見つけては頬を赤め、指輪に触れてはぼんやりとしてしまう。
それを宮本にチェックされて揶揄われたばかりなのに、懲りもせずまた指輪を弄ってしまう。胸が甘く締め付けられ、すぐに愛しい人の顔を思い起こす。こんなのばかりで、じっとしていられない。
おかしいくらいに逆上せ上がっている。
冷静でいられない。
いや、それは昨日今日の話ではない。
柾人と付き合ってから毎日がふわふわしていたのかも知れない。容赦ないほどに愛されて満たされて、浮かれてしまうのは当たり前だ。今も早く戻ってこないかと分身が力を溜めている。
寝室のドアが開いた。バスタオルを腰に巻いたままの柾人が肩にかけたフェイスタオルで髪を拭っている。そのモデルのような仕草にすら胸は高鳴り、少し引いたはずの熱がまた噴出する。
「朔弥は浴衣が似合うね」
「変、ですか?」
「いや、ちっとも。凄く嫋やかだ……所作が繊細だからだろうね」
「……そんなことを言うのは柾人さんだけです」
「そうかな」
ベッドに腰掛けた柾人が手を差し伸べてくる。考えるまでもなくそれを握ると引き寄せられた。ベッドに片膝をついてなんとかバランスを取ると、躊躇うことなく柾人が細い身体を自分の膝の上に乗せる。また横抱きにされ、落ち着いてなんかいられない。
「新しい約束を付け加えないといけないね。私の前以外で浴衣は着てはいけない。こんなにも色っぽい朔弥は私だけのものにしたい」
「そんな恥ずかしいことを言うのも、柾人さんだけです」
するりと襟の間から手が差し込まれた。
「あっ」
肌着のない露わな胸に指先が触れただけで甘い声が零れる。指は遠慮なく胸の飾りを突くと、いつものようにねっとりと可愛がり始めた。
「ぁっ」
一週間ぶりの甘い刺激に、緩くカーブを描く唇へ自分から口づけた。厚い唇を啄み、その感触を楽しんでから吐息を漏らせば、僅かに開いた隙間からぬるりと舌が滑り込んでくる。
「んっ」
歯列をなぞり上顎をくすぐってから絡んでくる舌に積極的に応えていけば、もっと欲しくなり、首に手を回し嬲ってくれと舌を差し出した。
指が胸の飾りを摘まんで先端を爪で擽る。
くぐもった喘ぎを吸い、柾人の動きがどんどんと大胆になる。
浴衣の襟をくつろげ、グリグリと親指で胸の飾りを押しつぶしたかと思えば、強いくらいに摘まんで引っ張られる。
朔弥の身体を知り尽くした愛撫に何度も内股に力が入る。気持ちよすぎてじっとなんてしていられない。
膝の上で悶えもう我慢できないところまで煽られた朔弥は、堪らなくなって唇を離すそのとその肩口に顔を埋めて、甘えるように頬を擦りつけた。
「もう欲しいのかい?」
「は……ぃ」
いつも柾人を咥え込んでる場所が疼いて妖しくうねっているのが自分でも分かるくらい、焦燥が募っている。顔を真っ赤にして胸を弄っていた手を足の間に導けば、クスリと笑う吐息が鼓膜をくすぐった。
「下着はどうしたんだい」
「……浴衣に線が出るのが恥ずかしくて……」
脱いでしまったと続けられない。柾人に抱いて貰うことも期待してたと知られるのも恥ずかしくて、真っ赤になっている顔を見られたくなくて、肩口に顔を埋める。
「私としたいのかと少し期待したのに、残念だ。けれどここは嬉しそうだね」
「ぁ……んっ」
もう蜜を零している分身の先端を確かめられ、それだけで甘い声を抑えられない。器用な指がどんどんと煽り立ててくるから、宙を浮いた足がばたついてしまう。柾人に可愛がられている、そう思うだけで嬉しくて身体がどんどん熱くなっては最奥が寂しくなる。
もう何度も受け入れて貪欲になった場所は早く柾人を飲み込みたくて、無意識にギュウギュウっと窄まってはいつも彼を悦ばせる動きをしてしまう。そんな自分の淫らさが恥ずかしかった。
自分から着物の裾を乱しながら腰を揺らめいてしまう。甘い啼き声と共に熱い吐息を漏らし、柾人の肩を濡らす。
「もう欲しい?」
「ぁぁっ……ほしぃ、もうほしぃ」
「欲しがって悶える朔弥は本当に可愛い……すぐにでもあげるよ」
コロンとベッドに転がされた朔弥は、裾も襟も乱れたあられもない姿をベッドの上に晒し、ふくらはぎが作る曲線美に吸い寄せられるように、柾人は細い足を持ち上げて口づけた。
「ぁ……ゃっ」
柾人を求めて、久しぶりで期待しすぎて収縮する、はしたない蕾を見られているのが分かる。身体の熱が上昇してもうこれだけで達きそうになる。
「ま、さとさん……」
「どうしたんだい……して欲しいことがあるなら言ってごらん」
「んっ……」
もう我慢できない。
ペロリと唇を舐め、自分から足を大きく開いた。
「もう……挿れて……」
荒い息の合間に掠れた声で告げれば、柾人は嬉しそうな顔へと変わる。
「やっと言ってくれたね。愛してるよ、朔弥」
もう一度ふくらはぎにキスをして、柾人はバスタオルを剥ぎ取った。
「あ……」
逞しい欲望を目にして身体がとろりと溶けるのが分かる。すぐにでも挿れて欲しくて柾人を求め腰が揺らめいた。
「ここをたっぷり舐めて解さないと」
「やだぁ、もう柾人さんが欲しい……お願い」
これ以上じらされたらおかしくなりそうで、シーツに顔を隠しながら足を広げ乞う。
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