深窓オメガのお見合い結婚

椎名サクラ

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 もう来週の約束はないだろうな。

 碧は傷心のままベッドに転がった。

 一輝の彼女と名乗った女性は、本当に人目を惹くほど華やかな人だった。きっとテレビに出てる人だろう。

 そんな人よりも碧の方がいいなんて、嘘だ。きっとお見合い相手だからそう言ってくれるだけだって碧にも分かっている。

 完璧で綺麗な兄たちと比べたら全てにおいて見劣りしてしまうことくらい、世間知らずの自分でも理解してる。ちゃんと自分のことを客観視出来ている。

 ただ嬉しかったのだ。一輝に優しくされて、ちょっと夢を見てしまった。白馬の王子様のような人が本当に碧を好きになってくれたのかもと。

 でも現実はそう甘くはない。

 絵を描くくらいしか取り柄のない碧を好きになってくれることがあるわけがない。

「夢、見ちゃったんだよね」

 こんな自分でも好きになってくれる人がいるかもしれないという、儚い夢を。

「バカみたい……」

 病気があることで家族にまで迷惑をかけるような自分は、きっと重荷だ。いくらお見合い相手だって断りたくなるだろう。

 だから恋人がいても仕方ない。

 仕方がないけど……やっぱり悲しかった。

 あの優しい人の隣が似合うのは彼女のような綺麗な人だと突きつけられ、否定できない自分が嫌だ。だって本当にお似合いだったから。碧がもっとカッコよくて、もっととびぬけた才能があったなら少しでも自信が持てたかもしれないけど、本当になにもなくて、次兄があの場で手招きしてくれなかったら消え入りたいと本気で思っただろう。

 なのに、一輝は恋人の前で碧が恋人だと思ってると言ってくれた。碧と結婚したいと言ってくれた。

 信じたいけど、自分は信じる確かなものをなにも持っていない。

 きっと今頃一輝は後悔しているはずだ。

 恋人の前であんなことを言ったのを。

 近いうちにお見合いを断る連絡が来るかもしれない。

 そうなったら碧は受け入れるしかない。

「それ、ちょっと悲しいな」

 悲しくて今度こそ消えてしまいそうだ。

 でも現実には消えることがない。ただ一輝の記憶から消えるだけ。そしてもう二度と彼に会うことがなくなる、それだけだ。

 たった数回会っただけの人にどうしてここまで想いを寄せてしまったのだろう。

 自分はきっと、一輝を好きになってしまったんだ。優しくてなんでも優雅にこなせて、一緒に笑ってくれるあの人を。

「……もう会えないのかな?」

 寂しいけど、悲しいけど、きっともう会えないだろう。

 そしてこのまま、自分の中の一輝の記憶も消えてしまうのだろう。

 なぜか、それだけは嫌だった。

「そうだ」

 碧はスケッチブックを取り出した。花や庭のスケッチばかりがあるそこに、描いていく。忘れないように。いくつも。

 ただそれだけに専念した。

 一輝からなんの連絡もないまま日付だけが変わり、碧はいつも楽しみにしている絵の授業も体調不良で休むと告げて一月近くが経った。もしかしたら両親になんらかの連絡があるのかもしれないが、碧の耳に入ることはなかった。

 両親も兄も、お見合いをする前のように誰も一輝のことを口にはしない。初めから見合いをした事実がなかったように振る舞われた。だから碧も聞けない。彼から連絡があるかどうかなんて。

 ただできるのは、忘れないように一輝の顔を、その優しい手をスケッチブックに残すだけ。

 人物画が苦手でいつも避けていたはずなのに、気が付いたら部屋にあるスケッチブックがなくなるほど彼だけを描き続けた。

 学校と家の往復をして、休日はずっと部屋に籠るだけの生活を続けた。

 もしかしたら、断りの連絡が来ていて、両親は碧に言いだせずにいるだけじゃないかと思い始めたころ、送迎の車から降りた碧に執事が告げてきた。

「リビングで天羽様がお待ちです」

「一輝さんが?」

 驚くと同時に暗い気持ちになる。

 とうとうこの時が来てしまったんだ。

 正式に見合いを断るつもりだから、平日にも関わらずやってきたのだろう。

 碧は鞄を執事に渡して、何度も深呼吸で気持ちを落ち着かせてからリビングへと入っていった。

 久しぶりに会う一輝はあの優しい笑みを浮かべていた。あまりに優しくて、自分だけに向けられていると勘違いしてしまう、あの笑みを。

「お帰り、碧くん。しばらく連絡できなくて申し訳なかった」

「いえ……」

 なにを話していいか、わからない。

 早く断りの言葉を告げてくれと思う反面、少しでも長く一輝と同じ空間にいたいと願う。

 矛盾した気持ちを抱えながら、ソファに座らず立ったまま彼からの言葉を待つ。

 嘆息とともに一輝もソファを立った。ゆっくりと碧に近づいてくる。

「ここではなく、碧くんの部屋で話をしてもいいだろうか」

 いつものように頭を撫でてくれる手が、優しい。なんで断ろうとしてる相手にこんなに優しくするんだろう。あまりの優しさに泣きそうになりながら自分の部屋へと案内する。

 できるなら最後は優しくしないで欲しい。

 優しくされたらまた期待してしまう。

 本当はそんなに優しくしないで欲しいと叫びたい。なのに、心のどこかでこの人に優しくされたいと願っている自分がいる。叫びたいのに叫べないで心の中に気持ちをそっと隠していく。いつものように。

 期待しなければいい。これ以上。

 そうすれば傷つかない。それは病気と言われてきたときからやってきたことだ。我慢は慣れてる。諦めることも慣れてる。だからきっと、今日でサヨナラと言われても大丈夫だ。

 重い気持ちのまま寝室へと向かった。アトリエも兼ねた二部屋続きの寝室の扉を開ける。絵ばかりを描いているせいで画材以外は勉強道具とベッドしかない部屋はとても人を招く場所になっていない。座るところもベッドか勉強机の椅子しかない。

 油絵の具で汚れた椅子を勧めるわけにはいかないので勉強机の椅子に腰かけてもらい、自分はベッドに座った。

 一輝から話しかけてくるのを待っていると、スマートフォンを取り出した。操作して画面を碧に見せる。

「先日のようなことが起こって君に嫌な思いをさせないように、今までプライベートで関係のあった人間すべてを清算してきた」

 画面には仕事関係と思われる人間の名前が社名や役職、部署付きで記載されてある。

 スクロールされても、碧には全く意味が解らなかった。

「清算って、どういうことですか?」

「恋人だった人、恋人まで行かなくても親しい関係にあった人にね、きちんと別れを告げて連絡先を削除したという意味だ」

「どうしてそんなことをっ!」

 そんな必要などなにもないのに、どうして。

「もう、碧くんに悲しい顔をさせたくないんだ。私が人付き合いを適当にしていたために君に嫌な思いをさせてしまって本当に申し訳なかった。これで謝罪になるかわからないが、また私と会ってもらえないだろうか」

「なんで? 僕のこと面倒に思ったんじゃないの?」

 嫌になったから連絡してこなかったんだとばかり考えていた。面倒だからお見合いを断られるんだと思っていた。なのに、実際は逆の行動を取られ碧のほうがたじろいでしまう。

「そんなわけがない。むしろ、碧くんを悲しませた自分のいい加減さが嫌になった。正直に話すとね、私は今まで随分と適当な恋愛ばかりしてきたんだ。来るもの拒まずというか……その時に一緒にいてくれる人だったら誰でもよくて飽きたら連絡をしなくなるというやり方ばかりだった。けれど、碧くんとはそういう刹那な関係でいたくない。できることならずっと君の傍にいたい。だからこれからも週末を一緒に過ごさせて欲しい」

「わからない……どうして僕なの?」

 いいかな?

 訊かれてどう答えていいかわからなかった。

 果たして自分にそれだけの価値があるかわからない。今まで彼の傍にいた人たちはきっと先日の女性のように、綺麗で一輝の隣に立っても見劣りしない人たちだろう。華やかで気の利いた会話ができ、周囲から笑われることもないのに。なぜそんな人たちを全部なくしてまで碧を選ぶのだろう。

「初めて会った日から、時間があるとすぐに碧くんのことを考えてしまうんだ。一緒にいて一番楽しいと思えるのは君だ。どうしてかなんて私にもわからない。ただどうしても君が欲しい」

 明確な回答ではないのに、感情的なものだけなのに、不思議と碧の中にある不安が消えていく。

「君とした約束を叶えたいと思う。新しい約束をたくさんしたいと思う。これから先ずっと隣にいたい。そう思ってしまうのはダメかい?」

 ダメじゃない。

 むしろ碧が願っていた。

 この綺麗で優しい人とずっといたいと祈っていた。

 叶わない夢として諦めようとしていた。

 手を伸ばされて嬉しいと感じてしまう。

 また一緒の時間を過ごせることを喜んでしまう。

 本当にいいのだろうか。

 都合のいい夢じゃないだろうか。

 他者を魅了して止まないこの人の隣にいていいのだろうか。

 本心は諦めたくない。

 伸ばされた手を取りたい。

 取り柄のない碧を欲してくれるこの人に身を委ねてしまいたい。

「僕でいいの? 本当になんの取り柄もないですよ。あの人が言ったみたいに隣にいるのが恥ずかしいって思う時が来るかもしれませんよ」

 ネガティブなことばかりを言い連ねる。

 なにかを持っているとしたら、ちょっとだけ良い家に生まれたくらいだ。けれど、会社だって家の事だって碧は携わっていない、ただいるだけの存在だ。学生だからと親や兄たちに甘え、自分の力で成し遂げたものはない。

 そんな碧でも傍にいていいのだろうか。

「他人の評価なんて関係ない。私は君のことが誰よりも一番綺麗だと思う。容姿もだが、なにより内面に惹かれている……それではダメかい?」

 ダメじゃない、むしろ嬉しい。

 嬉しいけど……。

「ごめんなさい……」

 虫の鳴くような小さな声。

「ごめんなさいっ! 今お茶持ってきます!!」

 結論なんて出せない。碧は逃げるように部屋を出てキッチンへと向かった。少しだけ考える時間が欲しかった。

 本当にいいのだろうか。傍にいて本当に一輝の迷惑にならないだろうか。

 気持ちが浮いたり沈んだりを繰り返していく。ネガティブなことばかりを考えては一輝と一緒にいられる喜びに舞い上がり、またネガティブシンキングに陥ってしまう。どうしたらいいのだろうか。先月までの、なにも考えていなかった自分に戻りたい。

『他人の評価なんて関係ない』

 一輝はそう言った。その強さが羨ましい。自信が全くないから、同じような強さを持つことができずにいた。

 また不釣り合いだと言われ一輝に恥ずかしい思いをさせてしまったらどうしようと悩んでしまう。

 お手伝いさんに新しいお茶を用意してもらい、不慣れなお盆を持ちながら自室へ戻る。

 少し離れた場所で考えようと思っていたが、考えがまとまらない。

 期待、してもいいのだろうか。あと一歩が踏み出せずにいた。

 勇気を出して一輝の言葉を受け入れるか、それとも逃げ出してしまうか。決めあぐねたまま部屋へと到着する。あまりに遅いと一輝が不審がるから早く決めたいのに、最後の一歩が踏み出せない。勇気が出ないまま、不器用に部屋のドアを開け中へと入る。

「あれ、一輝さん?」

 さっきまで座っていた場所に一輝がいない。

「ぁっ!」

 見回せばアトリエにしている奥のほうに立ってなにかを見ている。

「だめっ!」

 棚の上のほうにあるスケッチブックかもしれない。あんな絵を見られたら大変だ。

 お盆を慌てて勉強机に置き短い距離を全速で走って奪い取ろうとした。だが15cm以上ある身長差が邪魔をする。さらに手を上げられたらもう届かない。

「返してっ!」

「碧くん、ここに描かれてるのって……」

「だめ、見ないでっ! お願い返してぇ」

 ぴょんぴょん跳ねながら奪還を試みるが、碧が必死になればなるほど一輝は意地でも返してくれない。高く掲げてページをめくっていく。すべて一輝の顔だけしかない。

「碧くんこれは……」

「ご……めんなさいっ」

 ずっと忘れないように一輝の顔を描きとめていたなんて、未練がましいことをしていたなんて恥ずかしくて知られたくなかった。

「どのページも同じ人物だね」

「……もう会えないと思って……忘れないように……」

 人物画は苦手だから誰にも見られたくなかった。それが本人ならなおさらだ。家に帰ったらまた描こうと置きっぱなしにしていたことを後悔したがもう遅い。抱いていた気持ちがそのまま乗ってしまった絵は、恥ずかしくて自分でも見返せないのに。

「これは全部私なのかい? 碧くんの目にはこんな風に映っているのか……」

「……下手でごめんなさい」

 消えてしまいたい、一輝だけを描き留めたスケッチブックと一緒に。

 もっと上手に描けていたら、もっと一輝の優しさも美しさも描き切れていたらまだ恥ずかしくなかった。

 奪い返すことを諦めた碧は、なるべく絵が視界に入らないように顔を背ける。一輝がどんな表情で絵を見ているのかを直視することもできない。

「碧くんの中の私は随分と男前なんだな」

「嘘……本物はもっとカッコいいです。人物画下手でごめんなさい、だから……見ないでっ」

「本人の自己認識よりもずっと綺麗に描かれていると思うが……こんなにたくさん描くくらい私のことが好きだったのかい?」

 意地悪な質問だ。碧が一輝に夢中になっているのを知っているはずなのに。デートの日は前日から浮かれてしまうくらい一緒にいられるのを楽しみにして、会えば顔が赤くなるほど胸が高鳴る。

 答えるまでスケッチブックは返されないだろう。

 碧は意を決した。

「初めて会った時からずっと……お見合い相手が一輝さんでよかったって」

「正面からの絵がないね」

 正面から見たら絶対心臓が破裂してしまうからいつも横顔を凝視してしまう。隣に立ちながら碧を優しく見下ろしている少し斜めの顔と、横顔ばかりのスケッチ。

 正面から一輝を見つめてスケッチすると考えただけで熱が上がってしまう。

「無理……死んじゃう」

「そうかい? いつか描いてくれると嬉しいな。そのためには正面から見ても死なないようにいつも私の傍にいて欲しいのだが。だめかな? さっきの返事、聞かせてくれる?」

 あの絵を見られた後でこんなこと訊くなんて卑怯だ。碧の気持ちを知って返事の答えをわかっていて訊いてくるなんて、カンニングと一緒だ。酷いと思いながらも、答えるしかなかった。

「本当は一輝さんと一緒にいたい。でもそれで一輝さんが周りから酷いこと言われるのは嫌だ」

「さっきも言っただろう。他人の評価なんて関係ないと。私はね、碧くんがいいんだ。君が私といたいならそれでいいじゃないか」

「でも……」

「自分のことを知らなすぎる。先日会った女性よりもずっと君のほうが綺麗だ。容姿だけじゃない、中身も。だから私は君に惹かれてしまうんだろう。ここで手放して他の人の物になってしまうのが我慢できないくらい、碧くんが欲しい」

 優しい手が頬を撫でる。

「そんな……」

「だから、傍にいてくれ。お願いだ。結婚を前提に私と付き合って欲しい」

 お見合いとは結婚を前提にするもの。頭では理解していて言われるまで現実味がなかった。なのに、こんな熱い言葉で請われたら、しかも想いを寄せている人だったら、抗えない。

「はい……」

 小さな声で返事をする。

「ありがとう、碧くん」

 頬を撫でていた手が離れ、強く抱きしめられた。

「ぁ……」

 服の上からではわからなかった逞しい胸板の感触だけで、碧の体温が一気に上がっていく。ワイシャツの向こうから一輝の心音が聞こえてくる。

 心地よい腕の中で身体を強張らせた後、ゆっくりと力が抜けていく。頽れそうになるのをシャツにしがみついてなんとか自分を保つ。

 本当にいいのだろうか、この人の隣にいても。迷いは消え去らない。けれど迷いよりも喜びが大きくなっていく。

 こうして抱きしめられて安心するよりもドキドキしてしまう。なのに抜け出したいよりもずっとこのまま抱き続けて欲しいと願ってしまう。

 これが、人を好きになるという事なんだろうか。

 だとしたら、自分の初恋は間違いなくこの人だ。

 一輝が使っているコロンの香りを胸いっぱいに吸い込んで、この人が自分を選んでくれた幸運に感謝した。

「他のスケッチブックも見ていいかい?」

「ダメですっ! ……絶対にダメ……もっと上手になったら」

「残念だ。では今日はこれで満足しよう」

 一輝は碧の髪にキスを落とした。

「恋人だからね、これくらいは許してくれ」

 何度も何度も髪にキスをして、それはどんどんと降りてきて、そして前髪を掻き上げると額にもキスを落とした。

 物心つく頃から家族にもされたことのないキスに、心拍数が今までにないくらい跳ね上がり、心臓が爆発しそうだ。こんなのを何度もされたら死んでしまう。

 真っ赤になる碧の初心すぎる反応に、なぜか一輝も赤くなっていたが自分のことでいっぱいいっぱいな碧は気付かなかった。

「週末はまたデートをしよう。国立西洋美術館とかどうだい?」

「……嬉しい」

「私も碧くんとどこかへ出かけられるのが嬉しいよ」

 もう一度強く抱きしめて、一輝は碧の身体を解放する。

「今日は帰るね、また週末に迎えに来る」

 碧を椅子に座らせ、それだけ言うと一輝は部屋から出て行った。ぽうっとなっている碧が、その手にスケッチブックが一冊持たれたままだったのに気付いたのは、陽も沈み始めてからだった。
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