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本編87
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「ぃゃっ……そこ…ぃぃっ!」
舌の先で先端をくすぐり押しつぶされて、ソーマはその荒々しさにまで感じてしまう。乳輪ごと吸われ歯を立てて引っ張られても、嫌と言いながら分身は如実に形を変えていった。同時に、まだ触れられていない蕾が、内壁をざわめかせながら早くここも弄ってくれと収縮を繰り返す。
大きく開かれた足は感じるたびに、ゲオルクの逞しい身体を締め付け、もっと淫らなことを求めようとする。だが、荒々しいのにゲオルクはすぐにソーマの欲しいものを与えようとはしなかった。
愛撫で散々啼かせ、淫らな言葉を引き出そうとしている。
どんなに身体をくねらせ腰を振って誘っても、ソーマの淫らさを誰よりも知っているゲオルクに躱されてしまう。
胸の飾りを乱暴に弄られ続け、それだけでもう分身は大きくなりパンパンに張り、先から透明な蜜を零し始めた。もっと確かな快楽を知っている身体は、ソーマの意志に反しそれを欲して、ゲオルクの逞しい腹筋に分身を擦りつける。
「ぁんっ……ゃぁもっとぉ」
「だめだ……もっとお前を味わわせろ」
「やだっ、も……ほしぃ」
キスと胸の飾りだけの刺激で、快楽に弱いソーマの身体も心も、もっと強い刺激を求めて、それしか考えられなくなっていった。
早く深い場所にゲオルクの逞しいものが欲しい。いっぱいに中を掻きまわして滅茶苦茶に突いて欲しい。気持ちいいことを余すことなく与えて欲しい。そればかりが頭の中を駆け巡っていく。
ゲオルクに初めて抱かれた時の衝撃を思い出しては、もう一度味わいたいと身体が叫ぶ。
いつ終わるのかわからないほど長く突き上げられ、何度達しても許されない享楽な時間。乱れに乱れ切った先でようやく与えられる子種の迸り。それを与えてくれるのはゲオルクしかいなかった。
「おねがっ……もぅしてぇ」
「ったく、お前はどこまで快楽に弱いんだ……分かっていたけどな」
一番最初に触れ合う快楽を教えたのは、他でもないゲオルクだ。唇を合わせるだけのものでも、まだ幼さの残るソーマは貪欲に求めていた。あの頃からソーマは変わらない。分かっていて離れたのは他でもない、ゲオルクだった。
「あの時、離すんじゃなかった」
後悔してもどうにもならないことは、ゲオルク自身が理解していた。
だが、苛立ちも嫉妬も別だ。
性的なことに知識がなかったソーマに付け入ったのはザームエルだけではなかった。片親で、大人の欲望に疎く知識のなかったソーマに誰よりも先に付け入ったのは自分で、なにも教えないまま自分の欲望だけをぶつけた負い目があった。
ソーマがなにも知らないままザームエルの手に堕ち、身体を先に慣らされたのだろうと踏んでいるゲオルクは、その快楽を自分が与えたものに塗り替えようとした。
ゲオルクはこの日のためにと用意したどろりとした液体を取り出すと、迷うことなくソーマの蕾へと塗りこんだ。
「ぁ……指……ふといっ!」
ぬめりを伴って挿ってくる太い指に、抗議しながらも内壁は嬉しそうにもっと奥へと迎え入れる動きをする。指を大きく出し挿れされ、蕾も嬉しそうにしっかりと咥えて離そうとしない。
「指よりももっと太いのを嬉しそうに咥えてただろうが……本当はそれが欲しいんだろ」
乱暴に中を掻き回され、勝手にソーマの腰が浮く。
「ゃっ……ぁぁぃぃっ」
舌の先で先端をくすぐり押しつぶされて、ソーマはその荒々しさにまで感じてしまう。乳輪ごと吸われ歯を立てて引っ張られても、嫌と言いながら分身は如実に形を変えていった。同時に、まだ触れられていない蕾が、内壁をざわめかせながら早くここも弄ってくれと収縮を繰り返す。
大きく開かれた足は感じるたびに、ゲオルクの逞しい身体を締め付け、もっと淫らなことを求めようとする。だが、荒々しいのにゲオルクはすぐにソーマの欲しいものを与えようとはしなかった。
愛撫で散々啼かせ、淫らな言葉を引き出そうとしている。
どんなに身体をくねらせ腰を振って誘っても、ソーマの淫らさを誰よりも知っているゲオルクに躱されてしまう。
胸の飾りを乱暴に弄られ続け、それだけでもう分身は大きくなりパンパンに張り、先から透明な蜜を零し始めた。もっと確かな快楽を知っている身体は、ソーマの意志に反しそれを欲して、ゲオルクの逞しい腹筋に分身を擦りつける。
「ぁんっ……ゃぁもっとぉ」
「だめだ……もっとお前を味わわせろ」
「やだっ、も……ほしぃ」
キスと胸の飾りだけの刺激で、快楽に弱いソーマの身体も心も、もっと強い刺激を求めて、それしか考えられなくなっていった。
早く深い場所にゲオルクの逞しいものが欲しい。いっぱいに中を掻きまわして滅茶苦茶に突いて欲しい。気持ちいいことを余すことなく与えて欲しい。そればかりが頭の中を駆け巡っていく。
ゲオルクに初めて抱かれた時の衝撃を思い出しては、もう一度味わいたいと身体が叫ぶ。
いつ終わるのかわからないほど長く突き上げられ、何度達しても許されない享楽な時間。乱れに乱れ切った先でようやく与えられる子種の迸り。それを与えてくれるのはゲオルクしかいなかった。
「おねがっ……もぅしてぇ」
「ったく、お前はどこまで快楽に弱いんだ……分かっていたけどな」
一番最初に触れ合う快楽を教えたのは、他でもないゲオルクだ。唇を合わせるだけのものでも、まだ幼さの残るソーマは貪欲に求めていた。あの頃からソーマは変わらない。分かっていて離れたのは他でもない、ゲオルクだった。
「あの時、離すんじゃなかった」
後悔してもどうにもならないことは、ゲオルク自身が理解していた。
だが、苛立ちも嫉妬も別だ。
性的なことに知識がなかったソーマに付け入ったのはザームエルだけではなかった。片親で、大人の欲望に疎く知識のなかったソーマに誰よりも先に付け入ったのは自分で、なにも教えないまま自分の欲望だけをぶつけた負い目があった。
ソーマがなにも知らないままザームエルの手に堕ち、身体を先に慣らされたのだろうと踏んでいるゲオルクは、その快楽を自分が与えたものに塗り替えようとした。
ゲオルクはこの日のためにと用意したどろりとした液体を取り出すと、迷うことなくソーマの蕾へと塗りこんだ。
「ぁ……指……ふといっ!」
ぬめりを伴って挿ってくる太い指に、抗議しながらも内壁は嬉しそうにもっと奥へと迎え入れる動きをする。指を大きく出し挿れされ、蕾も嬉しそうにしっかりと咥えて離そうとしない。
「指よりももっと太いのを嬉しそうに咥えてただろうが……本当はそれが欲しいんだろ」
乱暴に中を掻き回され、勝手にソーマの腰が浮く。
「ゃっ……ぁぁぃぃっ」
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