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第四章 贖罪 14
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淫らに腰が揺らめき始めた。三本目の指が挿り蕾が大きく開かれる。息苦しさにもう息も絶え絶えになる。
「ゃぁぁぁっ、んっんっ」
快楽に溺れるエドゼルを見て、ヒルドブランドも余裕をなくしたように乱暴に指でそこを開いては、手首ごと激しく上下に揺らした。
「あぁぁっ、またっまたぃく!」
さっき放ったばかりだというのに、もう分身はパンパンに膨らみ性急すぎる追い上げに悲鳴に似た声を上げた。
「やめっ……あぁぁぁぁぁぁっ」
白濁が宙を飛び弧を描いてエドゼルの腹を汚した。腰を浮かせ二度、三度と蜜を吐き出してから、寝台に身体が沈んでいった。
「すまない……こんなことをしても、貴方の美しさは変わらないんだと思ったら止められなかった」
荒い息を吐き出す唇を啄んだヒルドブランドは、素早く着ていた服を全て脱ぎ捨てた。もう耐えられないと、収縮する蕾に欲望をあてがう。
「ぁ……」
長大な欲望がゆっくりと蕾を割り開き挿ってくる。確かな質感のそれが、内壁を押し広げていく。力が抜けた状況でも苦しくて、エドゼルは細く息を吐き出した。
「エドゼル……エドっ」
熱の籠もった声で名を呼ばれるだけで、また背筋を愉悦は駆け抜けていく。ズンッズンッと挿っては抜けまた力強く挿るそれに愛おしさが込み上げる。
あれほどこの行為で感じなかったのが嘘のように、熱さを確かめるように蕾は窄まり、内壁は絡みついていく。締め付けられると苦しそうに精悍な面を歪ませるのが嬉しくて、その身を全てヒルドブランドに預けた。
根元まで時間をかけ挿れると、ヒルドブランドはエドゼルの眦に浮かんだ涙を指で拭った。
「辛い思いをさせてすまない……だがもう止められないっ」
それでいい、止めないでくれ。今だけはこの罪人を愛してくれ。
エドゼルは両手を広げ、逞しい身体がゆっくりと覆い被さり痩身を抱きしめた。
「俺の全てを受け入れてくれ、エド。貴方を愛しているんだ」
幼い頃を思い出させる泣きそうな声。拒めるわけがない。エドゼルは逞しい背中に手を回し、自分からも男らしくなった従弟を抱きしめた。
「ずるいとわかってる……でも今だけは言わせて欲しい……ヒルドを愛する気持ちを止められないんだ」
気付いてしまってからずっと抱えていた想いを口にした。罪人の自分には決して許されない言葉を。
泣きそうになるのを隠すように肩に顔を埋める。彼に愛されるのはこれが最後になるかもしれない。それでもいい、ただ一度だけ心から愛された幸福を得られたなら、この先生きていける。
「ぁっ」
最奥を開くように腰が打ち付けられた。
「その言葉を聞いて耐えられるはずがないっ! もう二度と貴方を手放さないっ」
「ひぃっそこばかりはっ」
抱き合ったまま奥を突かれ、三年前に味わった逃れることの出来ない感覚に襲われる。どれほど抗っても引きずり込もうとする強大な愉悦に声が抑えられなくなる。
「やめてくれっ……ぃやぁぁぁぁぁ」
「もう止められない……エド、エド……愛してるっ」
抽挿が早まり激しくなる。奥の奥を開くように打ち付ける力も強くなり、エドゼルはなす術もなく翻弄されていった。
何度も「愛してる」と告げてはがむしゃらに求め苛んでくるのに、心が満たされていく。悦びに啼き続け、彼を抱く腕にも力がこもる。
「ゃぁぁっ、魔力は……まりょくはそそがないで……」
「分かってる! 分かってるからっ」
隙間なく抱き合ったまま最奥ばかりを苛まれたエドゼルにその瞬間は訪れた。抗えない強引さでやってくる感覚に視界が真っ白になり身体は硬直し、大きく腰が跳ねる。
「ぁ……」
声すら出せない絶頂の後は、宙を漂うような感覚が爪の先まで広がっていった。最奥に熱いものが迸るのを感じ、また身体を震わす。
「共に達けたんだな……だがまだだ、まだ足りない。もっと貴方の中に俺を刻み込みたい」
蜜を吐き出してなお力を失わない欲望が、痙攣する内壁を振り切って抽挿を始める。
「ぁ……ぁっ、だめまたっ」
「感じ続けてくれ。そして……私から離れなくなれ」
恐怖のように襲い来る愉悦に翻弄され、エドゼルは逞しい肩に何度も顔を擦り付け悲鳴にも似た嬌声を放った。
辛いのに、エドゼルは背中に回した手を離すことはなかった。どれほど強引に絶頂へと導かれても激しく揺さぶられても。
ようやく蕾が解放された頃には足が閉じられないほど痙攣を繰り返した。意識がある中でこれ程までの愉悦を味わったのは初めてだったエドゼルはもう声を出すことも出来なくなった。
「すまない。こんなにしてもまだ離せないんだ。許してくれ」
言葉の意味がわからない。けれど合わさった肌から流れ込んでくる熱はどこまでも心地よくエドゼルを包み込んだ。そのまま意識を手放していった。
「ゃぁぁぁっ、んっんっ」
快楽に溺れるエドゼルを見て、ヒルドブランドも余裕をなくしたように乱暴に指でそこを開いては、手首ごと激しく上下に揺らした。
「あぁぁっ、またっまたぃく!」
さっき放ったばかりだというのに、もう分身はパンパンに膨らみ性急すぎる追い上げに悲鳴に似た声を上げた。
「やめっ……あぁぁぁぁぁぁっ」
白濁が宙を飛び弧を描いてエドゼルの腹を汚した。腰を浮かせ二度、三度と蜜を吐き出してから、寝台に身体が沈んでいった。
「すまない……こんなことをしても、貴方の美しさは変わらないんだと思ったら止められなかった」
荒い息を吐き出す唇を啄んだヒルドブランドは、素早く着ていた服を全て脱ぎ捨てた。もう耐えられないと、収縮する蕾に欲望をあてがう。
「ぁ……」
長大な欲望がゆっくりと蕾を割り開き挿ってくる。確かな質感のそれが、内壁を押し広げていく。力が抜けた状況でも苦しくて、エドゼルは細く息を吐き出した。
「エドゼル……エドっ」
熱の籠もった声で名を呼ばれるだけで、また背筋を愉悦は駆け抜けていく。ズンッズンッと挿っては抜けまた力強く挿るそれに愛おしさが込み上げる。
あれほどこの行為で感じなかったのが嘘のように、熱さを確かめるように蕾は窄まり、内壁は絡みついていく。締め付けられると苦しそうに精悍な面を歪ませるのが嬉しくて、その身を全てヒルドブランドに預けた。
根元まで時間をかけ挿れると、ヒルドブランドはエドゼルの眦に浮かんだ涙を指で拭った。
「辛い思いをさせてすまない……だがもう止められないっ」
それでいい、止めないでくれ。今だけはこの罪人を愛してくれ。
エドゼルは両手を広げ、逞しい身体がゆっくりと覆い被さり痩身を抱きしめた。
「俺の全てを受け入れてくれ、エド。貴方を愛しているんだ」
幼い頃を思い出させる泣きそうな声。拒めるわけがない。エドゼルは逞しい背中に手を回し、自分からも男らしくなった従弟を抱きしめた。
「ずるいとわかってる……でも今だけは言わせて欲しい……ヒルドを愛する気持ちを止められないんだ」
気付いてしまってからずっと抱えていた想いを口にした。罪人の自分には決して許されない言葉を。
泣きそうになるのを隠すように肩に顔を埋める。彼に愛されるのはこれが最後になるかもしれない。それでもいい、ただ一度だけ心から愛された幸福を得られたなら、この先生きていける。
「ぁっ」
最奥を開くように腰が打ち付けられた。
「その言葉を聞いて耐えられるはずがないっ! もう二度と貴方を手放さないっ」
「ひぃっそこばかりはっ」
抱き合ったまま奥を突かれ、三年前に味わった逃れることの出来ない感覚に襲われる。どれほど抗っても引きずり込もうとする強大な愉悦に声が抑えられなくなる。
「やめてくれっ……ぃやぁぁぁぁぁ」
「もう止められない……エド、エド……愛してるっ」
抽挿が早まり激しくなる。奥の奥を開くように打ち付ける力も強くなり、エドゼルはなす術もなく翻弄されていった。
何度も「愛してる」と告げてはがむしゃらに求め苛んでくるのに、心が満たされていく。悦びに啼き続け、彼を抱く腕にも力がこもる。
「ゃぁぁっ、魔力は……まりょくはそそがないで……」
「分かってる! 分かってるからっ」
隙間なく抱き合ったまま最奥ばかりを苛まれたエドゼルにその瞬間は訪れた。抗えない強引さでやってくる感覚に視界が真っ白になり身体は硬直し、大きく腰が跳ねる。
「ぁ……」
声すら出せない絶頂の後は、宙を漂うような感覚が爪の先まで広がっていった。最奥に熱いものが迸るのを感じ、また身体を震わす。
「共に達けたんだな……だがまだだ、まだ足りない。もっと貴方の中に俺を刻み込みたい」
蜜を吐き出してなお力を失わない欲望が、痙攣する内壁を振り切って抽挿を始める。
「ぁ……ぁっ、だめまたっ」
「感じ続けてくれ。そして……私から離れなくなれ」
恐怖のように襲い来る愉悦に翻弄され、エドゼルは逞しい肩に何度も顔を擦り付け悲鳴にも似た嬌声を放った。
辛いのに、エドゼルは背中に回した手を離すことはなかった。どれほど強引に絶頂へと導かれても激しく揺さぶられても。
ようやく蕾が解放された頃には足が閉じられないほど痙攣を繰り返した。意識がある中でこれ程までの愉悦を味わったのは初めてだったエドゼルはもう声を出すことも出来なくなった。
「すまない。こんなにしてもまだ離せないんだ。許してくれ」
言葉の意味がわからない。けれど合わさった肌から流れ込んでくる熱はどこまでも心地よくエドゼルを包み込んだ。そのまま意識を手放していった。
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