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第二章 王子の恋人となった宮廷魔道士長 3
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中の悦いところを擦られエドゼルは身体を震わせた。夢を忘れたくて手を伸ばし力を持ち始めた欲望を撫で、喘ぎに乾いた唇を舐めた。妖艶な仕草に笑い、逞しい手が上掛けを撥ね除けた。月明かりが薄いカーテンを通って、逞しい身体の上で心地よいと腰をくねらせるエドゼルの、細くしなやかな身体を照らす。性技に慣れた仕草で手の中の欲望を育て、次には力を持った己の分身と擦り合わせる。まるで娼婦のような淫らさに、すぐさま相手の欲望が透明な蜜を零し始めた。それを指で掬いエドゼルは身体を起こした。膝立ちになり見ているのを意識して、その蜜を蕾の中に塗り広げる。
「……もう、くださいませ」
腰を揺らめかせて誘えば、大きな手が細い腰を掴んできた。ゆっくりと勃ち上がった欲望の上に腰を落としていく。
「ああ……ワルドー様っ」
「誰よりも淫らだ、私の愛おしい人よ。お前ほど私を悦ばせる相手はいないな」
ブリッツシュラーク王国の第二王子で、白魔法を使える騎士の称号である『聖騎士』を名乗る唯一の人物から囁かれる賞賛に、身体の中の火種が一気に燃え上がる。淫らに身体をくねらせ腰を前後に揺らせば、分身の付け根の裏を逞しい欲望が擦れていく。
「あぁっもっと……もっと私で悦んでくださいませ」
長い赤毛がしっとりと濡れた身体に纏わりつくが払う余裕はない。もっとこの身で悦んで貰わなければ、彼を狙う数多の男女がすぐにこの地位を掠ってしまう。大胆に欲望を貪り、淫靡な姿をその灰色の瞳に映していく。
後ろ手に逞しい太腿を掴み膝を立てて繋がっている場所を露わにして、身体を上下させた。力を入れ中の欲望を締め付ければ、余裕を持った表情が僅かに歪んだ。
それが嬉しかった。
第二王子であり、騎士団の頂点に立つこの人の寵愛を一身に受けているんだという矜持がエドゼルの心を満たしていく。そこには高潔な魔道士の姿はない。娼婦のようにはしたなく欲望を貪る様を晒し、悦ぶ振りをする。
「ワルドー様のものが……あぁ逞しくて腹を突き破りそうです……もっと」
「本当にこれが好きなのだな。もっとくれてやろう」
下から突き上げられ狂った風に頭を振り乱し、早く達ってくれと願う。
初めて彼に抱かれたのは二十歳の時だ。宮廷魔道士長の仕事にも慣れた頃。騎士団と共に魔族討伐に赴くことは何度もあったが、前宮廷魔道士長である父と代替わりをして騎士団長であるワルドーと言葉を交わす機会がより増えた。
『お前のように強く美しい者を私は知らない。お前を独り占めするにはどうしたら良いのだろうか』
手を握り頬を撫で耳元で囁かれたその夜、エドゼルはこの寝台でワルドーと肌を重ねた。騎士団と行動を共にし、男同士で疑似恋愛のような関係を築くのだと耳にし、実際そういった場面を盗み見たこともあるエドゼルに抵抗はなかった。
高貴なこの人に認めて貰えることが嬉しかった。
それから求められるたびに受け入れてきたが、ワルドーの恋人は自分だけではないと知るのに時間はかからなかった。美しく力のある者を好んで寝台に引きずり込む若い王子に、誰もが寵愛を得ようと競った。気がつけばエドゼルも参戦し、数々の功績を挙げた。
今、ワルドーに最も愛されているのは自分だと確かめるために、その子種を欲した。
「あぁっ動かれては……また達ってしまう」
淫らな踊りに耐えきれなくなったワルドーが細腰を掴み突き上げに合わせて根元へと引き寄せてきた。この時を待っていたエドゼルは感じきったように逞しい身体に倒れ込み臀部に力を入れて欲望を絞り上げる。
「ううっ……そんなに締め付けるな」
「むりっできないっ……あぁぁぁ!」
一際深くを抉られたタイミングで嬌声を放てば、蕾の中が濡れるのを感じた。
やっと達ったんだ……。安堵の嘆息でワルドーの肌を濡らす。達っていないことを隠すために、身体を下にずらした。
力を失った欲望を舐め清める。恋人になったばかりの頃、黒魔法の遠視でワルドーの恋人の一人である男爵夫人がこうして彼を煽っているのを見てから、するようになった性技の一つだ。
「お前は本当に貪婪なのだな……まだ足りないというのか」
チュッと先端に口づけ愛おしいと伝えるように全体を舐め始めた。
「殿下の子種は……全て私の中に注いでくださいませ。殿下が……好きなのです」
たっぷりと唾液で濡らしてから口に含む。舌を絡ませ啜り上げれば、一つ年上の王子はすぐさま力を取り戻し始める。たっぷりの舌技で育ててから、膝立ちになり僅かに力を失った分身を見せる。
「舐めていただけでこんなになってしまいました……また可愛がってくださいませ」
「ふっどこまでも可愛いな、エドゼルは」
組み敷かれまた欲望が挿ってくる。これで数日は他の恋人の相手はしないだろう。嬉しさに逞しい首に腕を回し嬌声を放った。
久方ぶりに思い出した幼い頃の忌まわしい記憶を打ち消すために、ワルドーとの交接を激しくした。
「……もう、くださいませ」
腰を揺らめかせて誘えば、大きな手が細い腰を掴んできた。ゆっくりと勃ち上がった欲望の上に腰を落としていく。
「ああ……ワルドー様っ」
「誰よりも淫らだ、私の愛おしい人よ。お前ほど私を悦ばせる相手はいないな」
ブリッツシュラーク王国の第二王子で、白魔法を使える騎士の称号である『聖騎士』を名乗る唯一の人物から囁かれる賞賛に、身体の中の火種が一気に燃え上がる。淫らに身体をくねらせ腰を前後に揺らせば、分身の付け根の裏を逞しい欲望が擦れていく。
「あぁっもっと……もっと私で悦んでくださいませ」
長い赤毛がしっとりと濡れた身体に纏わりつくが払う余裕はない。もっとこの身で悦んで貰わなければ、彼を狙う数多の男女がすぐにこの地位を掠ってしまう。大胆に欲望を貪り、淫靡な姿をその灰色の瞳に映していく。
後ろ手に逞しい太腿を掴み膝を立てて繋がっている場所を露わにして、身体を上下させた。力を入れ中の欲望を締め付ければ、余裕を持った表情が僅かに歪んだ。
それが嬉しかった。
第二王子であり、騎士団の頂点に立つこの人の寵愛を一身に受けているんだという矜持がエドゼルの心を満たしていく。そこには高潔な魔道士の姿はない。娼婦のようにはしたなく欲望を貪る様を晒し、悦ぶ振りをする。
「ワルドー様のものが……あぁ逞しくて腹を突き破りそうです……もっと」
「本当にこれが好きなのだな。もっとくれてやろう」
下から突き上げられ狂った風に頭を振り乱し、早く達ってくれと願う。
初めて彼に抱かれたのは二十歳の時だ。宮廷魔道士長の仕事にも慣れた頃。騎士団と共に魔族討伐に赴くことは何度もあったが、前宮廷魔道士長である父と代替わりをして騎士団長であるワルドーと言葉を交わす機会がより増えた。
『お前のように強く美しい者を私は知らない。お前を独り占めするにはどうしたら良いのだろうか』
手を握り頬を撫で耳元で囁かれたその夜、エドゼルはこの寝台でワルドーと肌を重ねた。騎士団と行動を共にし、男同士で疑似恋愛のような関係を築くのだと耳にし、実際そういった場面を盗み見たこともあるエドゼルに抵抗はなかった。
高貴なこの人に認めて貰えることが嬉しかった。
それから求められるたびに受け入れてきたが、ワルドーの恋人は自分だけではないと知るのに時間はかからなかった。美しく力のある者を好んで寝台に引きずり込む若い王子に、誰もが寵愛を得ようと競った。気がつけばエドゼルも参戦し、数々の功績を挙げた。
今、ワルドーに最も愛されているのは自分だと確かめるために、その子種を欲した。
「あぁっ動かれては……また達ってしまう」
淫らな踊りに耐えきれなくなったワルドーが細腰を掴み突き上げに合わせて根元へと引き寄せてきた。この時を待っていたエドゼルは感じきったように逞しい身体に倒れ込み臀部に力を入れて欲望を絞り上げる。
「ううっ……そんなに締め付けるな」
「むりっできないっ……あぁぁぁ!」
一際深くを抉られたタイミングで嬌声を放てば、蕾の中が濡れるのを感じた。
やっと達ったんだ……。安堵の嘆息でワルドーの肌を濡らす。達っていないことを隠すために、身体を下にずらした。
力を失った欲望を舐め清める。恋人になったばかりの頃、黒魔法の遠視でワルドーの恋人の一人である男爵夫人がこうして彼を煽っているのを見てから、するようになった性技の一つだ。
「お前は本当に貪婪なのだな……まだ足りないというのか」
チュッと先端に口づけ愛おしいと伝えるように全体を舐め始めた。
「殿下の子種は……全て私の中に注いでくださいませ。殿下が……好きなのです」
たっぷりと唾液で濡らしてから口に含む。舌を絡ませ啜り上げれば、一つ年上の王子はすぐさま力を取り戻し始める。たっぷりの舌技で育ててから、膝立ちになり僅かに力を失った分身を見せる。
「舐めていただけでこんなになってしまいました……また可愛がってくださいませ」
「ふっどこまでも可愛いな、エドゼルは」
組み敷かれまた欲望が挿ってくる。これで数日は他の恋人の相手はしないだろう。嬉しさに逞しい首に腕を回し嬌声を放った。
久方ぶりに思い出した幼い頃の忌まわしい記憶を打ち消すために、ワルドーとの交接を激しくした。
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