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本編105

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 ヒクンヒクンと身体を震わせながら、激しく攻めてくるザームエルに泣き言をいう。だが聞き入れてはもらえない。後ろから激しく何度も何度も腰を打ち付けられ、絶頂に痙攣した内壁を暴いていく。浮上したまま降りられない状態でまた追い上げられていく。しかも目を開けば、少し離れたところでゲオルクが、ザームエルに犯されている自分を熱い瞳で見つめている。ソーマの身体がどうなっているのか、どれほど昂っているのかをつぶさに観察されているのだと思うも、今までにないくらいに乱れた。

 頂点に上り詰めたまま、降りられず何度も何度も短時間で達き、嫌だと言いながらも今までにないほど淫らにザームエルを締め付けていった。

「ゃだっ……またぃくっ!」

 立て続けに達かされ、もうこれ以上達けないと、助けてとポロポロと涙を流しながらゲオルクに手を伸ばす。今まで微動だにしなかった逞しい身体がゆっくりとソーマに近づいてきた。

「安心して達け、ソーマ……。ザームエルが終われば次は俺だ」

 残酷な宣告をしながら、ねっとりと唇が合わさる。そしてさらにソーマを追い詰めるように、触れてくれとばかりに尖った胸の飾りを摘まんだ。

「んんんっ!!」

 堰き止められた分身の敏感なくびれを擦り、もっと乱れさせようとする。

「んんっっ……んぁぁぁぁぁぃく!」

 一度に何カ所も責められて、ソーマは今までにないほど高くまで上り詰め、ひと際きつくザームエルの欲望を締め付けた。

「くっ……きつ」

 さすがのザームエルも堪えられず、ソーマの最奥に子種を迸らせる。

「もっとソーマを悦ばせたかったものをっ!」

 恨みがましくゲオルクを睨みつけながら、ザームエルはソーマから腰を引いた。

 一度ごとの交代と定めた紳士協定に則って、ゲオルクは散々二人の狂乱を見せつけられ昂った欲望を子種を零す蕾に突き刺した。

「ぃっ! ゃぁぁぁぁぁ!」

 両足を高く抱えられ前から繋がった体位で身体を揺すられる。

 啼きながらあの時と一緒だと思い出す。

 竜の館の泉の傍で、二人が競うようにソーマを啼かせたあの時と。もう一度あの瞬間からやり直そうというのだろうか。

 そして深夜まで続いた狂乱をもう一度されるのだろうか。

 怖いと思うよりも嬉しいと感じながら、ソーマはただただ犯されていった。

 交互に犯されているはずなのに、寝台に場所を移してからは二人同時に犯され始める。上の口でも下の口でも欲望を咥え、快楽に咽び啼きながら、どちらのかもわからぬ子種を受け止め続けた。今自分を抱いているのはザームエルか、それともゲオルクか分からないまま、ソーマはただただ啼き続け、そして心を満たすのだった。
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